ドライバー」カテゴリーアーカイブ

キャロウエイ レーザーホークTOURプロト(2011)

このインプレッションは、マーク金井有料メルマガ「マーク金井の書かずにいられない」2016年12月13日に配信されたものです

 

先週の僕のブログで、クラブの進化の30年を振り返った。クラブの進化は劇的だが、それよりも劇的に進化したのが情報のスピードだろう。30年前は、インターネットなどなかったので、ゴルフクラブの情報は、ゴルフ雑誌を読んだり、ゴルフショップで店員さんに聞いたりするぐらいに限られていた。ゴルフ雑誌は、御存知の通り週刊が一番早い周期なので一週間しないと次の情報は手に入らない。

 

しかし今はインターネットが普及。10年前だとインターネットと言っても、パソコンからの情報に限られていたが、もうスマホやタブレット全盛時代となり、多大な情報を、場所を選ばず、早く手に入れることができるようになった。そして画像や動画など、情報の質も劇的に変わっている。新製品情報も、リアルタイムでチェックできるようになった。くわえてSNSの普及により、その情報が瞬時に拡散される。

 

今、アメリカではスパイサイトと言われる、ゴルフの情報サイトがたくさん登場し、SNSと連動して、タイムリーに情報を流している。メーカーもそれを利用して、ティーザー広告的に使っている。今話題なのは、2017年のPGAマーチャンダイズショウに合わせて発表される、来年の新製品の情報だ。

 

テーラーメイドM1、M2、キャロウェイのグレートビッグバーサEpicなどがすでにページを賑わせている。この話題のモデル、全てカーボンコンポジットを大胆に取り入れている。コブラの新製品も同じ傾向という話。今何故カーボンコンポジットが流行っているかというと、M1、M2の大ヒットが大きい。

 

ことゴルフクラブにおいては、カーボンコンポジットというと少し前まで、ネガディブワードだった。それを払拭するぐらいヒットするクラブが生まれると評価はガラリと変わってしまうもの。日本ツアーの最終戦を取材に行って、石川遼のドライバーを観て驚いた。いつも使っている XR16SubZeroから、レーザーホークTOURプロトに変更していたからだ。

 

レーザーホーク?えっ???と昔からのメルマガ読者は驚いたと思う。2011年の発売したモデルを使っている。僕も気になったので、カメラを担いで6ホールぐらいついてまわった。その写真をFacebookにアップしたら。

「5年前のクラブを使うということは、最新モデルは進化していないのですか?!」

 

というコメントをいただいた。片山晋呉プロも2011年のモデル、フォーティーンのCT112を今も使っているから、進化を疑うアマチュアゴルファーも多いだろう。残念ながらツアープロは一番飛ぶドライバーを選んでいない。一番飛ぶドライバーを選んでいるのは、ドラコンのプロだろう。彼らは6球のうち1球を枠の中に入れればいい。もちろん枠自体は、広くはないので正確性も必要だが、飛ばないと話にならない

 

ツアープロも、もちろん飛ばしたいと思っているが、狙ったところに止めたいと思っている。その止めたいという思いが大切なので、彼らが狙ったところに止めれるドライバーを選んでいるのだ。これは僕の超私的な分析だけど、スイングの変化によるものが大きい。今までは左を嫌がるスイングをしていて、ドライバーも、キャロウェイのドライバーで一番左に飛びにくい、XR16SubZeroを使っていた。

 

僕が取材した時、練習場でも、ラウンド中でも、石川遼は左手のローテーションを意識したドリルを繰り返していた。左のミスが出るとフェースターンさせる動きというのは非常に怖いと感じるもの。しかしフェースターンさせるほど、、自然にボールが捕まり、引っかからなくなる。そうなるとXR16SubZeroでは、球が捕まらない。レーザーホークツアーは、決して捕まりがいいドライバーではないが、その捕まり具合が丁度よいのだろうと思う

 

レイザーホークツアーは、そもそも限定発売されたFT-TOURとほぼ同じ、大胆にカーボンコンポジットを使ったモデルで、浅低重心の元祖と言えるモデル。ヘッドデータは、重心距離38.9mm、重心深度37.6mm、重心高30.9mm、重心高(2)24.3mmという感じ

 

ジャンボ尾崎も飛距離性能を認めて、使っていたというドライバーだ。石川遼に必要な飛距離性能と、フェアウェイに止めれるドライバーがたまたま5年前のドライバーだったというだけ。

 

劇的な進化はしていないが、ドライバーも進化している。世界のトッププロが使っているから最善というわけではないことを、知っておいても損はないだろう

 

タイトリスト917D2ドライバー(2016)

このインプレッションは、マーク金井有料メルマガ「マーク金井の書かずにいられない」2016年11月29日に配信されたものです

 

 

ゴルフクラブと同じぐらい、いやゴルフクラブ以上に、僕はカメラやレンズを購入している。ゴルフクラブと同じように、新品よりも中古がメインで、新宿のMap Cameraで売ったり買ったりしている。

 

ご存知かと思うが、以前カメラは、フィルムを入れて撮影していた。ここ20年で劇的な技術革新があり、今はデジタルカメラが完全な主流。フィルムカメラで撮影するのは、よほどのマニアだけとなった。

 
劇的な技術革新があると、製品自体も劇的な進化するので、自ずと需要は喚起されるが、技術革新のスピードは凄まじいものがあるので、長くは続かない。カメラだとフィルムからデジタル、ゴルフクラブだと、パーシモンからメタル、メタルからチタンと素材の変化によるものが大きい。

 

しかし劇的な技術革新がないと、モデルチェンジしてもハッキリとした、差別化が難しくなっている。これはゴルフクラブもカメラも似たような状況であると感じる。伸びしろが少なくなってきている、しかしカメラはメーカーの特色がすごくハッキリと感じるのだ。それは写真の画像はもちろんだが、カメラの手触りであったり、レバーの感触であったりとメーカーの哲学が感じられるのだが・・

 

メルマガだから書くが、ゴルフクラブの伸びしろも少ないが、カメラと違って残念ながらメーカーの哲学を感じない。クラブを売らないといけないのはわかるが、パレートの法則によると2割のユーザーが8割の需要を生み出していることは聞いたことがあるかもしれないが、クラブメーカーのほとんどが、その2割のユーザーの目先を変えることに注力しているように見える。

 

目先を変えるためにどうするか?!というと調整機能をつけて、さも新しいテクノロジーであるように見せる。残念ながら本質的な進化はほとんどないが、新しいモデルを出さないといけないという宿命から、クラブはモデルチェンジされる。

 

クラブメーカーでも哲学を感じるところもある。その哲学を僕が一番感じていたのは、ずばりタイトリスト。しかし今回の917Dシリーズは、かなり残念に感じた。ソール後部の出っ張り『シュアフィットCG』というウエイトが左右入れ替えれるようになっていて、重心位置が移動できる。

 

ついにタイトリストがやってくれた。と思ったファンも多いだろうが、僕にとってかなり残念。というのも僕が感じていたタイトリストがもつ哲学のようなものとは違って感じたから。もちろん重心位置を変えることで、それをメリットに感じる人もいるだろうが、メーカーが考えるベストな位置に重心を配置して

 

「気に入ったら使ってくれ」

 

的な頑固なプロダクトアウトを感じるクラブを作り続けてほしかった。

 

僕が可変機能があまり好きでないのは、哲学的なことからだけではない。可変機能をヘッドに作るには、ヘッドの重要な場所にネジや、ウエイトを受ける部分を作る必要がある。そこにウエイトを取られてしまう。せっかく素材や、製法を吟味して、強度を確保しつつ稼いだ「フリーウエイト」をそんなギミックに取られてしまうのがもったいなく感じてしまう。

 

実際タイトリスト917D2を試打してみたが、色がグレーになったり、ヘッドの投影面積が大きくなったりして、プロ仕様としては非常にミスに強くなっているし、飛距離性能も高い。基本設計もよく出来ているのだが、価格も上がった分、このギミックで値上げの口実を作ったようでもったいなく感じる。

 

ゼクシオ、フォーティーン、ホンマ、オノフなど、可変機能が全くないクラブは少数派となってしまった。しかしプロも使っているし、特に可変機能が無いと劣っているという評価になっているわけではない。クラブメーカーも試されているが、ユーザーも試されている。カメラはメーカーの色がしっかりと出ているが、ゴルフクラブだってそうあって欲しいものだ。

 

一番進化の激しいドライバーでさえ、4~5年ぐらい基本設計が通用しているのをユーザーも感じているだろう。新製品やギミックに躍らされること無く、基本性能を見極め確認して購入することをオススメしたい。

テーラーメイド グローレF2ドライバー(2016)

このインプレッションは、マーク金井有料メルマガ「マーク金井の書かずにいられない」2016年11月5日に配信されたものです

 

先週は社員旅行で九州へ。しかし昨日PRGRのRSカップの決勝が大洗ゴルフ倶楽部であったので、エースのクラブは東京に置いておきたかった為、最近はほとんど出番のなかった初代グローレを九州に送った。久々打ってみると、おどろくほどよかった。初代グローレの魅力は何と言っても、重心位置のバランスがいいこどだろう。特に低重心ではないので、適度なスピンが入り、現場で安定的に飛ばせること。そして捕まりの良さも魅力だ。最近僕は、すっかりフェード系になったのだが、この捕まりの良さは、非常に安心感につながり、気持ちよくドローが打てる点を再評価した。

 

テーラーメイドの、アスリートラインと言える。Mシリーズや以前のRシリーズは、尖ったことをやろうとして、重心アングルが極端に少なかったり、重心深度が浅かったりと、インからあおっても左のミスが出にくいが、シャフトを軸にヘッドをスムースにターンさせにくい。M2だと、フェードになるスイングイメージで打つと、初代グローレだと軽いドローになる。

 

初代グローレがあまりによかったので、九州から戻って、つるやゴルフ神田駅前店で、グローレF2ドライバーを購入。いつもはコースで試す僕だが、流石に試合となるとそうは行かない。スタジオで2,3球打って感じをつかんでおいた。そしていきなり試合で投入したが、一番ホールからきれいなドローボールが打ててすっかり気に入ってしまった。

 

グローレF2は、Fと比較するとボールの捕まりはいい。歴代グローレも、特性には紆余曲折がある。初代グローレは、そもそもXXIOの対抗モデルとして開発されたので、ボールの捕まりがかなりいいモデル。しかし女子プロや、シニアプロ、そして、アスリート志向のアマチュアが使い始め予想外に幅広く人気が出たクラブ。XXIOを使う層にはいいが、シニアプロやアスリートが使うと、少し捕まりすぎるという声があった。その声を受けて作られたのが「グローレF」少し捕まりを抑えたグローレFだったが、もう少し捕まって欲しいという声があり、初代に近くなったのが今回のグローレF2というわけだ。

 

グローレF2の良い点は、調整機能が無い点。僕は基本性能が高いか低いか、自分にあっているかあっていないかで判断したいので、微調整が出来る調整機能は特に必要としていない。もっと言えば、カチャカチャも不要(笑)初代グローレから、調整機能が歴代無い点も好きなポイント。

 
グローレは歴代高価格帯のドライバーだが、プレミアムアスリート向けとかよくわからない呼び方をされる点が僕には気になる。僕の大好きなカメラには、高価格帯の商品を「ハイアマチュア」などと呼ぶが、よくわからないカテゴリーをつくるよりも、価格にリンクするようなネーミングをすれば良いと思う

 

ハイエンド、ミドルレンジ、ローエンドとアメリカのドライバーのカテゴリーは3つにきれいに分かれているが、日本はハイエンドとミドルレンジしかなくなって、ローエンドは中古品やマークダウン品という構図となっている。テーラーメイドでもいちばん高価格帯だから、最高級品でもいい(笑)

 

さてグローレF2だが、僕的には初代グローレの正常進化系と感じた。低スピンではなく、適度にスピンが入るので、ぶっ飛び弾道はでないが、キャリーが稼げて、平均飛距離が上がるタイプ。インからあおると、左に行きやすいが、スライサーには逆に安心感がある。市販のドライバーの中でも、一、二を争うニュートラルなドライバーだと思う。

キャロウェイ XR16 SubZeroドライバー(2016)

このインプレッションは、マーク金井有料メルマガ「マーク金井の書かずにいられない」2016年9月20日に配信されたものです

 

PGATOURを公傷で今季欠場している石川遼。故障も良くなったようで、日本のツアーに参戦して、KBCオーガスタで優勝、フジサンケイで2位、ANAオープンで3位と復活を印象づけている。その石川遼が、復活に向けクラブを変更してきた。アイアンのシャフトを日本シャフトのMODUS3 TOUR125をベースにしたプロトタイプに変更し、ドライバーをキャロウェイ XR16SUB ZEROに変更した。

 

このドライバーは、元々ミケルソンの為に作られた限定モデルで、日本では発売されていない。石川遼の活躍を見て欲しくなった僕は、いつものようにフェアウェイゴルフで購入しようと思ったが、新橋のJYPERSで売られているのを発見して、迷うことなく購入。JYPERSには、アルディラローグが入っているのと、プロジェクトXが入っている2つのバージョンがあったが、アルディラローグは、すでにしだしたことがあるので、プロジェクトX6.0が入ったモデルを購入した、価格は42470円とやはり日本で買うほうが安い。

 

 

さてこのSUB ZEROだが、まず塗装が通常のXR16はつや消しのマットブラックなのに対して、エナメル仕上げのブラック。ソールにはフェース側に一つ、テール側に一つ配置されていて、見た目から重心の浅さを感じられる。加えてディープフェースのシャローバックで、かなりの低重心だろうと感じさせている。タイトリストの新しいドライバー917みたいに、値段を高くするため、目先の新しさを追求するためのギミックがなく、基本性能を追求している点も好感が持てる。

 

 

このSUB ZEROだが、噂ではキャロウェイ史上一番の低重心と実現したドライバーらしい、JYPERSから戻るとすぐにスペックを計測してもらう、噂の真相が知りたかったからだ。以前YONEXが、低重心を謳うのに、フェース部分とソールに距離をとって、フェースセンターに重心があるぐらい低重心と言ってたことがある。確かにフェースセンターに重心があるが、ぶっちゃけこれはギミックだろう。しかしこのSUB ZEROは、ソールから計測しても芯がど真ん中。

 

T島が自分のブログネタに、思わず撮影するぐらいの、低重心を実現している。と書いていたが。スコアリングラインも芯の上2本、下2本とど真ん中。浅低重心すぎて日本で販売しない理由を、その佇まいから物語っているようだ。実はまだ試打していないのだけど、契約プロの話を聞いても、ボールが上がらない、捕まらないと評判になっているようだ

 

加えてシャフトがハード、プロジェクトXの硬さ6.0(S相当)だから、大丈夫かな?!と思っていたら、振動数が264cpmとXに近い数値、更にすごいのがセンターフレックスで5.24と最近では見たことがない数値となっている。日本のシャフトはどんどんアンダースペックになっているが、アメリカのメーカーはそんな傾向はみじんもない

 
リアルロフトはノーマルポジションで9度、フェース角は-2.5度と、捕まらない仕様となっている。これだけ低重心だと、打ち出し角度をかせぎたいから、ロフトアップが必要。一番ロフトを増やすポジションだと、リアルロフト10.5度でフェース角が-1.5度となるので、なんとか打てるかもと思わせる。

 
しかし重心角を測って、またまた驚いた。ノーマルポジションで15度と、僕の記憶が確かなら、今までで一番小さい。カチャカチャ化して一番小さいポジションにすると13.5度となる。さて気になるヘッドのスペックだが

 

フェース高(厚み)が59mmとディープなのに、重心高が29.5mm。有効打点距離(フェース高-重心高=有効打点距離(重心高2))が29.5mmと、これも、僕の記憶が確かなら一番長くなっている。

 

重心深度は32.8mmと、こちらもかなりの値だ。重心距離は38mmと長くはないが、データだけみると、ボールが捕まらない超低スピン仕様となっている。ちょっと打つ前にビビってしまうが、試打したらブログなどでレポートしようと思う

超私的な試打インプレッション、キャロウェイ XR16 SubZeroドライバー

ヘッドデータ
・重心距離38.0mm
・重心高29.5mm
・フェース高59mm
・有効打点距離29.5度
・重心深度32.5mm
・重心角15度

PRGR RSシリーズ(2016)

このインプレッションは、マーク金井有料メルマガ「マーク金井の書かずにいられない」2016年7月26日に配信されたものです

シャフトメーカーの新しいシャフト情報が一段落すると、各社新し
いクラブを発表する季節がやってくる。今回はプロギアの新しいRS
ドライバーを紹介しようと思う。僕も試打ラウンドに声かけていた
だいていたのだが、ちょうどニューカレドニアに行っていた時期だ
ったので、ラウンドはしていない。

 

しかしプロギアが主催する RSカップの会場、大利根カントリーク
ラブで、RSカップの終わった時間ぐらいに、契約プロを招いて新製
品発表会が開催されたので、そこで実物はチェックできた。RSカッ
プに参加していた僕には好都合だったが、僕は発表会などで試打し
ないのは、メルマガ読者なら覚えているかもしれない。データも取
れるので、クラブをお借りして神田のスタジオで徹底試打すること
にした。

 

まず外観で特徴的なのは、フェースとクラウンの部分がかなり傾斜
が付いていて、そこから通常のカーブを描いていること。アドレス
するとクラウンに段差が見えるので、アドレス時に「気になる」と
いう人がいるかもしれない。僕はあまり気にならなかった。この段
差をメーカーでは「Wクラウン」と呼んでいる。

 

ここをたわませることで、フェースの反発を高めようと言うのだ。
この手法は、プロギアの大ヒット商品であるDUOシリーズなど、ク
ラウンをカーボンにして、たわませて飛ばすという効果を狙ったの
が走り。テーラーメイド(元々はアダムスゴルフ)が、ヘッドの下
側に、スピードポケットという溝をフェースのすぐ後方に配置して、
ここをたわませてフェースの弾かせたというが、僕は溝を作ること
で、そこに重量が発生し、重心が浅くなって低スピンで飛ばせる効
果のほうが、実は大きいのではと推測している。

 

素人考えでは、ボディをたわますとエネルギーをロスしてしまうの
ではと思うのだが、各社、ボディをたわますことを何かしら取り組
んでいるので、オカルトではなくやはりロジックなのだろう。そし
てヘッドの下だけでなく、上側もたわませることでより、ボール初
速を稼ごうということらしい。試作で昨年のiDnablaRSのヘッドをW
クラウンにしたところ、いきなり反発規制を軽く超える数値になっ
てしまったそうだ。その分フェースを改良し、反発をギリギリまで
キープして、反発エリアを出来る限り拡大したそうだ。確かにボー
ル初速の速さは打ってみると感じる

 

 

もう一つ面白かったのは、妙に低スピンでは無くしていること。低
スピンすぎるドライバーは、もともと適度なスピン量で打っている
人にとって扱いにくくなる。自分にとって最適なスピン量になるこ
とが本来大切であることを知った上でドライバーを選んだほうがい
いだろう。適度にスピン量があることで、球筋は安定するからだ。

 

このヘッドだが、ヘッドは460ccだが、フェース形状が小さめで重
心距離をあまり長くしていない。見た目のフェースの感じよりも、
実際つかまりはいい。ヘッドはRSとRS-Fとあるが、ドローが打ちや
すいとメーカーがアナウンスするRSは、かなり捕まりがよく、スラ
イサーでもフックフェースは嫌という拘る人を意識しているようだ。

 

 

T島もブログやメルマガで書いていたが、僕もRSは捕まりがよすぎ
て、左に行く球が多く出る。フェード向けと言われるRS-Fでニュー
トラルかと思う。僕がマーケティング担当だったら、RS-Fをニュー
トラルとして、RSを RS-D(ドロー)として販売すると思う。もし
試打する機会があったら、そのことを頭に入れて試打してみて欲し
い。

 

 
重心深度はどちらも深めでどちらもミスヒットには強い。どちらを
ニュートラルにするかは、少しもったいない感はあるが、アスリー
トにかぎらず幅広い層に使えるドライバーだと思う。

スリクソン Z765ドライバー(2016)

ブログを読んでくれている方は、ご存知かと思うが、先週はゴルフ親善大使として、ニューカレドニアに行っていた。日本のゴルフクラブメーカーは、非常に多くあるが、世界で言えばかなりマイナーだ。しかしブリヂストンとスリクソンは、ボールでじわじわとシェ
アを伸ばしつつある。しかし残念ながらクラブは苦戦しているといえるだろう。
どちらも海外の契約プロも多くいる、しかしアイアンは使っているが、ウッド類は使っていないプロが多い。そんな中スリクソンが新しいモデルを発売。前々回はZ565ドライバーをレポートしたが、今回は1番メインとなる『Z765ドライバー』をレポートしよう。


今回のZシリーズは、565、765、松山が使っている765リミテッドの3種類、765リミテッドは、松山も諦めず使っているようだが、全英はどうなっているか注目したいところ、さっきも言ったがアイアンの評価は高いスリクソン、日本のプロもスリクソンのドライバーは使わず、XXIOを使っている人が多かったが、今年のモデルからは使用者も増えているようだ。ちなみにアメリカでの売価は、カチャカチャがついて499ドルと、高価格帯に属する。

 
今回のZシリーズで、真っ先に目が行くのは、独特のソール形状だろう。ゴルフ歴の長い人はご存知かも知れないが、30年ほど昔、ゴルフショップでは、クラウンがみえるようにクラブが陳列されていた。パーシモンやメタルドライバーは、バックフェースは地味であまり目立たず、形状の良さをアピールするには、クラウンのが良かったのかな?!と当時を思い返して思った。

 

 

その後、ゴルフショップでは、バックフェースが目にはいるように陳列されるようになって、いつの間にか、バックフェースがクラブの顔となった。陳列方法の変化にうまく対応したのが、テーラーメイドだろう。他のメーカーに言わせれば、クラブのデザイン=バッ
クフェースのデザイン?!と思うくらいのコストのかけ方をしているらしい。
スリクソンもかなり頑張って、アイキャッチに努めている。かなりアメリカ市場を意識していると感じるデザインだ。ソール後方にはウエイトが配置されて、パーシモンではバックメタルと呼ばれるウエイトの位置とだいたい同じ。このウエイトを変えることで、ヘッ
ド重量と重心深度が気持ち変わるだろう。

 

 

 

ヘッドの体積で言えば、Z565がタイトリスト915D2で、Z765がD3的な位置づけでわかりやすい差別化している。タイトリストと大きく違うのは、ヘッドの座りの良さで、ソールしてもフェース角が極端に開かない点が良いと思う。この座りの良さは大切なポイントだと思う

 

 

試打してみると、ミスヒットにはかなり強く、叩いても左に行きにくい。逆にスライサーはボールが捕まらないだろう。これはゼクシオとうまく住み分けしていると思う。ロフトを計測してみると9.5度表示でリアルロフト9度とかなりハード。ロフト選ぶときは、今
使っているドライバーよりも多めをためしてみることをオススメする。

 

 

今回のZシリーズのドライバーは、フェースの弾きも良いし、スリクソンはアイアンだけで、ドライバーは、ゼクシオを使っていた日本のプロ、他メーカーを使っている海外の契約プロも、使ってくれそうななかなか良く出来たドライバーだ

SRIXON Z565ドライバー(2016)

先週ダンロップの新製品発表会があった。ゼクシオはモデルチェンジしたばかりなので、必然的にSRIXONの新製品とピンと来る。発表会の後、座間キャンプのゴルフ場で、試打ラウンドが予定されていたが、僕は予定があり、行けなかったので、6/20に行われたメディア向け試打会に参加した。

前作は、545、745、945と3モデル発売されていたが、今回から2モデルに変更。ヘッドが大きい順に、565シリーズ、765シリーズの2モデルだ。以前は松山英樹仕様とも言える9シリーズは、7シリーズに統合された。

 
ダンロップとしては、松山英樹が未だに使っている8年前のモデルZR30をなんとか新しいモデルに変えさせたいと思っているはず。765リミテッドというモデルが、松山モデルに該当する。こちらは可変スリーブではなく、ウエイトの位置もフェース側になっていて、ZR30と同じように浅重心になっていると思われる。テストで使っているが、まだ変更には至っていないようだ。

 

いろいろ試打して、僕は565ドライバーが気に入ったので、今回はこれをレポートしてみよう。ビジュアル的には、黒とシルバーを大胆に取り入れていてワールドワイドモデルという感じが好印象。しかし今回のテーマとも言える、『波動で飛ばす』というキーワードには正直首を傾げたくなった。イマドキのゴルフクラブはルール規定により、性能を劇的にアップできないのだが、無理やり言葉で目新しさを出している気がして、あまり期待していなかった。

2016-06-15-11.18.21

しかし実際クラブを手にとってみて、打ってみて、計測してみると。いい意味で期待を裏切られた。キーワードは、波動で飛ばすというまるでオカルトだが、今までの545が正常進化していることを感じたからだ。構えてみると投影面積が大きく、まるでゼクシオだ。しかし目をつぶって打っても性能的に違いがわかる。ゼクシオはボールを捕まえに行くヘッドの挙動だし、565はつかまる動きがかなり抑えられているからだ

 

打感だが、ゼクシオは、フェースが弾く感じだが、565はフェースにボールが乗る感じがしてアスリート好み。ヘッド重量もゼクシオが197gで、565がスリーブ込で202gと、対象ユーザーで変えてきている。565はソール後方に、ウエイトが配置されており、ヘッド重量が調整できる点も嬉しいポイントだ。

2016-06-15-11.18.30
さて565のインプレッションに戻ろう。試打した感じは、前作よりもボール初速が出るようになっている。そして、ボールの捕まりが抑えられていて、10.5度でもボールが楽に上がらない。9度はこのさらに傾向が強くなり、僕が打ってもボールが捕まらなかった。意外とハードなロフト設定になっているので、ロフト角を大めを選んで、可変スリーブでロフトを増やせばいいだろう。重心角は22度、ゼクシオ9が26度だから、かなり意図的に捕まりを抑えているのがわかる。
そして今回装着されているオレンジ色のMiyazakiシャフトは、ニュートラルで癖がなく、今までよりも随分硬さも抑えられ、扱いやすくなった。前作よりも捕まえが抑えられていて、明らかに違うのは直進性の高さ。フェースのラウンドが減り、曲げることよりも直進性が格段によくなった。僕が普通に打つと綺麗なフェードで、スピン量も2500cpm前途と安定している。極端に曲げに行かないかぎり曲がらない点が気に入った。

 
昨年までダンロップ契約プロは、女子だけでなく男子プロも、ゼクシオを使う事が多かったが、今回の新作ではかなりSRIXONに移行しているという話だ。ボール初速も出るし、ミスヒットに強い。波動の意味はまだわからないが、非常によく出来たドライバーだと思う。

 

つるやゴルフ・アクセルゴールドプレミアム2ドライバー

今年もマスターズは、熱い闘いが繰り広げられ、マスターズに勝つことの難しさ、ゴルフの恐ろしさを充分感じた。マスターズが開催されるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブも、毎年改造されて難易度を上げている。毎年ティーの位置を下げて、どんどん距離を伸ばしているにもかかわらず、それ以上のペースで、選手の平均飛距離が伸びている。パーシモンにスチールシャフトがスタンダードだった40年前と比べると、劇的に飛距離が伸びているが、それはプロと上級者ぐらい。以前はプロゴルファーと、アマ
チュアゴルファーの飛距離差は、せいぜい50yだったが、今は100y以上、道具の進化の恩恵を受けているのは、プロ上級者だけとう言うのが実情だ。

 

マスターズでは、毎年レジェンド達が、マスターズやゴルフ界の現状についてインタビューを行う場がある。その場で、ジャック・ニクラウスは、毎年、プロは、飛ばないクラブ、飛ばないボールを使うことを提言している。この発言は年を追うごとに、必要性が増してきたように思う。日本だけでなく、世界的にも、ゴルフ人口が減少してきている。新しくゴルフを始める人が減り、高年齢化が進んでいる。ゴルフは、飛距離が出なくなると、つまらなくなり、ゴルフをやめていく人が少なくない。

 
アマチュアはもっと飛距離が必要なのに、プロ、上級者、競技に出る一握りのゴルファーの影響で、ルール改正され、ゴルフから離れる人を止められない現状がある。僕は今、ルール違反のセンターネックのドライバーを開発中、これは、ゴルフの楽しさを知る前にゴルフをやめていく、エントリー層の離脱率下げたいため。ジャック・ニクラウスの提言と同じくプロとアマチュア-のルールを変えることも必要だと思っている。

 

その一つが高反発ドライバー。今年、つるやゴルフの高反発ドライバー『アクセルゴールドプレミアム2』のタイアップ広告に出演している。長年のメルマガ読者なら、ご存知かと思うが、僕はタイアップ広告に出る場合、必ずクラブをテストして、「これは良い」と思うものしか出ないことにしている。メルマガだから書くけど、日本で一番売れているドライバーのタイアップを断ったことがある。

 

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つるやゴルフのクラブというと、どうなの?と思う方も少なくないと思うが、しっかりと作ってあり、非常にクオリティも高い。メルマガだから書くけど、ソールにマジェスティと書いてあるだけで、売上は倍以上になると思う。ルールで規制するぐらいだから、反発係数が高いとやはり飛距離性能は上がる。高反発ドライバーは以前からある、だったら規制される前野ドライバーを使えばいいと思う人もいると思うが、イマドキの高反発ドライバーは、高反発エリアが格段に広がっているし、音も普通になって進化を感じる。

 
ルールでも、ヘッドスピード40m/s以下だけにメリットが有るように、ロフトが多く、ヘッド重量が軽い(例えば190g以下)場合の反発係数と、ロフトが少なくヘッド重量が重い場合の反発係数で差をつければ、この問題は解決できる。ヘッドスピードが速い人が打っても飛ばないが、ヘッドスピードが40m/s以下の人が飛ぶレギュレーションは、意外と難しくはない。

 

 

R&AもUSPGAも、ゴルフを楽しんでもらう人をどんどん増やしたいという思いはあるはず。少しルールの中身を精査するだけで、ルール的にゴルフ人口増加は補えるはず。僕も微力ながら提案をしていきたいと思う。しかし高反発ドライバーは、なんでもかんでも金ピカにしてしまうのはどうかと思う。
ルール改正されて、上品な高反発ドライバーというのが必要になってくる
ようになれば、ゴルフ人口が少しは増えるように思う

キャロウェイ XRドライバー(2015)

今週、マスターズが開幕。いよいよ本格的なゴルフシーズン到来だ。新製
品も出尽くすと、マークダウン品も一段落、と言いたいところだか、実は今の時期、新品で一番安く買える時期でもある。新製品の売れ行きトレンドがハッキリしてきて、ゴルフショップの店長も、予想より売れないと『ここだけの話値引き』を出して来る。加えてマークダウン品は再マークダウンし始める。基本的に市場に商品をだぶつかせたくないのは、メーカーも販売店も変わらない。新製品とマークダウン品を併売しているとその危険性が必然的に高まる。僕みたいに毎日とは言わないが、2日も開けずにつるやゴルフをチェックしていると、スポット商品に出会う機会も多い

 

そんなスポット商品でも、僕の目利きにかなったクラブは、アナライズのシャフトを付けて、超限定で販売することがある。そんなクラブの一つが、キャロウェイのXRドライバー。現行はXR16ドライバーだが、このXRドライバーから、ピンと同じように、空力性能を打ち出し始めたモデル。ピンのドライバーの時も書いたが、メーカーは空力に効果があると言うが、残念ながら圧倒的な性能の差を僕は感じなかった。

CAL XR DR SOLE
しかしテーラーメイドやキャロウェイは、セカンドブランドを作るのが実に上手い。シンプルなデザインで、直進性も高く、非常によくできているXRドライバーは、価格も手ごろだ。ゴルフクラブというと、高級路線な商品が少なくないし、男の貴金属的な、位置づけを感じることも少なくないが、僕にとって、ゴルフクラブはあくまで道具に過ぎない。セカンドブランドは、価格もアメリカでは299ドルで、道具としてのコストパフォーマンスが高い

 

ヘッドだけで5万円とかいうドライバーも珍しくないが、僕は道具としての価格の妥当性を僕は考えてしまうのだ。実際、僕はドライバー以外すべて商品化してきたが、この外ブラのセカンドブランドドライバーのクオリティを考えると、大量生産してコストパフォーマンスを上げれないと、この価格では勝負にならないのが明確。センターネックドライバーなどの他メーカーが作らないドライバー以外で勝負しないと決めている。

 

では話を XRドライバーに戻そう。40mmを少し切る長めの重心距離で、フェース角はオープン気味、とどちらかといえばフッカーとの相性がいい。重心深度もあまり深いタイプではない。有効打点距離も長めと、低スピンになりやすいヘッドだ。僕がが気に入ったのは、純正シャフト。重さと硬さのバランスがとてもよく、幅広い層が使いやすいだろう。

 

X-HOTの流れを汲んで、フェースの弾きもいい点も見逃せない。

テーラーメイドM2ドライバー(2016)

このインプレッションは、マーク金井の有料メルマガ、「マーク金井の書かずにいられない」で2016年2月2日に配信されたものです

 

先週 アメリカのフロリダ州オーランドで、PGAショウ(PGAマーチャンダイズショウ)が開催された。僕も以前は精力的に参加していたが、今回は見送り。オーランドまで日本から直行便が無く、半日以上かかってしまう。飛行機が苦手の僕にはかなりハードルが高い(笑)

 

 

日本でも話題だが、PGAショウでも話題だったのが、テーラーメイドの新製品であるM2ドライバーだ。僕もすでに雑誌の取材で2回試打している。メーカー側の公式アナウンスによると、エアロバーナーのリプレースモデルとしての位置づけだそうだ。ここ数年テーラーメイドの製品ラインナップは、ヒット作があまりなかったせいか、モデルチェンジするたびに代わる印象で、名前が落ち着かない。

 

 

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特にセカンドブランドは、バーナーからロケットボール、SLDR-S、エアロバーナーそしてM2と迷走しているイメージだが、今回ようやく一本化してきた。イメージからすると捕まるロケットボールシリーズ。ヘッド形状はM1よりも投影面積が大きいが、エアロバーナーよりも小さめに見える

 

 

メルマガ読者なら知ってる人も多いだろうが、僕はM1を2本手に入れているが、2本とも、Tトラックと呼ばれるウエイトシステムはノーマルのまま。そのままの重心位置で全然OKだった、全く動かさないのだがらTトラックの必要性を感じていない。M2だが一発打ってすぐ予約注文したくなった。M2の方が、投影面積が大きい分、重心距離が長くなっていると感じた。ヘッド重量も、M1の204gに対して、M2は200g弱、46インチから46.5インチぐらいで使いたい僕にとってほぼベストのヘッド重量と。M2のほうが僕にとって魅力的だ

 

 

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ヘッドの挙動も安定していて、重心距離が長めで、深度も深くなっているのではないかと推測する。シャットフェースの僕には、重心距離が長い方が使い勝手がいい。カチャカチャが無いので、販売価格もM1よりも安いのもいいだろう。アメリカの価格はM1が499ドルに対して、M2が399ドルと高め。エアロバーナーは299ドルだったのにワンランク上の位置づけとなっている。

 

 

僕の予想では、M2の下のモデル299ドルで売れる、カチャカチャじゃないモデルM3が用意されているのでは?!勘ぐってみている。今までのテーラーのやりかただと、たぶん日本では売られないのではないだろうか?!

 

 

カチャカチャじゃないカーボンコンポジットヘッドのM3 僕にとってはとても魅力的なのだが、できれば販売してくれないだろうか・・僕はかなり期待している