カテゴリー別アーカイブ: FW・UT

ピン G クロスオーバー (2016)

このインプレッションは、マーク金井の有料メルマガ、「マーク金井の書かずにいられない」で2016年1月26日に配信されたものです

 

新製品は出そろった感があるが、今年に入っても新製品発表会は続いている。僕はと言えば、今年まだゴルフは一回も行っていないが、スノボは週2回のペースで通っていて、すっかりスノーボーダー。しかしクラブの試打は、ドライバーを20本以上こなし、いつもと変わらないペースだ。

 

 

先日もピンの新製品発表会があった。ピンのGシリーズがモデルチェンジ。前モデルはG30だったが、今度はただの ”G”となった。僕は、最近一番乗ってるメーカーはピンと思っているけど、このGシリーズは流石に出しすぎと思うぐらいラインナップが多い。アイアンはGアイアンのみだが、ドライバー3種類、フェアウェイウッド3種類、そしてユーティリティ2種類と言う具合だ。

 

 

というのも今までiシリーズとGシリーズがあったのだが、iシリーズはアイアンだけとなり、他は全てGシリーズに統合されたようで、ターゲット層も広くなる分モデルも増えるということだろう。今日発表されたテーラーメイドのM2、テーラーメイドもMで統一するようで、アメリカのメーカーはよりシンプルな商品構成にしようという意図を感じる。

 

 

ピンの新製品の中で、とりわけ気になったのが、Gクロスオーバーというアイアン型ユーティリティ。なんとこのユーティリティの18度でババ・ワトソンは280y飛ばしたということで話題となっている。日本ではユーティリティと呼ばれるが、海外ではハイブリッドクラブというのが一般的。意味はクロスオーバーというのとほぼ同じ意味だと思うが、ユーティリティとアイアンのクロスオーバーと言う位置づけのクラブが、Gハイブリッドだ。3番が18度、4番が21度、5番が24度と言う構成となっている。

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僕が打っても216y飛んだGクロスオーバーだが、見覚えがある形状だ。芸術やファッションの世界では、「歴史は繰り返す」と言われているが、ゴルフクラブも同じ、中空で、大型のヘッドは、プロギアのZOOMiに似ている。ZOOMiが弁証法的発展しているのが、G クロスオーバーと僕はそう見えた。ゴルフの歴史は古い、新しいクラブには、かならずベースとなるクラブがあるものだ。

 

 

クロスオーバーの特性を、表現しているのが、ババ・ワトソンがこのクラブを打っている動画だ。ターフを全くとっていないし、ソールが地面に触れてもいない。それで芯に当たるというのは、超低重心ということだろう。アイアンヘッドだと芯の上で当たると、極端に飛距離が落ちるものだが、中空構造で芯の上で売っても飛ぶのが特徴だろう。フェースの弾きもいいし、僕の予想だが、今は5番までだがもっとロフトが多い番手も発売されるのではないかと見ている

 

 
アイアンのウッド化が進んできている。僕は常々アイアンセットは7番からと予想していたが、今は少し違う。アイアンセットというのは無くなってしまって、ユーティリティセットとウエッジセットに分かれてしまうのではないかと最近思うようになってきた。このクロスオーバーが7番か8番まで作られ、それ以降はロフトの立ったウエッジで繋がる。もうアイアンはウエッジしか残らない時代がくるかもしれない。

 

 

もう一つ関心したのは、このクロスオーバーはピンらしく、カラーコードがしっかりとあり、ライ角が選べること。地面から打つクラブは、ユーティリティだろうと。ライ角は大切なのだ。残念ながら従来のハイブリッドにはカラーコードが選べないが、ピンならきっとやってくれるとこのクロスオーバーを見て思った

 

アナライズ マジックマリガンフェアウェイウッド(2016)

このインプレッションは、マーク金井の有料メルマガ、「マーク金井の書かずにいられない」で2016年1月12 日に配信されたものです

 

 

新年あけましておめでとうございます。年末から年始にかけて、相変わらず僕は、カメラやスノボのグッズなどを買いまくっている。しかしゴルフクラブは、さっぱり買っていない。メルマガだから書くけど、原因はとてもシンプル。それは魅力的なクラブが無いから。新製品はたくさん発売されているが、僕にとって魅力的に映らない。

 

 

僕にとって魅力的なクラブはなんだろう?!説明すると、こういうクラブを作りたいという開発者の思いが伝わるようなクラブ。何か一つのコンセプトのために作られる、「プロダクトアウト」されているクラブだ。秋から冬にかけて新製品が発売されるピークを迎えた。そのほとんどが、今売れているクラブを意識して、マーケティングの結果作られたクラブ。必然的に尖ったクラブは少なくなってしまう、出来るだけ広く販売しようとすればするほど、特徴がなくなってしまう。

 

 

僕だけがそう感じてしまうのかもしれないが、どうしてもそんな風に新しいクラブを分析してしまうのだ。僕のクラブづくりはとても明確だ、明確な対象ユーザーと、コンセプトを前提として、市場に無いもの(市場に少ないもの)を作ること。今回作ったのは、ミニドライバー。僕のミニドライバー好きは、メルマガ読者ならよくわかってると思う。キャロウェイのX2HOTや、テーラーメイドのエアロバーナーや、SLDR-Sのミニドライバーなど、たくさん買ってきたが、なぜか日本のメーカーが作っていない。僕なりのこだわりを詰め込んで作ってみた

 

 

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まずミニドライバーなので、ティアップして打つのが前提。フェースの高さが高い、ディープフェースにしてある。重心高も思い切り低くしてフェアウェイウッド形状としてはあり得ないぐらいの低重心率56.8%。ディープフェースだが、重心高が低いので、地面からでもボールを浮かせることができる。僕の良いスイングの目安でもある、直ドラの練習にもなるだろう。ちなみに直ドラだが、ドライバーのフェースの高さが高いから難しいのではなく、ドライバーは重心深度が深くなりやすくなり。ボールに当たる前に、ソールが地面に当たってしまうため難しい。しかしフェースの厚みと深さのバランスが整っている僕
が作ったミニドライバーなら、意外とたやすく打てる。

 

 

 


ミニドライバーだが、フェアウェイウッドを大型化して、ロフトを立てただけでは、スピンが増えてしまう。ミニドライバーとはいえ、ドライバーは飛距離にもこだわりたい、重心高を低く抑えつつ、ステンレスヘッドとしては限界まで大きく作った。約190ccあるので、ティアップして打つ安心感もある。

 

 

上級者に使ってもらいたいと言う反面、初心者のお助けドライバーとしても使ってもらいたい。ドライバーに比べて、長さが短いので振り遅れにくい。重心距離が短いので、スイング中にフェースが開きにくい。初心者の大敵であるスライスになりにくいのも特徴だ。

 
シャフトはW60とW65が選べる。どちらも切り返しで手元にしなりを感じやすいので、シャフトがタメを作ってくれる。先端はしっかりしているのでインパクトの際のヘッドの入射角が安定しやすい。価格は、最初からマークダウン品並の30000円+税。リシャフトの必要がないので、お買い得感はしっかりとあると自負している

 

 

 

ミニドライバー(3+)だけでなく、3HLというロフト17度のスプーンも同時発売。こちらは、ボールが上げやすいドライバーで、飛距離性能だけでなく、打感、音、形状にもこだわった仕上がりとなっている。

 

 

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今週より発売を開始する『アナライズ マジックマリガンフェアウェイウッド』ぜひとも購入して欲しい

テーラーメイドM1フェアウェイウッド(2015)

このインプレッションは、マーク金井の有料メルマガ、「マーク金井の書かずにいられない」で2015年11月10日に配信されたものです

テーラーメイドのM1の日本発売日が12月5日と決まった。M1ドライバーは2本購入するぐらい気に入っている。すでに試打した同業者の評判もすこぶるいい。ドライバーの評価も高いが、フェアウェイウッドの評価もかなり高い。僕もフェアウェイゴルフで購入してしまった。テーラーメイドは基本的にロフトラインナップは豊富なほうだが、日本ではロフトは15度からとなっている。しかしUSツアーの選手には3+に当たる13度を提供しているようだ。日本ツアーにはまだだそうだが、これは僕もミニドライバー的に使いたいので是非発売して欲しいと思う。

 

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さてM1フェアウェイウッドだが、フェアウェイウッドはドライバーと違って、奥行きがないので、ウエイトの溝がT字になっていないし、縦にはウエイトが動かない。しかし、R15では横のが一つだったウエイトが、2つになっている。僕はウエイトを基本的に調整しないのであまり興味が無いが、このM1フェアウェイウッドは、ドライバーと同じく、重心の位置が非常にいい。フェースのセンター、それも低い位置にある。テーラーメイドは、フェアウェイウッドを作るのが実に上手い。

 

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M1フェアウェイウッドは、可変スリーブを採用している。何度か書いているが、カチャカチャはドライバーよりもフェアウェイウッドにメリットがあると思っている。それは、ライ角が簡単に調整できるから。ついでに書いておくが、テーラーメイドのスリーブには、HIGH、LOWと書いてある。この表記ももうやめたほうがいいだろう。弾道の高さよりも、フェース向きが変わることや、ライ角が調整できることの方がメリットだと僕は思う。さてM1フェアウェイウッドだが、イマドキのフェアウェイウッドにしては、ライ角が56.5度とフラット。僕にはフラットすぎるのでアップライトポジションに調整した。
US仕様の純正シャフトは、ドライバーと同じくKUROKAGE シルバー60R、非常に気に入ってるシャフトだ、硬さもちょうどいい。実際打ってみると低スピン弾道が打ちやすいし、地面からでも打ち出し角の高い球が打てる。低重心のメリットが充分に発揮されているからだろう。
ディープフェースでは無く、フェースの高さは33mm、ボールが上がりやすく見えるように、35mmのフェース高さの上2mmはクラウンと同じ白く塗装されている。非常にバランスがいいM1フェアウェイウッド、3+の13度、3HLの17度と組み合わせたい。非常に飛距離が出て、ボールも上がるので、エースになりそうな予感がする

 

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タイトリスト913H(2013)

このインプレッションはマーク金井の書かずにいられない(メルマガ版)2015/7/14号掲載されたものです

フィッティングという言葉が認識され、だんだんその内容がエスカレート、精度追求したり、コストを掛けることがさも有益であるという風潮を最近感じている。僕はその大前提として、しっかりセッティングされていることが大切と今後も発信していくつもりだ。

 
セッティングでも一番大事なのは地面から打つクラブのライ角。アイアンならセッティングするために軟鉄素材を使うことが多く、ネックを曲げることで調整できるが、UTとフェアウェイウッドはネックを曲げることができない。可変スリーブはドライバーではポピュラーになりつつあるが、まだUTとフェアウェイウッドでは少数派。僕が作ったマジックマリガンUTは、可変スリーブではないがホーゼル径を広げることで、シャフトの隙間が大きめに出来るようにし、セッティングできるようにしている。

 
今回僕が買ったのは、タイトリスト913H 実はコレは2本目。かなり気に入ってるので2本目だ。タイトリストのUTは、915Hが最新モデルだが、何故か915はヘッドがひと回り小さくなって、形状がずいぶんと変わってしまったから。913Hの形状の方が僕の好みというのもある。タイトリストはUTのシャフトの選択肢が多めで、70g台のカーボンシャフトが選べるのが魅力。僕が中古で買った913Hもランバックス75という70gの純正シャフトが入っている。

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さすがマニア好みのタイトリストだ。意外と重めのカーボンシャフトが入ってるモデルが少なく、読者の皆さんも調べてみるとわかると思うが、タイトリスト、ピン、ホンマ、スリクソンぐらいしかない。僕がアナライズUT70というシャフトを作りたくなる気持ちがわかってもらえると思う。そしてヘッド重量もウエイトを交換することで出来る。ウエイトが地面と干渉せず、重心位置にも影響受けないところに配置されている点も見逃せない。

 

トータルにセッティングしやすい913Hのいいところ。しかし可変スリーブの2段階リングは構造が複雑で、ネックも太くなってしまい、ここまで調整幅は必要ないと思っている。僕もマジックマリガンUTの次作についてそろそろ考えないといけないと感じていて、その資料として2本目を購入した。たぶん僕が作るなら、ここまで複雑な調整は必要ない。そもそも弾道調整のために、可変スリーブを使うというのは、僕としてはあまりオススメしない。セッティングの為に可変スリーブを使いたいからだ。十字方向の4段階可変もあれば充分だと思う
フィッティングではなく、セッティング。セッティングなら最小限の調整で充分だからだ

テーラーメイド エアロバーナーフェアウェイウッド(2015)

このインプレッションは マーク金井が”まぐまぐ”から毎週火曜日配信している有料メールマガジン マーク金井の書かずにいられない(メルマガ版)2015/4/21号に掲載されたものです

 

今年はマスターズのテレビ中継をほぼ全部観た。優勝候補のジョーダン・スピースがワイヤートゥワイヤーの完全優勝という展開。結果だけ見ると接戦ではないので、ウトウトしてしまいそうだが、名人たちのマネジメントや技の素晴らしさで、例年のように睡魔に襲われることがなかった。ジョーダン・スピースは3日目の16番以外、危なげはなかったとは言え。21歳とは思えないプレーぶりが印象的だった。仕事がら選手のクラブはチェックしている。彼はタイトリストの契約プロ、すべて最新モデルでセッティングされている。アイアンは最新のAP2 714だった。

 

活躍したジャスティン・ローズやダスティン・ジョンソンはテーラーメイドと用具契約結んでいる。マスターズは選ばれた一部の選手しか出られないが、その選ばれた選手がエアロバーナーブランドを使っていることだ。少し前までバーナーブランドは、アメリカの大手ゴルフショップチェーンに売られていた。テーラーメイドがそのショップだけのオリジナル商品としてバーナーブランドのクラブを作っていた。バーナーの代わりに作ったのがロケットボールズブランド、その後ジェットスピードを出し、エアロバーナーブランドを立ち上げた。

 

エアロバーナーは価格も安く、テーラーメイドにとってセカンドブランドといってもいいだろう。コストパフォーマンスに優れたブランドをプロが使っているという懐の太さがある。日本のメーカーも以前はセカンドブランドがあったが、今はどこも姿を消している。例えばダンロップはゼクシオブランドの下に、ハイブリッドというブランドがあった、そのハイブリッドを積極的にプロが使う想像してもらうと、懐の太さ度合いが理解してもらえるはずだ。

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エアロバーナーだが、フェアウェイウッドで定価28000円!、マスターズで優勝争いをしているプロが使っているフェアウェイウッドとほぼ同じものが、実売2万円ちょっとで買えてしまう。おまけにマークダウンではなく出たばかりの新製品。コストパフォーマンスにすぐれたセカンドブランドとは言え、これは嬉しい事だろう。

 

反面クラブとして成立しているか?!と言ったら首を傾げるところがある。テーラーメイドのクラブは総じて、ヘッドには凄くお金がかかってるが、シャフトは明らかにコストダウンの痕跡を感じる。それと気がついてない人が多いと思われるが、グリップもコストダウンしている点も気になる。

 

スペック的には、ロケットボールズの頃に比べると、3Wで315gと総重量が重くなっているが、まだまだ軽い。セカンドブランドのメイン客層を考えると、ちょうどドライバーの適性重量ぐらいの重さしか無い。残念ながらあと10gぐらい思さがほしいところ。

僕はクラブの顔をあまり気にしないが、このエアロバーナーはカチャカチャがないペンシルネックなので、スッキリとして構えやすい。ピンやタイトリストは、アドレス時の座りが悪くフェースが開いてしまうのが僕はどうも苦手なのだが、ポンと地面においてアドレスしても、座りがよいのがテーラーメイドの伝統だ。

クラウンはスリットが入っていて、空気抵抗が減ると謳っているが、残念ながら”僕は”感じなかった。ソールのスリットは、今までのモデルで一番広く空いている。こちらはフェースの弾きの良さに影響がある気がする。ヘッド体積も大きめで、低スピンで強い弾道が出る性能の高さは、HOTLIST2015の試打でも実証済みだ

 

しかし純正シャフトが残念で、クラブとしては半完成品という印象は拭えない。ヤマハのように、ヘッド単体で販売して欲しい。陳列しにくいというなら、シャフトに棒でも入れて、クラブっぽくして販売するのはどうだろう?! クラブセッティングについて書いている連載でも書いているように、クラブは14本のセッティングの中の収まりが重要。半完成品という意味は、ゴルフは、クラブは1本だけ使うゲームではないからだ。確かに軽いシャフトをつけると、飛距離的には有利だが、60g後半から70gぐらいのシャフトを装着して販売しないことには、重量のフローが上手くいかない。とはいえ市販の人気シャフトは上代4万円前後と非常に高価だ。勧めてもなかなか、リシャフト出来ないもの・・

 

手前味噌だが、マーク金井設計のフェアウェイウッド用シャフトW65当たりを採用すると問題は綺麗に解決する。この度価格改定して更にお求めやすくなった。エアロバーナーは、定価も安く安く手に入る分、その分シャフトにまわすと、「フェアウェイウッドが苦手・・」と言うゴルファーがかなり減ると僕は思っている。

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現在W65の数が残り少なくなってきているが、追加分が入荷したらエアロバーナーに装着して販売する予定。ぜひよろしくお願いします(笑)

アナライズwebサイト 人気コンテンツ マーク金井のクラブ指南更新しています今回はPGAツアープロに人気の エアロバーナーですhttp://www.analyze2005.com/?p=3930

Posted by マーク金井のアナライズ on 2015年7月27日

テーラーメイド ロケットボールズステージ2ツアー(2013)

このインプレッションは マーク金井が”まぐまぐ”から毎週火曜日配信している有料メルマガ

マーク金井の書かずにいられない(メルマガ版)2015/1/27号に掲載されたものです

 

ゲレンデが無い地方でも、精力的にどこへでも行くマーク金井。先週は大阪にあるつるやゴルフ本店へプレゼンへ行った。SSウエッジを4年ぶりにモデルチェンジするのだが、そのプレゼンに。

 

自動車のフルモデルチェンジサイクルは、4年から6年と長いが、ゴルフクラブは売れないのもあって、タイトリストとダンロップのゼクシオが2年サイクル、ピンは1年半、と例外があるが、ほぼ1年でモデルチェンジと、そのサイクルが10年前、20年前と比べてどんどん短くなってきた。新製品が出ると、ゴルフ雑誌に広告が載り、TVCMが流れたりと露出は確実に増える。ゴルファーの買い替えのきっかけが生まれるのは確かだが、このモデルチェンジサイクルの副産物が、マークダウンだ。

 

マークダウンも、買い替えのきっかけとなるとなるが、値引率が高く単価が極端に下る。モデルチェンジサイクルを短くして、マークダウンで処分するという構図が、定着しつつあるが、確実にメーカーの首を絞めていると僕は思っている。

 

 

一つは、マークダウンを待って新製品を買い控える

 

とくに2年周期のモデルチェンジサイクルの商品はこの傾向が強い。人気があるからずっとユーザーが「狙って待っている」のだ

 

もう一つは、初心者向けのクラブが作れない。

 

モデルチェンジサイクルが長かった頃、大手メーカーには今よりモデル数が多く。カタログも今の3倍ぐらいの厚みがあった。その中にかならず低価格で、初心者が使用することを考えた仕様の初心者向けクラブがあったものだ。その初心者向けのウッド、アイアンなどを組み合わせ、キャディバッグまでセットにした商品もカタログに載っていたものだ。しかしカタログは薄くなり、初心者モデルは消えた。

 

僕みたいにゴルフだけでなく、スキーやスノボをやる人は、スキー、スノボ売り場に行く機会もあるだろう。そこで一番メインの場所に置かれているのは。

 

「スノーボード3点セット、スキー4点セット」だ。

 

気の利いた店なら「このままゲレンデに直行セット」なんてPOP(値札)が踊っている。価格設定もスキー場でレンタルセットを何度借りたと思えば、元が取れるか?!という絶妙なポイントを突いている

 

初心者向けクラブコーナーがあったり、「このままゴルフ場に直行セット」が置いてるゴルフショップがあるだろうか?!。どんなクラブも1年経てば、初心者向けクラブよりも安くなってしまうから、どこのメーカーも初心者向けクラブなど作ろうとしないし、作れないのが現状だ。僕はスノボやいろいろ事を始めるのが好き。だから初心者の気持ちが理解できる。メーカーでは必要ないと判断するのもわからないことはないが、初心者用クラブの必要性をとても感じてしまうのだ。

 

話がそれてしまった、それてしまったついでに書くが、ゴルフ場のレンタルクラブの稼働率もかなり低いし、用意しているレンタルクラブもかなりチープ。ゴルフ場にはレンタルクラブがあるのかも表記していない有り様。併設のゴルフスクールも無い。

 

それに比べイマドキのスキー場は至れり尽くせり、予算に応じてレンタルも選べるし、スクールのプランも豊富だ。スキー場とゴルフ場を比べるとゴルフ場が恐ろしく閉鎖的なことが、だれにでもわかるだろう。

ゴルフ業界活性化が叫ばれているが、このゴルフへのハードルの高さは、スキーやスノボなど、他の業態から見ればよくわかると思う。

 

話を元に戻そう

 

そのプレゼンで寄ったつるやゴルフ本店で見つけたテーラーメイドのロケットボールズStage2 TOURフェアウェイウッドの値段に驚いた。なんと9,800円!僕は間違いではないかと思ったぐらいの衝撃だった。人気メーカーの主力商品だったクラブが、9,800円、どんなに安く作っても18,000円ぐらいで売らないと、利益は得られないと思う。

 

今初心者向けクラブを作っても、ツアープロ向けクラブより高くなってしまう。メーカーは誰も買わないと思うから作らない。しかしマークダウン品というのは、不定期商品で供給が不安定。エントリーユーザーがいつもそのモデルを買ったり、買い足したりできるとは限らない。マークダウン品から初心者に合うクラブを選んで、それを組み合わせるのは、なかなか大変だ。エントリーユーザーに必要なクラブを安定的に供給出来ない仕組みとなっている。先程も書いたが、ゴルフをやってみようという人には、あまりにハードルが高くなっているのが現状だ。

 

試打してみると、新製品と何の遜色もない。これが9,800円で売られるとは・・・テーラーメイドは昔からフェアウェイウッド作りが上手い。僕が選んだ理由は値段もあるが、ロケットボールズStage2のTOURは、可変スリーブとなっていて、R15フェアウェイウッドと共用できるというのもあって選んだ。ロフトは13度、ミニドライバー的な使い方を狙っている

 

純正シャフトのスペックは
総重量321.1g
バランスD2
振動数261cpm
ロフト角12.5度
フェース角-1.25度

 

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ロケットボールズStage2は、ロケットボールズの純正シャフトが軽すぎたためか、60g台のシャフトが採用されている。この改善点はいいと思うが、残念ながらヘッド性能は高いのに、純正シャフトのクオリティがイマイチ。クラブ自体は安いが、使えるようにするには、リシャフトが前提となる僕はアナライズw65に変更した。

 

飛距離データ等は僕のブログで取り上げているので、チェックして欲しい

http://www.analyze2005.com/mkblogneo/?p=11424

 

先週ミニドライバーの顔について書いたが、このロケットボールズStage2TOURは、フェアウェイウッド顔、FP値が少ないテーラーメイド独特の顔作りとなっている。飛距離性能も充分だが、ミニドライバーとして使うなら、キャロウェイX2HOT PRO DEEPのドライバー顔のが好みだ。

 

フォーティーン ゲロンディCF115(2014)

このインプレッションは マーク金井が”まぐまぐ”から毎週火曜日配信している有料メルマガ

マーク金井の書かずにいられない(メルマガ版)2015/1/20号に掲載されたものです
冬場のゴルフは、風との戦い。ドライバーで低スピン弾道を打つのもいいが、僕はミニドライバーという選択肢を選んでいる。何度か書いているように、ドイバーよりもミニドライバーの方が、低スピン弾道が打ちやすいからだ。クラブの長さは弾道の高さに影響する。シャフトが長いほうが弾道は高くなりやすく、短いと低弾道が打ちやすい。ヘッド性能だけでなく、長さも弾道に影響し、ミニドライバーの存在意味をハッキリさせている。ビックリするぐらいの強風が吹いた第2回MMT9(千葉市民ゴルフ場にて開催)X2HOTのミニドライバーが活躍してくれて、今や僕のクラブセッティングに欠かすことの出来ない存在となっている。
今ミニドライバーとして2大勢力を保っているのは、キャロウェイX2HOT PRO DEEP(フランケンウッド)と、テーラーメイドSLDR-Sミニドライバー。その二つに割ってはいろうとしているのが、フォーティーンゲロンディCF115ではないだろうか?!ちなみCF115は、2番ウッドという位置づけだ。

 

2番ウッドはブラッシーと呼ばれ、パーシモン時代からドライバーの代わりとして使われている。全英オープンでニック・ファルドは、メタルウッドの元祖とも言える、テーラーメイドの2番ウッドを駆使して勝利して話題となった。古いゴルフファンにはおなじみだと思うが、サラリーマンからプロゴルファーに転身した、わかりやすいレッスンで有名な田原紘プロも、プロテスト受験時にブラッシーを使って(ドライバーが上手く打てなかった)合格したと著書で語っている。
上級者にとってはコントロール性がよく、初心者にとってはドライバーよりやさしく打てるブラッシー。ターゲットとしては用途は違えど、上級者から初心者まで広くメリットが有るクラブと言えよう。ドライバーとして、小さいヘッドを作るぐらいならミニドライバーのがいいと僕も思っている。
ミニドライバーには2つのタイプが有る。

フェアウェイウッドを巨大にしたもの

ドライバーを小さくしたもの

もちろんミニドライバーにはと言っても、ヘッド体積の大小がある。残念ながらその違いではない。では何が違うのだろう?! フェアウェイウッドとドライバーの形状を見比べてみればわかる。
ドライバーの方がFP値が大きく、シャフトの軸線上よりもフェース部分が前に出ている度合いが強いのがわかる。キャロウェイのX2HOT PRO DEEPは、この代表だろう。地面から打つよりもティアップして打つイメージがわきやすい。一方フェアウェイウッドは、FP値が小さくボールが拾いやすいイメージが出る。テーラーメイドのSLDR-Sのミニドライバーは、テーラーメイドの歴代のフェア
ウェイウッドを思わせるFP値の少ない感じで、ロフト少なくてもボールが上がりやすそうなイメージが出る。

たかが見た目、されど見た目

この形状の違いは、ゴルファーの脳に訴えかけてスイング軌道に影響が出るのだ。FP値が小さいと、ヘッド上から入れたくなり、大きいとレベルに打ちたくなる。ティアップの高さも違いが出てくる。低いティアップでややダウンブローに打ちたくなる、フェアウェイウッド形状のものは、打ち出しが低くなるがスピン量は増えやすい。一方ドライバー形状だと、ティは高めのほうが打ちやすく、打ち出しは高くなるが、スピン量は少ない。重心位置が球筋に影響を与えるだけと考えがちだが、実は形状も球筋に影響を与えている。どちらが優れいるとか、どちらが正解というものではなく、好みと使い方で選べばいいと思う。
さて話をゲロンディCF115に戻そう
CF115はどちらかと言うと、フェアウェイウッド形状の要素が強い。ヘッドは230ccと大型で、長さも44インチとかなり長い。ロフトは13度と、地面から打てそうもない要素が満載だが、構えてみると意外と打てに感じる。実際打ってるとボールが意外と上がってくれる。このクラブは雑誌の試打で気に入っていたのだが、ゴルフパートナー日本橋室町店のカリスマ店長、藤川君とラウンドした時にティーショットで多用していて、打ち出しが低く、低い弾道を打っていたので、打たせてもらったら。ティーショットでは低くて強い球がでるし、地面からも打てるので、早速オーダーしてきた。売れていて品薄らしく、まだ僕の手元に届いていないが、届いたら早速リシャフトしようと思う
純正シャフトは65gと重めなシャフトが入っているので悪くはないのだが、もう少し重めのシャフトを入れて、43.5インチぐらいにして使ってみたいと思う
僕はどちらかといえば、ドライバー形状のミニドライバーのが好みなので、キャロウェイのX2HOT PRO DEEPの13.5度をエースとして使っているが、CF115の低スピンも魅力。じっくりと試してみたいと思う。

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ゲロンディCF115 (写真は3W)

ヘッド体積230ccといえば、ブリヂストンの名器230チタンというドライバーを思い出す。当時はチタンでしか出来なかったヘッド容量をステンレスで作って反発もルールギリギリまで高められることに、昔からの素材だけに技術の進化をとても感じてしまう。僕が作るミニドライバーも今年7月ぐらいに発売する予定。ぜひ期待していて待っていて欲しい。

アナライズWEBサイト 人気コンテンツ マーク金井のクラブ指南更新しています今回は ゲロンディCF115ですhttp://www.analyze2005.com/?p=3880

Posted by マーク金井のアナライズ on 2015年5月21日

ブリヂストンゴルフ J15F (2014)

このインプレッションは マーク金井が”まぐまぐ”から毎週火曜日配信している有料メルマガ

マーク金井の書かずにいられない(メルマガ版)2014/11/25号

に掲載されたものです

 

ピークに比べると試打の仕事が少なくなったとはいえ、今年も幸運なことに主要ドライバー18種類、記事掲載されなかったモデルを含めると、20モデルのドライバーを、純正シャフトとカスタムシャフトほぼ全て試打した。僕も、僕以外のメディアも、揃って口にするように、今年はドライバーの当たり年。例年になり豊作といっていいだろう。しかし、これは単純にいい面だけではない

 

豊作=差がない

 

と言える。このクラブが飛ぶとか飛ばないとか、豊作ゆえに差が殆ど無く差別化が難しいからだ。大きさな差異がないというのは、選択するのに困る訳だ。その影に隠れて目立っていないが、フェアウェイウッドやユーティリティにいいモデルが出ている。

 

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その中でも際立っているのが、ブリヂストンゴルフのJ15FというフェアウェイウッドとJ15HYというユーティリティだろう。ドライバーのJ715は良く出来ていると思うが、僕的には重心距離が短い分操作性がよすぎる部分が気になる。発売前に全てのモデルを試打した時から、フェアウェイウッドとユーティリティの良さを確認していたのだが、その後の新製品ラッシュで購入するのを忘れていたが、再び取材で試打して思い出した。

 

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イマドキのドライバーは、技術開発の進化でルールに定められたフェースの反発が問題なく出せるようになり、わざとルール値まで反発を落とすデチューンしている状態だが、ドライバーと比べフェースの縦の厚みが半分以下のフェアウェイウッドは、形状的に反発を高くするのが難しい。ここ数年、フェアウェイウッドでもフェースの反発をルール値まで高めることが可能となってきた。このJ15Fも非常にフェースの弾きが良いのがお気に入りだ。打球音も鋭く、この音だけでも5ヤードは飛ぶと思ってしまうぐらい気持ちいい。

 
僕は、地面から打つならユーティリティの方が好きなので、フェアウェイウッドはミニドライバー的に使えるものしか最近はセッティングに入れていない。このJ15Fはヘッドも気持ち大きめで、ティーショットで打つとドライバーみたいな球が打てる。ソールにはウエイト調整のネジが付いていて、ヘッド重量が調整出来るので、ヘッドを軽くして、ミニドライバー化するとか、重くしてフェアウェイウッド的に使うというセッティングどちらでも出来るのが嬉しい。

 

そしてネックがカチャカチャではないのも、気に入ってるポイント。見た目がイイのはもちろん。地面から打つとネックに掛かる衝撃がドライバーよりも大きくなる。充分テストしているだろうが、どうしても不安に感じてしまいペンシルネックの方を自然と選んでしまう。当然ライ角の調整幅が限られるので、適正ライ角になるか気になるが、それさえクリアできれば僕はまよわずペンシルネックを使うだろう。

 
ミニドライバーとして使いたかったので、僕は3+という表示ロフト13.5度を選んだが、ロフトを計測してみてビックリ。12度しかなかった、どうりでティーショットで飛ぶわけだ(笑)もちろん12度だと、フェアウェイでの使用できる状況は限定されるから、ロフトは用途に応じて選んで欲しい。

アナライズWEBサイトの人気コンテンツマーク金井のクラブ指南 今回は ブリヂストンゴルフのフェアウェイウッド J15Fhttp://www.analyze2005.com/?p=3833

Posted by マーク金井のアナライズ on 2015年3月26日

テーラーメイド SLDR-S フェアウェイウッド 2014

このインプレッションはマーク金井の有料メルマガ ”マーク金井の書かずいいられない” で2014年9月18日に配信された原稿を元にしています

 

今巷ではテーラーメイドと言えば、グローレFが注目されている。プロの評価も高く、メディア関係者も絶賛しているクラブで、僕も高く評価している。グローレの評価も高いけど、この間のテーラーメイドの販売不振から脱出するきっかけとなりそうなのが、SLDR-Sドライバーだろう。この連載でも取り上げたが、”LOFT-UP”していない10度のクラブを試したら、非常に結果が良かったので、初代グローレに変わって現在エースドライバーとなっている。カチャカチャはついていないが、僕らはリシャフト前提で買っているので、シャフトの挿入角度を一度決めれば、もう変えることはない。

 

 

カチャカチャは出る球筋によって毎回変えるものではなく、最初に決めたら触らないに越したことはない。僕らはシャフトのテストを日常的にするので、頻繁にカチャカチャするが、挿入する角度はいつも同じだ。カチャカチャが無いメリットは、構えやすさだ。特にSLDR-Sはペンシルネックと言われる細いホーゼルになっており、ネック周りがスッキリとしてとても構えやすい。T島が以前ブログに書いていたが、なかなか体感はできないだろうが、厳密に言えばカチャカチャは構造上、パワーロス感じは否めないし、打感も変わる要素を持っている。

 
話をSLDR-Sのフェアウェイウッドに戻そう

 

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フェアウェイウッドもカチャカチャではなく、ペンシルネックを採用している。ドライバーよりもヘッドが小さいフェアウェイウッドの方が、ネック回りの構造で違和感を持ちやすいことは、少し考えればわかるだろう。アナライズにリシャフトで持ち込まれたSLDR-S フェアウェイの形状を改めてみて、その雰囲気の良さに思わずつるやゴルフ神田駅前店で衝動買いしてしまった。

 

 

ネック形状に加えて今回一番の魅力は、ロフト設定だろう。僕は初代ロケットボールズのころから3HLが必要と言い続け、アナライズで僕の作ったアナライズW65限定販売したりしていたのだが、なかなか日本で発売してくれなくて、SLDRのフェアウェイウッドになって2年遅れでやっと日本仕様にラインナップされはじめた。LOFT-UPの必要があるのは、ドライバーよりもフェアウェイウッド。

 
ドライバーはボールの上がらない、捕まらないドライバーを作ってしまったのでLOFT-UPを掲げたテーラーメイドだが、フェアウェイウッドについてはあまり触れていない。14度のドライバーを発売してしまっているのに、スプーンは15度と、誰が考えても「?」な戦略をとっていた。14度のドライバーが必要なら17度のスプーンが必要なのだが、あまり触れずにSLDRフェアウェイウッドなど販売している。少々キツイ事を書いてしまったが、アマチュアがロフト選びを見栄で選んでいる中、「LOFT-UPキャンペーン」を行ったおかげで、9度がカッコイイとかではなく、11度など大きいロフトを選んでも恥ずかしくなくなったのは、テーラーメイドのおかげだろう。

 
SLDR-Sフェアウェイウッドはドライバーと同じく、並行のヘッドはシルバー。日本仕様は少し高いが、やっぱり白いヘッドのがクラブとしてカッコイイので、日本仕様を購入。カスタムシャフトを選ぼうかと思ったが、売価が2万円近く差があるので、純正シャフトを購入。この純正シャフトが意外といい。総重量は318gと、ドライバーが300g前後のセッティングであればちょうどいい感じ。

 
純正シャフトはSで振動数が256cpmだから、Rは240cpm前後だろうと推測する。SLDR-Sはアスリート向きと言うイメージがあるが、このスペックだとアベレージゴルファーにちょうどいい感じ。テーラーメイドはこのクラブを訴求する先を間違えているのではないか?と思う。クラブとしてのポジションづけは非常に大切なだけに、曖昧な感じが残念に思える。

 
値段的に安いなと感じるピンの世界標準価格設定だが、現在販売不調なテーラーメイドは値引きも大きくなっている。ロフト2度大きい分ボールも上がるし、ミスにも強い、バランスのとれたヘッド性能となっている。LOFT-UP2度の効果はドライバーよりも、フェアウェイウッドのが全然大きいことを是非体感して欲しい。

PRGR インテスト (1988)

このインプレッションは2014年7月に書かれたものです

 

皆さんご存知だと思うが、僕は中古ショップ大好き人間。しょっちゅう中古ショップをチェックしている。しかし基本的に使わないクラブは買わない、使わないクラブを部屋に飾っておくクラブコレクターではない。ただ古くてもエポックメイキングなクラブが発売当時のまま売られていると、どうも欲しくなってしまう。以前ゴルフパートナー.comに一緒に登場していたゴルフパートナー日本橋室町店のカリスマ店長、F川君は、面白いクラブを仕入れてきて店頭に並べて、Facebookにアップするので、ついつい足を運んでしまう。今回買ったプロギアのインテストもそう。このクラブはユーティリティ(UT)の元祖とも言えるクラブで、ビックリするほど程度がよかった。そして完全ノーマル状態で値段が980円となれば買うしか無いだろう。インテストはLX032と言うアイアン形状と、FX042という今で言うUT形状のモデルがあるが、042は032ほど売れなかったのでかなりのレア、迷わず両方購入した。

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やはりこういう歴史的名器は、ノーマル状態がベスト。こういう資料的クラブはアナライズにしっかり保存している。SEIKO エスヤードT301や、ミズノ300Sなどどれも完全オリジナル状態だ。歴史的モデルがオリジナルを保つのに、一番問題となるのがグリップ。クルマのタイヤと同じく、通常ゴムで作られるグリップは使用していなくても、硬化したりひび割れたりするが、全くオリジナル状態を保っている。

 

1988年発売されたインテストは、竹林隆光氏が設計したクラブ。1988年と言えば、まだまだパーシモン全盛時代。若いメルマガ読者は知らないだろうが、メタルドライバーブームとちょうど同じ時期に、カーボンドライバーブーム、カーボン素材が注目されて時期があった。当時カーボンブームを引っ張っていたのがプロギアとヨネックス。1983年に設立されたプロギアは新興メーカーらしく、ゴルフ界の常識にとらわれない革新的なクラブを市場に投入していた。

 

その中でもこのインテストは異端と言える、今のUTのようなヘッド形状、素材はステンレスのソールとフレーム+カーボン、そして色はタラコのような赤茶色、グリップの色はグレーで天然ゴムを使っていない。今でこそカラーグリップは一般的にだが、素材も色も革新的だ。

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何一つ既存のものを使っていないインテストは、当初全く売れなかったが、ショートウッドもUTもなかった時代に、優しく打てるロングアイアンとして、口コミで認知度を高めていき、ツアープロも使うようになった。当時はまだ弾道計測器は無く。コンピューターで分析ができなかった時代。カーボンフェースは、カーボンだから飛ぶわけでなく、フェースをスリップさせることで、スピンを極端に減らすことが出来る。更にソールとネックを一体化したステンレスのフレームに、比重の軽いカーボンを使うことで、超低重心にして、これでもか!というぐらい低スピンを狙っている。

 

ヘッドが大きく重心距離も長めだが、グースが付いているのでボールも捕まるようになっている。当時はジャンボのMTNアイアンなど、適度なグースが付いているクラブが多く、今よりもグースネックに市民権があった。僕はヘッドが大型化した、今こそグースネックが必要だと思う。

 

今アイアンも飛距離重視の傾向が強くなっている。ヤマハのRMX UD+2やスーパーeggアイアンなど、超ストロングロフトとなっている。メルマガだから書くけど、僕も使っているP社の新しいアイアンもついにストロングロフトになった。僕がよく使う弁証法的「螺旋状の進化」ではないが、ステンレスボディにカーボンフェースのアイアンを上手くリバイバルさせたいと考えている。26年前といえば四半世紀以上前のテクノロジーだが、今でも通用するアプローチだと思う。最新のテクノロジーを加えた画期的なUTができるのではないかとワクワクしている。

 

さてインテストだが、シャフトがビックリするぐらい硬い 振動数が299cpmもう少し柔らかければ打ちやすいのが残念

 

しかし飛距離性能は現役そのもの、032は211yを軽々と達成。042に至っては249.6yも飛んでしまった。042はロフトが17度と立っているのもあるが、ボールもしっかりと上がり。このまま使えそうな出来となっている

 

既存の固定概念を超えているのに、ゴルファーに支持されて歴史的名器となったインテスト、それはあらためて亡くなった竹林隆光さんの偉業を痛いほど感じたクラブだった