カテゴリー別アーカイブ: シャフト

TRPX アフターバーナーシャフト(2019)

このインプレッションは、2019年4月のマーク金井の有料メルマガに掲載されたものです。(有料メルマガはこちらからご購読できます)

僕の秘密基地であるアナライズには、様々な人が僕を訪ねて来てくれる。大手メーカーから、全くゴルフとは関係ない会社の人と、目的は様々。まだ誰も打ったことがないような試作品が持ち込まれることも珍しくない。もちろんSNSなどで取り上げる訳にはいかないものがほとんど。

困るのが、発売前に『あれ打ちました?』と聞かれること。打っているのだが、守秘義務があるので、打ったとは言えない。お茶を濁すような返事をすると決まって『なんだマーク金井まだ打ってないのか?』という表情をされる。特に今の時期は、秋に向けて発売されるシャフトメーカーの試作品が、多く持ち込まれる。

シャフトメーカーの新製品は、クラブの新製品よりも早く作り上げないと、クラブの発売に間に合わない。というのもどういうカスタムシャフトをタイムリーに、ラインナップに加えたいというクラブメーカーのオーダーによるものだ。逆を言えば、この時期にすでに新しいシャフトを作り上げていないと、新しいドライバーのカスタムシャフトに採用されないということでもある。

ということで、例年9月〜10月にかけて発売されるシャフトメーカーの新製品は、4〜5月にはしっかりとテストしている。生配信などで聞かれても、残念ながらハッキリとは答えることは出来ないが、このメルマガではどこよりも先に具体的な情報を発信していくつもりだ。

日本には、クラブメーカーと同じぐらい、シャフト?メーカーが存在する。その多くが地クラブ、地シャフトメーカーだ。フジクラ、三菱ケミカル、グラファイトデザイン、USTマミヤが4大シャフトメーカーと言われている。4つのなかに、不思議なことにスチールシャフトのメーカーが入っていないのが不思議だ。スチールシャフトというのは大規模な機械を使うために、工場は大規模となる。日本で、スチールシャフトをつくているのは、島田ゴルフと日本シャフトの2社だけ。

日本シャフトはカーボンシャフトもいい製品を数多く出しているし、会社としてはとても大きいのだが、何故か四大シャフトメーカーというカテゴリーに入っていない。スチールだけでなく、カーボンシャフトも魅力的な製品を多く世に出しているのだが・・・

スチールシャフトと違って、カーボンシャフトは、マンドレルという芯金にカーボン繊維を巻いていく、ほぼ手作りなので、小ロットでの生産が可能。必然的に小さいシャフトメーカーが数多く存在することになる。今回、スタジオに来てくれたのは、TRPXというシャフトメーカー。クレイジーと言うメーカーがあったが、そこから独立した人が作ったシャフトメーカーという印象が強い。

最近クラブ契約フリーになった、横峯さくらプロが使いはじめ、注目を浴びているようだ。僕も以前TRPXのシャフトを試打したことはあるが、その時のイメージは高弾性の繊維をふんだんに使い、トルクが少なくシャープな挙動で手元がしっかりしているシャフトという印象だった。今回テストしたのは、新しく発売されたAFTERBURNERと言うシャフト。AFTERBURNERと言えば、ジェットエンジンの排気にもう一度燃料を吹きかけ燃焼させて高推進力を得る装置のこと。

このシャフトはシャフトを加速させ、あとヒト伸びの飛距離を狙っているネーミングなのだろう!というイメージを持った。色はブラックにピンクと派手なデザインだ。一発打ってみると、TRPXのシャフトに持っていたイメージとずいぶん違うことがわかった。

まずいい意味でのトルク感があること。スチールシャフトと違いカーボンシャフトは、部分的に違う繊維を使ったり、巻き方を変えたりできるのがメリット。このシャフトはそのメリットを生かして、手元のトルクを多めにし、先端はトルクを少なめと、意図的にトルク配分を変えている。手元のトルクが多めだと、手元がしなったように感じて、非常にタイミングが取りやすく感じる。

フジクラのスピーダーSLKにも共通するが、一発の飛距離よりもシャフトの挙動を安定させて、弾道を安定させるというシャフトは今後トレンドになるのかと感じる。トルクを絞って、弾きを追求し一発の飛びを狙うよりも、シャフトの部分部分でトルクを調整することで、タイミングを取りやすくし、再現性を高くすることで平均飛距離が上がり、ゴルファーに安心感を与えることで、更なる飛びを狙うというシャフトのようだ。

僕のイメージでは、今までTRPXのシャフトは、とにかく1発の飛距離を狙ったピーキーなシャフトというイメージだったが、舵の切り方を変えて、安定性を上げて、ゴルファーがしっかり叩けることで、飛距離のポテンシャルを上げていくと言うシャフトを出してきた。しかし、相変わらずなのはシャフトの価格、6万円(税別)と高価だ。市場でどう評価されていくのか、今後注目したいと思う。

フジクラ スピーダーSLK(2019)

このインプレッションは、2019年4月のマーク金井の有料メルマガに掲載されたものです。(有料メルマガはこちらからご購読できます)

前々回、デイトナスピーダーについて書いた時に、次回はスピーダーSLKを取り上げると書いたのだが、一週間も経つとコロっと忘れてしまった。まあ3月31日に、4月1日だと思ってエイプリルフールのブログをアップするぐらいだから、そのへんはメルマガ読者も充分わかっていて『しょうが無いなぁ』と思っていただければありがたい。

ジャパンゴルフフェアでもフジクラはミニスカポリスのコスチュームに身を包んだ、コンパニオンガールが目立っていたが、デイトナスピーダーとスピーダーSLKという2つ同時に新作があるので、注目度も高かった。デイトナスピーダーは、フジクラの特約店工房向けに販売しているシャフトで、高級感たっぷり。前作のダイヤモンドスピーダーも人気が高く、今回アイアン用とHYBRID用が追加になったそうだ。

スピーダーSLKは、対局にあるシャフトだろう。メーカーのWEBサイトには開発に至った経緯が書いてあった

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一般的に、クラブの短尺化には、クラブ長が短くなることによるミート率の向上や直進性が高まるメリットなどが挙げられる。近年、PGAツアーでも短尺ドライバーの使用選手が数多く見受けられる。しかし、通常のクラブを短く組もうとすると、クラブバランスが軽くなってしまい、ヘッドを重くする等の調整では振り心地が変わってしまう。
ドライバーの短尺化について、JGF2018に短尺コンセプトドライバーシャフトを参考出品し、JGF会場や以降の試打会にて感想を集めたところ、

・ドライバーを44インチくらいで試したことがある人が意外と多い
・クラブバランスが出ないのでヘッドに鉛を貼って調整しているが、振り心地が変わってしまう
・バランスが軽いままだと、ユーザーに敬遠される
・通常のシャフトを短尺にすると、硬く感じてしまう、球も上がらない

というコメントがあり、予想以上に反響が大きかったため、短尺用シャフトの商品化を推進しました。

フジクラシャフトのWEBサイトより引用
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理論上、ドライバーを長尺化すると、ヘッドスピードが上がり、ボール初速も上がる。という仮説の元、ドライバーを長くする人が多い。しかし実際は、ヘッドスピードが上がるが、ボール初速は落ちる人、ヘッドスピードも上がらないと言う人が、かなりの比率でいて、長尺化で飛距離アップできる人はかなり限られるというデータをみたことがある。

そこで注目されるのが、短尺化。これはPGAのツアープロの影響もあるだろう。僕はSLKというシャフト打ってみて、短尺専用にするのは勿体無いと思う。カット前のシャフトの長さは短いのと、先端が重くバランス値が大きくなるので、あまり長くは出来ないが短尺に限定しなくても良いと思う。

デイトナスピーダーは、松阪牛や、大間のマグロ、フォアグラ、考えられる高級素材をすべて集めてつくった最高級の幕の内弁当。一方スピーダーSLKは、王将の餃子定食と言う感じ。材料は高級な素材など使っていないだろうが、非常にまとまりがよく毎日食べても飽きない。使い慣れた素材を使って、いい意味でシャフトをアバウトに作っている。シャープな感覚は無く、追従性は決して良くはない。

このメルマガを読んでいる人は、追従性が良くないと言われても、駄目なシャフトであると思わないぐらい理解度が高まっていると思う。例えるならデイトナスピーダーがF1のハンドリングで、スピーダーSLKは、アメ車のハンドリングといえばいいだろうか?。SLKは直進安定性がよく、何時間も真っ直ぐ走っていられる感じ。シャフトのしなりを感じやすく、トルクも大きめでタイミングが取りやすい。

飛距離追求したシャフトではないが、しなりを感じタイミングを取りやすいので、安定したリズムでインパクトを迎えることができるので、安定感のあるドライバーショットが打てるだろう。そうなると不安を感じにくくなり、気持ちよく振り切れる。シャフトとの信頼関係が出来ると、飛距離はドンドン引き出されるはずだ。

スピーダーSLKは、ずばり平均飛距離が出るシャフト。センター部分もやわらかめで、高級な純正シャフトのような特性のシャフトだ。44インチで組んで試打してみたが、振り切りやすいと、イロイロな人が試してみても同じ感想だった。僕は今、43.25インチのスチールシャフトがエースだが、短くすることで極端に飛距離は落ちないと実感している。ドライバーショットに悩んでいる人は、スピーダーSLK、そして僕がお勧めするスチールシャフトを、一度試打してみて欲しいと思う

フジクラ デイトナスピーダー(2019)

このインプレッションは、2019年3月のマーク金井の有料メルマガに掲載されたものです。(有料メルマガはこちらからご購読できます)

今週金曜日から、ジャパンゴルフフェアが3日間開催される、今回が53回目だそうだ。僕もトークショーなどの出演することもあり、3日とも会場にいる予定にしている。もし見かけたら気軽に声をかけて欲しい。しかし大手メーカー揃い踏みとなかなかいかないのが、近年のゴルフフェアの傾向で、テーラーメイド、プロギアなど出展しないようだ。

ゴルフフェア自体の存在意義が問われはじめているように感じる。というのも以前はゴルフ関係者向けだったのだが、だんだん一般ユーザー向けの趣向が強くなってきた。カメラの祭典 CP+とターゲットが近いと思うが、ゴルフフェアと対象的に上手く一般ユーザーと関係者を取り込んできている。一方ゴルフフェアは、すこし方向性がぶれているように思える。

アメリカのPGAショウだが、正式にはPGAマーチャンダイジングショウという。こちらは完全に、ゴルフ関係者向けで一般ゴルファーは基本的に入場できないことは意外と知られていない。あまりに規模が大きいから関係者向けと言われてもピンと来ないのではないだろうか?

しかしゴルフフェアは、年に一度のお祭でもある。皆さんも是非訪れて欲しい、クラブメーカーが注目されているが、普段は裏方な位置にあるシャフトメーカーも、このチャンスにファンを増やそうと出展しているので、是非各社を回って欲しいと思う。ゴルフクラブは高級化しつつあり、それにともないシャフトの注目度は、徐々に上がってきている。特に新製品では、シャフトメーカーのどんなシャフトが装着されるのか?で注目され差別化されている傾向がある。

メーカーの新しいドライバーに合わせて、シャフトメーカーも新しいシャフトを発表しているが、より多くシャフトを販売するには、メーカーのカスタムシャフトに採用されることが必須。以前、メーカーカスタムシャフトが無い頃、シャフトメーカーは街の工房さんに、シャフトを売ってもらうというのが、売上を上げる常套手段だった。しかしメーカーカスタムとしてクラブメーカーが標準装着して販売する今、街の工房さんにとっては、カスタムに採用されたシャフトは、あまり魅力のない商品となってしまった。

そのため最近は特別に契約している工房専用モデルというのを発売するメーカーが増えてきた。今回紹介する、フジクラのデイトナスピーダーは、ジュエルラインと呼ばれるフジクラシャフトの特約店向け工房専用モデル。なんと価格は8万円(税前)と凄いのを出してきた。値段もさることながら使っている素材も高級なものばかり。値段がどうして高いのか非常にわかりやすいシャフトだ。コンセプトも『コストを考えずに地球上にある最高の材料を使う』ということで、材料が高いものをてんこ盛りにしている。

このシャフトの重量だが、シャフトのフレックスが硬くなるにしたがって重くなっている。カーボンシャフトを作る上において、非常に理にかなっている。通常のスピーダーエボリューションが、寿司で言えば並だとすると、デイトナスピーダーは特上寿司みたいなもの。材料が良いというのは、非常にわかりやすいことは間違いない。樹脂の含有率も少ない高級なカーボン繊維を使うというのは、プレゼンしやすいと言える。

価格を納得させるすべての高級素材を使ったシャフト。打ってみると、いい材料を使っていることがすぐわかる。高級な素材はカーボンの弾性率が高くなっている。するとフィーリングがシャープで、スイングに対するシャフトの反応がとてもリアルになる。車に例えると、スポーツカーをさらに超えて、F1マシンのようなシャープな挙動。クルマ好きな人ならわかると思うが、F1マシンは超高性能、地球上で一番速いクルマとよく言われるが、その高性能を誰でも発揮できるのか?と言われると、イエスと言えない。

同じように、高級なシャフトだと飛ばせるのか?というのは、イエスでもありノーでもある。F1マシンに素人が乗ったのと、ポルシェに乗るのどちらが、首都高速を速く走れるかというと、きっとポルシェのほうが安全に速く走れるはず。残念ながら僕はF1を運転したことはないが、エンジンのレスポンスがよく、ハンドル操作がダイレクトに反映される。運転する人の意思がダイレクトに、伝わるようになっていると聞く。当然運転のミスもしっかり伝えてしまうのだ。

この追随性。高ければ高いほど良いと思われているが、逆を言えば、悪い動きも追随してくれる。スイングのミスもリアルに追随してしまう。追随性はシャフトの性能の一つであるが、追随性が高いから飛ぶかというとそうではないを理解するのは難しくないはず。とは言え、昔のクレイジーのようなピーキーさは感じられない。F1をデチューンして扱いやすくしているみたいなもの。デチューンすると扱いやすくなるが、追随性は落ちる諸刃の剣。

もちろん上手く使うことができれば、飛距離をアップさせる可能性はとても高い。しかしそれは残念ながら一筋縄にはいかない。自分のスイングがありのままに伝わるからだ。同時期にスピーダーSLKという短尺ドライバー用のシャフトが発売されるが、こちらを打ったらデイトナスピーダーと真逆の感じだった。スピーダーSLKについては、来週でもしっかりとレポートすることにしよう

グラファイトデザイン ツアーAD VR(2018)

このインプレッションは、2018年9月のマーク金井の有料メルマガに掲載されたものです。(有料メルマガはこちらからご購読できます)

今、ギア好きなゴルファーの話題の中心は、前回の打たずにいられないで紹介したタイトリストのTSシリーズではないだろうか?昨日21時から、YouTubeで生配信した『マーク金井のここだけの話』でも、視聴者からの質問は『新しいタイトリストはどうですか?』というものが圧倒的だった。僕の本音は、先週の打たずにいられないに、しっかり書いているので、メルマガを購読頂いてる皆さんだけが、知っていると思うので、気になる人はぜひ読み返して欲しい。

タイトリストが9月28日に発売になると、この秋の新製品は一段落。そんな中で、先週発売になったばかりなのが、グラファイトデザインの新しいシャフト、ツアーAD VRだ。これでシャフト4大メーカーの新製品が全てで揃った。グラファイトデザインの新しいシャフトだが、どんなシャフトになるか僕はざっと見当がなんとなくついていた。

それはグラファイトデザインと関わりの深い、ブリヂストンのクラブをチェックした時に予測できた。グラファイトデザインは秩父に工場と開発センターがあるが、ブリヂストンも同じく秩父にテストセンターがあり、歴史を紐解けば、ジャンボのドライバーJ’Sメタルぐらい昔から深い関係がある。J’Sメタルは、グラファイトデザインが開発したHM-70という高弾性シャフトを装着して大ヒット。世界のトッププロが、分解してその飛距離の秘密を探ったぐらい話題となったシャフトとヘッドだった。

今回のブリヂストンの新しいアスリート向けドライバー、TOUR-B XD3には、グラファイトデザインが作ったツアーAD TX2-6という純正シャフトが装着されている。このシャフト、グラファイトデザインのアフターマーケット用のシャフトを思わせるデザインで、色目も非常に近い感じ。昔からこの傾向はあったが、最近は特に、アフターマーケット用のシャフトと見間違うような純正シャフトが装着されていることが多い。

ブリヂストンに限らず、プロギアの新RSシリーズに装着されている、三菱ケミカルのディアマナもそうだ。たしかにアフターマーケット用のシャフトにそっくりだとカッコいいし、ユーザーにも喜ばれるかもしれないが、ユーザーを勘違いさせてしまう可能性がある。僕は、この傾向はあまり肯定的ではない。混乱させるのでなく、純正シャフトは独自の価値を持っていて欲しいからだ。

色目が似ているだけでなく、特性も良く似ている。ツアーAD VRは、手元がしっかりしていて、中間から先端にかけて動くシャフト。上手く扱うことができれば、ヘッドスピードが上げることができる特性だ。グラファイトデザインにはツアーADクアトロテックと言うシャフトがあったが、非常に近い印象を持った。クアトロテックは2007年に発売され、発売から10年以上経ったシャフトだが、まだプロでも愛用者が多いシャフト。僕は正直言って、手元の硬いシャフトは得意ではない。

というのも、手元の硬いシャフトは、切り返しの早いタイプのゴルファーとの相性が良く、切り返しがゆっくりなタイプな僕は、手元が硬いより手元がしなるほうがタイミングが取りやすい。あたらしいVR、手元が硬いとは言えクアトロテックに比べるとかなり打ちやすくなっている。手元が硬いが、上手くトルク感を出しているから。とは言えやはり、切り返しの早いとの相性が良いことは変わりない。

グラファイトデザインは、手元がしっかりしたシャフトを作るのが上手いメーカーだ。ヘッドスピードは上げやすいが、先端が動くので、若干ミート率が下がる場合があるかもしれない。自分でシャフトのタメが作れるプロや上級者に人気が出そうなシャフトだ。

グラファイトデザイン ツアーAD・VR

三菱ケミカル ディアマナDF(2018)

このインプレッションは、2018年7月のマーク金井の有料メルマガに掲載されたものです。(有料メルマガはこちらからご購読できます)

ゴルフクラブ、秋の新製品ラッシュがやってくる。クラブの発売に先駆けて、今の季節はシャフトメーカーから、新しいシャフトが次々と発表されている。すでに4大メーカーは全社発表は終わっている

フジクラ スピーダーエボリューション5
三菱ケミカル ディアマナDF
グラファイトデザイン ツアーAD VR
USTマミヤ THE ATTAS

先陣を切って、三菱ケミカルのディアマナDFの発表会があったので徹底試打してきた。この10年で試打会の模様が激変した。可変スリーブの定着で、シャフトにスリーブを装着するだけになったからだ。試打クラブの組み立ても、簡素化されるし、試打シャフトの搬入搬出が楽になる。一番は、ヘッドをシャフトの本数分購入しなく手のいい点だろう。以前は、ヘッドにシャフトを装着し、クラブごと搬入する必要があり、アナライズでもテストするのが大変だった。

結果、試打ヘッドを買う必要がなくなったからかもしれないが、ヘッドのバリエーションが増えて、自分好みのヘッドが選べることが多くなった。今回、三菱ケミカルの試打クラブは、テーラーメイドM3 460と、今月発売のプロギア 新RSと新RS-Fが選べる。とりあえず僕は、M3・440を最近つかっているので、M3・460で試打を開始した。

ディアマナDFは、白マナから、ディアマナWを経て、ディアマナの手元調子の流れを汲むモデルであることは、モデル名や色で把握できる。初代ディアマナや、THIRD GENERATION ディアマナと呼ばれる、B、R、Wなどに比べると、今回のディアマナシリーズ過去のシリーズと同じように、BF、RF、DFと3つ発売されているが、モデル別の性格の差が極端には違わない。

はっきり言うと、モデルの差別化度合いが少ない、非常に差が少なくなっているのが特徴だ。これはあまり性格が極端に違うと、カテゴリー的に”合う””合わない”がハッキリして、ユーザーが限られる。差が少ないが、毎年モデルチェンジを求められるというのがメーカーのジレンマでもあるだろう。これは僕の深読みで、超私的な分析だが、クラブメーカーのカスタムシャフトに採用されるシャフトは、あまりに特徴をハッキリ出すと、合わない層のゴルファーから

「打ちにくいシャフト」

と言う評価をされることになる。だから特色を薄めることを余儀なくされているのではないだろうか?ストライク・ゾーンは、広げるために色を薄めることを余儀なくされている。これは、三菱ケミカルだけではなく、各社同じ傾向があるといえるだろう。シャフトメーカーの忖度だろう。

で、実際に打ってみると、白マナの直系らしく手元のシナリを感じるシャフト。グリップしたらバット側(手元側)が太く感じる。通常シャフトは太くなると硬くなる、手元がしなるこのシャフト、通常であれば手元側を細くすることで、しなるポイントを作ることが出来るが、このDFは素材を使って手元のしなり感を作っている。試打しているヘッドの特性もあるが、左のミスが出にくいシャフトだ。

しかし白マナなどに比べると、捕まりは改善されている。捕まらないわけではないが、引っかからないというシャフトだ。ストライク・ゾーンの広さがいい方向へ働いて、対象ユーザーは広くなるだろう。

この日、夕方から赤羽ゴルフ倶楽部で薄暮ラウンドしようと思っていたので、会場に自分のテーラーメイドM3・440ドライバーを持っていっていた。ブログにも書いたが、僕のM3・440はウエイトを変更して、ヘッド重量を200g弱にしている。最初は、試打会に用意されていたM3・460ドライバーで試打していたが、自分で持ってきたM3・440に、許可を得て使用した。

超私的な考察  アマチュアゴルファー「クラブフィッティング」は本当に必要か?

三菱ケミカルさんが用意していたM3は、もちろんノーマルのヘッドだったが、僕に最適なヘッド重量にしている自分のM3・440はヘッドが2グラム落としているだけなのに、(ウエイトを10グラム→8グラムに変更)打ち心地は驚くほど変わる。ヘッドの重量が変わると、シャフトへの負荷が変わるからだ。シャフトの中心より、離れたところに重量があるから、ウエイトの量よりかなり変わる。

今、どこもかしこもフィッティングと言っているが、シャフトとヘッドをとっかえひっかえしているだけではないか。それはフィッティングではなく試打。ヘッドの最適重量や、シャフトの長さ、グリップの重さなど、試打とフィッティングの間にはかなりの距離があると思う。

しっかりとインプレッションするには、同じ条件で試打することが前提。いつもはメーカーの試打会で試打したインプレッションを書くことはないが、今回は条件が整っていたので記事にした。長くメルマガを読んでくれている皆さんには、僕のこだわりも理解していただけると思う。

フジクラ スピーダーTR(2018) 

このインプレッションは、2018年4月のマーク金井の有料メルマガに掲載されたものです。(有料メルマガはこちらからご購読できます)

 

今年もマスターズ盛り上がった。地元のパトリック・リードを追うジョーダン・スピース、リッキーファウラーがあと一歩及ばず、リードの優勝となった。僕が観ていて勝負の鍵となったのは2番ホールのPAR5、ローリー・マキロイがありえないスーパーショットで二打目をイーグルチャンスにつけて、入れれば並ぶ状況だったが、これを外してしまった。1番でボギーを打ってしまったリードが、これなら行けると思ったと思う。その後も、オーガスタの女神を味方につけて、15番、17番でピンチを回避し、難しい18番でもキッチリとパーを取った。

そんな熱戦の陰で、一部メディアも取り上げているが、石川遼が4日間で2勝を飾った。ツアー外の地区オープンとはいえ、男子ツアーが開幕していないので、シード上位選手も多数出場している試合での、連勝は非常に価値がある。僕も千葉オープンを取材し少し話をした。ブログにも書いたがスイングイメージが劇的に変わっている。練習方法も水平振りや膝立ち打ちとスイングプレーンが本当に良くなる練習に変化している。

ブログでも予言したが、今年はツアー5〜6勝すると信じている。今週から男子ツアーもようやく始まる。今日は僕も会場に足を運んで、Kプロにはパターを、そしてフレループを某シード選手に渡すことになっている。千葉オープンの練習場で選手のシャフトをチェックしてみると、黒いシャフトが目立っている。フジクラのスピーダーエボリューション4かな?と思ったが、少し色が違っていることに気がつく。その正体はフジクラの新しいスピーダーTRというシャフト。使うプロが増えていてツアーで人気のようだ。

フジクラのスピーダーTRを今回、試打したので紹介しよう。今回テストしたのはスピーダーTR 569のSとSR、色はつや消しの黒。スイングしてみるとヘッドスピードが上がる感じがする。先端剛性が高く、手元がしなるTRはフジクラのKUROKAGE的なシャフトだ。このシャフトに興味を持っている人はSR?と思っただろう。実は569はSまでしかない販売されていない。メーカーの担当者と話していると、女子プロ用に開発したSRがあるというので、こちらも試打されてもらうことになった。

569のSだが、振った感じかなり硬い。硬さを表す単位に振動数というのがあるが、振動数の数字が同じでも、キックポイントが手元調子だと、硬く感じるもの。569のSはかなりしっかりしている。その事をメーカーの担当者に伝えると、SRが実はありますと試打させてくれたわけだ。さてSRのスペックだが、振動数が249cpm、センターフレックスが4.22と、振動数はSにしては少し小さいが、手元調子ということを考慮すると、Sという表記でもいいんじゃないか?と感じる。

まるでアメリカ基準のシャフトみたいにしっかりしている。以前のスピーダーにもツアースペックというのがあったが、それはワンフレックス硬い。そのシャフトはスピーダーTRと呼ばれていた事を思い出した。

このシャフトをドライバーに装着して試打してみた、その時に打点位置をチェックすると、打点がフェースセンターよりもやや上についていることに気がつく、実はキックポイントは打点位置に影響が出ることが意外と知られていない。先端剛性が高いシャフトはヘッドが上から下に入りやすく、フェースのやや上でヒットしやすい。逆に先端が動くシャフトは、下から上にヘッドが動きやすいので、フェースの下側に当たりやすい傾向がある。

打点位置は、スピン量に関係する。フェースの少し上でボールをヒットすると、スピン量は少なくなる。スピーダーTRは弾道が低めで低スピン弾道が打ちやすいシャフトだ。キャリーが稼げるシャフトではないが、狙ったポイントに確実に飛ばせるシャフト。一発の飛びというより平均飛距離が伸びるシャフト。赤羽ゴルフ倶楽部などでも安心してポジション取りができそうなシャフトだ。

SRが発売されたら、僕はすぐ買うと思う。早くスペックを追加して欲しいと願うオススメシャフトだ

日本シャフト ゼロス6

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やっと春が到来、ゴルフシーズンの開幕という感じが出てきた。そして今週末は、ジャパンゴルフフェア2018が開幕する。昨年から会場がパシフィコ横浜になり、今年で2回目。大手メーカーのプロギア、ヤマハなど出展をやめていたところも戻ってきている。プロギアはなんと10年ぶりの出展。この機会に是非、皆さんも会場に足を運んで欲しい。僕も土曜日には、阪神公易のブースでトークショーをやる。見かけたら気軽に声をかけて欲しい。

さて日本のシャフトメーカーはフジクラ、三菱ケミカル、USTマミヤ、グラファイトデザインとあるが、スチールシャフトを作っているのは、日本シャフトと島田シャフトぐらい。日本シャフトのように、カーボンとスチール両方作っている珍しい。日本シャフトと言えば、軽量スチールのNSPRO950が有名。日本におけるシェアは70%もあるそうだ。

しかし最近、メーカー純正シャフトも、脱NS950の動きを感じる。とは言うものの日本シャフトの優位は続く、MODUS3 105、NS950より軽いゼロス6,7,8のシリーズを装着するメーカーが増えてきた。アイアンのシャフトも新しいシャフトを入れると、新しいイメージが出て、他社と差別化出来るだろう。

特に飛距離を売りにしている、ぶっ飛びアイアンには、ゼロス6,7,8を装着されることが増えている。今までなら軽量シャフトと言えばカーボンが主流だったのだが、どうしてスチールシャフトの軽量化が歓迎されるのだろう?今まで、スチールシャフトの最軽量は70g台までだったが、今年になりゼロス6という60グラム台のスチールシャフトが登場。早々にピンのG700アイアンに採用されている。

今までは70g台の軽量スチールシャフトが、軽さの限界だった。スチールシャフトは、シャフトの肉厚を薄くすることで、軽量化をはかっている。アイアンシャフトは、ウッド用に比べると更に強度が必要。ただ単に軽くするだけでは、片手落ちだ。強度を保ちつつ軽量化する必要がある。今まで作ることが難しかったのは、この両立が難しいからだ。

ではどうしてカーボンではなく、超軽量スチールシャフトを採用するのだろう。まず価格的なこともあるだろう。もう一つ大きな問題がある。カーボンシャフトとスチールシャフトのしなり感が違うこと。同じ重量でも、スチールに慣れていると、カーボンシャフトを打つとタイミングがズレる。もちろん使っているうちに徐々に慣れてくるが、しばらく時間がかかる。

ゼロス6は、ヘッドスピード33〜38m/sがターゲットユーザー、ヘッドスピード40m/sの人が打ったら頼りなく感じるだろう。しかしターゲットユーザーのヘッドスピードで打つと、なんとも素晴らしい性能を発揮する。どんな人を対象にするか?を明確にすることで、そのターゲットユーザーにピッタリのシャフトを作り出した。逆にヘッドスピード40m/s以上のゴルファーは使わないで欲しいと告知している。
とかくゴルフクラブは、すべてのユーザーにも合うように、宣伝するものだが、実際はターゲットユーザーが存在し、そのユーザーに対して作られている。ゼロス6は、正直にターゲットユーザーを限定していることを告知し、逆に使ってほしくないユーザーもハッキリさせることで、尖ったシャフトを開発し販売することができた。
誰でも使える、誰でも飛ぶなどと無理な宣伝をせず、正直に宣伝することで商品の優位性がハッキリして、結局売上に通じると僕は超私的には思っている。僕がデザインした、EKB58というバンカー専用ウエッジは、ヘッドにBunkerOnlyと刻印している。ユーザー限定することは決して悪いことではなく、正しいマーケティングの一つだと僕は思っているからだ。

ちなみにゼロス6にフレックス表記はない。僕が作ったシャフトにもフレックス表記をしていない。理由はその重量帯が必要なユーザーというのは、その重量帯に適したフレックスがあるから。もちろん軽くて硬いシャフト、重くて柔らかいシャフトというのも世の中には必要だが、それはそれで理由を説明しターゲットユーザーを明確にすればいいだけ

日本シャフトの割り切りには拍手を送りたい

スリリング AOSAKI シャフト

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月に入って一気に暖かくなった。三寒四温というのは正確なようで、今日はグッと気温が下がっている。僕のスノボシーズンはマスターズ直前まで続く予定、しかし今月になって、取材などでゴルフ場に行く機会が徐々に増えていく予定。期待の新製品はピンのG400MAXドライバー発売で、一段落。僕は結局テーラーメイドM4ドロードライバーだけの購入にとどまっている。まだスノボモードの僕としては、赤羽ゴルフ倶楽部に通いはじめるころに、思案中のドライバーを購入する可能性が高い。

ゴルフクラブだけでなく、シャフトもイロイロ登場する。例年2月開催だった、ゴルフフェアが3月になって、日本のメーカーは始動が遅くなった。とはいえアメリカのPGAショーで発表したシャフトもそろそろリリースされるだろう。日本のシャフトメーカーもフジクラのスピーダーTR、そして新しいシャフトメーカーである、スリリングのAOSAKIが発売される。スリリングと言うメーカーを聞いたことがない人も少なくないと思うが、昨年の11月に設立されたメーカーで、元USTマミヤ出身の3人が独立して作った会社だ。

シャフト自体はUSTマミヤの工場で作られているので、製品に不安はない。新興メーカーだが、GEARSや、最新の弾道計測器GC4が設置してあるフィッティングスタジオ(三浦技研フィッティングスタジオと併設)を完備してフィッティングも行う。スリリングのシャフトの特徴だが、艶やかなカラーリングとデザインが印象的だ。シャフトの性能はもちろん、デザインに対するこだわりがかなりある。シャフトの所有感を大切にしたいというのがメーカーのコンセプトのようだ。

デザインは好みがあるが、僕は目立つけどイヤミのないデザインだと感じた。肝心のシャフトの性格の方を詳しく紹介することにしよう。AOSAKIを何発か打ってみると、アレ?と思った。アナライズのW60、W65の特性によく似ている。切り返しで手元のしなりを感じる中調子のシャフトで、シャフトのしなりを感じてスイングしやすいという、スイングが良くなる要素が詰まっている。W60、65は60g台だが、AOSAKIは50g台、素材も弾性率の高い素材を使用している。

WEBサイトやリリースを観ても、シャフトの素材であるとか、ディテイールについて、あまり言及していいないが。非常にタイミングが取りやすいシャフトだ、W60、65と使っている素材もちがうので、シャフトからのフィードバックは違うが、とても気持ちいいフィーリングのシャフトだ。先端が極端に走るわけではないが、程よい捕まり感がある。僕が作ったシャフトと同じように、シャフトで飛ばすというよりも、タイミングが取りやすくしっかりとプレーヤーのスイングを再現するシャフト。

ニュートラルで振りやすいので、平均飛距離が伸びるシャフトだろう。AOSAKIをドライバーに使ったら、フェアウェイウッドはアナライズのW60、65を選ぶと相性が良いと思う。僕はゴルフクラブやシャフトのデザインというのはとても大切だ。”飛びそう!”と感じれば飛距離は伸びるし、”曲がらない”と感じれば曲がらないもの。大胆なデザインは大手メーカーではできないこと。もちろんシャフトの性能という基本は、しっかりとやったシャフト。スリリングの今後に期待したい。

三菱ケミカル KUROKAGE XD

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今週、アメリカではPGAマーチャンダイジングショウが開催される。僕も何度か行ったが、日本のゴルフフェアと違い、大手メーカーが大きなブースを出していたり、360度方向から打てる広大な試打会場で試打できる”デモデー”など、大規模で様々な楽しみ方がある。そこで新製品がお披露目される。もちろん日本のメーカーも多く出展している。クラブメーカーだけでなく、シャフトメーカーも人気だ。シャフトメーカーは日本でのラインナップとは別に、海外だけのシャフトを用意していることが多いのが面白い。

今回紹介する三菱ケミカルのKUROKAGEも元々は、日本では販売していなかった、PGAツアーで人気となり、逆輸入的に日本で発売された。先週発表会がありKUROKAGEの新しいモデルXDが発表となった。今までKUROKAGEはXTとXMの2種類、今回のXDは、XTの後継と言えるモデル。噂では、ガルシアがマスターズに優勝していた時に使っていたシャフトを製品化してという話だ。

先週発表会で試打したが、日本主導で開発されたシャフトと、KUROKAGEが決定的に違うのは、ヘッドが走るとか、弾くとかいう要素よりも、とにかく叩けるシャフトになっていること。アメリカ主導のシャフトは、飛距離を出すのは自分のワザと力、シャフトはそのサポートするだけ。”シャフトで飛ばす”と言う発想がない。KUROKAGE XDは前作同様に、手元がしなるシャフト、前作は左に行かない叩けるシャフトだったが、今回は前作に比べると捕まりが良くなっている。

しかし、世の中に発売されているシャフトと比較すると、決して捕まるシャフトではない。ここをミスリードしないようして欲しい。今回は50グラム台のRから80グラム台のTXまでと幅広いラインナップがある。僕が打つと全てまっすぐ飛んでいく。発表会の日の早朝にBS日テレのゴルフコロッセオのテレビ収録があったが、僕は同じく三菱ケミカルのディアマナRFで撮影に臨んだ、ディアマナRFは先端が動いて捕まる動きをしてくれるが、KUROKAGE XDは、ストレートからややフェードしか出なかった。

基本的にハードヒッターで左が怖い人向けのシャフト、明らかに左に行かない、左のミスが出にくいシャフトになっている。逆輸入のシャフトにしては、50g台のRからラインナップされていて、ゴルファーの高年齢化にも対応している。シャフトメーカーの話を聞くと、主の重量帯は60グラムから50グラムへと移行しているという話。しかしクラブメーカーのカスタムシャフトは、以前と同じく60グラムのSと変わらない。50グラムのSRとまではいかないが、せめて50グラムのSが選べるように、クラブメーカーがもっとレスポンスよく行って欲しいと思う。

今回発表になったテーラーメイド、ピン、キャロウェイどれもカスタムシャフトは、判で押したように60gのS。シャフトメーカーは、主力は50gへ移りつつあるといってるのに、まだまだ、対応していない。どのメーカーもカスタムオーダーと言うサービスがあるが、やはりトレンドを反映したラインナップをお願いしたいと思う。

USTマミヤ アッタスクール 

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僕のエースドライバーは、テーラーメイド初代M2とキャロウェイGBBエピックスター、どちらもUSTMamiyaのATTASパンチの5Sを入れている。先週紹介した、
松山英樹が使うグレートビックバーサのUS仕様も、ATTASパンチ5Sにリシャフトしたが、使用を見送ることにした。ボールが捕まりすぎる点と、僕にはエピックスターのほうがコントロールしやすく感じた。もう一つは可変スリーブによるネックの太さ。ヘッドをチェックして購入して、購入後もシャフトの装着角度で微調整するから、可変スリーブに機能は必要ではないし、ネック側はやはりスリムなほうが構えやすく感じるから。

もう発売から1年になる、ATTASパンチ。皆さんご存知かと思うがATTASの9作目となるATTASクールが発売されている。クラブメーカーと同じようにシャフトメーカーもモデルチェンジサイクルがあり大手は1年周期でモデルチェンジをしている。メルマガだから書くけど、シャフトメーカーが毎年新しいシャフトを出したいのか?!というとかなり疑問、しかしクラブメーカーは新しいシャフトが装着されていることが売りになる時代。だからキッチリ毎年モデルチェンジをしている。

ATTASクールだが、僕も10月にATTASのイベントに出演することが決まっているし、SNSなどでも話題のようだ。USTMamiyaは、新製品を出す際に、今までのシャフトをマッピングして、今まで無かったシャフトを出していくというメーカーではない。前作のATTASパンチをすごく気に入っている僕としては、ぶっちゃけ次は僕の好みではないシャフとが出るぞと予感していた。試打してみるとやはり予感は的中。パンチは手元がしなって、センターが硬いシャフトだが、クールは手元がしっかりしていて、先端が動くシャフト。

コースで試打してみたが、3球とも強いフックが出て、僕のスイングとの相性は良くなかった

予感はしていたが、淡い期待も抱いていたのだが、やはりパンチとは真逆のシャフトだった。というのもUSTMamiyaの傾向としては

手元がしなる

手元がしっかり

中間がしなる

中間しっかりと

交互に開発している。ご近所であるACTEK・GOLFの遠藤さん(アンサーフリークのTOSHIさんと言ったほうがわかりやすいかも)と最近通勤の電車でよく一緒になり、情報交換する機会が増えた。

遠藤さんは、4スタンスの勉強をされていて、レッシュプロジェクトのコーチ級の資格をお持ちだ。遠藤さんが言うには(メルマガだから書くが)B2のマークさんにはクールは合いません。とズバリ言われて苦笑いしてしまった。B2には手元がしっかりしたシャフトよりも、パンチのように手元がしなるシャフトと相性がいいと遠藤さんはおっしゃっていた(4スタンスの公式見解ではなく、あくまで遠藤さんの個人的分析だそうだ)

シャフトメーカーは、ユーザーを限定することを嫌う。これはUSTMamiyaさんだけでなく、フジクラも三菱ケミカルもグラファイトデザインも全社同じ。ゴルファーも、自分がどのシャフトとの相性が良いということに気がついていない人がほとんど。ターゲットユーザーを明確にしても、ターゲットユーザーなのかどうなのかも、理解するのが難しい。

だから、誰にでも合うように広告してしまう。僕が超私的にATTASをマッピングすると、パンチはATTA3の進化系、クールは、ATTAS6スターの進化系と言う印象。先端が動いて、ボールの捕まりが良いシャフトだ。シャフトをわかりやすくアナウンスすると、対象が限定されるので、各メーカーはやりたがらない。マーク金井が使っていないから、シャフトの性能が悪いということではないことをまず理解して欲しい

僕のスイングタイプと皆さんのスイングタイプが同じである確率は低いと思う。試打会などで試打して自分の判断でシャフト選びができるようになって欲しい