カテゴリー別アーカイブ: ピン

ピンG410ドライバー(2019)

このインプレッションは、2019年1月のマーク金井の有料メルマガに掲載されたものです。(有料メルマガはこちらからご購読できます)

メルマガ読者なら、すでにご存知かと思うが僕は冬はスノボモード。最近は桑田佳祐さんの影響でボーリングも初めたので、ゴルフに行く時間がない。しかし冬はメーカーの新製品発表会ラッシュで、後日SNSなどで影響力がある人を集め試打ラウンドを行うことがある。今回はピンのG410シリーズが発表になり翌日試打ラウンドがあった。本当に冬場は遠慮したいのだが、ハーフだけでもOKというので参加して試打してきた。

今回発売となったのは、ピンG410プラス、G410SFTドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッド、アイアン型UTのクロスオーバー。G400は大ヒットしたので皆さん気になると思う、特にドライバーについて皆さん知りたいのではないだろうか? 今回発売されたのは2種類、前作でプロや上級者に人気だったLSTは6月になるそうだ。『ピンは納得するモノができないとモデルチェンジしない』というポリシーで、モデルチェンジサイクルも不定期。今回にLSTは、間に合わなかったということだろう。

G410プラスだが、もしかして・・と思っていたが、予想は良い意味で裏切られた。クラウンは従来どおりチタンでできている。時代はカーボンクラウン全盛期。イマドキのドライバーでは標準装備的な感じだが、ピンはそれに乗っからなかった。もちろんG410SFTもチタンのクラウンを採用している。今回の変更点だが、バックフェース側に、移動式のウエイトが採用されている。センター、ヒール、トゥと移動させてネジ止めすることで、重心位置がコントロールできる。

カーボンクラウンには迎合しなかったが、ウエイト移動させて重心位置を調整する機能を搭載させてきた。キャロウェイ、テーラーメイドにつづいてピンお前もか!と思う。スライドレールは付いていないが、バックメタルを移動させるシステム。この機能に僕がポジティブに受け取れないのは、メルマガ読者の皆さんはご存知かと思う。それは重心位置が変わっても、ヘッドの形状が変わるわけではないから。

重心位置がコントロールできると、自分の打点位置に合わせられそうなイメージが持ちやすい。しかしフェースのセンターから重心位置がズレることに違和感を持つ人も少なくない。メリットに感じる人もいるとおもうが、僕はあまり感じない。G410SFTドライバーは、ウエイトがヒール側に固定されている。僕はこちらを評価したいとおもう。

キャロウェイやテーラーメイドが最近殆ど触れなくなったことがある。それは空力、つまり空気抵抗の低減する造作。各社ほとんどスルーしているのに、ピンはまだまだタービュレーターの効果を主張している。しかしトンボの羽のようなクラウンの形状は今回から廃止。徐々に空力についてはフェードアウトしていくのか注目したい。この辺が三者三様で面白いところだろう。

ピンが真面目なメーカーだなと、特に感じたのはフェースの反発に触れていないこと、テーラーメイド、キャロウェイがギリギリの反発と謳っているのに、ピンは乗っかってこない。あくまで深低重心、高慣性モーメントを追求している。高慣性モーメントはミスヒットに強い半面、ボールを曲げづらくなる、キャッチコピーは”直球勝負”。ものづくりと製品のキャッチコピーが見事に連動している。真摯なメーカーの姿勢を感じた。

寒いし、そんなにラウンドする機会もないコースだから、数値的にどれ位飛ぶか定かではない。カスタムシャフトの三菱ケミカルTENSEIオレンジも入っていたが、僕は純正シャフトを使用した。まず感じたのはG400よりも捕まりが良くなっていること、そして純正シャフトの出来が非常に良いこと。ピンの純正シャフトは、基本的に打ちやすいシャフトが多いが、偶に柔らかすぎるもの、硬すぎるものが装着されることがある。今回の純正シャフトは柔らかすぎず硬すぎず、非常に扱いやすかった。

一つ厳しいことを言わせてもらえば、相変わらずヘッドの座りが悪いこと。ソールするとフェースがパカっと開いて右を向いてしまう。これは外ブラのドライバーの多くがそうなっている。最近、テーラーメイドは収まってきたが、キャロウェイ、タイトリストなどこの傾向が強い。僕がピンのドライバーを使わなくなったのは、性能よりもこの座りの悪さが気になるから。

どうしてこうもフェースが開くのか?本国の開発担当に、一社一社聞いてまわりたいポイントだ。僕的には、可変ウエイトと、ヘッドの座りが、超私的に不満だが、G400からG410は正常進化していると言えるだろう。平均飛距離が上がり、曲がらないから安心して振れるので、飛距離が安定して伸ばせるようなドライバーだ。

ピンG400ドライバー(2017)

SNSをチェックしている人は、先週からPINGの新製品G400シリーズが、タイムライン上に頻繁に登場するのをご覧になっていることと思う。先週の火曜日7月11日に世界的にG400シリーズの情報が解禁となった。11日に新製品発表会があり、翌12日に試打ラウンドがありコースで実際に試すことが出来た。僕がSNSやブログでほとんどG400のことを取り上げなかったのは、真っ先にメルマガの読者に、僕のG400に対する本音のインプレッションを届けたかったら

 

僕がピンのクラブが好きな印象を持っている人は少なくないだろう。しかしブログだけでなく、有料メルマガまで購読してくれている人は、アイアンは使っているけど
、それ以外はパターぐらいしか使っていない事に気がついてると思う。ピンのドライバーを買ったのは、G20、i20ドライバーぐらいまでで、それ以降試打はするけど、
購入までは至っていない。前作Gドライバーは、クラブとしての性能は高いと評価している。低、深重心で、慣性モーメントも大きい。ドライバーとしては進化しているのだが、それはゴルファーが上手く使いこなせないと活かせない。残念ながらGドライバーは、慣性モーメントが大きいだけでなく、フェース角もオープン、重心距離もピン史上最長レベルで、球がなかなか捕まえにくいドライバーとなっていた。特にドローからフェードに持ち球がかわった僕にとって、重心距離が短いSF-TECが何とか使えそうに感じたぐらいで、購入には至らなかった。

 

ピンはG30から空気抵抗について試行錯誤し始めた。Gシリーズ、G400も、カタログで大きく謳っている。そもそも空気抵抗を減らす一番簡単な方法は、クラウンの形状云々よりも、シャローフェースにしたりフェースの面積を減らすことに尽きる。しかし歴代Gがつくドライバーはすべてディープフェース。この辺にピンのジレンマを感じるのだが今回はヘッドの体積を15ccダウンさせて445ccと若干小ぶりになった。フェース面積も少し小さくなった。変わったのは空気抵抗だけではない。

 

Gシリーズと比べて、ボールが捕まりがよくなった。G400はG30、Gシリーズと同じように、スタンダード、SF-TEC、LS-TECの3種類ラインナップされているが、3種類とも全て捕まりが良くなっている。GシリーズはSF-TEC以外は勧めにくかったのだが、G400はボールが捕まりやすくなった分、どれも勧めやすい。しかし3つのモデルの差が、以前より大きくないというのは、ここだけの話にして欲しい。

 

G400の良い点だが、ヘッド体積が若干小さくなったことで、重心距離、深度、慣性モーメントも適正値になり、非常にコントロールしやすくなった。
クラブとしての性能を追求しても、使いこなせないのでは意味がない。じっくり試打した結果僕には、G400LS-TECドライバー10度が気に入った。純正シャフトは50g台のALTA J CBシャフト、60g台のPING TOUR173-65、70g台のPING TOUR173-75の三種類。純正シャフトでこんなにバリエーションがある。僕は、50g台のALTA J CBシャフトのバランスの良さが気に入った。シャフトを迷っている人は是非純正シャフトも試して欲しいと思う。

 

G30、Gシリーズとスリーブは互換性があるので、G400に今まで使っているシャフトを入れることも出来る。僕も久しぶりにG400ドライバー買ってしまうかもしれない

ピン G30ドライバー(2014)

このインプレッションは 2014年7月に書かれたものです。

 

ゴルフクラブの新製品。以前はジャパンゴルフフェアに合わせて発売されていた。しかし最近は各社バラバラ・・とは言え大体9月から12月、1月から3月が発売開始時期のトレンドとなってきた。そして各社今の時期に、メディアに向けて新製品発表会を行う。すでにWEB上で話題となっているピン、ブリヂストンはツアーステージブランドから、ブリヂストンゴルフへ、そしてスリクソン、ミズノなど発表会への招待状が届き始めた。

 

ピン好きの僕に、楽しみなのはピンのGシリーズのモデルチェンジ。すでにWEB上ではアメリカのゴルフサイトで写真が公開されて、話題となっているが日本での情報解禁日は、昨日の7月7日。僕も仕事で先週にはじめて試打、そして撮影と皆さんよりも早く情報を掴んでいるが、立場上守秘義務があり「情報公開日」まで何も喋れない。「マークさんこんどのG30はどうですか?」と聞かれても歯切れが悪くなってしまい。「もしかしてマーク金井、G30がモデルチェンジするに知らないのか?」と思われてもしかたない・・・知っているからこそ言えないことが多く、このジレンマは意外とつらいものだ(笑)

 

さて昨日2014年7月7日に正式に日本で発表されたピンのG30ドライバー、クラウンには、タービュレーターと言われるフィンが付いている。このフィンのお陰で、空気の流れが良くなり空気抵抗が減る。だったらヘッドを小型化すればいいじゃないか?!と思うだろうが、それではミスヒットしても、ミスになり難い慣性モーメントが減ってしまう。ピンの話ではこのフィンで360ccのヘッドと同等の空気抵抗となり、ヘッドスピードが上がるそうだ。クルマ好きの方ならわかるだろうが、「このクルマはCD値(空気抵抗値)が少い」と言われても、体感しづらいもの。言われてみればそうなのかな?と思う程度だ。発表会場に居た塚田プロが言うには、ヘッドスピードが0.8アップしたということなので、効果があるのかもしれない。

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それよりもフェース素材が変わって、音が日本のドライバーみたいに派手になった。フェースの反発力のアップを感じる。フェース部分で4gの軽量化は、低重心化、深重心化にかなり効果があるようで、Gシリーズ伝統の低スピンでミスヒットに強い点は更に強化されたようだ。相変わらず重心距離が長く、ボールが捕まりにくいという点が正直スライサーを受け入れ難いGシリーズだが、ソールしたらフェースが右を向いてしまうという、ピン歴代の欠点を解消して(タイトリスト910、913なども同様だが)ずいぶんと構えやすくなった。スライサーや、重ヘッドが苦手という人には、今回は「SF Tec」という、重心距離短め、ヘッド重量を軽量化(若干)、フェース角もフックフェースなヘッドも投入している。僕としてはこちらをアマチュアにはメインで販売した方がいい と思うぐらい良い出来となっている。こちらは純正シャフトも軽量で柔らかめとなっている。

 

ここまで褒めてきたG30だが、残念なのは純正のTFC390と言うシャフト。Sフレックスで振動数が275cpmという。アフターマーケットのシャフトのX相当の硬さ。これをヘッドスピード43m/sでは絶対無理。この設定だけは首を傾げたくなる。

 

そして今回もヘッド重量が重い。「重ヘッド」はたしかに効果があるが、ちょっとやり過ぎ感が否めない。ソールにはウエイト調整のネジが付いているが、これはユーザーが調整できないようになってる。ピンはネックに鉛を入れたりしないでヘッド重量をちゃんと調整してくるが、そのためのウエイトだ。ここが調整できたら長尺向けのヘッドにピンは最適と思えるのだが残念。

 

空力を大きく打ち出しているが、ベーシックな部分の進化を強く感じるG30。アスリートはG30、そうでない人はG30SF-Tecとはっきり分けてきたのは好感が持てる。今回このSF-Tecが特殊なモデルのような位置づけになっているが、実はG30よりこちらのほうが日本人ゴルファーに広くオススメ出来るモデルだと思う。

 

今回から可変スリーブが5段階に調整できるようになったので、今までのスリーブとの互換性が無くなったのは残念だが、なかなかいい出来と思う

 

G25

ピンの主力ブランドであり、アベレージも意識しているGシリーズ。前作G20から約2年を経て登場したのがG25。モデルチェンジでまず目に付くのがヘッドのカラー。前作はダークグレーだったが、今回はマットブラック。つや消しの黒になったことでG20よりも少し小さく感じる。同社のi20に比べるとヘッドは奥行き方向にストレッチして、重心の深さを感じる形状になっている。

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フェース面は面長で大きく。重心距離を短くすることよりも、スイートエリアを広げたい意図が感じられる。ヘッドの大きさに合わせるかのようにフェースは分厚く、その厚みは約60ミリ。対して、バックフェースは超シャロー。重心を深く、かつ低く下げようとする意図が感じられる設計となっている。

クラウンだけでなく、ソール側もガラッとデザインが一新。PINGロゴがソール中央に大胆に配され、トウとヒール側には流線的な処理ががなされている。非常にシャープなデザインだ。大きな変更点として、ANSERドライバーと同じく、G25もシャフトが脱着できるタイプになり、±0.5度でロフト調整が可能になった。

G20と比較すると、同じモデルとは思えないほど大幅仕様変更がなされた、試打したG25は、9.5度の純正SRシャフト(TFC360D)。ワッグルすると手元から中間部分がしなる。硬さの目安となる振動数は245cpm。長さは実測で45.25インチ(ヒールエンド法計測)、クラブ重量は308.1g。手元側が重い(手元重心)シャフトも影響しているのだろう。ヘッド重量が205gあるにも関わらずバランスはD1.5。ヘッドが極端に効いた感じではない。

9.5度表示でリアルロフトは10.25度。フェースアングルはなんと-5度。ヘッドを地面にソールさせると、フェースが開く方向にヘッドがゴロッと回転する。スライサーよりもフッカーの方が構えやすい顔付きは、G20から変わらない。

まずはシャフトの硬さに合せて軽めに打ってみると‥‥ストレートから軽いフェード弾道。これまでのGシリーズ同様、(そもそもPINGの最近のドライバーはすべて)G25も重心距離は長そうだ。ヘッドの返りがゆったりなのでボールが捕まりづらい。弾道は典型的な低スピン。フェース中央付近で捕えると、打ち出し角は12~14度と中ぐらいで、スピン量は2400~2700回転。重心が深いのに重心が非常に低く、低スピン弾道が打ちやすく、前作G20よりもさらにランで飛距離が稼げるように仕上がっている。試しにフェース上側で打ったら、スピン量は2000回転前後まで一気に減った。

フェースは弾き感が強く、球離れは早め。球筋を打ち分けることよりも、オートマチックに直進性の強い弾道が打てる。スイートエリアは見た目通り広く、ミスヒットした時でも左右の曲がりは控えめ。フェースを開いてアウトサイド・インの軌道で打つとボールは全然捕まらない。シャットフェースに上げてインからあおって打った方が方向性が良く、飛距離も出る。弾道調整機能で捕まりをアップさせる方向(+ポジション)に調整したら、ロフトが少し増えて、少しオープンフェースの度合いが弱まる。ノーマルよりも捕まりが少しだけ良くなるが、それでも残念ながらスライサーがドローを打てるほどではない。

シャフトは振動数が示す前作に比べ、軟らかくてしなる。トップからダウンの切り返しでは手元から中間部分がしなり、タイミングが取りやすく仕上がっている。

デザインが大幅に変わっただけでなく、G20よりもさらに低スピン弾道が打ちやすくなっている。オープンフェースの度合いが大きいことを考慮すると、フッカーがさらなる飛距離アップを狙えるドライバーである。

詳しくクラブを計測してみると、ライ角度は59.75度、重心アングルは25.5度とやや大きいが捕まりを重視したドライバーではない。G20同様、G25も重心距離が長い。そしてフェース向きは-5度(ノーマルポジション)。ノーマルポジションだけでなく、捕まるポジションにセットしてもオープンフェースの度合いが強いので、スライサーよりもフッカー向けだ。ちなみに、捕まるポジションにシャフトを装着した場合、フェース向きは-3.5度、リアルロフトは11.75度となる。

シャフトについては、純正のTFC360Dは手元がそれほど硬くない。中間部も軟らかめの設定だ。G20と比較すると、あきらかにシャフトは軟らかく設計されている。長さは実測値で45.25インチ。クラブ重量は純正SR(TFC360D)が308.1グラム。45インチ換算にすると310グラム前後。20~50歳台で平均的なパワーの持ち主でと相性良く仕上がっている。

前作G25に比べるとリアルロフトはそれほど多くなく、普段と同じロフトか、ボールが上がりづらい人は普段よりも0.5~1度増やした方がイメージ通りの弾道が打ちやすいだろう。

ロフトは9.5度の他に8.5度、10.5度、そして12度がラインアップされている。ボールが上がりづらい人や、ヘッドスピードが38m/s以下の人は、12度を使えば高弾道でキャリーを稼げる。弾道調整機能付ドライバーだが、ロフトを4種類出している点はピンらしさを感じる。

シャフトはしなりを感じやすい。硬いシャフトが好きな人や、手元が硬い方がタイミングを取りやすい人は、普段よりもワンランク硬めの方がタイミングが取りやすいだろう。純正SRシャフトのストライクゾーンは41~45m/sぐらいだろう。

ピン i20ドライバー(2012)

このインプレッションは、2012年3月に書かれたものです 

僕のエースG20は、重心距離も長く、低重心で飛びの要素満点でいいのだけど、投影面積が大きくやはりヘッドが大きく見えすぎる。ALBAの取材で、最新モデルヘッド39本計測、試打した取材で、僕の提案する飛びの3要素「重心距離」、「有効打点距離」、「ヘッド重量」全て最高得点だったi20を即買い!

i20のヘッドデータ
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ヘッド重量204.6g/重心距離43.5mm/重心高34.0mm/有効打点距離26.25mm
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しかし、3つの条件が揃っていても、誰でも飛ばせるか?!といえばそうではない。ヘッド重量が200g以上ということは、ヘッドスピードを求められるし、長い重心距離は、フェースをシャットに使わないとつかまらないし、飛ばない。誰が打っても飛ぶクラブなどないからしかたない。しかし僕にとっては飛び指数一番だ。

しかし少々困っていることが2点ある。純正で入っているプロジェクトX 6.0は非常に硬く振動数が266cpm、そしてセンターフレックス値は5.2とX相当と使えるゴルファーを制限している。もう一つ、見た目のロフトがリアルロフトよりもかなり多く見えてしまうのだ。フェースのロールがキツくロフトがあるように見える。

PING契約プロの上原彩子がi20の8.5度を、使う理由はこれなのではないか?と思ったほど、表示ロフト9.5度、リアルロフト10.5度だけど、見た目は13度ぐらいに見えてしまう。どうしてもロフトが多く見える分、ハンドファーストに構えてしまう。打ってみると上がり過ぎたりしないが、どうしてもボールを潰しに行くイメージが湧く。弾道も高すぎず低スピンで実際に飛んでいるのだけど、どう
も気になってくると、我慢出来ないのが僕の性格。8.5度も大人買いして、実際に検証してみたいと思う。

もう一度書くけど。使いこなすにはそれなりにヘッドスピードが必要。発売の時に、ヘッドが重くなったと騒いでいたゼクシオセブンよりも、10g以上もヘッドが重いのだから。最低でも43m/sは必要だと思う。

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PING i20(9.5度)+PROJECT X 6.0

長さ44.5inch/重さ312.0g/バランスD2/振動数266cpm/センターフレックス値5.20/表示ロフト9.5度/リアルロフト10.5°/フェイス角-1.5
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PING G20ドライバー(2011)

このインプレッションは、2011年9月に書かれたものです。

いつもの”つるやゴルフ神田駅前店”を覗くと、発売日前だというのにPINGのG20が並んでいた。G20は世界標準価格を打ち出している商品。1Wで定価38850円思い切った価格付け。新製品発表会でも好印象だったので、3Wと衝動買い。3Wと一緒に買っても、実売価格で5万を軽く切ってるという低価格だ。

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さてG20だがG15よりもフェイスの弾きがよくて、捕まらないという印象だった、捕まらない理由だけど、ストックシャフト(純正シャフト)が非常に硬い。シャフトはTOURシャフトと普通のシャフトがあるのだけど、とちらも半端なく硬い。シャフトも世界共通かと思ったけど、このシャフトは日本仕様。打ってみるが、日本のシャフトと明らかに、しなり方が違う。やはりアメリカのアルディラ社製で測ってみると。TFC330Dという通常の仕様のSシャフトで、振動数が270cpm、センターフレックス値が4.99こちらもかなりの硬さ。TFC330D TOURのSにいたっては、振動数が280cpm、センターフレックス値が5.69と、Xを超えてツアープロ御用達レベル。日本用にチューニングしてあるはずだけど、このセッティングはクエスチョン?マークが付く。 早々に、アッタス3(参上)にリシャ
フトする。捕まりを考慮してフェイス角は、-0.5度と僕の黄金値より少し閉じ気味にして、捕まり度合いをアップすることにした。

このG20はテーラーメイドの初代バーナーTPを進化させた感じのドライバーでフッカーと非常に相性が良い。ヘッドが重いのが売りのG20だがヘッドデータを測ってみると、テーラーメイドの1Wとほぼ同じぐらいの重量。とはいえ市販の中では重量級には間違いない
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PING G20 ヘッドデータ (アナライズ計測)
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重さ198.8g/重心距離43mm/重心高33.5mm(ソールから)/重心深度39.5mm
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打ってみるが、低スピンで左に行かない。そして右へプッシュ気味に打った球が、恐ろしく飛んでいる。僕みたいなフッカーにはかなり魅力的な1Wだ。打感も音も合格点。正直言って定価が安いと感じる理由も特に無い。唯一残念なのはヘッドカバーが装着しにくいこと、これはPINGの伝統かも

原稿のエースR11とエースの座を争うことになりそう。ちなみに純正シャフトは、柔らかめをチョイスしてほしい。
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PING G20(表示ロフト9.5度)+USTMamiya ATTAS 3 6(S)
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長さ45.25inch/重さ321.8g/バランスD3.5/振動数257cpm/センターフレックス値4.50/表示ロフト9.5度、リアルロフト10.5度/フエイス角-0.5度

 

ピン G15ドライバー(2010)

このインプレッションは、2011年7月に書かれたものです。

テーラメイド白い恋人が、以前僕のウッドとUTのエース。しかしテーラメイドという会社は、アイアン作りがどうも上手くない。今僕のアイアン、エースはPINGのG15。PINGはアイアンづくりの上手いのメーカーと言う印象で、どうもウッド作りが上手くない印象を持っている。しかしG15が非常に良い。非常に良いのでウッドも気になり始めて、テストのつもりでG15ドライバーを購入。ゴルフパ
ラダイス新橋店で25000円!買取保証狙いではあるのだが、形状もアイアンとつながるイメージがあるし、アイアンと重心距離がマッチングしている感じあり、期待も高まる。

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PINGで一つ気になるのは、純正シャフト(ストックシャフトとアメリカでは呼んでいる)が非常に硬いこと、Sシャフトを購入したがワッグルしたらやはり、非常に硬い。一応ジャパンバージョンなので、日本人のゴルファーを意識して作っているはずなのだが。と思いスペックを店長に計測してもらった

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PING G15 9度 +TFC300D(S)
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長さ45.75inch/重さ309.6g/バランスD1/振動数273cpm/センターフレックス値5.24/表示ロフト9度、リアルロフト11.5度/フェイス角±0
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重量が309gということで、日本のメーカーよりもしっかり重量があり、いたずらに軽くしてショップの試打室のヘッドスピードアップなどを狙っていないマジメな作りに安心する。しかし振動数が273cpmでセンターフレックス値が5.24と、やはり相当に硬い。ストックシャフトとしては、日本のメーカーより2ランク、アフターマーケットの市販シャフトのフレックスと比較しても、ワンランクは硬い。表示ロフトは9度だが、11.5度としっかりあるが、フェイス角をオープンにしたら、僕の基準スペックに近くできそうなスペックだ。とりあえず試打してみる。

ハードなシャフトを覚悟して振ってみるが、意外に振りやすい。これはシャフトにトルクがあるせいだと思う。このトルク感は振動数を-10cpmぐらいした感じ。通常のSの硬めぐらいか?真ん中がしなりタイミングも取りやすいストックシャフトだ。ボール初速を測ってみたら簡易飛距離計測のユピテルでボール初速70m/sが出た。コレは優秀。買取保証狙いだったがこれはマジに使ってみたくなるデータ。同じく重心距離が長い白い恋人のUSバーナーを打ちくらべる。白いバーナーはインパクトの時に、フェイスが開いて右にでるが、G15は右にすっぽ抜ける感じがしない。インサイドから、ヘッドを入れてもいいドローになる。

とは言えG15はスライサーには向かないが、ドローヒッターは安心して叩きに行ける。買取保証を利用しようと思っていたG15だけど、白いバーナーを売却することにしようと思う。もしかして、白から黒に戻るのかという予感がする1wだ。とりあえずコースで試してみることにする。

ANSERドライバー

またまた関西のテレビ局サンテレビのゴルフ番組に出演するために神戸に出張してきた。以前つるや神田駅前店の店長だったY君が明石南店に転勤になったので、近くに行く事があったら顔を出している。そこで見つけたのが話題のANSERドライバー。

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ちょうど在庫があったので、ATTAS 4Uが入っているモデルをお買上げ。僕も4Uを今エースで使っているので、ヘッドを試すのにはちょうどいい。このANSERの凄いのはもともと純正シャフトが入っても世界統一価格で49350円と安いのに、ATTAS 4Uが入ってもプラス8400円だけ。そして実売は5万円切ると思うので、ぶっちゃけシャフトを買ったらヘッドがついてきたという感じ。非常にお買い得感満載な価格設定だ。

さてこのモデルでPINGもカチャカチャをつけてきたが、PINGっぽくないイメージがする。PINGというのは、僕的にはテーラーメイドと対極にある感じ。ファッション的な要素を追求せず無骨で実直。しかしこのウッドでロフトとフェース角、ライ角を細かく設定できるということに、早くからこだわっていたのは実はPING。TiSI チタンドライバーというモデルには、エクスチェンジングホーゼルといわれる樹脂のホーゼルを使いシャフトの入る角度がそれぞれのプレーヤーにあうように10種類用意された。残念ながら可変ではないが、フィッティングによって選べる仕組みとなっていた。

残念ながら市場ではすぐ消えた。フィッティングで試すには10種類在庫しないといけないのと、そもそもフィッティングしなければいけない分量販店では扱いづらい。そして致命的なのは、シャフトの入る角度を決める樹脂のホーゼルが、リシャフトしようと熱を加えると溶けてしまい。リシャフトできないという原因で全く売れなかった。そもそもチタン鋳造と後発としては時代遅れだった点もマイナス。しかしフィッティングやライ角にこだわってきたPINGならではの製品だと思う。

Anserは可変式だが、調整範囲が0.5度単位と調整幅が少ない。そしてカートリッジ部分がチタンで出来ていて、可変できるクラブのネックがボッ照りしているモデルが多いなか、非常にスリムでスッキリとした可変システムである。

ヘッド形状は上から見ると、i20とG20の中間的な感じ。G20ほどフェース面から後ろにかけて長くない分スッキリしているが、i20ほどシャープな感じでもない。この2つと違うのはヘッド重量が少し軽いこと、ホーゼルがない状態で約195g、ホーゼル部分もチタンなのでトータル200gを少し切るぐらいのヘッド重量になる。

実際打ってみると、グローレほどではないがかなり初速が出る。弾きの良さを感じるヘッドだ。フェース角もかなりオープンなのでフッカーに向くが、スライサーにはかなり厳しい気がする。フッカーが安心して叩ける感じのドライバーだが少しオープン度合いが強すぎる。

注意して欲しいのはホーゼル部分が短いので、シャフト長が長くなりしっかり目の4Uが更にしっかりと感じる。データを見るとSで振動数が271cpmとかなりの数値。ヘッドスピード45m/s以下の人が4Uを選ぶなら、Rも検討して欲しい

PING ANSERドライバー+USTMamiya ATTAS 4U 6S
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長さ45inch/重さ311.1g/バランスD2/振動数271cpm/センター
フレックス値4.2/表示ロフト9.5
(ノーマルポジション)リアルロフト10.5度/フェイス角-4度
(クローズポジション)リアルロフト11.5度/フェイス角-3度
(オープンポジション)リアルロフト10.25度/フェイス角-4.5度
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2012年9月

i20ドライバー

iシリーズはピンのアスリート向けブランド。前作i15からほぼ2年ぶりのモデルチェンジとなったが、まず目を引くのがカラーリング。ヘッドはつや消し処理がなされたマッドブラック。白いヘッドとは違った意味で存在感を強烈にアピール。体積は同社のG20同様に460CC。だが構えると‥‥一回り以上小さく感じる。ブラック塗装の効果は絶大で、プロ、アスリートゴルファーが好む引き締まったサイズに感じる。

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フェースは面長でディープ。定規で測ってみると、フェース厚は59ミリ強もある。ヘッドシェイプはバックフェースの絞り込みが強い三角形で、強いシャローバック。ソールのバックフェース側には19gものタングステンが埋め込まれており、重心を深く、そして低くする設計になっている。

フェースの向きはオープン。構えた時にフェースがやや右を向く。スライサーよりもフッカーが構えやすい顔付きだろう。長さは45インチと標準的だが、i20の特長は何と言っても重たいヘッド。ヘッド重量は200gを越えている。どこからどうみても、プロ、アスリートゴルファー向けに作られているi20。どんな球筋が出やすいのか?どんなゴルファーと相性が良いのか?試打してみた。

試打クラブは9.5度の純正Sシャフト(プロジェクトXブラック6.0)。ワッグルすると手元側が硬いのが手に伝わる。振動数は266cpm。ヘッド同様、シャフトもハードなセッティング。長さは実測で44.75インチ(ヒールエンド法計測)、クラブ重量は312gでバランスはD2。重いヘッドが装着されている割りにはバランスはそれほど重くなっていない。

試打すると、軽めのフェード弾道。見た目よりも捕まらない。G20同様、i20も重心距離はかなり長めなのだろう。ヘッドの返りが遅いのに加えて、オープンフェースなのが影響しているようだ。弾道は低スピンの放物線弾道。打ち出し角は13~14度とほどよい高さで、スピン量は2300~2700回転。ハードヒッターでも吹き上がりづらく、キャリーとランで飛距離を稼げる。スピンが多いゴルファーにはやさしく飛ばせるドライバーだ。

インパクト音は控えめでボールを包み込むような感触が手に伝わる。球離れが遅めなので、それなりに球筋を打ち分けられる。スイートエリアは見た目通り広く、アスリート向けの中ではミス対する許容範囲が広い。ただし、ヘッドが返りづらいのでフェースを開いてアウトサイド・イン軌道に打つと球を捕まえるのが難しいだろう。ボールをしっかり捕まえる技術がある人の方がイメージ通りの弾道を打ちやすいドライバーだ。

また、ヘッドが返りづらいのでクラブでチーピンや引っかけを軽減した人には、ミスに対する許容範囲が非常に広い。シャフトは振動数が示す通り、かなり硬めだ。切り返しで中間部分が小さめにクッとしなり、ややゆったりしなり戻る。ヘッドスピードが43m/s以下だと硬さを感じてタイミングが取りづらいが、45m/s以上で打つとしっかり叩ける。プロジェクトXブラックは、しなり戻りでヘッドを加速させるタイプではなく、自分でしっかり叩ける人の方が扱いやすく感じるシャフトだ。

使いこなすにはある程度のパワー、そして球を捕まえる技術が求められるが、ヘッドはスイートエリアが広くてミスに強い。そして、何よりも低スピン弾道で飛距離も稼げる。ヘッドの特性を考えると、スライサーよりもフッカーと相性が非常に良いドライバーであることは間違いない。

9.5度表示でリアルロフトは10.5度。フェースアングルは見た目通りオープンで-1.5度となっている。ライ角は59.5度と平均的。重心アングルは22.5度とやや少なめ。G20同様、i20もスペック的にはスライサーよりも典型的なフッカー向けだ。重心距離が長く、フェース角も-1.5度とオープン。実際にボールを打ってみても、ダウンからインパクトにかけてはヘッドが返りづらい特性がある。

シャフトについては、純正仕様となるプロジェクトXブラックは手元剛性が高く、トルクは普通。シャフトは硬いが適度なねじれがあるのでそれほどシビアではない。そしてトルクの影響で、振動数のわりにしなりを感じやすくなっている。長さはメーカー値が45インチで実測値が44.75インチ。クラブ重量は純正S(プロジェクトXブラック6.0)が312g。45インチ換算にすると315グラムぐらいの感じになる。25~55歳ぐらいの人で、硬めのシャフトを求める人と相性良く仕上がっている。

リアルロフトは平均的だが、低スピン弾道なの吹け上がりにくい。ボールが上がりづらい人は普段と同じか、普段よりも0.5~1度ロフトを増やした方が安定したキャリーが出るだろう。構えた時にロフトが多く見えるので、低めの弾道を打ちたい人は、普段と同じか、普段よりも0.5~1度ロフトを減らした方が構えやすいし、イメージ通りの弾道を打てる。

純正シャフトは硬めの仕上がりなので、硬さで見栄を張るのは禁物だ。シャフトのしなりを感じたい人は普段と同じか、普段よりもワンフレックス下げた方がタイミングが取りやすい。純正シャフトにはピンオリジナルのシャフト(TFC707)もラインアップされている。こちらはプロジェクトXブラックよりも若干重量が重く、そしてトルクが少なくなっている。プロジェクトXブラック6.0のストライゾーンはヘッドスピードが45~49m/sぐらいだ。