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フォーティーン CT112ドライバー(2012)

このインプレッションは2013年10月に書かれたものです

今年の日本オープンは21年ぶりに、雨天順延となり小林正則プロが逆転優勝。優勝スコアはJGAのチーフコースセッティングディレクター・佐野文範氏が-8設定と予想していたが、グリーンの硬さと速さが台風と本戦での雨のため出せなかったのか-10となったが、ほぼ設定通りといえるだろう。とは言えアンダーパーは上位16名と少なく日本オープンの難易度がわかる。

僕の優勝予想は最近好調の片山晋呉だったが、3日目、最終日とスコアを伸ばすことができず3位タイに終わった。片山晋呉は体格に恵まれていないが、トレーニングと独自の練習法そして、ゴルフクラブに対する研究の熱心さで、飛距離を伸ばしている。クラブを決して固定せず、色々テストするいわゆる浮気性なとこがある片山だが、最近ずっと使い続けているドライバーが、フォーティーンのC
T112だ。

片山晋呉といえば、旧ダイワ、今はグローブライドと契約しているので、主力ブランドONOFFを使ってしかるべきなのだが、フォーティーンを使用。僕はメーカーのタイアップ記事もよく出るが、クラブを先ずテストしてから仕事をお受けすることにしている。そして納得するものでないと、折角ご指名いただいてもお断りしている。それは僕にとってのこだわりである。自分で言うのも何だけど意外

と律儀。契約プロが他のメーカーのクラブを使っていると、契約しているメリットは無いと思う。特にそれがドライバーなら、メンツ丸つぶれだろう。「片山!それはダメだろう!」と怒っていたら、T島が、「フォーティーンはグローブライドの傘下なので、ギリギリセーフでは?」という。セーフといえばセーフ?ギリギリアウト?まあかなり怪しいことは間違いないが、浮気性というかイイものだったらためらわず使う片山が、もう半年近くも使っているフォーティーンのCT112が気になってきた。

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このCT112、フォーティーンの創立30周年記念モデルということで、価格が48000円(税込み)と非常に良心的。日本のクラブは高価格なのだが、アメリカの価格帯に近い魅力的な設定。

このモデルにかぎらず購入するときに先ずチェックしてほしい点がある。それはロフト。メルマガ読者ならもう説明の必要はないと思うが、表示ロフトと実際のロフト(リアルロフト)が一致することは先ず無い。それは個体差の場合もあるし、意図的に差をつけている場合もある。ゴルフパラダイス新橋銀座口店にあった3本全部チェックしてみると、表示ロフトと、見た目がほぼ同じだった。僕は
最近練習の成果か、かなりドライバーもハンドファーストに打てるようになり、適正リアルロフトが増える傾向にある。T島も僕のFacebookを見て「なんで10.5度?」と思ったようだけど、構えてみて納得。そしてアナライズに戻って、店長に計測してもらったら、今の僕の適正リアルロフト10.5度ジャストだった。自分の目利きのよさにちょっと嬉しくなった。

このCT112、ルールギリギリまでフェース面を削ったということだが、打ってみると確かにボール初速が出る。反発だけでなく、長さも60度計測法で47.75インチとルールのギリギリの線を狙っているので、(ヒールエンド計測で47.25インチ)一発飛距離が期待できるモデルは間違いない。

今回はRシャフトを買ったが、もちろんリシャフト前提。極端な低重心ではないが、充分低スピンで飛距離が期待できる。打ってイマイチだったら、リシャフトせずに買い取り保証してもらおうと思っていたが。ユピテルで計測したら、あまりお目にかかれないボール初速値が出たので、リシャフトすることに。

シャフトはスピーダー569のXを47インチにして・・と完全飛距離狙いドライバーを作ろうと思案中。先週のメルマガにも書いたが、飛距離という夢は非常にわかりやすく、魅力的だ。またリシャフトしたらブログにでもレポートするので楽しみにしてほしい
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フォーティーン CT112(10.5度)+純正シャフトMD350id(R)
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長さ47.25inch/重さ294.0g/バランスD5.5/振動数222cpm/センターフレックス値3.13/表示ロフト10.5度/リアルロフト10.5度/フェース角+0.5度
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CT112ドライバー

ヘッド体積はルール最大級の460cc。同社のCT111よりも10cc大きくなっているが、構えると大きく感じない。47インチの長尺に加え、ヘッドはハイバック形状で塊感が強い。見た目的には440ccぐらいに感じてしまう。

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ヘッド形状はオーソドックスで構えやすいが、ネックは非常に短いのが特徴的。重心位置を少しでも低くしたいのだろう。フェースの厚みは約53ミリとややシャロー。ハイバック形状だがフェースがそれほど分厚くないのでハードヒッター御用達という感じではなので、普通のアマチュアにも構えやすく仕上がっている。ネックは若干インセットホーゼルだ。重心距離を少し短くしたい意図がうかがえる。

ヘッドもシャフトも濃いブルーでシャープな印象をユーザーに与えている「CT-112」。長さは47インチ。ルールを定めるR&Aの計測方法(※60度測定法)だと、47.75インチとなるそうだ。メーカー資料によると、ヘッド体積、長さ、フェースの反発係数・・・すべてのスペックをルール規制値ギリギリまで追求し、飛ばすことだけ考えられ作られたドライバーと謳っている。

ドライバーは長尺が増えてきたとはいえ、47インチ以上はまだまだ少数派である。どんなゴルファーと相性が良いのか、実際の性能はどんなものか、試打してみた。

試打クラブはロフト9度。シャフトはメーカー純正の「MD350id」、フレックスはS。スペックを計測してみると、9度表示でリアルロフトが9.75度。フェースアングルは+2度。数値はフックだがアドレスするとフェースは真っ直ぐ目標を向く。長さは表示47インチで実測値が47.25インチ(ヒールエンド法計測)。クラブ重量は303.1gでバランスはD6。軽量なクラブを多い長尺にしては珍しく、持つとヘッドの重量感を感じる。シャフトの硬さの目安となる振動数は249cpm。ワッグルすると手元が硬めで中間部分がクイッとしなる。

アイアンで入念にウォームアップしてから「CT-112」に持ち変えて打ってみると・・・「シュパーン」と弾き感の良い金属音とともにボールが素早く飛んでいく。長尺効果でヘッドスピードが上がっていて、ボール初速が出るタイプだ。それでいて、長尺ドライバーにありがちな「ヘッドの当たり負け感」も感じない。インパクトの力強さも兼ね備えている。しっかり振り切れるパワーがあれば、かなり飛距離を稼げそうだ。

少し気になったのがクラブの重さ。47インチで総重量が300gを超えている。振り切るためにはある程度のパワーが求められる。試打したSシャフトの場合、ヘッドスピードは44m/s以上は必要だと思う。

ヘッドの挙動はニュートラルで真っ直ぐ打てばストレート弾道。ただ47インチもあるので操作性は高くない。球筋を打ち分けることよりも、オートマチックにフェアウェイに運ぶタイプだ。弾道計測してみると・・・打ち出しがやや低めで、低スピン弾道。いい感じで捕えると打ち出し角は11~12度、スピン量は2200~2600回転。ヘッドはスピンが少ない球が打ちやすい。キャリーとランで飛距離を稼げるドライバーだ。

シャフトは手元と先端が硬く、中間部分が切り返しでクイッとムチのようにしなる。典型的な粘り系シャフト。トルクも適度にある。ヘッドの走りより、タイミングの取りやすさを意識したシャフトだ。

長尺効果でヘッドスピードを上げて飛ばせるなけでなく、ヘッドの飛びのポテンシャルも高い。タイミング良く振り切れるゴルファーが使えば、かなりの飛距離アップが狙えるはず。そして軽量ではないので、パワーがある中・上級者にも相性が良い長尺ドライバーである。

ライ角は59.5度と平均的、フェース角は+2度。数値的にはフックだが視覚的にはフックの度合いは少なく、ほぼスクエアに見える。つかまりの目安となる重心アングルは22度と少ない。フックフェースだが捕まり具合はニュートラルだ。

シャフトは手元と先端側の剛性が高く、中間部分が軟らかいタイプ。切り返しで中間部分がクニュっとしなる粘り系。トルクはメーカー値で3.9(Sシャフト)。実際にスイングしてみると適度なねじれ感があり、タイミングの取りやすさを感じる。振動数はSで249cpm。アスリート向けの純正Sとほぼ同じぐらいの硬さだ。

長さはメーカー値が47インチで実測値が約47.25インチ(ヒールエンド法計測)R&Aが定めた60度測定法で計測すると48インチ弱。ルール適合でギリギリの長さを追求している。クラブ重量は303.1グラムでバランスはD6。45インチ換算すると325g前後。20~50歳ぐらいで、体力が平均よりも上回るゴルファーにちょうどいいスペックだ。決してシニア向きではないので要注意だ。

クラブの位置付けとしては、セミアスリートからアスリート向け。長尺だがクラブ重量は軽くないし、リアルロフトも少ないからだ。非力なゴルファーにはハードな仕上がりに感じるはずだ。

リアルロフトが少ないのでロフトで見栄を張ってはいけない。パワーがある人、ボールが吹け上がりやすい人は9度。ヘッドスピードが遅めの人や、ボールが上がりづらい人は10.5度をお勧めしたい。

純正のSとしてはしっかりとしたシャフト。Sシャフト(MD350id)のストライクゾーンは44~48m/sぐらい?。シャフトは硬さはS、SR、Rがラインアップされており、硬さによって重量が異なる。Sは60g、SRは55g、Rは50gとなっている(いずれもメーカー値)。