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PRGR RSシリーズ(2016)

このインプレッションは、マーク金井有料メルマガ「マーク金井の書かずにいられない」2016年7月26日に配信されたものです

シャフトメーカーの新しいシャフト情報が一段落すると、各社新し
いクラブを発表する季節がやってくる。今回はプロギアの新しいRS
ドライバーを紹介しようと思う。僕も試打ラウンドに声かけていた
だいていたのだが、ちょうどニューカレドニアに行っていた時期だ
ったので、ラウンドはしていない。

 

しかしプロギアが主催する RSカップの会場、大利根カントリーク
ラブで、RSカップの終わった時間ぐらいに、契約プロを招いて新製
品発表会が開催されたので、そこで実物はチェックできた。RSカッ
プに参加していた僕には好都合だったが、僕は発表会などで試打し
ないのは、メルマガ読者なら覚えているかもしれない。データも取
れるので、クラブをお借りして神田のスタジオで徹底試打すること
にした。

 

まず外観で特徴的なのは、フェースとクラウンの部分がかなり傾斜
が付いていて、そこから通常のカーブを描いていること。アドレス
するとクラウンに段差が見えるので、アドレス時に「気になる」と
いう人がいるかもしれない。僕はあまり気にならなかった。この段
差をメーカーでは「Wクラウン」と呼んでいる。

 

ここをたわませることで、フェースの反発を高めようと言うのだ。
この手法は、プロギアの大ヒット商品であるDUOシリーズなど、ク
ラウンをカーボンにして、たわませて飛ばすという効果を狙ったの
が走り。テーラーメイド(元々はアダムスゴルフ)が、ヘッドの下
側に、スピードポケットという溝をフェースのすぐ後方に配置して、
ここをたわませてフェースの弾かせたというが、僕は溝を作ること
で、そこに重量が発生し、重心が浅くなって低スピンで飛ばせる効
果のほうが、実は大きいのではと推測している。

 

素人考えでは、ボディをたわますとエネルギーをロスしてしまうの
ではと思うのだが、各社、ボディをたわますことを何かしら取り組
んでいるので、オカルトではなくやはりロジックなのだろう。そし
てヘッドの下だけでなく、上側もたわませることでより、ボール初
速を稼ごうということらしい。試作で昨年のiDnablaRSのヘッドをW
クラウンにしたところ、いきなり反発規制を軽く超える数値になっ
てしまったそうだ。その分フェースを改良し、反発をギリギリまで
キープして、反発エリアを出来る限り拡大したそうだ。確かにボー
ル初速の速さは打ってみると感じる

 

 

もう一つ面白かったのは、妙に低スピンでは無くしていること。低
スピンすぎるドライバーは、もともと適度なスピン量で打っている
人にとって扱いにくくなる。自分にとって最適なスピン量になるこ
とが本来大切であることを知った上でドライバーを選んだほうがい
いだろう。適度にスピン量があることで、球筋は安定するからだ。

 

このヘッドだが、ヘッドは460ccだが、フェース形状が小さめで重
心距離をあまり長くしていない。見た目のフェースの感じよりも、
実際つかまりはいい。ヘッドはRSとRS-Fとあるが、ドローが打ちや
すいとメーカーがアナウンスするRSは、かなり捕まりがよく、スラ
イサーでもフックフェースは嫌という拘る人を意識しているようだ。

 

 

T島もブログやメルマガで書いていたが、僕もRSは捕まりがよすぎ
て、左に行く球が多く出る。フェード向けと言われるRS-Fでニュー
トラルかと思う。僕がマーケティング担当だったら、RS-Fをニュー
トラルとして、RSを RS-D(ドロー)として販売すると思う。もし
試打する機会があったら、そのことを頭に入れて試打してみて欲し
い。

 

 
重心深度はどちらも深めでどちらもミスヒットには強い。どちらを
ニュートラルにするかは、少しもったいない感はあるが、アスリー
トにかぎらず幅広い層に使えるドライバーだと思う。

プロギア iDナブラRS02ドライバー(2015)

このインプレッションはマーク金井の書かずにいられない(メルマガ版)2015/6/9号に掲載されたものです

 

今年からプロギアが始めたPRGR RSカップ。ゴルフの活性化、若手プロの試合の場を増やしたいというのは、僕がやっているMMT9の趣旨にとても近いと感じ、応援する意味も込めて、第一回予選大会から出場を決意し出場した。残念ながら予選は通らなかったが、今後も積極的に参加したいと思っている。プロギアが若手プロや競技志向のアマチュアを応援する試合を行うのは実は初めてではない。以前SOTツアーをやっていた流れを受けての開催。トーナメント開催することは大変だ。

 

プロギアは一度開催していたからその大変さを充分に理解しているはず。その上で再びチャレンジするということに頭が下がる

 

そんな流れもあって、以前から気になっていたプロギアのドライバーを購入。ギタリストのCharをCMに登場させているiDナブラRSシリーズのRS02というドライバーだ。プロギアと言えば、アスリート向けのナブラシリーズ、アベレージ向けのeggシリーズ、という2つの商品ラインがあるが、ブレないeggシリーズに比べ、アスリート向けのナブラは紆余曲折があってようやくiDナブラRSシリーズで落ち着いた感がある。
プロギアといえば 黒、銀、赤という3つのラインナップがあり、それぞれ正確付けられていた。赤に名機が多かった。今回のRSシリーズは01が黒、02が銀、そして赤は iDナブラレッドとなる

 

RSシリーズはソールにチェッカー・フラッグのようはコスメを配し、印象を一新、構えてみての特徴は、ゴルファーのアドレス時のライ角を調査し、ライ角を40度にした時にフェース向きがスクエアに見えるようなフェース角に設定している。ドライバーの顔にこだわるゴルファーが多いが、意外と知られていないのは、ライ角が変わるとフェースの見え方が変わることだ。しかしライ角を何度にして計測するか?!というのは統一基準がない。

 

ライ角をまず合わせて、ロフト、フェース角を計測する。
ライ角を固定値にして、ロフト、フェース角を計測する。

 

という2種類の方法がある。

 

アナライズでは、ドライバーはライ角56度の固定値、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンはライ角を合わせての計測となる、GDOの人気連載、マーク金井の試打インプレッションのデータもそれに準ずる。なぜ56度に決めたのかというと、一般的なゴルファーのドライバーの構えからその数値を決めた。一見ライ角に合わせて計測するほうが実態に近いイメージがするが、実はそうではない。ドライバーはティアップして打つクラブ。その為、他のクラブよりもライ角が多様化している。以前は56度のライ角が多かったが、今は64度という超アップライトなドライバーも珍しくない。ライ角が10度近い幅がありが、実際64度などというアップライトな角度に構えるゴルファーなどいない。

 

その為基準値を決めたほうが、ゴルファーの実感に近い僕が思ったからだ。ライ角がアップライトになると、フェースは右を向き、フラットになるとフェースは左を向く。これを覚えておいて損はないだろう。

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RS02だか、打ってみると低重心を感じる。プロギア得意のカーボンクラウンなのかな?!と思って調べてみると、どうやらチタン製のようだ。プロギアはDUOシリーズなどの、カーボンコンポジットのヘッドの名器が数々あるが、チタンを使っても、上手く低重心に作ってある。重心深度が深く、深度と重心距離のバランスも良い。ヘッドの動きに安定感がありミスヒットにつよい点も気にいっている点だ。
可変スリーブだがシンプルで、可変スリーブの弱点であるヒールヒットの弱さにも配慮している。そしてフェースセンターに重心がある点がとてもいい。「そんなの当たり前じゃないの?」という声が聞こえてきそうだが、実は意外とセンターに有るモデルは少ない。フェースの形状を上手く工夫して、ゴルファーの打ちたい場所にスイートスポットがある。この点を僕は高く評価したい。

 

僕の中で非常に評価の高いプロギアのRS02ドライバーだが、残念な点が1つだけある。プロギアといえばシャフトのフレックス表記がヘッドスピードだったが、このモデルからヘッドスピードと、他のメーカーと同じR、Sなどの表記が加わって、W表記となった。これは時代の流れでしかたないだろう。僕が買った純正シャフトはM43とSの表記がある。振動数は231cpmとかなり低め。とは言えヘッドスピード43m/sが対象なら少し柔らかい。そして9.5度表記のヘッドのリアルロフトが8.5度しか無い。

 

ヘッドスピード50m/s用のヘッドに、ヘッドスピード40m/sのシャフトを装着している。流石にバランスが悪い。F1に普通車のエンジンを積み込んだというのは言いすぎだが、ミスマッチ感は拭えない。若干の迷走を感じるが、基本的にロフトをちゃんと選び、しっかりしたシャフトを入れると高いパフォーマンスを発揮してくれる基本性能の高さがあるドライバーだ。

 

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リシャフトして使ってみたいと思う

PRGR egg1ドライバー+Analyze T300

このインプレッションは2014年6月に書かれたものです

飛距離の追求に余念がない僕は310yを目指して長尺ドライバーを社内、社外にかかわらず色々実験を繰り返している。その結果僕にとっての最適ヘッド重量が、クラブの長さごとに明確になってきた。


シャフトも今までは60g台にこだわってきたが、50g台、40g台もテストしている。もちろんアナライズオリジナル長尺用シャフトも半年前からテストにテストを重ねてきている。6月にEVEN7月号の長尺用シャフト特集の取材の裏話を、今より30y飛距離を伸ばすクラブ選びで書いた。

何故か「長尺用」とつくと、長さを感じないように手元をしっかり目に作るシャフトメーカーが多い。唯一マスダゴルフだけ手元のしなりを感じる長尺用シャフトを作っている。ピンフラッグなど、棒状の物が長くなると先端と棒の重さで、手元からしなってしまう。ゴルフのシャフトも長くすればするほど、しなりを感じやすくなり、頼りないとイメージしやすくなる。

現在のカーボンシャフトのレベルだと、普通に作っても頼りなさは感じないが、手元を意図的に硬くすることで、長いものは頼りないという固定観念からの、本能的な反応を防ぐことが出来るのだ。マスダゴルフの長尺用シャフトや、土曜日にアナライズに届いた、アナライズの新しい長尺用のシャフト「T-300」も、手元調子ではないが、あえて手元のしなりを感じるようにしている。そしてシャフトに仕事をさせるべく、センター部分を少し硬めにして、先端部分はしっかり目なのだが、あえてヘッドをトウダウンさせやすいシャフトになっている。

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なぜかトウダウンというのは、あまり良くないことのように語られることが多いが、実際シャフトのキックは2次元ではなく3次元的な動きで、トウダウン=シャフトのキックと言っても過言ではない。つまりトウダウンの量というのはシャフトにとって重要なポイントとなるのだ。

トウダウンしやすいシャフト=しなりもどりさせやすいシャフト。

アナライズのシャフトは、グリップスピードを減速させやすさを狙っていつも作っている。今回のT-300も、グリップ減速のタイミングをつかみやすく、シャフトのしなり戻りをコントロールしやすくなっているので安定した飛距離を実現できる。

T島ブログに書いてあるように、入荷した長尺用のT-300を早速プロギアegg1に入れて試打していたので、製品版となったT-300のシャフトのインプレッションを兼ねて試打することに。平均290yを安定して超えるデータとなった。金曜、土曜と2ラウンドこなしてさすがに疲れていた体調を考えると、飛距離性能はかなりのものと推測する。この体調では自己最高記録更新は難しいが、それを差し引いてもPRGR egg1の飛距離性能の高さは充分感じることが出来た。ボールの捕まりもいいので、ロフトが少なくても安心な点もいいだろう。

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プロギアのegg1はロフトが7.5度と立っている分、超深重心にしてボールの打ち出し角アップを狙っているヘッド。ボール初速はしっかり出るのだが、僕が打つとスピン量が少し多くなってしまう。さすがにルールギリギリいっぱいの47.75インチ(ヒールエンド法)では、思うようにビュンと振りきれないオーバースペック感を感じてしまう。

思えばこのシャフトのプロトタイプで300yを超えた時も47インチで組んだ。長尺化で一番むずかしいのは、長さを何インチにするか?!ということになると思う。ここが一番奥が深いと感じた。今回はシャフトの塗装も一工夫して、先端から真ん中にかけて白く、グラデーションを挟んで手元は黒と、スキーのストックのように短く見える工夫をしてみた。これが見た目もかなりカッコよく自画自賛している。

プロギアegg1(7.5度)+アナライズT300
———–DATA————————————————
長さ47.75inch/重さ307.5g/バランスD4/振動数245cpm/センターフレックス4.11/表示ロフト7.5度/リアルロフト7.5度/フェース角±0度
(アナライズのヘビーグリップ60gを装着)
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PRGR RED505ドライバー(2010)

アナライズで再販を開始した、ゴルフの竪琴の売上が止まらない。僕の飛距離が50歳を過ぎてもどんどん伸びているのは、竪琴と出会ったことも大きな要因だと思う。僕は常々「ゴルフは関節技だ」と言ってきた。筋力がなくても、関節をキッチリと使うことで、飛距離が伸びるし、スイングプレーンがよくなるからだ。その関節技をブラッシュアップしてくれたのがゴルフの竪琴。しかし僕の今の目標である315yという飛距離は、それだけでは達成しない。

筋力がなくても飛ばすためには、関節を上手く使うことと、ルールギリギリの長尺化というのが僕の最高飛距離への戦略だ。長尺化というのはただ伸ばせばいいわけではない。長尺ドライバーの大切な要素にヘッド重量がある。僕のエースドライバーの1つであるグローレも長尺向きのヘッド。ヘッド重量が195g(スリーブ込み)前後と比較的軽めなので46インチ前後で仕上げるにはとてもいい。しかしルールギリギリの48インチとなるとグローレでは重い。僕の理想としては185g前後が理想かな?!と感じている。

長尺用のシャフトはアナライズでも只今製作中。各社の長尺用シャフトも取材などでチェックしている。ではヘッドはというと、もちろんいろいろと、ヘッドデータを分析して長尺にはどれがいいか?!と常に研究をしている。もちろん新製品も候補に上がるが、そうでないものにも名器が多い。それでなくても中古クラブ大好き人間のマーク金井は、中古ショップめぐりをしつつ物色している。そんな時に出会ったのがPRGRのRED505だ。イマイチ程度が悪かったので、その中古ショップでは買わず、GDOのサイトをチェックすると、マークダウン品が14000円で売られていて即ポチってしまった。

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PRGRというと、歴代客層に合わせて三兄弟を発売してくる。過去のリバースチタンから、iDナブラシリーズまで、三兄弟戦略は続いている。クラブにうるさい人なら、気がついていると思うが、どのモデルも何故か赤が一番出来がいい。特に二代目のリバースH/S赤チタンは、1999年に発売されると契約プロがこぞって赤を選んで使った。この三兄弟は歴代 黒がプロ、上級者、銀がセミアスリート、アベレージ、赤がシニア、レディースと、カテゴリー分けされているのだが、プロが赤を選んて飛ばして話題となった。

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最新のiDナブラシリーズもシニア向けのiDナブラREDを僕は一番評価している。というわけでRED505も以前から、僕の究極の長尺用のヘッドとして候補にあったわけだ。マークダウン品と言え14000円はあり得ない。僕はクラブもご存知のようにクラブの設計に携わるようになった。素材や構造を考慮して、だいたいヘッ
ドの原価というのが、わかるようになっている。すると「僕が作ったら幾らになるか?!」と言う視点が生まれてきた。残念ながら460ccのヘッドで、この構造で、185gのヘッドを作るとすると14000円では収まらない。もちろん14000円で買えるのは嬉しいが、業界的には先行きが不安になる。

PRGR RED505 ヘッドデータ(表示ロフト10.5度)

重量   185.9g
重心距離 36.5mm
SS高さ  32.5mm
重心深度 38.75mm
ヘッド高 53mm
つかまり係数 1.06(重心深度÷重心距離)

重心深度がかなり深く、つかまり係数は1.0を超えているので、つかまりが良さそうなヘッドだ。ややシャローだが重心位置も低い。表示ロフトは10.5度だが、どうももっと少なく見える。ロフト7.5度だが、重心深度が非常に深いPRGRのegg1的なコンセプトも感じる。計測するとリアルロフトが9.5度とやはり表示より少なめだった。

このヘッドを使って、色んな長尺シャフトのテストを行っていこうと思う。アナライズの長尺用のシャフトはこのヘッドで全てテストされている。長尺に適したヘッドはなかなか無いのが、最適なのはなかなか無いので、いいものを見つけた!という気がしている。

 

PRGR egg1ドライバー(2014)

このインプレッションは2014年3月に書かれたものです

ロケットボールズに始まり、X-HOTなどのぶっ飛びスプーンの大ヒットの影響だろうか、ドライバーも浅重心化進んでいる。新しいビッグバーサは、浅いアルファーと、深いビッグバーサの両方を出してきた。ピンは一貫して深重心、そして今回のプロギアのegg1は、特に深い重心深度を狙って作られた。ビックリした
のは重心距離の長さより、遥かに深度が深い点、egg1の重心距離は37.7mmと標準的だが、深度は44.3mmとなっている(ヘッドデータは月刊ゴルフダイジェスト5月号より引用)。

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クラブを作る上で、重心深度が深いヘッドと、浅いヘッドどちらを作ることが難しいか、メルマガ読者ならもう分かる人もいると思うが、深い重心のヘッドを作るほうがはるかに難しい。ヘッドで一番強度が必要なフェース部分がどうしても重くなってしまうからだ。最近は可変スリーブになりその造作に重量が取られ、そうでなくても重いフェース側が更に重くなる構造となってしまう。大型ヘッドはフェース面積も広くなるので、フェース部分に重量が集中し、普通に作ると重心は浅くなりやすい。フェースの強度を確保しつつ軽量化し、更にヘッドの余剰ウエイトを、ヘッド後方部へ持っていくことをしないと、決して深重心にはならない。

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今年発売の新製品のドライバーの重心深度は37mm前後だが、それよりも7mmも深いというのはかなり特殊な構造となっているだろう。フリーウエイトをすべてヘッド後方部のジルコニウムという比重の重い金属に回して深重心化をはかっている。

では一般ユーザーにとって、浅い重心、深い重心どちらにメリットが有るのだろう?!クラブとしては重心が深いほうがいいと僕は思っている。これは残念ながら数値化されていないのだが、ミスヒットに対する強さを表す指標として慣性モーメントがあるが、同じ慣性モーメントの値でも、重心深度が浅いよりも、深い
方が明らかにミスに強いと僕は感じている。一方浅い重心は振りやすさ、操作性がよくなるメリットがあるが、極端な浅重心は明らかにヘッドの動きがピーキーに感じる。

このegg1、長尺をキーワードにしているが、長尺のためには軽いヘッドが必要。その点egg1のヘッド190gは、長尺にするにはかなり使い勝手が良い。長尺化するとヘッドスピードが上がりボールが上がりやすくなるから、7.5度のロフトが生きてくる。まさに僕にとって理想の長尺用のヘッドとも言える。しかし長さ46インチというのが微妙だ。ここがメーカーのジレンマを感じる。

eggBirdに比べてアスリート向けのegg1、できればもっと長尺化したかっただろうが、長尺を嫌うアスリートも多い。46インチがギリギリの長さと考えたのだろう。そして手元がしっかりしているシャフトにも苦悩が現れている。手元の剛性を高めると、長尺を感じさせない。逆に手元がやわらかい長尺用のシャフトは、構えてワッグルした時に頼りなく、いかにも長尺と感じてしまう。それを嫌って長尺用ドライバー用シャフトは手元の剛性を高めたものばかりとなる。手元のしなりを感じるよく出来た長尺化に向いたシャフトもあるのだが、どうしてもこの先入観を拭い去れないのだ。

この純正シャフト悪くはないが、もう少し手元のしなりがほしい。先日僕が300yを超えた長尺用のプロトタイプを更に改良したモデルを今試作しているが、まだまだ完成には時間がかかる。今年は長尺向きのシャフトの当たり年。FUJIKURAならSPEEDER569か474、三菱レイヨンはFUBUKI-J50、バサラフェニックス53などオススメのシャフトの中からチョイスしたいと思っている。

egg1は非常によく出来たこの長尺向きのヘッド、ルールギリギリの長さにして、自己最高飛距離をさらに更新したいと思っている。

プロギア egg1(7.5度)+純正カーボンシャフト
———–DATA——————————–
長さ46.0inch/重さ307.3g/バランスD2.5/振動数243cpm/セッターフレックス3.94/表示ロフト7.5度、リアルロフト7.5度/フェイス角±0度 
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eggBirdドライバー(2011)

 このインプレッションは2014年2月に書かれたものです

昨年フォーティーンより発売された、ゲロンディCT214や、PRGRのNEW eggバードの販売が好調らしい。昨年石川遼もツアープロとしては長めの46インチにトライしたり、ドライバーの長さに対しての認識が変化していることに気がつく。最近のトレンドは重ヘッドといわれるヘッド重量が重いドライバー。僕は重ヘッドと重ヘッドとブームになる前から、重めのヘッドをずっと使っていた。時代に乗っかることも大切だけど、逆も必要だと思っている。いつも言うよりに両端から物事を見ることで、本質が見えやすくなるからだ。

ブログでも紹介したが、昭和40年に発行されたゴルフの科学という本を読んだのがキッカケで、ゴルフクラブに興味を持ったのだけど、この本には非常に興味のあるデータが書いてあった

ヘッドの重さと、ヘッドスピードは相反する。重いと衝突エネルギーは上がるが、ヘッドスピードは落ちる。軽いとヘッドスピードは上がるが、衝突エネルギーは落ちる、重いヘッドの恩恵はパワーの有る無しが重要で、技術が必要ない。しかし軽いヘッドを使ってヘッドスピードを上げることが出来るのは技術が必要。初
心者には使いこなせない。熟練すると軽いヘッドを使いこなすことができるようになる。と書いてある。軽目のヘッドと長尺化することで、それを使いこなせれば、さらなる飛距離アップ出来る可能性があるのだ。

アナライズは練習器具の宝庫、ヘッドスピードを上げる練習器具もある。その最たるものが、UP5(アップファイブ)と言われる練習器具。カーボンシャフトの先端にゴルフボールが付いているシンプルなものだが、ドラコン選手も愛用している練習器具。よくバットなど重い物を振ることを薦めているが僕は懐疑的。重
い物を振るとどうしても腰が開いてしまう。昔からのゴルフ好きは聞いたことがあるかもしれないが、ジャンボ尾崎や中島常幸を復活させた元プロ野球選手の後藤修さんも、この弊害を説いていた。「ヘッドスピードを上げたければ軽いものを振る」下り坂ダッシュみたいな感じだろうか?車でも日頃からエンジンを回して
いないと、高回転まで伸びなくなってしまうように、人間もレッドゾーン領域まで使うことが大切。しかし、UP5シャフトの先端にゴルフボールが付いているだけ。ゴルフは重心距離を操ることが大切なのに、重心距離が無い練習器具については僕は否定的。たしかに効果はあるUP5だが、この点だけはもったいないと思う。

初代eggバードは、モデルチェンジしたばかりなので、中古で価格も下がって20000円ぐらいで手に入る。ヘッド重量は170gで実測46.5インチ。振ってみると確かにヘッドスピードが上がる、200g弱の重いヘッドに慣れているから当たり負け感があるが、当たり負けている以上にボール初速が出ればいい。

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冊子のいい人はもうお気づきだろうか?!

僕はこの初代eggバード。スピードトレーニング用の練習器具として購入した。重心距離もあるし、ヘッドが付いているからヘッドスピードとボール初速両方チェックできる。さすがにヘッド重量170gではヘッドスピード52m/sでても、僕がコースで使うならクラブとしては成立しないが、僕の今年の目標である56歳で
300y超えを目指すための練習器具としては充分な仕様となっている

皆さんもマスコットバット型練習器具を振るよりも、ヘッドスピードを上げたかったら、逆マスコットバット的なeggバードを使うほうが効果があると思う。ちなみに新しいeggバードは、ヘッド重量が9.5度で180g、10.5度で175gと増え、シャフト長も47.75インチ(60度計測法)とルールギリギリ一杯と長くしているが、初代に比べるとかなりコースで武器になる仕様となっているので、クラブとして使いたいなら、新しいeggバードをお勧めする。

飛距離が仮に20y伸びたからと言って、スコアアップする保証はどこにもないが、飛ばしはゴルファーの永遠の浪漫。僕も飛距離へのチャレンジは怠らないつもりだ。