カテゴリー別アーカイブ: 三菱レイヨン

三菱ケミカル ディアマナDF(2018)

このインプレッションは、2018年7月のマーク金井の有料メルマガに掲載されたものです。(有料メルマガはこちらからご購読できます)

ゴルフクラブ、秋の新製品ラッシュがやってくる。クラブの発売に先駆けて、今の季節はシャフトメーカーから、新しいシャフトが次々と発表されている。すでに4大メーカーは全社発表は終わっている

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三菱ケミカル ディアマナDF
グラファイトデザイン ツアーAD VR
USTマミヤ THE ATTAS

先陣を切って、三菱ケミカルのディアマナDFの発表会があったので徹底試打してきた。この10年で試打会の模様が激変した。可変スリーブの定着で、シャフトにスリーブを装着するだけになったからだ。試打クラブの組み立ても、簡素化されるし、試打シャフトの搬入搬出が楽になる。一番は、ヘッドをシャフトの本数分購入しなく手のいい点だろう。以前は、ヘッドにシャフトを装着し、クラブごと搬入する必要があり、アナライズでもテストするのが大変だった。

結果、試打ヘッドを買う必要がなくなったからかもしれないが、ヘッドのバリエーションが増えて、自分好みのヘッドが選べることが多くなった。今回、三菱ケミカルの試打クラブは、テーラーメイドM3 460と、今月発売のプロギア 新RSと新RS-Fが選べる。とりあえず僕は、M3・440を最近つかっているので、M3・460で試打を開始した。

ディアマナDFは、白マナから、ディアマナWを経て、ディアマナの手元調子の流れを汲むモデルであることは、モデル名や色で把握できる。初代ディアマナや、THIRD GENERATION ディアマナと呼ばれる、B、R、Wなどに比べると、今回のディアマナシリーズ過去のシリーズと同じように、BF、RF、DFと3つ発売されているが、モデル別の性格の差が極端には違わない。

はっきり言うと、モデルの差別化度合いが少ない、非常に差が少なくなっているのが特徴だ。これはあまり性格が極端に違うと、カテゴリー的に”合う””合わない”がハッキリして、ユーザーが限られる。差が少ないが、毎年モデルチェンジを求められるというのがメーカーのジレンマでもあるだろう。これは僕の深読みで、超私的な分析だが、クラブメーカーのカスタムシャフトに採用されるシャフトは、あまりに特徴をハッキリ出すと、合わない層のゴルファーから

「打ちにくいシャフト」

と言う評価をされることになる。だから特色を薄めることを余儀なくされているのではないだろうか?ストライク・ゾーンは、広げるために色を薄めることを余儀なくされている。これは、三菱ケミカルだけではなく、各社同じ傾向があるといえるだろう。シャフトメーカーの忖度だろう。

で、実際に打ってみると、白マナの直系らしく手元のシナリを感じるシャフト。グリップしたらバット側(手元側)が太く感じる。通常シャフトは太くなると硬くなる、手元がしなるこのシャフト、通常であれば手元側を細くすることで、しなるポイントを作ることが出来るが、このDFは素材を使って手元のしなり感を作っている。試打しているヘッドの特性もあるが、左のミスが出にくいシャフトだ。

しかし白マナなどに比べると、捕まりは改善されている。捕まらないわけではないが、引っかからないというシャフトだ。ストライク・ゾーンの広さがいい方向へ働いて、対象ユーザーは広くなるだろう。

この日、夕方から赤羽ゴルフ倶楽部で薄暮ラウンドしようと思っていたので、会場に自分のテーラーメイドM3・440ドライバーを持っていっていた。ブログにも書いたが、僕のM3・440はウエイトを変更して、ヘッド重量を200g弱にしている。最初は、試打会に用意されていたM3・460ドライバーで試打していたが、自分で持ってきたM3・440に、許可を得て使用した。

超私的な考察  アマチュアゴルファー「クラブフィッティング」は本当に必要か?

三菱ケミカルさんが用意していたM3は、もちろんノーマルのヘッドだったが、僕に最適なヘッド重量にしている自分のM3・440はヘッドが2グラム落としているだけなのに、(ウエイトを10グラム→8グラムに変更)打ち心地は驚くほど変わる。ヘッドの重量が変わると、シャフトへの負荷が変わるからだ。シャフトの中心より、離れたところに重量があるから、ウエイトの量よりかなり変わる。

今、どこもかしこもフィッティングと言っているが、シャフトとヘッドをとっかえひっかえしているだけではないか。それはフィッティングではなく試打。ヘッドの最適重量や、シャフトの長さ、グリップの重さなど、試打とフィッティングの間にはかなりの距離があると思う。

しっかりとインプレッションするには、同じ条件で試打することが前提。いつもはメーカーの試打会で試打したインプレッションを書くことはないが、今回は条件が整っていたので記事にした。長くメルマガを読んでくれている皆さんには、僕のこだわりも理解していただけると思う。

三菱ケミカル KUROKAGE XD

このインプレッションは、マーク金井の有料メルマガに掲載されたものです。(有料メルマガはこちらからご購読できます)

今週、アメリカではPGAマーチャンダイジングショウが開催される。僕も何度か行ったが、日本のゴルフフェアと違い、大手メーカーが大きなブースを出していたり、360度方向から打てる広大な試打会場で試打できる”デモデー”など、大規模で様々な楽しみ方がある。そこで新製品がお披露目される。もちろん日本のメーカーも多く出展している。クラブメーカーだけでなく、シャフトメーカーも人気だ。シャフトメーカーは日本でのラインナップとは別に、海外だけのシャフトを用意していることが多いのが面白い。

今回紹介する三菱ケミカルのKUROKAGEも元々は、日本では販売していなかった、PGAツアーで人気となり、逆輸入的に日本で発売された。先週発表会がありKUROKAGEの新しいモデルXDが発表となった。今までKUROKAGEはXTとXMの2種類、今回のXDは、XTの後継と言えるモデル。噂では、ガルシアがマスターズに優勝していた時に使っていたシャフトを製品化してという話だ。

先週発表会で試打したが、日本主導で開発されたシャフトと、KUROKAGEが決定的に違うのは、ヘッドが走るとか、弾くとかいう要素よりも、とにかく叩けるシャフトになっていること。アメリカ主導のシャフトは、飛距離を出すのは自分のワザと力、シャフトはそのサポートするだけ。”シャフトで飛ばす”と言う発想がない。KUROKAGE XDは前作同様に、手元がしなるシャフト、前作は左に行かない叩けるシャフトだったが、今回は前作に比べると捕まりが良くなっている。

しかし、世の中に発売されているシャフトと比較すると、決して捕まるシャフトではない。ここをミスリードしないようして欲しい。今回は50グラム台のRから80グラム台のTXまでと幅広いラインナップがある。僕が打つと全てまっすぐ飛んでいく。発表会の日の早朝にBS日テレのゴルフコロッセオのテレビ収録があったが、僕は同じく三菱ケミカルのディアマナRFで撮影に臨んだ、ディアマナRFは先端が動いて捕まる動きをしてくれるが、KUROKAGE XDは、ストレートからややフェードしか出なかった。

基本的にハードヒッターで左が怖い人向けのシャフト、明らかに左に行かない、左のミスが出にくいシャフトになっている。逆輸入のシャフトにしては、50g台のRからラインナップされていて、ゴルファーの高年齢化にも対応している。シャフトメーカーの話を聞くと、主の重量帯は60グラムから50グラムへと移行しているという話。しかしクラブメーカーのカスタムシャフトは、以前と同じく60グラムのSと変わらない。50グラムのSRとまではいかないが、せめて50グラムのSが選べるように、クラブメーカーがもっとレスポンスよく行って欲しいと思う。

今回発表になったテーラーメイド、ピン、キャロウェイどれもカスタムシャフトは、判で押したように60gのS。シャフトメーカーは、主力は50gへ移りつつあるといってるのに、まだまだ、対応していない。どのメーカーもカスタムオーダーと言うサービスがあるが、やはりトレンドを反映したラインナップをお願いしたいと思う。

三菱レイヨン ディアマナX(2017)

冬になると、僕はゴルフモードから、スノボモード全開になることは、ブログやメルマガを読んでくれている人なら知ってるだろうと思う。スノボは上達すればするほど板の違いを体感できるようになるし、それを活かせるようになることに気がつく。日頃から言ってるが、スノボとゴルフはとても似ている。こと道具の素材や特性、そして進化の歴史も実はよく似ている。

 

スノボの板は、硬さとしなるポイント、そしてしなりの曲線が用途によって異なっている。まるでゴルフのシャフトとかと同じ。実は構造もサンドイッチ構造であったり、何層も違う素材を組み合わせて作る、作り方も実に似ている。

 

シャフトは、7層から12層のカーボンシートを巻いて作られる。その素材と製法によって、性格がガラリと変わってしまう。シャフトもボードも、高級素材を使うと反応がダイレクトとなる。上級者向けほど硬くて反発が強いものを好む点も、シャフトとボードでは共通している点だ。

 

シャフトの素材としては高弾性のシートを使うことで、弾きが良くダイレクトな特性となるのだが、先代のディアマナXは、まさに高弾性の繊維を使った典型的なシャフトだった。非常に弾き感が強く、遊びがあまりなく、スイングした通りの球が出る、まるでレーシングカーのハンドリング感覚のシャフトだった。

 

今回ディアマナXが新しくなると聞いて、僕は、ぶっちゃけあまり期待していなかった。というのも前作は、弾きの良さと引き替えにかなりシビアで、僕には手に負えない印象があったから。新しいディアマナXは、更にトルクを絞って70g台のXシャフトだとなんと、1.9という低トルクに仕上がっている。しかし新しいXは、強烈な弾きはそのままで、適度に遊びを感じ、かなり扱いやすくなっている。

あまりに反応が良すぎると、人間のミスがそのまま反映されてしまうもの。初代はそんなシャープな反応のシャフトだった。シャフトがリニアな反応をすると、『難しい』『シャフトが暴れる』という表現をするが、逆に言えば、コントロール性能が高いとも言える。この辺の表現を見極めることができると、雑誌などの試打インプレッションを読んでミスリードしなくてもすむだろう

 

いい意味で僕の期待を裏切ってくれた新しいX。高弾性繊維を存分に使って、弾きの良さと低トルクを実現している。僕が超私的にこの扱いやすさの原因を分析すると、高弾性繊維を何層にも巻く時に、樹脂を用いているが、この樹脂の使い方がこの扱いやすさを生んでいるのではと、分析する。

 

レジン(樹脂)は、少ないほど良いと言われているが、この使い方がシャフトの味付けになると、バシレウスというシャフトの生みの親で、シャフトづくりの巨匠と呼ばれている赤塚さんに教えていただいた。確かにバシレウスも高弾性繊維を使っているが、新しいXに似た扱いやすさがある。

 

実際どうかは、開発者に確かめてはいないが、僕の経験から感じたことは、まんざら当てずっぽではないはずだ。非常に勧めやすくなった新しいディアマナX。高弾性繊維を使っているので、価格的には80000円(税前)とっ決して勧めやすくはない。しかしこの弾き感を一度経験すると、やみつきになる人もいるだろう

メルマガ読者は、ご存じの方も多いだろうが、僕は高弾性繊維をふんだんに使ったシャフト。じつはあまり好みではない。しかし、このシャフトは、手元がしなって、タイミングが取りやすいし、ピーキーの挙動も目立たないので、かなり好みに仕上がっている。

 

 

三菱レイヨンの話では、シャフトも軽量なものを好む人が増えていて、70g台をドライバーに入れる人はかなり減っているそうだ。今、カスタムシャフトは60gSがメインだが、僕は50g台のSを使ってみたい。数年すると、カスタムシャフトの標準は50g台になる日が来ると、新年に予言しておくとする。

三菱レイヨン ディアマナBF(2016)

このインプレッションは、マーク金井有料メルマガ「マーク金井の書かずにいられない」2016年8月16日に配信されたものです

 

ナイキゴルフ撤退の余波は、ゴルフ業界に確実に広がっているように感じる。ナイキのクラブは、プロダクトとして、問題があったわけではない。僕はかなり高く評価していたが、ゴルファーは保守的だ。クラブが良いだけでは売れない。毎年モデルチェンジをして、メーカーは何か新しいことを、さも性能が進化したように打ち出している。それを打ち出し続ければ続けるほど、僕はなにか寂しさを感じる。

 

というのも、毎年モデルチェンジしても、残念ながら劇的な変化していないことは、ユーザーも薄々気がついているはずだ。しかしメーカーは、新製品を出すためには何か変化を求めている。そのための要素として、ヘッドだけでなくシャフトも打ち出すようになったのは先週も書いた。実はシャフトも、劇的な進化していない、素材や新技術が織り込まれ、僕は進化を感じている。

 

松山英樹を代表して、同じシャフトを使い続けているから、シャフトはあまり進化していない。と思っている人も少なく無いだろう。アイアンのスチールシャフトで誰もが知ってるダイナミックゴールドは、30年以上前に発売されて、今でもプロの使用率が高いままだ。だからといってアイアンのシャフトが進化していないということではなく

 
「慣れ」

 
によることが大きい。体力にかかわらず選択肢がなかった時代、使い続けると変えられないものだ。しかし、時代は変わった。新しいシャフトで育った今のジュニアがプロになってどのシャフトを選ぶか?!今から楽しみだ。

 

さて今回試打したのは、三菱レイヨンのディアマナBF。ディアマナといえば皆さん思い浮かぶのは、青、赤、白という色分け。これは特性をマッピングされていて、色で住み分けをはかって成功したシャフト。三菱レイヨンのマッピングで言えば、軽量はバサラシリーズ、重いアスリート向けはディアマナというすみ分けだったが、最近は、FUBUKI、KUROKAGEなど、アメリカでの市場を意識した製品を次々と投入して、ポジションニングが、複雑となっている。

 

このディアマナ、以前は60g以上の重量級しかなかったが、今回のラインナップから50g台が登場。もともと女子プロやシニアには50gのプロトタイプを支給していた。今回から、そのマッピングへのこだわりを捨て、50gも販売を開始した。そういえばアスリート向けの、FUBUKI、KUROKAGEも50gを展開している。最近50g台を使っている僕にとっては、嬉しい展開だ。

 

話をBFに戻そう。このシャフトは初代青マナ、ディアマナBの流れをくむシャフト。初代青マナにとても近いと感じるこのシャフトは、手元が少ししなって、しなり量が少なく、叩いても左に行かないシャフトだ。このシャフトは硬さとトルクのバランスがよい。ハードヒッター向けでしなり量が少ないのに、意外とトルクは多め。それが左に行かない秘密だと僕は分析する

 

トルク感を上手くつかったディアマナBF、叩ける人には武器になるシャフトだ。非常にコントロール性が高い点も高く評価したい。フェアウェイウッドに入れてもいい癖のないシャフトだ。

エストリック ショックウェーブ ブラック(2015)

このインプレッションはマーク金井の有料メルマガで2015年 8月11日に配信されたものです

 

テーラメイド、アダムスゴルフ、アシュワースの親会社である、アディダスがゴルフ部門を売却を検討していると、業界内に激震が走った。ただでさえ不況なゴルフ業界だが、元気なな業種もある、それはシャフト業界。クラブはルール規制があり、新しい素材も出てこない。弾道調整もすでに飽和状態で、唯一訴求しやすいのがシャフトだ

 
今回取り上げるのは、エストリックのショックウェーブ ブラック。エストリックスは、三菱レイヨンシャフトの販売会社で、今も自社のシャフトを販売しながら、三菱レイヨンのシャフトも販売している。昔からエストリックスブランドで、三菱レイヨンのシャフトを販売していたが、三菱レイヨンが全面に出て、しばらくはオリジナルシャフトの製作をやめていた。

 
6年ぐらい前から、ディアマナなどの三菱レイヨンの主力製品よりも少し安価なシャフト ショックウェーブシリーズを展開していた。今回の ショックウェーブブラックは58000円+税と高価格帯だ。ラインナップも充実していて、50gから70gの10スペック。高価格帯ではお約束の、高弾性の繊維を採用している。シャフトの中で一番アピールしやすいのが高弾性。高弾性は一番アピールしやすいポイント、訴求はしやすいが高弾性が打ちやすいとは限らない。

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打ってみると、弾道安定性がとてもいい。手元が柔らかいわけではないが、手元にしなるポイントを作っている。一発目からイメージどおりのドロー、非常に安定して飛ばせるシャフトだ。このシャフト一言で言ったら、高弾性なのに、高弾性らしくないシャフト。タイミングが取りやすく挙動がマイルドなのが特徴だ。

 

スペックを測っても、極々おとなしい一般的なスペック。では「せっかくの高弾性が生かされてないじゃないか?!」と思うかもしれない、しかし高弾性の良さはしっかりと生かされている。それは打感の良さ、手に伝わる感覚が、雑味、濁りがない。例えると軟鉄鍛造アイアンのような打感が味わえるシャフト。これは高弾性のメリットだと思う。打てば打つほど心地よく、その爽快感はスイングに良い影響を与えると思う。

 

先端の戻りがはやいわけではないが、軟鉄鍛造的な打感のよさで、ボールを押してくれる。シャフトの差は何もない条件よりも、例えばアゲンストなどで見えてくることがある。アゲンストでも飛距離の落ちが少ない、飛距離が落ちたら困る!というシチュエーションの時に力を発揮してくれるシャフトだ。今試作中のマジックマリガンフェアウェイウッドのミニドライバーバージョンに入れてみたが、低スピンで驚くほど飛んだ。もちろんヘッドもいいが、シャフトも一役買っていることは間違いない。

 

あまり知名度がないが、三菱レイヨンが作っているしっかりしたシャフト。機会があったら是非、試打して欲しいと思う

 

エストリックス バルマー

このインプレッションは、2012年6月に書かれたものです。

S-TRIXXさんから新しいシャフトが出たので、チェックしてと取材の依頼が来たので試してみた。S-TRIXXは昔 アモルファスとか軽量の使いやすいシャフトをブランドとして発売していた

S-TRIXXという会社は、もともと三菱レイヨンのシャフトの販売会社なのだが、そこがオリジナルブランドS-TRIXXバルマーというシャフトを発売した。もちろん作っているのは、三菱レイヨンだ。

今日の連載にも飛ばないシャフト、飛ばないクラブを作ろうと思っていると書いたけど、このシャフトは僕のコンセプトに非常に近いシャフトで驚いた。このバルマーは決して飛ばないわけでなく、どちらかといえば安定性志向のシャフト、中折れ感もあるし、センターも柔らかく手元も柔らかい感じ。

VX70のSでセンターフレックスが3.80となかなか無い柔らかさが出た値。センターを固めて弾き感を出しているのが今流行のシャフトのトレンドだけど、このシャフトのテイストは日本シャフトのGTシリーズに近いと感じる。この柔らかさは魅力的、おまけにこちらのが色もデザインもカッコイイ。

まずダブルエックスを試してみたが、データ的にはクレイジーのS(ロイヤルデコレーション以外)ぐらいで、振動数は277cpmとXXといってもおかしくないが、センターフレックス値が4.74と普通のS程度とさほど硬くない。センターが柔らかいので、叩きに行ってもヘッドの挙動が安定してる。シャフトがでしゃばらず自分がしっかり振ればそれに答えてくれる感じ。

70g台のシャフトなので総重量が330gと相当重いが、僕の今年最高飛距離を記録。ボール初速は71m/sというありえない数値が出た。重くて硬いものを振ること、自分のパワーをレッドゾーンまで引き出せば、コレぐらいの数値はまだ出ると新鮮な驚き。とはいいつつ打った後背中がパンパンに張っている(笑)知らず知らず楽に振っていたんだなという気づきとレッドゾーンまで振り切るということは大切に思った。

Sシャフトでは振動数が255cpmで、センターフレックスが3.8ど、メーカー純正のSと、アフターマーケットのSRと同じぐらいで、柔らか目でマッチする人ヘッドスピードの人も多いだろう。

僕が作りたいシャフトはもう少しやわらかくして、44インチぐらいのドライバーが苦手な人の飛ばないトライバー。それまで待てない人はこのシャフトをためしてみるといいだろう。60g台はSRの設定もあるし、FW用も出ている。FW用もチェックしてまたインプレッションしてみたいと思う。

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R11(表示ロフト9度)+S-TRIXX バルマーVX70(S)
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長さ45inch/重さ326.0g/バランスD2.5/振動数255cpm/センター
フレックス値3.80/
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R11(表示ロフト9度)+S-TRIXX バルマーVX70(XX)
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長さ45inch/重さ332.0g/バランスD3/振動数277cpm/センター
フレックス値4.74/