カテゴリー別アーカイブ: プレーの極意

第一話 人の振り見て我が振り直せ

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なりたい自分になれない理由(残念な人のゴルフ)
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マーク金井が日頃口にしている、決して書けないことを私 T島が書いて行きます
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マーク金井は練習場にめったに行きません。取材などで仕方なく練習場に行くと”めっちゃ疲れる”と言って用事がすんだら速攻かえります。帰りの車の中でポツリ

 

”練習場で練習しているゴルファーは本当に熱心に練習していて、ふざけている人など誰もいない。日本人はほんとに勤勉。そういえばT島はん、大学の時に変な新興宗教にハマって、妄信的に布教活動している人いなかった? 言い方は悪いけど、なんか同じ空気を感じるのよ。妄信的に何かを信じている。それで努力すれば報われると思っている。でも決して報われないし救われない。だから疲れるのよ。”

 

そうですね。一球打ってブツブツ・・続けて何十球も、猛暑でも寒い夜でも、練習場は熱心なゴルファーで溢れかえっています。でもなにを信じてどうなりたいのでしょうか?皆さん決してタイトルのような「残念な人」になりたいわけではありません。では練習場に通うだけでは上手くなれないのでしょうか?

 

マーク金井が言い切るその原因とは・・・

 

その1 ”努力をすれば必ず上手くなる”ということを信じている。”

 

その2”自分の感覚は間違っていない”と信じている。”

 

その3”ボール(結果)を見ただけですべてを評価している。”

 

というこの3点です

 

ボールをたくさん打てば、上達すると信じているのです。無軌道にボールを打って、その動きに慣れることが出来るのは確かです。

 

”打ち放題は下手になる”

 

とも言い切ります。ゴルフは打数を減らすゲームです。プレー代÷ボール単価を高くするゲーム。それなのにボールを沢山打ってたら、どんどんボール単価が減ります。

 

”1時間で200球以上打ってる人は間違いなく、ボールを無駄に打っている、同じ時間で集中して20球だけ打つ方が間違いなくいい練習。”

 

要は努力のベクトルが上達へと向かっていなければ、ボールをいくら打っても何も変わらないし、体を動かして、安心しているだけです。おまけに”自分の感覚は正しい”と信じているんです。今の感覚が素晴らしいと思っている。しかし今の感覚で今のスイングで、今のスコアとなっていることに気がついていない。正しくないから現状があるのです。

 

”スイングが壊れる?そもそもすでに全損です。もう壊れてるから今のスコアでしょう?!”

 

だそうです。今の感覚にすがり練習している限り何も変わりません。気持ちよく練習しても、下手を固めるだけなのです。その元凶は結果にすがってしまうこと、練習場のナイスショットにすがってしまうことです。それで安心してバカバカ打ってしまう。たまたまのナイスショットがすべてなのです。そこから判断していては、絶対に今の殻を破れません。変化するためなら気持ちが悪いと感じるぐらいでないと決して変化しません。

 

でも練習場に行って、有効なこともあるそうです。35歳でゴルフを始め、50歳で九州アマ優勝そして63歳で1発でプロテストに合格した霍本謙一プロ に聞いた練習法だそうですが、練習場ではいろんな人がボールを打っています。打っているボールを見て、自分と同じような球を打ってる人を探すのです。そしてその
人のスイングを観察すること。たぶん同じようなスイングをしている。同じようにスイングの欠陥があるはずだ。と言われて凄いなと感じたといっております。

 

”みんな自分は「あの人」と同じじゃない、綺麗なスイングで打ってると思ってるんや”

 

そうまず自分を客観的に見れない。そして目指すベクトルがわからない

 

”残念やな” というマーク金井の声が聞こえてきそうです・・

 

じゃぁ どうしたらいいんでしょう?

 

はい では残念な人から脱出しませんか??

 

自分の閾値を下げれば、ラッキーが多くなる

この4つを意識するだけでゴルファーは自らにプレッシャーをかけることが無くなると前回書きました。そして、これを本気で実践すれば、キャディさんから「あの人、ゴルフが分かっているな」と好印象を持たれます。ゴルフの神様から「結果オーライ」という思わぬご褒美も貰えたりします。乗せないつもりで打ったらグリーンに乗ったり、寄せないつもりで打ったらピンに寄ったり、入れないつもりでパットを打ったら1発で入ったり‥‥と。

逆に、何をやってもアンラッキー(不運)なことがあるのもゴルフの常。カート道路に跳ねて池に入ったり、木に当たってOBになったり、バンカーレーキに当たってバンカーに入ったり‥‥

ラッキーとアンラッキー。

誰しもこの両方を経験しますが、ゴルファーによってはラッキーの方が多く、ゴルファーのよってはアンラッキーな方が多い人がいます。ボビー・ジョーンズや中部銀二郎さんは「ツキは平等」と言ってますが‥‥運不運は五分五分ではないと思います。ゴルフにおいても、実生活においても偏りがあります。そして、ボク自身はあることを意識してからアンラッキーが減り、ラッキーが増えました。一緒にゴルフする仲間からも、「マークさんて、ほんと強運だよね」と良く言われます(笑)

では、何が運不運に影響を及ぼすのか?

ツキには法則があって、ボクが心がけているのは自分の閾値を下げること。閾値が高い人ほど、自分に厳しい人ほど、シリアスな人ほどアンラッキーが多く、ラッキーが少ない感じがしますね。逆に、高田純次さんのように閾値が低い人、自分に厳し過ぎない人の方がラッキーが多く、アンラッキーが少ない感じがします。

プラス思考とかポジティブシンキングと似ていますが、それよりももう少しユルイ感じといったらいいでしょうか? 例えば、バンカーレーキにボールが当たったとしましょう。レーキに当たった時、「何でレーキに当たるだと腹を立てる」のが閾値が高い人。逆に、「こんな広いゴルフ場であの小さいレーキに当たるなんて何たる偶然。ラッキー」と思えるのが閾値の低い人です。

閾値を下げれば下げるほど、不思議なラッキーは増えてきます。何故かと言うと自分にイライラしたり、腹を立てないから。怒りっぽい人はピリピリした空気を作りますよね。ボクはこれが負(アンラッキー)を引き寄せてるような感じがしてなりません。

もうひとつのポイントは自己客観視。例えば、カート道路にボールが跳ねて林に入ったとしましょう。こういう場合、多くの人は「アンラッキー」と考えがち。でも、冷静になって考えて下さい。普通、カート道路はフェアウェイの真ん中にありません。大抵はフェアウェイの外側、ラフにあります。そうです。カート道路方向に飛んだ時点でこれはミスショット、林に入っておかしくないミスなんだからこれは想定外の「アンラッキー」ではなく、想定内のミスです。そうです。カート道路に跳ねて林に飛び込んだことを「アンラッキー」と思わなくなれば、それだけでアンラッキーの数が減ってきます。

言い換えると、ゴルファーが体験するアンラッキーの大半はアンラッキーではなく、想定内のミスショット。ラッキーが多いと感じる人は、それが分かっているから少々のことでは自分の不運を嘆かない。そして、不運を嘆かない人ほど、ツキの神様に可愛がられて多くのラッキーを手に入れているのです。

そして、ゴルフには「運」を引き寄せるプレーと「運」から遠ざかるプレーがあるんです。「運」はプレーの流れが良いプレーをする人を好みます。「飛ばしたい」「乗せたい」「寄せたい」「入れたい」を願う人ほど、自分で自分にプレッシャーをかけることになるだけでなく、流れが悪くなって「運」からも見放されてしまいます。

アンラッキーだと思った時は、それが本当にアンラッキーかどうかを見つめ直して下さい。ボクが思うアンラッキーはただ二つ。ひとつはフェアウェイのど真ん中にナイスショットを打ったボールが‥‥スプリンクラーや亀の甲羅に当たって跳ねてOBや池に嵌ること。もうひとつは、グリーンを狙ったショットがピンにダイレクトに当たって‥‥グリーンからこぼれ落ちること。これ以外の出来事は、単純にミスショットだとジャッジしています~(笑)

スタートホールで「飛ばさない」「乗せない」「寄せない」「入れない」

スタートホールは18ホールの中の1ホール。そう考えれば気楽にプレーできるという考え方もありますが、実際はどうでしょう。出だしでつまずいてズルズルとスコアを崩す人が少なくありません。出だしで大叩きしていいスコアを出せるアマチュアはそう多くないと思います。

スタートホールを上手くプレーするコツは、「結果」ではなく「ショットに集中」することだと前回説明しました。そして、飛距離の「閾値」(レベル)を思い切って下げることが大事だと。ドライバーのナイスショットの距離が240ヤードならば、150ヤード飛べばナイスショットだと思ってショットに臨む。頭の片隅に1%でも200ヤード以上飛ばそうなんて下心を持ったら「結果」がチラついて余計なことをします。150ヤード飛んだら「ナイスショット」だと100%思って下さい。飛距離の「閾値」を下げれば、それだけでも確実にミスを減らせます。

では、セカンド以降は何に集中すればいいのか?

「飛ばさない」「乗せない」「寄せない」「入れない」。ことを強く意識してショットに臨んで下さい。理由は単純。アマチュアのミスの大半は「飛ばしたい」「乗せたい」「寄せたい」「入れたい」ことによって発生するからです。言葉を換えれば、~したいという願望、欲望、期待の大きさが自らにプレッシャーをかけてしまっているのです。

例えば、ティショットを打ち終わってグリーンまで150ヤード残っているとしましょう。7番アイアンで届く距離ならば、9番を手にする。9番ならばグリーンに届きませんが、「乗せない」がテーマならば問題ありません。そして届かないクラブを手にすれば、左右に曲がった時に大きなトラブルに巻き込まれません。そうです。パー4のホールを自分でパー5にしてしまえば、それだけでトラブル回避ができ、なおかつボギーオンの確率を上げられるのです。

そして、3打目でピンまで30ヤード残ったならば「寄せない」つもりでアプローチを打つ。ピンではなくグリーンの中央を狙う。もしくはグリーンの一番広い所を狙って打って下さい。寄せワン率は下がりますが、これでボギーオンの確率を上げられます。

パットにおいて「入れない」コツは距離感。10メートルのパットが残ったならば、カップのギリギリ手前に止めるつもりで打ちましょう。入れることよりも、ボールを止める場所を強く意識してほしいのは、この方が距離感が良くなるからです。

「飛ばさない」「乗せない」「寄せない」「入れない」。この4つを意識するだけでゴルファーは自らにプレッシャーをかけることが無くなります。そして。これを本気で実践すれば、キャディさんから「あの人、ゴルフが分かっているな」と好印象を持たれます。ゴルフの神様から「結果オーライ」という思わぬご褒美も貰えたりします。乗せないつもりで打ったらグリーンに乗ったり、寄せないつもりで打ったらピンに寄ったり、入れないつもりでパットを打ったら1発で入ったり‥‥と。

結果オーライというのは「運」以外の何者でもありませんが、ゴルフには「運」を引き寄せるプレーと「運」から遠ざかるプレーがあるんです。「運」は流れが良いプレーをする人を好みます。「飛ばしたい」「乗せたい」「寄せたい」「入れたい」を願う人ほど、流れが悪くなって「運」からも見放されてしまうのです。

ナイスショットの閾値を下げれば、スタートホールで大叩きをしない。

コースに出ると練習場で打てたショットが打てない。コースに出るとプレッシャーがかかってミスを連発する。特にスタートホールでは自分のゴルフがまったく出来ず、いつも叩いてしまう‥‥

アマチュアの中で、スタートホールが大得意な人は滅多にいません。90%以上の人はスタートホールを苦手にしてますし、スタートホールさえ上手く乗り切れば良いスコアが出せると思っています。恐らく、皆さんもその1人ではないでしょうか?

そこで今回のテーマはスタートホールの攻略法について。

スタートホールを上手くプレーするコツは、「結果」ではなく「ショットに集中」することです。

自分のプレーを振り返ってみて下さい。スタートホール、特にスタートホールのティショットで「ショットに集中」することは簡単なことではありません。スタートホールを舞台に例えるならば初日。どんなに稽古を重ねても、稽古と初日は全然違います。ゴルフもしかり。スタート前に練習して手応えをつかんでも、それはあくまで稽古。本番ではありません。ゴルファーはそれが分かっているから本番の1打が緊張し、思うようなスイングが出来ません。加えて、スタートホールには観客(ギャラリー)がいます。

その結果‥‥アドレスに入れば、どこにボールを打つかということよりも「チョロしたくない」「OBを打ちたくない」「ナイスショットしたい」等々、結果(願望)を求めてスイングしています。そして大抵は自分が願う結果が手に入らず、ミスを重ねてスコアを崩しています。

では、どうすれば「結果」ではなく「ショットに集中」できるのか?

基本はリスクが少ないショットを選択すること。フックが持ち球ならばフェアウェイではなく右のラフを狙い、スライスが持ち球ならば左のラフを狙う。そして飛距離の「閾値」(レベル)を思い切って下げることです。例えば、ティショット。100が切れない人ならば、チョロやOBじゃなければOK。飛距離も150ヤード以上飛べばナイスショットだと思ってショットに臨む。心のかたすみに1%でも200ヤード以上飛ばそうなんて思ったら「結果」がチラついて余計なことをします。150ヤード飛んだら「ナイスショット」だと100%思って下さい。飛距離の「閾値」を下げる。れがちゃんとできれば、それだけでも確実にミスを減らせます。

もうひとつのポイントは球を曲げること。

スライサが持ち球ならスライス、フッカーが持ち球ならばフックを打つ。ボクはフッカーですが、スタートホールでは右のラフを狙って左のラフまで曲げるつもりで打っ
ています。真っ直ぐ打とうとするよりも、持ち球で曲げに行った方が余計なプレッシャーがかからないからです。また、曲げようとした時のほうがクラブをスムーズに振れます。

逆に言うと、スタートホールのティショットが苦手な人ほど、緊張した場面で真っ直ぐ打ちたい(曲げたくない)と思っています。緊張する場面で、ますます自分にプレッシャーをかけてしまうから‥‥余計にミスが出やすくなっているのです。

スタートホールのティショットはギャラリーが多くて緊張してしまう‥‥という人がいますが、これは自意識過剰です(笑)確かに、スタートホールのティグラウンドにはたくさんの人がいますが、その多くは自分のことで精一杯。人のことなんて気にかけていません。練習場でもそうですが、ゴルファーは拍子抜けするくらい他人のショットに関心ありません。大事なことなので繰り返しますが、ショットする時に誰かの視線が気になる人は自意識過剰です。そして、自意識が過剰になるほど「結果」(願望)を求めることになり、「ショットに集中」できなくなっています。

ゴルフはメンタルが大事だと言われてますが、メンタルに答えを求めてしまうとどんどん袋小路に入ってしまいます。緊張しようが緊張しまいが、自分がやるべきことは何か?何に集中してスイングすればいいのかを、ボールを打つまえに頭にたたき込んで下さい。

150ヤード飛ばして、思い切り球を曲げる。緊張した場面でも、この2つのことに集中すれば、チョロや天プラ、OBといったとんでもないミスは出ません。そして、スタートホールは舞台初日。とりあえず前にすすめばOKという気持ちでプレーしてみて下さい。これだけで、かなり楽にスタートホールを乗り切れるはずです。

調子が悪いと感じた時はとにかくリスクが低いショットを選択する

ドライバーが木に当たってOB。アイアンが引っかかってグリーンに乗らない。いい感じで打ったパットがカップに蹴られて3パット‥‥

何をやっても上手くいかない、やることなすこと裏目に出てしまう。

調子の悪い時、ツキに見放される時というのは、腕前に関係なく誰しもあります。石川遼君だって波に乗りきれない時は、簡単にオーバーパーを叩いてしまうのがゴルフです。

では、不調時(ツキの無い時)はどんなプレーを心がければ、スコアの乱れを最小限に抑えられるのか?

答えは「何もしない」ことです。

当たり前過ぎて拍子抜けした人も多いでしょう。ですが、自分のプレーを振り返ってみて下さい。調子の悪い時に「何もしない」こと「じたばたしない」ことは、簡単なことではありません。何かをやりたくなるのがゴルファーの性(さが)。ドライバーの調子悪い時に限って、普段と違うことをやったり、ティアップの高さを変えるなどの小細工をしているはず。パットにおいてもカップに届かない直後に、今度は余計なパンチが入って大オーバーとかしているはずです。

大半のアマチュアゴルファーは、不調時(ツキが無い時)ほど余計なことをして傷口を広げ、それが原因で更なるミスを自ら招いています。ミスの連鎖を断ち切るのではなく、ミスの連鎖を自分で作っています。だから、不調時(ツキが無い時)ほど、やることなすことが上手く行かず(裏目に出てしまい)、スコアもボロボロになってしまうのです。

ギャンブルに例えるならば、負けている時(ツキがない時)に賭け金を増やようなことをしているのです。ギャンブルの世界では常識ですが、負けている時(ツキがない時)は絶対に賭け金を増やさないこと。これをやるとツキにますます見放されます。下がり目の時はとにかく、それが過ぎ去るまではじっとしている。上がり目になるまでは、「見」(賭けないないで見ているだけ)か、最小賭け金で勝負して流れが変わるのを待つ。これがツキのない時のセオリーです。

では、ゴルフにおいて「何もしない」こととは何か?

基本はリスクが少ないショットを選択すること。君子危うきに近寄らずと言ってもいいでしょう。例えば、ティショット。右サイドにOBがあって左が広いならば、ベストポジションのフェアウェイを狙うのではなく、左のラフでOKってぐらいの感じで狙う。セカンドもしかり。バンカーショットでホームランとか出やすい人は、バンカーに届かないクラブを選択する。

塚田好宣プロは「交通事故に遭わない」ようにプレーすることが大事だと言ってますが、まさにその通り。クルマの量が多い交差点を歩くのと、歩道橋の上を歩くのとを比較すれば、後者の方が明かに事故に遭う確率が下がりますよね。

ゴルフにおいても同じ。不調だと感じたり、ツキがないと感じた時は、とにかく危険な場所を避ける。ティショットにおいてはバンカーを越そうとしたり、ドッグレッグでショートカットを狙わない。セカンド以降ならば、バンカーに入れない、バンカー越えのアプローチが残るような場所に打たない‥‥。花道からならば、SWじゃなくてパターで打つ。

ショートホールで6番と7番の中間の距離が残ったら、6番で軽く打つとか7番でしっかり打つなんてこともやらない。手前の方がリスクが少なければ7番で手前に刻む。池越えとかで手前が危険ならば、6番で奥のエッジまで打つ。

グリーン上ならば、ラインを読み過ぎない。読み過ぎない方が外した次のパットが上りになります。また、ラインを読み過ぎて外すと「上手く打ちすぎて外れた」などとマイナス感情が増幅され、ストレスを抱えたまま次のパットを打つことになるからです。

他にも色々ありますが、まとめると

・自分が得意なクラブが使う
・とにかく安全な場所を狙う
・ナイスショットの閾値を下げる

危険な場所、ミスが出やすい場所に打ち込んだら‥‥ナイスショットの閾値を下げて下さい。例えば、バンカー越えのアプローチならばピンに寄せることよりも、「とりあえず乗ればOK」ってぐらいに。自分に厳しくするよりも、閾値を下げた方がミスの上塗りを確実に回避できますし、大叩きも防げます。

ちなみにボクの場合、調子が悪くなるとティショットをミスした時点で、本気でパーを狙いません。そのホールは負けを覚悟。ボギー、ダボを覚悟しながらプレーします。心の片隅に、1%でもミスを取り戻そうとしたり、パーを狙いにいったら、ギャンブルショットを選択してしまいミスを上塗りすることになるからです。

ゴルフは18ホールを戦います。不調時(ツキがない時)にじっと耐えることを覚えると、プレー中、どこかで流れが変わって好調時(ツキがある時)がやってきます。18ホール好調、18ホール不調ということはめったにありません。大事なことなので繰り返します。不調時の時は、余計なことをしない。リスクの高いショットを選択しない。これを肝に銘じておくだけで、大叩きは確実に減らせるし、ゴルフの流れも良くなってくるのです。

ナイスショットは好調のバロメーターにはならない!

今日はティショットの調子が良かったのにスコアがまとまらなかった‥‥。
調子はあんまり良くないのに、上がってみたらそこそこのスコアが出た‥‥

ラウンド後のゴルファーの会話で必ず出てくるのが「調子の良し悪し」でしょう。100以上叩く人も、90前後で回ってくるでも、その日の調子については何らか語っているはずです。

さて、この調子の良し悪し。

練習場ならば芯を喰ったり、飛距離が出たり、方向性が良ければ‥‥「調子が良い」ことになるでしょう。皆さんも、いい当たりが連発すれば「今日は調子が良い」と思っているはずです。

では、コースに出た時はどうジャッジすればいいのか?

ドライバーが狙った方向に飛んだり、会心の当たりを連発すると‥‥ほとんどの人は「今日は調子が良い」とジャッジしがちです。しかしコース出た時、このジャッジは正しいものではありません。何故かと言うと「ナイスショット=いいスコア」になるとは限らないからです。皆さんもそんな経験が何度もあるはずです。

では、何を基準にすればいいのか?

いいスコアに直結するショットが多く出れば「好調」だとジャッジして下さい。その方がスコアメイクもやさしくなります。例えば、ドライバー(ティショット)においては、

・セカンドで自分が得意なクラブが使える
・セカンドで番手と番手の間の距離が残らない
・同じ番手のクラブが使える回数が多い

こういうティショットが打てる時、ゴルフが非常にやさしくなりますし、セカンドショットも打ちやすくなります。逆に、いつもより飛んだとしても、番手と番手の間の距離が残ったり、苦手な距離が残る時は、「好調」ではありません。いいショットを打ってもセカンドが狙いにくくなるし、難易度も上がるからです。

また、ドライバーの当たりが少し悪くて飛ばなかった時でも、セカンドで前ホールと同じクラブを使える時というのは、かなり「好調」です。1Hのセカンドが9番、2Hも9番、そして3Hも9番‥‥こういう時はスイングに迷い生まれません。同じクラブで何度もグリーンを狙える時は、いいスコアを出しやすいことが容易に想像つくはずです。

セカンドが打ちやすい状況に運べたかどうかが、「調子」のバローメーター。そう考えることができると、「ショットが好調なのに、スコアが悪い」という悪循環を断ち切れるし、ゲームプランのミスも減らせます。

セカンドショット以降もしかり。次に打つショットが得意な状況に運べた時が好調で、不利な状況に運べた時が不調です。例えばボクの場合、パットはスライスラインが苦手で、フックラインが大の得意(笑)。距離が長くなってもフックラインが残ることが多い日は「好調」で、実際スコアも良いです。逆に、ピンの近くに乗せることが多くても、苦手なスライスラインが残りやすい日は、ショットが良くてもいいスコアは出ません。こういう日は、調子が良くないとジャッジするようにしています。

ゴルフにおいて求められるナイスショットとは、次がやさしくなるショットが打てること。それを調子のバロメーターにすると、メンタル面で変なストレスもかかりませんし、良いスコアを出しやすくなってきます。

スコアを左右するショットは3打目。3打目を上手く打てれば、パー奪取率が一気にアップする!!

ボギー以内でプレーするためにはパーオンは必要ありません。ボギーオンを狙い、100パーセントの確率でボギーオンさせる。パー4ならば3打目、パー5ならば4打目、そしてパー3ならば2打目にグリーンに乗せることを実践して下さい。

その方法論として、前回はレイアップ(手前に刻む)についてお話しました。ティショット同様、セカンドショットでも大事なことはいい球を打つのではなく、「生存率」を上げることです。パーオン率が0%でも、セカンドショットの「生存率」が100%ならば、ボギー率が上がりハーフ45前後で楽に回れます。ちなみに、シングルプレーヤーならば30台で回ってくるし、プロならばパープレーも出してくるでしょう。

何故かと言うと、上手い人ほど「3打目」でいいショットを打つからです。

例えば、パー4の3打目。ボギーオンするためのアプローチを50センチに付ければ楽にパーで上がれます。プロならば3打目を上手く打ってチップイン(バーディ)だってあるからです。

逆に言うと、ティショット、セカンドショットが完璧でも3打目でザックリしたり、トップしたらどうでしょう。ティショット、セカンドショットはすべて水の泡。ボギーはおろかダボ以上叩いてしまうことになるのです。

パー3においても、3打目(パット)が決まればパーで上がれます。パー5においても3打目がちゃんと打てれば大叩きしません。日本人は「3」という数字が好きな国民ですが、ゴルフにおいては3打目がスコアメイクの命運を握っている。3打目でいい結果を出せればスコアは勝手に良くなる。対して、1打目、2打目が良くても、3打目が悪いとスコアは確実に悪くなるのです。皆さんにも心あたりがあるでしょう。ドライバーが調子良くないのにスコアが良い時があったり、いいショットをたくさん打っているのスコアが悪い時があったり‥‥この違いは3打目の違いにあるんです(キッパリ)

そしてここからが大事なポイントですが、100が切れない、90が切れない人は、コースに出た時、ナイスショットを2発続けることはできても、3発続けることはできません。残念ながら‥‥なので、ティショット、セカンドでいい当たりをした時、肝心の3打目で大きなミスをしでかす確率が高い。そして、3打目で失敗するとダボ、トリプルを叩く確率も高くなるんです。

察しのいい人はもうおわかりでしょう。そうです、スコアメイクにおいて大事なことは3打目を成功させやすい場所にボールを運ぶこと、そして、3打目にナイスショットが出やすいように自分を持っていく。

ティショット、セカンドで大事なことは100点取ることではなく、積極的に50~60点を狙って気楽に打つ。そして3打目に80点以上が出るように頑張る。これがスコアメイクの基本であり鉄則なのです。

セカンドショットで大事なことは結果オーライが出やすい場所に運ぶこと!!

100が切る、90が切る。どちらの場合も、1ホールをボギー以内で上がることができれば簡単に達成できます。多くのアマチュアゴルファーが100切り、90切りには「何か乗り越えなければならない壁」があると思いがちですが、ゴルフにそんな壁は存在しません。もし壁があるとすれば‥‥それは自分自身で勝手に壁を作ってしまっているのではないでしょうか? もしくは長年ゴルフをやっていると、負の経験、失敗したことが記憶に蓄積され、それが集合体になって「壁」が築かれているような気がします。

さて、今回のテーマは100切り、90切りのためのセカンドショットの狙い方、打ち方について。

ボギー以内でプレーするためにはパーオンは必要ありません。例えば、パー4ならばセカンドでグリーンに乗せるのではなく、3打目でグリーンに乗せればいい。セカンドショットで一番大事なことは3打目にグリーンに乗せやすい場所にレイアップ(手前に刻む)ことです。

では、どこにレイアップすればいいのか?

例えば、グリーンまで150ヤード残っているとしましょう。7番アイアンでナイスショットすれば乗る距離ですが、ここでも大事なことは「死なない」こと。具体的に言うと、

・OB、池、林の中に打ち込まない
・チョロやザックリを打たない

これらを避けられるクラブを選んで下さい。残り150ヤードであれば、100ヤード以上は確実に飛ぶクラブを選択すること。例えば、9番ならば曲げない、チョロを打たない自信があるならば迷わず9番を選ぶ。乗せることよりも、セカンドで「死なない」ことを考えてクラブを選んで下さい。

もうひとつのポイントはパターでも寄せられる場所にボールを運ぶこと。ボールからグリーンまで地続きになっている場所にボールを運ぶ。ここに運べば、3打目がグンとやさしくなります。トップやダフ気味のショットを打った時でもトラブルに巻き込まれません。運が良ければ結果オーライだって期待できます(笑)

他方、セカンドでバンカーに打ち込んだり、バンカー越えのショットを残さないこと。100切り、90切りが出来ない人の多くはバンカーショットが苦手です。また苦手にしていなくても、運悪く目玉のライになったり、アゴ近くにボールがあったりすると、途端にボギーオンができなくなるからです。

運自体は自分でコントロールできませんが、運がいい場所、運が悪い場所というのは自分で見分けられますし。そこに打つことで引き寄せる運も変わってくるのです(キッパリ)。結果オーライには運が必要ですが、結果オーライが出やすい場所に打てば、良い運を手に入れられる確率も上がるのです。逆に、バンカーやバンカー越えに打てば打つほど、悪い運を引き寄せてしまう確率が上がってくるのです。

150ヤードを例にしましたが、100ヤードでも同じです。セカンドで乗せないつもりで打って結果的に乗ってしまうのはOKですが、セカンドで狙って乗せようと思って打つのは禁物。グリーンに届くクラブを手にするほど、運の悪い場所にボールが飛ぶ確率が上がり、そしてボギーオンの確率も下がるのです。

乗せられる距離にボールがあるのに、あえてレイアップする。簡単そうに思えるかも知れませんが、これまたドライバーで飛ばさないことと同じぐらい難しいし、精神的にかなりのストレスがかかります。でも騙されたと思って、ハーフでもいいから9ホールすべてのホールでパーオンを狙わず、ボギーオンできる場所を狙ってセカンドを打って下さい。そして全ホールでボギーを達成させてみる。これができば、簡単にハーフ50を切れます。そして、パットとアプローチがそこそこ決まれば45も楽に切れます。

プロはアンダーパーで回るためにパーオン率を上げようとしています。アマチュアがボギーペース以内で回るためにやるべきことは、ボギーオン率を上げることです。この違いを理解し、そしてボギーオン率を上げる努力を重ねる。これが80台で回るための基本であり鉄則です。90切るのに、ティショット、セカンドショットでナイスショットは必要ありません。本当にナイスショットが求められるのは3打目なんです。

ドライバー生存率が50%以下のゴルファーは、ドライバーを封印すること考える!

100が切れない、90が切れない。何年ゴルフをやってもこの壁を乗り越えられないゴルファーが少なくありません。練習量の少なさ、コースに出る機会が少ないことも影響していますが、それよりもっとスコアに影響を及ぼしているのが、ティショットでのミス。ハーフにOBを何発も打ったり、池や林に打ち込んでしまうことで、1ホールで大叩きしています。

言い換えれば、100、90、が切れない人は、ティショットでスコアを浪費しなければ、それだけでベストスコアを更新できます。そのためには、ティショットでやるべきことは、飛ばすことでもないし、フェアウェイキープでもありません。ティショットで一番大事なセカンドショットがちゃんと打てる場所に、「とりあえず」ボールを運ぶこと。飛距離は150~170ヤードで十分ですから、「ティショット生存率」を限りなく100%に近づけて下さい。。ティショットで大事なことは、OBや池ポチャ、林、木の根元、フェアウェイバンカーのアゴのそば等に打ち込まないことです。

ここまで読んで、「何だ思ったほど難しくない」「簡単じゃないか」とちょっとでも思っている人は、ゴルフの本当の難しさを理解してません。試していただけるとわかりますが、パー3を除く16ホール、このすべてのティショットでチョロやOB、池ポチャを打たないことは‥‥皆さんが予想するよりもはるかに達成困難なことだからです。

恐らく、100を切れないゴルファーの大半は、「フェアウェイ生存率」は60~70%行けばいい方でしょう。50%以下の人も多いと思います。何故かと言うと、ほとんどのゴルファーは「ティショットは飛ばすもの」「1ヤードでも遠くに飛ばしたい」と考えています。また、狭いホールやOBが多いホールに直面すると、今度は逆に「曲げたくない」「ミスしたくない」とネガティブマインドになってショットに臨んでいます。とりあえず150~170ヤード打つということをやったことがないので、やろうと思っても上手く行かないのです。

では、どうすれば「フェアウェイ生存率」を上げていけるのか?

打ち方も大事ですが、もっと大事なことはクラブ選択。「ティショット=ドライバー」と考えず、ドライバーから7番アイアンぐらいまでを考えて下さい。一昨日のフジサンケイでも300ヤードちょっとのパー4がありましたが、こんなホールならば7番で130ヤードしか飛ばなくても、3オン(ボギーオン)が楽にできるじゃないですか。そうです、パーオンではなくボギーオンすることを考えてクラブを選ぶ。そして、一番ミスが出づらいクラブを選択して打つ。そして、フェアウェイバンカーなどがある場合は、そこに絶対届かないクラブを選択する。

消極的過ぎて面白くない‥‥。

はい、面白くありません。面白いゴルフを堪能したいならばスコアアップは潔く諦めて下さい(キッパリ)。というかティショットで「ギャンブル」を選択するからティグランドで死んでしまい、ボギーオンすらできない。結果、スコアメイクから遠ざかるのです。

一昨年ツアー初優勝と活躍した笠りつ子プロ。彼女が小学生の頃、熊本のゴルフ場取材したことがありますが、その時、彼女が持っていたのは6番アイアンと、パターだけ。2本だけでプレーしてました。当時、彼女の師匠である坂田信弘プロの方針で「下手な子ほどクラブの本数が少ない」という決まり事があったからです。そしてハーフ45を切ったら、徐々に本数を増やしていけるのです。

ティショットで150~170ヤードをちゃんと打つ。クラブは問いません。そして「フェアウェイ生存率」を100%に近づける。これができれば、1ホールでの大叩きは確実に減らせますし、100、90を切るのに何が必要かが見えてきます。

飛ばないドライバーを使った方が、フェアウェイ生存率がUPする! 

100を切り、90切りのためには現実的な設計図を描く必要があると書きました。大事なことなので繰り返します。フェアウェイキープ率とかパーオン率というのはパープレーで回る時に必要な設計図。100、90以内で回るならば、まったく無用の長物です。このレベルのゴルファーはパーオン率よりもボギーオン率を考え、ボギーオン率が8割以上を目指しましょう。

そしてボギーオン率を上げるためにを増やすためには、フェアウェイキープ率よりも大事なことがあります。ティショットで一番大事なことは最低飛距離を出すこと(ボギーオンするための)。150~170ヤードで十分です。そしてティショットで死なないこと‥‥OBや池ポチャ、林、木の根元、フェアウェイバンカーのアゴのそば等に打ち込まないことです。

死なないこと、すなはち「ティショット生存率」を80%以上を目指す。

ではどんな道具(ドライバー)を使えば、「ティショット生存率」を上げられるのか?

ポイントは2つ。

ひとつはナイスショットのミスショットの飛距離落差ができるだけ小さい道具(ドライバー)を選ぶこと。分かりやすく言えば、飛ばないドライバーがベストです。スコアメイクを考えると、10発打って1発「ぶっ飛び」するドライバーよりも、10発打って平均的に飛ぶ方が「ティショット生存率」を上げられます。

飛ばないドライバーを使えば、ゴルフの醍醐味を味わえない‥‥ティショットが人よりも飛ばないなんて面白くない‥‥

はい、面白くありません。面白いゴルフを堪能したいならばスコアアップは潔く諦めて下さい(キッパリ)。というか面白いゴルフをしようとするから、ザルで水を救うようなプレーをしてしまいスコアメイクから遠ざかるのです。ゴルフはミスのゲーム。飛ばすことが優先順位の上にくるほどスコアメイクは難しくなります(特に、100、90が切れない人は)。

もうひとつのポイントはミスをとことこカバーしてくれるドライバーを選ぶこと。例えば、スライサー。右に曲がる人は、とにかく捕まりがいいドライバーを選ぶ。具体的に言うと、「何だこりゃ」って唸るぐらいのフックフェース。そしてロフトが多め、クラブは短め、重心距離も短いタイプをお勧めします。スライスする度合いを減らせると曲がりを軽減できるだけでなく、ミスを怖がらないでスイングできる分だけ曲がりを減らせるからです。クラブ設計家の竹林隆光氏は、この手のお助け要素が強いクラブを「補助輪付きクラブ」とおっしゃってますが、まさに100、90を切るに
は「補助輪」が不可欠です。