カテゴリー別アーカイブ: ナイキ

ナイキ T-100ハイブリッド(2008)

このインプレッションは、マーク金井有料メルマガ「マーク金井の書かずにいられない」2016年10月25日に配信されたものです

 

僕のブログやFacebookをチェックしてくれているなら、ご存知かと思うが、昨年に比べてトーナメント会場に足を運ぶ回数が激増している。縁あって片山晋呉プロを少しサポートしているから。メルマガ読者なら片山プロはゴルフの竪琴を2014年から使ってくれているのを覚えてくれているはず。竪琴だけでなく、今年になって、超柔らかシャフトの練習器具である、イージーフレックスも使い始め。最近では、T島が自作したプレーンボードも使ってくれている。

 

そんな縁もあって、トーナメント会場の練習場にいて片山プロと話していると、ハン・リープロや、正岡竜二プロなども、アドバイスを求めて声をかけてくれるようになった。トーナメント会場でもっと僕の練習器具を使ってくれるプロが増えてくれれば嬉しい

 

日本オープンも練習日も含め毎週会場に足を運んだ。ハードなコースセッティングは、テレビ観戦した人も充分伝わったと思うが、実際コースに足を運べば、残念ながら、この凄さは実際に見ないと理解できてないと思う。その激しいセッティングの中で、松山英樹のプレーは流石だった。米ツアーの経験を充分活かしたと言えるだろう。僕はブログでこの大会ではショットメーカーが活躍すると予想したが、予想した選手が上位に入って満足。

 

片山プロも難コースで実力を発揮するタイプ。今回はドライバーを抜いて、このコースに挑んだ。ドライバーが無いと、距離的には不利だが、距離を稼ぐだけではこのコースを攻略できない。先週のメルマガに書いたが、ラフは池と同じ。ラフに入れてしまうと、最低でも+0.5打、+1打は当たり前だから、残り距離が少々増えても、フェアウェイキープが大前提。松山英樹もティショットでは3番アイアンを多用していた。

 

イマドキの1wは、14本の中で1本だけ特性が大きく異る。その点、3Wやユーティリティをティショットで使うと、スイングに統一感が出る。片山プロはティショットを少しどちらかに曲げて打ちたいタイプだから、その統一感は大切だろう。今回片山プロがティショットに多用したのがロフト15度のスプーンと16.3度のユーティリティ。いつも使っているモデルではなく、2008年に福岡の古賀ゴルフクラブで開催された日本オープンで勝った時に使っていたのを、それ以来引っ張り出して使ったそうだ。

 

 

片山プロにモデル名を聞いたのだが、覚えていないらしく、当時契約していたナイキのユーティリティであることはわかった。僕が見たところ、2004年に発売されたナイキT100ユーティリティにそっくりだが、ソールの部分が少し違うが、たぶんT100のプロトタイプだろう。17度のロフトのモデルのロフトを少し立てて使っているようだ。

 

ナイキがクラブ事業から撤退する時に、ブログにナイキの歴代名器について書いた。その中で一番はフェアウェイウッドのT40ツアー、超低重心で僕も長く使ったモデル。T40のTはタングステンの略、ソールに40gのタングステンが配置されているという意味。

 

40gでもすごいが、このユーティリティはT100だから100g。かなりの低重心で、ティアップして打っても、ドライバーのような弾道で飛んでいくこちらも名器だ。しかし使いこなすにはパワーが必要だ。そして低重心にするとボールは捕まりが悪くなるので、フッカーには良いが、フェード系だとあまりオープンフェースにしないほうが良いだろう。

 

地面から打つなら20度が限界、片山プロのように17度だと、ティアップしないとつかえないが、スプーンぐらい距離が出せそうだ。中古でT島は3000円ちょっとで買ったらしいが、中古市場でも品薄でなかなかみつからないようだ。

 

低重心でボールを上げにくい分、シャフトはウッド用が入るようになっていて、シャフトでボールをできるだけ上げたいという、メーカーの意図が窺い知れる。皆さんも購入してリシャフトする時は、ウッド径(8.5mm)のシャフトしか、リシャフトできないので注意してほしい。

 

ナイキのクラブは、プロダクトとしてもいい物が多かった。特にフェアウェイウッドやユーティリティに名器が多く、またこんなユーティリティを発売してほしかったと思う。ほんとに撤退が残念でならない

ナイキ VAPOR FLYフェアウェイウッド

このインプレッションは、マーク金井有料メルマガ「マーク金井の書かずにいられない」2016年8月23日に配信されたものです

 

 

『事件は現場で起こっている』

 

 

とはよく言ったもので、僕は定期的に中古ショップや、量販店に顔を出して、実際にクラブが幾らぐらいで流通しているかチェックしている。実は、ゴルフクラブに関わる人の多くが、ゴルフにもあまり行かない。ゴルフショップにも行かないというのが、残念ながら
悲しい現実。リアルな現実をしっかり見ることで、何か大切なことが見つかると僕は信じているので、僕は定点観測を怠らない。

 

ナイキショックの話は、このメルマガでもしてきたが、ナイキのプロダクトを僕もしっかりと残しておきたいので、何を買おうか悩んでいた時に見つけたのがこれ 『ナイキ VAPOR FLYフェアウェイウッド』の3+だ。僕はスチールヘッド3+を皮切りに、テーラーメイドファイヤーソール、そしてナイキのT40など、ロフトの立ったフェアウェイウッドが大好き。それに加えてナイキは昔からフェアウェイウッドを作るのが得意なメーカー。特にT40は非常に長く使った。今でも持っているぐらい気に入ってる超低重心のフェアウェイウッドだ。

 

広島のトップアマからプロテストを受けて合格し、シニアツアーで活躍している田村尚之プロは、未だにこのナイキT40フェアウェイウッドを使っていると言う話、今見るとヘッドが小ぶりで、フェースの反発も今風ではないが、超低重心でコントロール性が高い名器だった。この名器は、VR-PRO LIMTEDから、VAPOR PROフェアウェイウッドへと進化し、そしてこの『VAPOR FLYフェアウェイウッド』が最後のフェアウェイウッドとなる。

このフェアウェイウッドは『コンプレッションチャンネル』とよばれる、ソールのフェース側ギリギリにある溝によって、フェースの反発を確保しているのが特徴。溝といえばアダムスからテーラーメイドというイメージが強いが、ナイキはVR-PROの時代から取り組んでいる。反発と芯の広さを感じるのだが、ウッドのキャビティバッグ構造の効果は、今だから言うけどよくわからない。アイアンのキャビティバック構造は、慣性モーメントを増やしたり、重心深度を深くする狙いがあるが、ナイキがウッドで謳っていたのは、浅重心であったりする・・計測してみても、ちっとも浅重心ではない、まあリブが入ったりするので、剛性は上がるはずだが、ナイキに限ったことではないが、毎年モデルチェンジの弊害を感じる部分だろう。

 

ナイキのクラブが、素晴らしかったのは、国産メーカーもしくは、外ブラの日本仕様のプロダクトは、グローレみたいに、団塊の世代をターゲットにしてしまう。アスリートモデルと呼んでいるモデルでさえ、団塊の世代もなんとか使える感じを出そうと、軽いシャフ
トを入れてしまうが、このクラブは、324gとしっかり重量がある。若い人が純正シャフトでも使えるクラブというのは、実はかなり珍しい

 

 

この3+だが、表示ロフトは13度だが、計測してみると11.75度とかなり歯ごたえがある。実際に試打してみるとフェースの弾きの良さ、打感の良さをすごく感じる。低重心ではないが、ロフトが小さいこともあって、適度なスピン量で飛距離も稼げる。可変スリーブなので、ロフトを増やすことも可能だ。

 

 

クラブを作っている僕がからすると、こんなクラブは1万ちょいでは、原価ぐらいではないかと心配する。こんな値段で結果売られる、厳しいゴルフクラブ事業に見切りをつけたくなる気持ちが、少しわかった気がした。

ナイキVR STR8-FIT TOUR (2010)

このインプレッションは2011年1月に書かれたものです

前回のこのコーナーで、3Wが1Wより飛ぶ可能性があると書いた。これはプロゴルファーの塚田プロも言っていたこと、実際は冬の風邪対策では、UTでロフトを立てて低スピンの冬用クラブを使っている。以前はナイキのT40ツアーの13°を冬用として使っていたことを思い出した。このクラブの3Wは15°と13°がラインナップされていた。僕は気に入ってどちらも持っていた。13°はまさに、ぶっ飛びスプーン仕様でティショット専用、表示は13°だけどリアルロフトは12°以下、中古市場では、かなり手頃な値段になっている。そのおかげでそこそこ売れるけど、かなりの確立で買取保証で戻ってくるクラブらしい。15°は、3年以上僕のエース3Wだった名器。表示よりリアルロフトが無い(表示15°→リアルロフト13.25°フェイスアングル-1.5)ので、ヘッドスピードが最低でも45m/s無いと、ティアップ無しではボールが上がらない。しかし低スピンで強弾道。フェアウェイウッドの大好きな僕には強力な武器になった。しかしすでに発売から4年以上たち最近は極力新しいクラブを使うようにしている。メルマガ読者なら知っていると思うけど、気に入ったらなかなかクラブを変えないケド、可能性を求めて『買わずにいられない』のは僕の使命。今回もT40TOURの13°を引っ張り出すのではなく。またまたJYPERSで衝動買い。

VR STR8-FIT TOUR FW13°+VOODOO SVR7 S

5000202183_p01_01

——————————–DATA——————————–
長さ42.5inch/重さ343g/バランスD3/振動数276cpm/センターフレックス値

4.94/ロフト11.75/フェイス角-1.5(ULポジション)/ロフト12°/フェイス

角-1.25°(FL)/ロフト14°/フェイス角0.5°(L)ロフト9.25°/フェイス角-3.25 (R)
——————————————————————-
このモデルは、ネックの調整により32通りに調整出来る。代表的な4つのポジションを計測データに入れているが、これを見るとわかるように、ロフトとフェイス角の関係がわかると思う。フェイス角がオープン(マイナス)になると、ロフト角が減る。フェイス角がクローズになると(プラス)になると、ロフトが増える。僕はFLポジションで使いたいので、ロフト12°のフェイス角-1.25で使う。使って打ってみるとロフトはあるけど、1Wと違ってヘッドがアッパー軌道で打ちにくいため、ボールが低い。

やはりヘッドの大きさが違うと、重心高は低くできるのと、重心深度が少なくなるので、重心が浅いということは、フェイスの近くに重心がある為、ヘッドは上を向きにくい。そしてシャフトが短いこともある。僕の1Wは10.25°~10.5°ぐらいが基本のロフトなのだが、1Wより低弾道になり驚く。冬のティーショットスペシャルとして抜群の素質なのだが、残念ながらシャフトが硬い。そしてVOODOOの特色なのだが、シャフトのしなりが独特。普通ならシャフトを変えて使うところだが、このネックに対応した、セルを販売していないので、リシャフトが出来ないことはないが、ネックとシャフトの接合部分がむき出しとなり、いささかかっこ悪い。残念だが、このままでは使えないので処分することにした。