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キャロウェイ JAWSウエッジ

このインプレッションは2010年11月に書かれたものです。

僕が最近変わったウエッジを使っているのを知っている人も多いと思う。ウエッジというか、一般的にはチッパーを呼ばれているクラブ。クリーブランドのニブリックという、ハブリッドウエッジ。ソールの幅がかなり広く、バンスも充分にある。90を切れない人には、強制的に使わせたいクラブ。

この対局として、ジーパーズで衝動買いした、キャロウェイのJAWSウエッジだ。キャロウェイのウエッジは、ロジャークリーブランドが開発に関わりだして、プロの使用率が急激に伸びていった。名器X-TOURウエッジは、僕も大好きで10本以上持っていたこともあるぐらい。ここからX-フォージドウエッジ、そしてこのJAWSウエッジと大ヒットが続いている。

やはりプロが使っているウエッジ。構えるとカッコイイので迷わず購入! X-TOURも発売当初はプロの意見を反映して、作られた。キャロウェイと言えば、フィルミケルソンが代表的な契約プロ。プロの意見を取り入れるモデルは,人気になる。いかにもスピンが掛かりそうとか、抜けが良さそうとか、妄想は膨らむばかり。

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しかし実際トーナメントに行ってみるとわかるのはセッティングの難しさと、プロの技術の高さだ。 プロはパターとアプローチの練習にものすごく時間を割く、もちろん飛距離の差も大きいけど、僕が感じるのは、ショートゲームの差だ。1Wでは、プロと同じスペックは打てない!!と思っているアマチュアが多いのに、ウエッジでは平気で同じモノを欲しがる。

ウエッジは、ロフトがあるし、短いし1Wのように、プロと同じスペックを使うと真っ直ぐ打てないとか、飛ばないということがないため、そう思ってしまうのもわかる。しかしプロしか持っていない深い技術を発揮する為の、見えないスペックが満載されているのだ。それはウエッジならではの、スペックでなかなか理解しがたい部分。

バンス角と言う言葉があるけど、それだけではわからない。ソール幅、ソール形状、そしてバンス角だ。上級者やプロと、アベレージゴルファーがSWの使い方で、差が出るのはフェイスを開く頻度ではないかと思う。その際に気になるのがヒール部分のソールとバンスだ。実際ここにソール幅があってもバンカーや、フェアウェイ、ラフにおいても、抜けはあまり影響が出ない。

極端に広くてバンスがあると、突っかかる印象がある。僕がX-TOURウエッジを愛用していたのは、このヒール部分にしっかりソール幅があるし、バンスも効いているから。しかしこの後、キャロウェイのSWはモデルチェンジするたびに、このヒール部分の幅が減り、逆にこの部分をバッサリと落としはじめた。たしかにこうすると、フェイスを開いて地面にソールし易い。座りが良いのでプロなどは好む。そして抜けが良くなる。でもこれは、相当な技術を持っている人が使うクラブ。抜けの良さを利用して、スピンをかけたり。しかし本来のバンスの良さとか、バンスを使ってボールが上げたりとか、が難しくなる。

JAWSウエッジは、練習マットの上で打つと、怖ろしく打ちやすい!抜けが素晴らしいのだ、これは凄く気持ちいい。でも僕の経験上、練習場のマットで抜けすぎるウエッジは、芝の上ではザックリしてしまいそうで怖い。逆に練習場のマットでちょっと跳ねるぐらいのが、芝の上では上手く打てる気がする。

そのチョイ跳ねる感じが、X-TOURウエッジは絶妙だったので、愛用していた。プロはヘッドをキッチリ入れることが出来るので、この抜けは魅力的だと思う

が、アマチュアは神経を使うかもしれない・
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ソール幅を比較してみた(バンス角が効いてるソール部分の比較)

A、リーディングエッジ側のソール部分の長さ(横)
B、ソールの終わり側のソール部分の長さ(横)
C、スコアリングラインのセンター部分のソール幅(縦)
D、スコアリングラインのヒール部分のソール幅(縦)
E、スコアリングラインのトゥ部分のソール幅(縦)

JAWSウエッジ  58°バンス13°
A、58.6mm B、11mm C、16.5mm D、0mm E、9.3mm

X-TOURウエッジ 56°バンス13°
A、61mm B、53mm C、17.2mm D、12.9mm E、18.2mm

ニブリック   56° バンス14°
A、65.8mm B44.6mm C、31mm D、23.9mm E、29.1mm
(ソールには曲面がありますが、その分考慮に入れた数字になっています。

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このデータを見てもわかるように、JAWSウエッジは、バンスとして機能している部分が非常に少ない。特にB、とD、がバンスとしての機能の発揮する部分 B、ソールの終わり側のソール部分の長さ(横)

JAWS →11mm、 X-TOUR →53mm ニブリック →44.6mm

D、スコアリングラインのヒール部分のソール幅(縦)

JAWS →0mm、 X-TOUR →12.9mm ニブリック →23.9mm

JAWSウエッジを、コースのアプローチ練習場で試打してみると、やはりフェイスが開きやすく。開いたまま低い球を打ってスピンをかけるとか、ロブショットを打つとか、難易度の高いショットをすることは、ニブリックよりたやすい。X-TOURウエッジと比べても、抜けの良さは感じる。

しかしこの難易度の高い高度な技を実際ラウンドで使う必要があるケースは,あまりない。普通のバンカーショットでは、フェイスを上手に開く必要があるし、アプローチでもバンスがあれば滑ってくれるのだが、その面積が少ないので、シンプルなピッチショットや、ピッチエンドランとかでも、ミスを許してくれない。

 このヒール部分のソール幅がしっかりあって、バンスも多めがやさしいウエッジの条件。ハンデ18までは迷わず、ニブリックみたいな、ソールが広いくて、ヒール側の幅がしっかりあるウエッジを使ってくれれば、アプローチでのミスを救ってくれる思う。

 僕は出来る限り、シンプルにアプローチをしてきたいタイプ。この素晴らしい抜けとスピンは凄く魅力的なのだけど、中古ショップに売りに行こうと思う。


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