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キャロウェイ RAZR X BLACK ドライバー(2012)

 このインプレッションは、2012年5月に書かれたものです。

いつものようにJYPERSに行ってみた。週2,3回は顔を出す、世の中はネットショッピング時代だけど、ショップに行くのは楽しいしゴルフクラブは、フェイス角調整できるようになったクラブがふえたとはいえ、実物をチェックして買ったほうが安心だ。

RAZR X BLACKは、アルバの記事取材の時に試打してチェックしてた。ディアブロオクテインの流れをくむ、カーボンコンポジットのヘッドである。欲しい候補の一つだったのだけど、JYPERSで最初チェックした時は20800円だった。値段も手頃で惹かれたのだが、買わずにいた。その3日後再び店頭で見ると、17800円となっていた。なんと17800円、3日で3000円も下がってい
た。もちろん衝動買い。聞けばチェーン店の他店対抗価格が影響しているという。

razrx

今やゴルフクラブもコモディティ化されている。流通商品は一円でも安くないと売れない。消費者にとって一見ありがたいけどこれはとても危険なこと。メーカーやショップにとって、ゴルフクラブをつくること、販売することのメリットがなくなれば。メーカーやショップは淘汰されて、スキー業界のように大幅縮小してしまう。

このクラブが表しているのは価格の日米格差、ピンを除いたメーカーはアメリカの価格よりかなり高い価格で日本で販売している。ピンは世界統一価格政策でほぼ同じ。そしてアメリカからの並行輸入をメーカーが規制している保護貿易市場。しかし抜け道はあり、価格差が浮き彫りになっている。ピンを見習って欲しいと思う。

さて話がそれてしまったが、このヘッドを計測すると重心距離がキャロウェイにしては長めの41mm、そして重心高も2.25mmと見た目どおり低く飛ぶ要素は十分。このヘッドはカーボンコンポジット。最近はカーボンという言葉だけで、ヘッドに使うとネがディブワード化している気がするけど、キャロウェイはカーボン素材を長年つかっているだけあり、素材を上手く使って重心配分している。

そして特筆すべきは、このクラブの純正シャフト。非常に出来がいい。僕は純正シャフトをほとんど褒めない。特に並行モノのアメリカ仕様の純正シャフトはガチガチに硬くて、日本仕様とワンフレックス以上違うものがザラ。しかしこの純正シャフト。振動数が258cpm、Sとしては少し柔らかめ、センターフレックス値は4.36と普通にS、振動数が低めでセンターフレックス値が高い、つまり弾き系のシャフトでビックリ。

じゃあリシャフトしたらすごく良くなるんじゃないか?と思いやってみたけど、ほとんど変わらない。ヘッドスピード43~47m/sの人にピッタリのイチオシクラブだ。純正シャフトがそのまま使えるので、コストパフォーマンス抜群。初心者の男性にもいいし、貸しクラブにもいい、つるしで良いクラブを探している人に是非オススメしたい。僕は純正シャフトに戻して使おうと思う

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キャロウェイ RAZR X BLACK 9.5度+MOTORE F8 60 S(純正シャフト)

長さ45.75inch/重さ313.1g/バランスD1/振動数252cpm/センターフレックス値/4.34/表示ロフト9.5度/リアルロフト10.5度/フェイス-1.25角
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