FUJIKURA MCI(2013)

フジクラのアイアン用シャフト「MCI」。MCIとは、メタルコンポジットアイアンの略。シャフトはカーボンだが、先端部分の内側にはステンレス製の管が埋め込まれている。先端側に金属素材を入れることでバランスポイントを最適化(スチールとほぼ同じ位置)するとともに、先端側の剛性も高めている設計だ。メーカー側も、「カーボンシャフト特有の打ちやすさと重心位置の最適を両立」し、カーボンシャフトを超えたカーボンだと強くアピールしている。重量のバリエーションも豊富で、60g台、80g台、100g台、120g台がラインアップされている。

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このシャフトを初めて打った時に非常に気に入って、早速に僕のエースシャフトになっている(MCI80 Sを使用中)

アイアンシャフトの試打で使うヘッドはタイトリストのVG3。軟鉄鍛造でヘッドの大きさは大型キャビティとマッスルバックの中間ぐらい。アベレージゴルファーからセミアスリートにちょうどいいヘッドをチョイスした。まずは80g台のSから試打。ワッグルすると手元から中間部分にかけてカーボンならではのしなり感が手に伝わる。

実際に打ってみると、トップからダウンの切り返しで中間部分がクイッとしなり、ヘッドの重みを感じやすい。タイミングが取りやすく、シャフトがタメを作ってくれる。そして、ダウン後半からインパクトにかけてはシャフトがスムーズにしなり戻り、気持ち良く振り抜ける。

そして特にお勧めなポイントは、インパクトゾーンでのシャフトの挙動。従来のカーボンシャフトに比べると先端側が走り過ぎない。このためヘッドの入射角が安定し、打ち出し角、スピン量が安定している。「カーボンは飛ぶけど、距離がバラつく」と言われがちだが、MCIにはそんな不安要素はまったく感じない。

100g台、120g台になると手元側が硬くなるが、それでもカーボンならではの「しなり感」は損なわれていない。それでいて、インパクトでは当たり負けせずに力強い弾道を手に入れられるだろう。

ドライバーだけでなくアイアンもシャフトの「しなり」を使って上手く打ちたい。手首やひじへの負担を減らしたいけど、当たり負けしないシャフトを使いたい。MCIはこれらの期待に大いに応えてくれるシャフトだ。

適正ヘッドスピードは
80S:43~47m/s
100S:44~48m/s
120S:45~49m/s

重量によって硬さの度合いが異なる。80g台のS(7番アイアン)の振動数は303cpm。これは「NS950」のSよりも数値が低い。実際ワッグルしてみても手元側のしなりを感じ取れる。100g台のSは322cpm。これはNS950とほぼ同じ硬さ。120g台のSは341cpm。こちらはかなり数値が高めだが、ワッグルするとカーボンならではのしなりを少し感じ取ることができる。

剛性分布(硬さの変化の分布)については、シャフトのどこかが硬い(軟らかい)ということはなく、手元側から先端側にかけてスムーズに「しなる」ように設計されている。

カーボンシャフトだが先端剛性がしっかりしているのでヘッドは特に選ばない。シャフト重量との相性を考えると、60~80g台のシャフトを装着するならば、大きめのヘッドがお勧め。具体的にはタイトリストのVG3、ダンロップのゼクシオフォージド、ブリヂストンのPHYZフォージド。100~120gはヘッドがやや小さめで操作性が良いヘッドと相性がいい。具体的なモデルとしては、タイトリストのAP2、ピンのi20、キャロウェイのレガシーブラック。また、軟鉄鍛造のマッスルバックアイアンとの相性も良さそうだ。

スチールからカーボンシャフトへ変更する際、気をつけて欲しいポイントは、同じ重量であれば、振った感じは、カーボンのが重く感じるてしまう。今使っているスチールと同じ重量だと、重く感じるというわけだ。スチールからカーボンに変えるときは、今まで使っていたスチールシャフトから10~20g軽いカーボンシャフトを選ぶのといいだろう。

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