PRGR egg1ドライバー(2014)

このインプレッションは2014年3月に書かれたものです

ロケットボールズに始まり、X-HOTなどのぶっ飛びスプーンの大ヒットの影響だろうか、ドライバーも浅重心化進んでいる。新しいビッグバーサは、浅いアルファーと、深いビッグバーサの両方を出してきた。ピンは一貫して深重心、そして今回のプロギアのegg1は、特に深い重心深度を狙って作られた。ビックリした
のは重心距離の長さより、遥かに深度が深い点、egg1の重心距離は37.7mmと標準的だが、深度は44.3mmとなっている(ヘッドデータは月刊ゴルフダイジェスト5月号より引用)。

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クラブを作る上で、重心深度が深いヘッドと、浅いヘッドどちらを作ることが難しいか、メルマガ読者ならもう分かる人もいると思うが、深い重心のヘッドを作るほうがはるかに難しい。ヘッドで一番強度が必要なフェース部分がどうしても重くなってしまうからだ。最近は可変スリーブになりその造作に重量が取られ、そうでなくても重いフェース側が更に重くなる構造となってしまう。大型ヘッドはフェース面積も広くなるので、フェース部分に重量が集中し、普通に作ると重心は浅くなりやすい。フェースの強度を確保しつつ軽量化し、更にヘッドの余剰ウエイトを、ヘッド後方部へ持っていくことをしないと、決して深重心にはならない。

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今年発売の新製品のドライバーの重心深度は37mm前後だが、それよりも7mmも深いというのはかなり特殊な構造となっているだろう。フリーウエイトをすべてヘッド後方部のジルコニウムという比重の重い金属に回して深重心化をはかっている。

では一般ユーザーにとって、浅い重心、深い重心どちらにメリットが有るのだろう?!クラブとしては重心が深いほうがいいと僕は思っている。これは残念ながら数値化されていないのだが、ミスヒットに対する強さを表す指標として慣性モーメントがあるが、同じ慣性モーメントの値でも、重心深度が浅いよりも、深い
方が明らかにミスに強いと僕は感じている。一方浅い重心は振りやすさ、操作性がよくなるメリットがあるが、極端な浅重心は明らかにヘッドの動きがピーキーに感じる。

このegg1、長尺をキーワードにしているが、長尺のためには軽いヘッドが必要。その点egg1のヘッド190gは、長尺にするにはかなり使い勝手が良い。長尺化するとヘッドスピードが上がりボールが上がりやすくなるから、7.5度のロフトが生きてくる。まさに僕にとって理想の長尺用のヘッドとも言える。しかし長さ46インチというのが微妙だ。ここがメーカーのジレンマを感じる。

eggBirdに比べてアスリート向けのegg1、できればもっと長尺化したかっただろうが、長尺を嫌うアスリートも多い。46インチがギリギリの長さと考えたのだろう。そして手元がしっかりしているシャフトにも苦悩が現れている。手元の剛性を高めると、長尺を感じさせない。逆に手元がやわらかい長尺用のシャフトは、構えてワッグルした時に頼りなく、いかにも長尺と感じてしまう。それを嫌って長尺用ドライバー用シャフトは手元の剛性を高めたものばかりとなる。手元のしなりを感じるよく出来た長尺化に向いたシャフトもあるのだが、どうしてもこの先入観を拭い去れないのだ。

この純正シャフト悪くはないが、もう少し手元のしなりがほしい。先日僕が300yを超えた長尺用のプロトタイプを更に改良したモデルを今試作しているが、まだまだ完成には時間がかかる。今年は長尺向きのシャフトの当たり年。FUJIKURAならSPEEDER569か474、三菱レイヨンはFUBUKI-J50、バサラフェニックス53などオススメのシャフトの中からチョイスしたいと思っている。

egg1は非常によく出来たこの長尺向きのヘッド、ルールギリギリの長さにして、自己最高飛距離をさらに更新したいと思っている。

プロギア egg1(7.5度)+純正カーボンシャフト
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長さ46.0inch/重さ307.3g/バランスD2.5/振動数243cpm/セッターフレックス3.94/表示ロフト7.5度、リアルロフト7.5度/フェイス角±0度 
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