X2HOT PRO DEEP フェアウェイウッド(2014)

このインプレッションは2014年5月に書かれたものです

テーラーメイドはロフトアップのキャンペーンを熱心にやっている。これはドライバーに限ったことでは無く、フェアウェイウッドでも同様である。アナライズもロフトアップの提案をずっとしているが、残念ながら他のメーカーは、スプーンは15度と言う呪いから抜けれないようだ。一方ヤマハは逆に飛ぶ5Wを提案して、スプーンは要らないというキャンペーンを展開している。そして弁証法的に先祖返りして螺旋的発展を遂げようとしているのが、ブラッシーの復活による、フェアウェイウッドのドライバー化だろう。僕としては、ドライバーを長尺化して310yの飛距離を狙っているが、飛ばしたいホールだけではないのが実際のラウンドの難しさ。長尺は46.5インチ以上にして飛距離を狙い。ブラッシーは12,13度前後のロフトでコントロールして打ちたい。この長尺とブラッシーを組み合わせたセッティングは理想的と感じている。

テーラーメイドはSLDRミニドライバー(正式にはSLDR S)をツアーに投入。PINGはラプチャーというロフトの立ったフェアウェイウッドをアメリカで販売開始(日本は未発売)そして去年よりキャロウェイはフィル・ミケルソンが使って話題となったフランケンウッド、そしてその製品化とも言える X-HOT3deepを販売していたが、X2HOTになり2deepというモデルがラインナップされた。キャロウェイのX2HOTはアナライズでW65を入れて販売するほど気に入っている。

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先代のX-HOTは、カップフェース構造で非常に弾きがよかったので、発売してすぐ購入したが、ソールの形状がイマイチで僕が打つとトップかダフリかしか出なくてすぐに売却した。しかしX2HOTになって、弾きが更に良くなり、ソール形状も改善されていて、非常に気に入った。そんな時にこのX2HOTの2deepをJYPERSで見つけて迷わず購入。さてこの2deepだが、ロフトは12.5度表示となっている。そもそも地面から打つことを想定していないので、12.5度あればいいだろう。

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正式にはX2HOT PRO DEEPフェアウェイウッドというクラブで、日本市場にも3月28日より投入され、この2deepもラインナップに加わっている。僕が買ったのはUS仕様、並行US仕様ならではのシャフトの硬さはお約束だったので、計測だけして(Sで振動数285cpm)すぐにリシャフト。今一番気に入っている日本シャフトのレジオフォーミュラーM 入れてみた。最初はS65を入れてみたが、手元のしなりを感じなかったので、S55にリシャフトした。

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打ってみるとドライバーと飛距離が10yぐらいしか違わない。昔のスチールヘッドのような低スピンで飛んでいくが、フェースの弾きがすごくいいので、ボール初速も出ている。フェースの反発を良くするには、フェースの厚みも大切だが、できるだけ真円に近いほうが、より効率よくトランポリン効果を得ることが出来
る。フェアウェイウッドは地面から打つことを前提としているので、ディープフェースにしたり、円に近い形状にすることが難しい。そのためフェースの反発を高めることが難しかったが、昨今の技術革新(例えばカップフェース構造など)で、フェースの反発をルールギリギリまで高めることが出来るようになった。浅
重心がキーワードになって、騒がれていたイマドキのぶっ飛びスプーンだが、フェースの反発がアップしたことも大きな要因と言える。

メルマガ読者なら覚えていると思うが、常々僕は「飛ばないドライバー」「死なないドライバー」を作りたいと言っていた。奇跡の一発が出ない代わりに、平均飛距離をアップさせるドライバーの事だ。しかし「飛ばない」というネガティブワードが入ってしまうと、ユーザーはどうしても悪いイメージを持ってしまうの
で、その企画は一旦白紙にした。しかし「飛ぶスプーン」というと、すごくユーザーの反応が良くなる。300yスプーンというキャッチコピーのおかげもあって、噂ではX-HOTは20万本の大ヒットとなったらしい。ユーザー心理を考えてみて、飛ぶスプーンというのは非常に魅力的なキーワードなようだ。一昨年のロケットボールズ、昨年のX-HOTの大ヒットで、スプーンでのティーショットする人が増え、以前のように同伴者に嫌味を言われなくなっているのも追い風だろうか。

僕が今企画している、初心者セットにはドライバーが入っていない。ティーショットは「飛ぶスプーン」を使って貰いたいからだ。実はコスト面でもすごくメリットが有る。飛ぶスプーンはヘッド体積を大きくする必要がないから、チタンを使う必要がない。今ではステンレスでもルールギリギリまで反発を高める事が出来るから。高価なドライバーを買わなくてもゴルフをスタートできる。ちなみに、ステンレスと、チタンの価格差は素材の差よりも、加工するための金型代の違いが大きく価格に反映されているらしい。

クラブセッティングも長尺ドライバーという新しい要素を入れて、「ブラッシー」「飛ぶスプーン」を組み合わせることで、より隙のないセッティングになる予感がしている。ビキナーには高価なドライバーを使わなくても、よりスコアアップに結びつき、楽しく飛ばせる、ゴルフの楽しみが味わえることで、ビギナーにはハードルが高いと言うゴルフも、より身近に楽しめる事が出来る可能性をこのジャンルのクラブに感じる。意外と「ブラッシー」は幅広くゴルファーにメリットが在ることに気がついた。

ゴルフを普及させる、ゴルフ界を変えると、抽象的な言葉を並べるより、具体的な手段を考え実行していくのが僕のスタンス。X2HOT DEEP フェアウェイウッドはゴルフエントリーセットの低価格化の可能性を僕に見せてくれたクラブになったと思う。

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キャロウェイ X2HOT PRO DEEP 12.5度+日本シャフト レジオフォーミュラM S55
———————————DATA—————————長さ43.75inch/重さ320.6g/バランスD3/振動数256cpm/センターフレックス値4.69/表示ロフト12.5度、リアルロフト12.5度/フエイス角-2.0度 
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