テーラーメイドSLDR-Sミニドライバー(12度)(2014)

このインプレッションは 2014年6月に書かれたものです

3年前ロケットボールズのスプーンが発売され、昨年の300ヤードスプーンが大ヒット、地面から打つクラブと言うより、ドライバーと同じようにティショットで飛距離を競うクラブとなってしまった。そして更に一歩進んだのが、今年出始めたドライバーみたいなスプーン。以前取り上げたキャロウェイX2HOT PRO DEEP、そしてテーラーメイドのSLDR Sミニドライバー、そしてピンのラプチャーとアメリカの大手3社が発売を開始している。

JYPERS新橋店の閉店セールに行った時、このSLDR-Sのミニドライバーが入荷しているのをチェックしていたが、16度のロフトしか在庫が無く、12度が入荷したら取り置きをお願いしておいた。取り置きしておいたくれたのは12度のSシャフト。気を使ってくれてSシャフトを取置してくれたのだが、手にとってワッグルするとヘッドがピクリとも揺れない。人間振動数計を自負するマーク金井が感じた振動数は280cpmを間違いなく超えている。

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どうせリシャフトするのだが、一応気になるので、Rシャフトもワッグルしてみる。僕の見立てでは270cpmを超えるぐらいと推測。さすがに270cpmでも硬すぎるが、迷うこと無くRシャフトを選択して購入。早速スタジオに持ち込んで計測した。振動数は272cpm!アフターマーケットのシャフトの基準でSより硬くSXぐらい。

米国メーカーは日本仕様より安く売られる並行品対策に頭を痛めていると聞くが、これも並行品対策?と勘ぐってしまうぐらいの硬さだ。当然日本仕様も発売されるが、シャフトの硬さも是正されるだろう。純正シャフトにはFUJIKURA SPEEDERとロゴが入っているが、ホントにアフターマーケットで発売されている
SPEEDERシリーズとは関係ないと思ってもらってイイと思う。

ヘッドの大きさは250ccあり、投影面積も大きい。先日買ったX2HOTのPRO DEEPと比べても二回りぐらい大きく感じる。素材はステンレス製で、この大きさでステンレスで作るのは限界だろうと推測される。案の定ヘッド重量は216.4gと重め、ヘッド重量的にはドライバーといよりスプーンと言えるだろう。

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フェースの厚みというか高さは40mmと意外と厚め。シャローフェースのドライバーは52mm前後のものが多いので、ちょうとスプーンとドライバーの中間ぐらいの厚みだろうか?!テーラーメイドはしきりにLOFT-UPと言ってるが、フェースの厚みが40mmだとロフトが大きいように見えない。じつはフェースの厚さが厚いほど、LOFT-UPした時に違和感が大きくなる。フェースの見える面積が増えロフトの大きさをプレーヤーが感じてしまうからだ。このミニドライバー、ティーショット用のクラブとしてロフトとフェースの厚みのバランスが絶妙にいいと言える
だろう。

SLDR-S Mini

ヘッド重量:216.4g
重心距離:35.5mm
重心高:27.25mm
重心深度:30.25mm
フェース高:40.5mm

ミニドライバーだが、市場の動向や日本での取り扱いを見ると、上級者向きのドライビングスプーンという位置づけに見える。実際僕が買った12度は、僕のヘッドスピードで打ってみて丁度いいぐらいの高さだし、低スピン弾道で飛距離も僕の使っている長尺にしていないドライバーと10yも差が出ないと思う。僕はこの
クラブこそ、初心者に使って欲しいと思っている。ドライバーよりクラブ長が短いし、重心距離も長すぎないので、つかまりも悪くない。ロフトは14度か16度を選べば、楽にボールが上がるし、低めのティーアップから打つ練習をして、ティを徐々に低くして、直ドラっぽく打てるようになれば、フェアウェイウッドは簡単に打てるし、スイングプレーンも良くなると思う。

僕が始めた頃はスチールシャフトにパーシモンで、総重量も重く、ドライバーをスライスせず打てるようになるのに、とても時間がかかった。初心者は最初フェアウェイウッドでティショットしていたもの。下手にドライバーを振り回し、スイングが悪い方へ向かう前に、ロフトが多めのミニドライバーを使ったほうが、
確実に上達が早いと僕は思う。残念なのは、本国では12,14,16度のラインナップがあるが、日本仕様は14度しか無いという点。LOFT-UPキャンペーンはわかるけど、12度、16度も発売して欲しかった。

もちろんシャフトは変えないとダメ。250ccでいいなら昔のドライバーでいいじゃないか?!と思う人も少なく無いと思うが、決定的に違うのがフェースの弾き。カップフェース構造などで、フェースの面積が小さくても、反発を稼げるようになってきたのだ。一時期に比べドライバーもシャローフェースが増えてきたのも同じ理由。イマドキのクラブはフェースの弾きをいかに抑えるかという贅沢な問題が発生している。

しかしこのSLDR-Sミニドライバーだが、SLDRと言う名前が形骸化している。錘が動いで、重心距離が変えれるわけでもなく、可変スリーブが付いてわけでもない。テーラメイドのクラブとして割高感を感じる。早速リシャフトしてもらったが、まだ打ってない(笑)機会を見て試打テストをFacebookにでもアップしようと思う。

テーラーメイドSLDR-S mini(12度)+三菱レイヨンFUBUKI-J60s
———–DATA————————————————
長さ43.75inch/重さ339.2g/バランスD3.5/振動数263cpm/センターフレックス4.
63/表示ロフト12.0度/リアルロフト12.0度/フェース角-0.5
(アナライズのヘビーグリップ60gを装着)
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