クリーブランド TA588 スーパーロウ

このインプレッションは2014年7月に書かれたものです


 

リコー全英女子オープンに続いて、今週は全英オープンが開催される。

日本からの出場選手は次の通り

・松山英樹/13年「プレジデンツカップ」メンバー、13年国内賞金ランク1位
・小林正則/13年「日本オープン」優勝
・岩田寛、塚田好宣/アジア予選会通過
・近藤共弘/「ミズノオープン」上位4人
・小田孔明、宮里優作/14年「日本ゴルフツアー選手権 森ビル杯」終了時点の賞金ランク上位2人(他の有資格者を除く)

 

そして 石川遼が「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」でツアー11勝目でワールドランク76位に上がり、全英オープンのウエイティング1位となり、スティーブ・ストリッカーの欠場を受けて合計8名参加できることとなった。

 

全英オープンと言えば、全て「リンクス(links)」と呼ばれる。海沿いの自然
の地形を生かしたコースでの開催となっている。コースはどこもフラットな地形だが、細かいアンジュレーシがすごく、天候が不安定で、風が強い。そしてなんといってもラフが深いのが特徴だろう。

 

その深いラフを観て思い出したのが、クリーブランドのTA588スーパーロウと言うウエッジ。そカリスマ店長F君がいる、行きつけのゴルフパートナー日本橋室町店に、置いてあったので即効購入した。ウエッジで有名な、クリーブランドクラシックは、ロジャークリーブランドが創設した会社で、パーシモンのドライバーや、アイアンセットなどが人気だった。以前も書いたが20年前はまだウエッジだけのモデルというのはなかった。アイアンセットのSWを単品で購入すると言うスタイルで、リンクスマスターモデル、ピンアイ2が人気となり、実はTA588というアイアンもある。しかしプロ転向時(1,996年)のタイガー・ウッズがこのウエッジを使って、第一期黄金時代を築いた。

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当時ダイガーはクラブ契約をしておらず、アイアンはミズノ、ウエッジはクリーブランド、ドライバーはコブラだった。タイガー・ウッズがこのウエッジを使っていたことで、日本で主流だったグースの入ったウエッジは姿を徐々に消してストレートネックをツアープロも使い始めあっという間に主流となった。

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タイガーは、ノーメッキのウエッジも流行らせた。アメリカはツアープロを中心に、ノーメッキウエッジが使われ始め、日本でもタイガーの活躍を受けて、ノーメッキブームが訪れる。そんな中で鳴り物入りで発売されたのがTA588スーパーロウだ。まずノーメッキであることがまだ珍しかったので人気が出た。「ロウ」というのは、鋳造の型から出たヘッドのことを指し、その型から出たばかりのヘッドの形を軽く整えた程度で販売した。ネックにはバリの後が残っているのも、当時は味があっていい!と言われた。

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タイガーのマスターズ優勝を記念して日本限定1,500本で発売されたモデルだが、今でもかなり流通しているので、日本では1,500本限定で、並行品が多く出回ったので、アメリカでは普通に売られていたのでは?と言う疑惑がある(笑)

 

このような原型のまま市販されたのは、後にも先にもこのモデルだけだと思う。実際はこの状態からプレーヤーの好みに削って、バリもとってはじめてウエッジは完成する、つまり半完成品なのだ。

 

削ってこそ完成するということは、この状態はヘッドがかなり重い状態となっているのは、少し考えればわかると思う。実際バランスはD8とかなり重い。しかしラフにはこの重さがとても効く。7/15のブログにも書いたけどリンクスのラフというか、雑草には、こういう重さが絶対必要。僕もスコットランドのリンクスは何度も経験積み。実際脱出させるには至難の業だ。

 

さてTA588スーパーロウ 60度だが、ソールの真ん中より後ろ側は大胆に落とされている。しかしバンスは強く、ヒールのバンスもしっかり残してある。一ヶ月前に週刊ゴルフダイジェストでウエッジ特集があり、僕も取材を受けた。タイトリストのVOKEYは形状がかなり変化しているが、TA588は22年間ほとんど形状が変わらず販売されている。溝のルール変更などで詳細は変わっているが、22年間も販売され散続けているこのウエッジはエポック・メイキングだろう。

 

僕はコレクターではないから、使わないクラブを買わないのはメルマガ読者はもうご存知だろうが、歴史的というか資料的価値が有るクラブは保管している。わざわざ他のゴルフパートナーより取り寄せただけあって、値段は8000円と相場より高いが、ノーメッキは溝やソールの消耗が早い点を考えても、この個体は程度がかなりいい。皆さん溝でスピンが掛かると思っている人が多いが、実はソールの形状がとても大切。ノーメッキはスピンが掛かるというのも都市伝説というのも知っておいて損はないだろう。

 

出っ歯ウエッジの元祖といえるTA588だが、いま見てみるとリーディングエッジは意外とまっすぐで丸すぎない。僕の大好きなキャロウェイのX-TOURウエッジに形状がよく似ていることに、今更気がついた(笑)僕が選んだエポック・メイキングなクラブ達と、ひっそりと保管するつもりだ。

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