タイトリスト T-MBアイアン(2015)

このインプレッションは マーク金井が”まぐまぐ”から毎週火曜日配信している有料メガ

マーク金井の書かずにいられない(メルマガ版)2015/2/24号に掲載されたものです

 

HOTLIST2015は、受賞クラブも決まりあとは発表を待つだけとなった。秘守義務もあり、それまではクラブのインプレッションが何となく不自由になる。テストも審査も大変なのだが、いろんなクラブが打てる楽しみもある。その中にはすでに買ったクラブもあるが、その中でひときわ欲しくなったクラブもある。

 

一気に新製品を試打してみると気がつくことがある。クラブはターゲットユーザーを想定して作られていると思っている人が多いはず。「そんなことは当たり前」と思うだろうが、僕にはそう見えないクラブがほとんどだ。「えっ?ではどういうクラブ作りをしているんだ?」と思うだろう。僕の答えはあっけないぐらいシンプルだ。

 

ターゲットは”ユーザー”ではなく”クラブ”つまりヒットしているクラブをターゲットにしているそもそも大ヒットクラブはどういう層に何が受けているか?!を必死で分析するのではなく。ヒットしているモデルの対抗クラブをぶつけているだけに見える。アイアンで、やさしいアイアンは言わずと知れた”ゼクシオ”。セミアスリートは”タイトリスト AP2”を強く意識してクラブを作っている。

 

打倒タイトリストAP2 これがセミアスリート向けアイアンのベンチマークだといえるだろう。

 

そのタイトリストから、AP2のコンセプトを更に進化させたアイアンが発売される。それは タイトリスト T-MBアイアンだ。最初見た時、いつものタイトリストのマッスルバックか?!と思ったのだが、打ってみると驚くほど楽にボールが飛んで行く。

 

 

tmb_gallery_backface_06

 

あまりに、イメージと違うので一発打っただけで、ヘッドを手にとって構造をまじまじと観察してしまった。バックフェースの下側からソールかけて、ウエイトを配置しているように見せる、真鍮のような加工がしてあり、見ただけでギアヲタが喜ぶような凝った構造になっている。一見マッスルバックに見えるが、ヘッドの大きさはAP2と同じぐらい。ステンレス製の中空構造で、ヘッド内部のソール部分にはタングステンが配置されている。先ほど書いた真鍮をイメージさせる加工は単なるデザインに過ぎないのだが、見た目から低重心、ワイドスポットをイメージさせる。

 

 

ヘッドサイズから、想像できないぐらいスイートエリアが広い。今は亡き竹林隆光さんは、キャビティ構造よりも中空構造を好んで採用していた時期があった。アイアン形状で、重心深度を深めにするには、構造的に中空にすることが効果的だからだ。加えて、タングステンで低重心化、深重心化することで、ワイドエリアとボールの上がりやすさを両立させている。

 

このT-MBアイアン、タイトリストらしくソールバンスがしっかり付いていて、コースで打つと更にやさしさが体感できると思う。見た目にやさしく、実際打ってもやさしいクラブの進化は感じるが、見た目は、”普通”なのに、打ったらやさしい。AP2のコンセプトを確実に進化させている。

 

値段は税込みで17万円を超えるという、イマドキのアイアンにしてはかなり高価だ。コストパフォーマンスが悪いと感じるかもしれないが、非常に革新的なので僕としては、”高い”とは思わない。全番手ユーティリティみたいなもの。コストがかかって売価が高くなるのは当然だ。

 

そもそも2番から4番までのアイアン型ユーティリティのとして開発されたクラブを、日本の要望で、5番以降を作りアイアンセットにしてしまったという話を聞いた。価格的に高価になってしまうのもその話を聞いて頷けた。

 

こういうクラブは、見栄もはれて、使ってもやさしい。AP2を支持するユーザーの求めているものを、ちゃんと分析して製品化されている。価格設定がネックなので、AP2ほど売れないかもしれないが、逆にAP2との差別化になって、食い合うことなく住み分けれるだろうと思う。

 

僕もきっと買ってしまいそうな予感がしている。

アナライズwebサイト人気コンテンツマーク金井のクラブ指南 更新しています今回はタイトリスト T−MBアイアンですhttp://www.analyze2005.com/?p=3901

Posted by マーク金井のアナライズ on 2015年6月7日

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