テーラーメイド アークワンツアーパター(2015)

新製品が発売されると、当然メーカーは出荷数や販売店での売上データをチェックする。そしてバイヤーのフィードバック、ユーザーのフィードバックをデータとして残す。

 

「ボールがもう少し上がる方がいい」「一回り小さい方がいい」

などなど・・もちろんユーザーは素直な感想を口にするのだが、欠点を解消すると、メリットが無くなってしまう。ゴルフクラブの性能はトレードオフ。失うことを前提すると、すごくメリットが生まれる。何かに特化してクラブを作るというのはそういうものだと僕は思っている

 

僕はクラブを設計する時に対象ユーザーをハッキリと決めて、ブレないように製品化する。リンクスのナチュラルパターを設計した時もそうだ。アマチュアがパターでミスをする代表的な原因は、手首を使ってインパクトでリリースしてしまうこと。ナチュラルパターはリリースをしてしまうと、ロフトが大きいので転がらなくてビックリするぐらいショートしてしまう。でもこのパターで距離が合うようになれば、インパクトのカタチが劇的に良くなるというものだ。コレは手首を使ってパターをする人にとって『使えないパター』となるが、そのフィードバックは対象ユーザーでは無いので全く気にならない。

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リンクスナチュラルパター、もちろん僕も愛用している。市販品で一番気に入ってるパターは、テーラーメイドのアークワン。僕のエースパターとなって半年以上経つ。このアークワンのヘッドを小さく、かっこ良くなったアークワンツアーが発売されると聞いて、つるやゴルフ神田駅前店に予約に向かった。しかし2月にあったHOT LIST2015の試打テストで、試打して速攻キャンセルすることに。

 

アークワンの魅力は、慣性モーメントの大きさだろう。大ヒットしたスパイダーも慣性モーメントが大きかったが、アークワンのほうが形状的にも洗練されて進化を感じる。パターの打点、ゆっくり動かすから狂いにくいと思う人が多いが、ゆっくり動かすからこそ、打点が狂いやすい。アークワンはそのミスヒットに強く、直進性が抜群に優れていたが、アークワンツアーはヘッドが小さくなって、ただのマレットパターになってしまった。確かにアークワンはヘッドがデカイし、「大きすぎる」と言われるのはわかる。形状が変われば性能もかわる。それなりの代償を支払う必要があるのだ。

 

アイアンもパターも新素材を使って頑張ってかっこ良く作っても、大きいヘッドや、幅広いソールのほうが性能にダイレクトに反映される。名作スパイダーにもイッチービッチーという小型版がでたように、結局一般ユーザーは本来の性能をみようとせずに、見た目を気にするもの。もっともっと俯瞰的に見るとカッコイイパターを使って、ミスヒットして外している姿と、慣性モーメントの大きいパターを使ってバーディパットを決めている姿どちらの見た目がいいかわかるとおもうのだが・・
結構ダメ出ししてしまったアークワンツアーだが、T島はインサートの変更を褒めていた、打球音と距離が合う点を評価していた。慣性モーメントも大切だが、音と転がりのバランスもパターには大切な要素。アークワンユーザーからすると物足らないが、マレットパター好きには高く評価されるかもしれない。

 

アナライズWEBサイトの人気コンテンツ マーク金井のクラブ指南 今回は テーラーメイド アークワンツアーパターhttp://www.analyze2005.com/?p=3974

Posted by マーク金井のアナライズ on 2015年8月25日

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