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メーカーが重いFWを作らない理由!!

新製品が発表になるたびに、モヤモヤとすることがあります。ドライバーとフェアウェイウッドのシャフト重量が同じなのです。僕は機会がある度に、フェアウェイウッドのシャフト重量がドライバーよりも、少し重いものを入れて欲しいと言っていますドライバーが45~46インチに対して、3Wは43インチが基準。2インチ以上の長さの違いを考えると10g前後重くした方が「振り心地」が同じになるからです。言い換えると、打ちやすいFW、ミスを出づらいFWを求めるならば、シャフト重量にこだわって下さい。例えば、ドライバーのシャフト重量が50gならば、3Wからは55~65gのシャフトを使う。これだけで、FWの安定感はグッと増してきます。

例えば大ヒットしたテーラーメイドのR11ですが、同時にフェアウェイウッドも発売となりました。純正シャフトについてはドライバーもFWもまったく同じシャフト。RとSRにはモトーレ55(50g台)、SとXにはモトーレ60(60g台)が装着。このため、例えば、ドライバーのSシャフトが「60g」なのに対し、3WのSシャフトは「57g」。3グラム軽いのは‥‥3Wの方がシャフトの長さが2インチ以上短いからです。

ドライバーよりも3Wの方がシャフト重量が軽い!!

クラブセッティングの観点から考えると、これは決して望ましいことではありません。2インチ以上短いクラブの方が、シャフトが軽い(もしくは同じ重量)だと振った時に軽く感じ(特に手元側の重量)、トップや引っかけが出やすくなるからです。セッティングの基本をから考えると、ゴルファーに打ちやすいクラブを提供しているとは思えません。

では、なぜクラブメーカーはわざわざセッティングの流れを無視したようなシャフトを装着するのか?

ここからはボクの推察ですが、多くのメーカーは「あるメーカーの失敗」を教訓にし過ぎ、それが原因でFWのシャフト重量を重くすることに強い抵抗感があるのでしょう。

今から10年以上前だったと思いますが、キャロウェイとPRGRでは、FWにドライバーよりも10gほど重いシャフトを装着していました。それに対して、他社はドライバーと同じ重量のシャフトをFWに装着。例えるならば、ビデオのベータとVHSのような図式になっていました。で、市場(ゴルフショップ、ゴルファー)がチョイスしたのは‥‥

軽いシャフトです。

重いシャフトを装着したキャロウェイとPRGRのFWよりも、ドライバーと同じ重量のシャフトを装着したメーカーのFWの方が販売実績が上がりました。結果、その翌年から、キャロウェイとPRGRもシャフト重量をガラッと見直し、FWにもドライバーと同じ重量のシャフトを装着。それ以降は、ほとんどのメーカーはFWのシャフト重量を見直してません。「重い=売れない」という図式がFWの常識になってしまい、FWのシャフト重量を重くすることに対して、ネガティブなスタンスを取らざるをえないのでしょう。

ゴルフ業界に限りませんが、日本では一度失敗すると、「それはタブー」という風潮が定着化し、セカンドチャレンジがまず認められません。また、モノが売れないこの時代に他社がやらないことに対して、チャレンジすることが非常に難しい。失敗が許されない空気があるからです。こういう背景があるために、シャフト重量を変える
ことが非常に難しいのです。

話が大げさになってすみませんm(_ _)m。

本題に戻りましょう。もし、FWが上手く当たらない、トップやチョロ、引っかけが出やすいならばシャフト重量が軽い(ドライバーに対して)ことが原因になっていることが結構あります。

たかがシャフト重量と思うかも知れませんが、シャフトの重さが10g変わったら明らかに振り心地が変わります。テークバックが浅くなるのを防止できますし、切り返しで打ち急ぐのも防げます。ヘッドスピードを上げるという点では少し不利ですが、それを除けば、シャフトを少し重くするだけでかなり打ちやすくなるのです。

「FWは難しい」と感じているならば、今使っているFWのシャフトの重量をチェックして下さい。ドライバーと同じか、ドライバーよりも軽いシャフトを使っているならば、ミスの原因はクラブにもあります。FWはロフトが少し多めでシャフトを少し重くする。これだけでずいぶんと打ちやすくなりますし、ゴルファーの強力な武器になるのです。


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