ナイキ VAPOR FLYフェアウェイウッド

このインプレッションは、マーク金井有料メルマガ「マーク金井の書かずにいられない」2016年8月23日に配信されたものです

 

 

『事件は現場で起こっている』

 

 

とはよく言ったもので、僕は定期的に中古ショップや、量販店に顔を出して、実際にクラブが幾らぐらいで流通しているかチェックしている。実は、ゴルフクラブに関わる人の多くが、ゴルフにもあまり行かない。ゴルフショップにも行かないというのが、残念ながら
悲しい現実。リアルな現実をしっかり見ることで、何か大切なことが見つかると僕は信じているので、僕は定点観測を怠らない。

 

ナイキショックの話は、このメルマガでもしてきたが、ナイキのプロダクトを僕もしっかりと残しておきたいので、何を買おうか悩んでいた時に見つけたのがこれ 『ナイキ VAPOR FLYフェアウェイウッド』の3+だ。僕はスチールヘッド3+を皮切りに、テーラーメイドファイヤーソール、そしてナイキのT40など、ロフトの立ったフェアウェイウッドが大好き。それに加えてナイキは昔からフェアウェイウッドを作るのが得意なメーカー。特にT40は非常に長く使った。今でも持っているぐらい気に入ってる超低重心のフェアウェイウッドだ。

 

広島のトップアマからプロテストを受けて合格し、シニアツアーで活躍している田村尚之プロは、未だにこのナイキT40フェアウェイウッドを使っていると言う話、今見るとヘッドが小ぶりで、フェースの反発も今風ではないが、超低重心でコントロール性が高い名器だった。この名器は、VR-PRO LIMTEDから、VAPOR PROフェアウェイウッドへと進化し、そしてこの『VAPOR FLYフェアウェイウッド』が最後のフェアウェイウッドとなる。

このフェアウェイウッドは『コンプレッションチャンネル』とよばれる、ソールのフェース側ギリギリにある溝によって、フェースの反発を確保しているのが特徴。溝といえばアダムスからテーラーメイドというイメージが強いが、ナイキはVR-PROの時代から取り組んでいる。反発と芯の広さを感じるのだが、ウッドのキャビティバッグ構造の効果は、今だから言うけどよくわからない。アイアンのキャビティバック構造は、慣性モーメントを増やしたり、重心深度を深くする狙いがあるが、ナイキがウッドで謳っていたのは、浅重心であったりする・・計測してみても、ちっとも浅重心ではない、まあリブが入ったりするので、剛性は上がるはずだが、ナイキに限ったことではないが、毎年モデルチェンジの弊害を感じる部分だろう。

 

ナイキのクラブが、素晴らしかったのは、国産メーカーもしくは、外ブラの日本仕様のプロダクトは、グローレみたいに、団塊の世代をターゲットにしてしまう。アスリートモデルと呼んでいるモデルでさえ、団塊の世代もなんとか使える感じを出そうと、軽いシャフ
トを入れてしまうが、このクラブは、324gとしっかり重量がある。若い人が純正シャフトでも使えるクラブというのは、実はかなり珍しい

 

 

この3+だが、表示ロフトは13度だが、計測してみると11.75度とかなり歯ごたえがある。実際に試打してみるとフェースの弾きの良さ、打感の良さをすごく感じる。低重心ではないが、ロフトが小さいこともあって、適度なスピン量で飛距離も稼げる。可変スリーブなので、ロフトを増やすことも可能だ。

 

 

クラブを作っている僕がからすると、こんなクラブは1万ちょいでは、原価ぐらいではないかと心配する。こんな値段で結果売られる、厳しいゴルフクラブ事業に見切りをつけたくなる気持ちが、少しわかった気がした。

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