フォーティーン Hi877ユーティリティ(2016)

このインプレッションは、マーク金井有料メルマガ「マーク金井の書かずにいられない」2016年12月1日に配信されたものです

先日のJTカップで日本の男子ツアーも終了。僕がゴルフ雑誌に関わり始め、トーナメントの取材を初めて30年経ったので、ブログにて振り返った。ファッションの流行は、周期的に昔は流行ったことが、新しい要素を加えてリバイバルされ、それが繰り返される。

 

80年代終わりから90年代にかけて、ゴルフクラブの大いなる変革期だった。ボールは糸巻きから2ピース(ソリッドボール)へ、パーシモンから、カーボンを経て、メタル、そしてチタンドライバーへ、クラブの大きな変化は、素材の変化により劇的に変わっていく。

 

そんな中で登場したのは、プロギアのインテスト(正確にはインツという横浜ゴムの子会社が販売していた)というクラブ。当時はアイアンでもウッドでもなく、ウッドからアイアンまで、境目無くつながること、それをノンリニア思想と名付け、このクラブが生まれた。今でこそ、ユーティリティとかハイブリッドと言われているが、当時はそういう言葉はなく、その特異な色から自然発生的にタラコと呼ばれるようになった。

 

インテストは、竹林隆光氏が設計したのは有名だが、竹林さんが作ったクラブメーカーフォーティーンから生まれたのが、インテストを彷彿させる色と形状の、「Hi877」だ。色はバナナのような黄色で、型番も877(バナナ)と、タラコに対抗していてバナナを印象づける作りとなっている。やはり色が変わっているので、SNSなどでも話題となっているようだ。

タラコから30年を経て発売されたバナナだが、30年の進化を感じるのだろうか?!T島が借りていたのを試打してみたが、インテストを試打した時の衝撃はなかった。当時はユーティリティと言うものがなかった、いやショートウッドも市民権を得ていない、キワモノクラブだった時期だから、アイアンと比較して劇的に打ちやすいという評価になった。

 

しかし、現在ユーティリティというジャンルが確立している。確かにアイアンより打ちやすい、アイアン型ユーティリティとしてはよく出来ていると思うが、ウッド型ユーティリティのミスヒットの強さには及ばない。そして、衝撃を感じなかったもう一つの理由は、アイアン自体の30年の進化だ。

 

アイアンはこの30年で劇的にやさしくなった。飛んで上がる、それこそユーティリティのようなアイアン。すでに、ユーティリティとアイアンの境目が不明瞭になり、ノンリニア思想は、すでに思想でなく現実となってしまった分、衝撃を感じなかったのではというのが、僕なりの分析だ。

 

バナナは、この30年の進化のスピードには追いついていないと僕は感じた。しかしさっきも書いたように、アイアン型ユーティリティとしては魅力的だし、色は斬新なものがあるので、欲しい人は魅力的だろう。


年配のゴルファーは、アイアン形状が好きで、ウッド型ユーティリティに馴染めない人も多いと聞く。そんな人は一度試してみることをオススメする。

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