2016 マーク金井の気に入ったクラブ ベスト3

このインプレッションは、マーク金井有料メルマガ、『マーク金井の書かずにいられない2016年12月27日号』に掲載されたものです


今年も残り4日となった。今年もいろんなクラブを試打したり、購入したりした。今回は、今年僕が買って、気に入ったクラブのランキングを発表したいと思う。

何度も書いているが、重心位置を可変するクラブが全盛となっている。調整機能を満載し、目先を変えないとクラブが売れない。『多機能にしないとクラブは売れないのではないか?!』というメーカーの強迫観念すら感じてしまう。今回のランキングでは、基本的に調整機能があるクラブは、入っていない。

可変スリーブのものは入っている。これはロフト角、フェース角の可変機能というよりも、シャフトが容易に交換できるという機能を僕は評価している。仕事として便利であるが、「一般ゴルファーにこの機能が必要か?」と言われれば、答えはYESと言い切れないと僕は思う。シャフトを色々変えたいという人にはいいだろが、スコアメイクとしてのクラブセッティングにおいては、シャフトをこまめに変えることは、特にメリットにはならないと思うからだ。

今年のクラブを総括するにあたって、調整機能するクラブに対してなぜ否定的なのか、改めて書いておくことにしよう。確かに便利な機能に感じるかもしれないが、クラブは、ターゲットユーザーを明確にして作られる。そのターゲットユーザーを一番感じられるのが、フェースアングルや、ロフト角、重心角、そして重心の位置だ。それを動かせるということは、クラブの基本設定が無いと僕には感じてしまう。

実際はターゲットユーザーがあり、微調整に過ぎないのだが、メーカーは、『幅広く対応できる』と打ち出している。残念ながら、調味料を入れたからと言って、醤油味のラーメンが、味噌味に変わったりすることは無い。僕の記憶が正しければ、そこを説明しているメーカーは無い。

そして、その目先を変える為の調整機能を実現するために、その造作に重量を取られてしまう。クラブ本来のターゲットユーザーに対して、しっかりと基本設定するべく使われる、重量がそこに奪われてしまい、手段と目的が逆転してしまっているように感じる。試作品としてはいいだろう。どこに重心を配置するか?!移動させることで、ターゲットユーザーに対して、ベストな場所を探れるからだ。

設計者の意図が、不明確になる。いや設計者のいないクラブ。半完成品に感じるからだ。『最後の仕上げはゴルファーが行って下さい』と言っているのと同じに、僕は感じてしまうから・・・もちろん最後の仕上げは自分でしたいという人にはいいだろう。

まずは

『テーラーメイドM2ドライバー』

ご存知テーラーメイドのセカンドブランドとなるドライバー、面白いのは、テーラーメイドもキャロウェイもセカンドブランドのクラブのほうが、歴代よく出来ていること・・すべての機能を「全部のせ」にすることなく、制約の中でカタチにしていくからではないか?!と僕は感じている。

調整機能があるトップブランドのM1よりも、M2のがニュートラルな特性となっていて、M1よりも捕まりがいい。ミスに対する寛容度も高くなっている。捕まりがいい と言っても、スライサーがストレートボールになるクラブではない。基本的に捕まりは抑えてあるが、M1と比較しての話だ。ここは誤解しないで欲しい。

今年、タイガー・ウッズが復帰に際して選んだのは、このM2ドライバー。僕の一押しをタイガーが選んでくれたのは、かなり嬉しい出来事だった。

『テーラーメイド グローレF2ドライバー』

こちらもM2と同じように、重心位置の調整機能がない。プレミアムブランドでも日本のユーザーは、調整機能をアメリカほど評価していいないことをしっかり掴んでいることを理解している。こちらはグローレFよりも、初代グローレに近い。ボールが捕まる点もいいだろう。ヘッドの挙動はニュートラルで、ヘッド重量が重すぎない点もいい。クラブを長くしたい人には、M2よりもこちらを勧めたい

『テーラーメイド M2フェアウエイウッド 3HL』

ロケットボールズやX-HOTが、発売されて以来、飛ぶスプーンというカテゴリーが出来上がってしまった。飛ぶスプーン、飛ぶのはいいのだが、飛びに特化しずぎて、地面から打つには、プロ並みのヘッドスピードが必要となってしまった。実際、日本のツアープロでも、『飛びすぎて使いにくい』という声が出るほど・・こうなってしまうとアマチュアでは、なかなか太刀打ちできない。

シングルプレーヤーでも『5Wはいいのに、3Wが打てない』

という人が多いという話を聞く。ここまで低スピンになってしまうと、3Wのロフトは16度~17度は欲しくなってしまう。テーラーメイドのM2の、US仕様はその点を考慮しているのか16.5度のロフト設定、3HLがあるので安心だ。そしてネックには調整機能がないのもシンプルでいい。

価格的にもメリットが有る、セカンドブランドは価格も安く、若い世代が使いやすくなっている。日本のメーカーは、若い世代が使える価格設定のクラブを作らない。作っても初心者向けにして、カッコよくない。アナライズのクラブは、若い世代の人も使えるように低価格で、デザインもこだわっている。

調整機能満載のクラブは、まだ来年も発売されそうだが、僕は基本性能にこだわり、若い世代も買いやすい価格にこだわり、デザインもこだわって、クラブを作っていこうと思っている。

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