ピンi200アイアン(2017)

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メルマガ読者の方々には、今更言うまでもないと思うが、冬に入ると僕は完全にスノボモードとなる。しかし僕のモード関係なく、ゴルフの世界では、新製品発表会ラッシュが続く、これは1月末にアメリカでPGAマーチャンダイジングショウ(PGAショウ)が開催されるからに他ならない。

アメリカのメーカーは、このショウに向けて新製品を発表し、販売を開始していく。このPGAショウだが、日本のゴルフフェアと違い、一般のエンドユーザーは入場できない。「マーチャンダイジング」つまり、コンシュマー向けのショウであり、ショップの経営者や、ゴルフ場関係者、メディアでなければ入場できないのだ。そこで新製品をプロモーションして、仕入れてもらったりするというのが趣旨となっている。

実は日本のゴルフフェアも、当初はコンシュマー向けで一般のエンドユーザーは入場できなかった。つい最近まで金曜日だけ、コンシュマー向けという区分けをしていたのだが、それも無くなってしまった。以前は、発売をゴルフフェアに合わせていた日本のメーカーだか、最近はすでに発売しているものを並べているだけ、期待して観に行く商品が特に無いという盛り上がりに欠けるのもしかたのないところ。

アメリカはこのサイクルをしっかりと継承している。この流れを受けて、1月頭から、外ブラの発表会ラッシュとなるのだが、その先頭を切ってピンが新製品発表会を開催した。今回発表されたのは、パター、レディースクラブ、ウエッジそして、今回取り上げるのが、

i200アイアンだ。

ピンは、この間の鰻登りに日本での販売本数を伸ばしている。昨年もGシリーズが充実していたので、今回もiシリーズかなと思っていたので予想通りだった。i200という名前な中途半端に感じないでもないが、タイトリストのAP2にぶつけるべく発売されたアイアンだろう。ヘッドサイズは大きすぎず小さすぎず、アスリートモデルに憧れる人が手を出しやすいサイズのアイアンとなっている

 

アスリート向けといえば、素材はやはり軟鉄鍛造が人気だが、ピンは一貫してステンレス鋳造のアイアンを作っている。一時期、何を血迷ったか、軟鉄鍛造のアイアンを作ったりしたが、今はステンレス鋳造のみ、このi200アイアンは、バックフェースにポケットを作って、そこへアイオノマー樹脂を入れることでソフトな打感を実現している。そしてこのポケットに入れる樹脂の量でヘッドの個体差を是正するという合理的な設計だ。

 

個体差を合理的に無くするというピンの姿勢は素晴らしいが、更に僕が評価するのは、大きめのバンス角。7番アイアンで9度としっかりとしたバンス角をつけている。メルマガ読者の皆さんなら、僕がアイアンのバンスにこだわっているのは、ご存知かと思うが、フェース面のスイートエリアがいかに広くても、ヘッドが手前から入ってしまう、つまりダフッてしまうと、大きなミスとなってしまう。

 

バンス角が大きいと、抜けはよくない。抜けないということは、手前から入ってもヘッドの芝の中に入っていかないので、ボールとなんとかコンタクトできるようになる。ウエッジも抜けが良いウエッジというのは同じ傾向があるから要注意だ。

 

ステンレス鋳造はライ角を調整できない、だがピンは、ライ角の違うヘッドを用意しているので、自分が適正ライ角を知っていれば、そのライ角のヘッドをオーダーすればいい。自社でフィッティングスタジオを展開しているので、全国各地でこのフィッティングが受けられるのも、ピンの素晴らしいところだ。

 

さて話をi200アイアンに戻そう。このアイアン、バックフェースも削り出しで、i-Bladeっぽくて見た目も非常にいい。僕はG25、G30と使っているが、スタジオにはi20もシャフトのテスト用に持っている。このi20アイアンは、非常にスタンダードでバランスがいいアイアン。メルマガだから書くけど、i200アイアンを試打してみると、性能的にはi20、i25とほとんど差がないと僕は感じる。打感は良くなっているとは思うが・・・

 

逆に言えば打感さえ気にしなければ、こちらを選ぶという選択肢も有りかと思う。しかしこのi200はシャフトのセレクションがとても良く、その点はオススメしやすいポイントだ。モーダス3の105も選べる。日本のメーカーは、こういうアスリートモデルでも、シニア層を意識して、定番の軽量スチールシャフトと、軽すぎるカーボンシャフトというシャフトセレクションになってしまうことが少なくないが、ピンはしっかりと、ヘッドとシャフトを客層ごとにセレクトしていると言えるだろう。

 

とは言えピンもi25アイアンまでは、重いカーボンがラインナップされていたのが、iアイアンから無くなってしまい日本のメーカーっぽくなってしまったのが残念といえば残念だ。しかしピンの基本姿勢はクラブメーカーとして見習いたいと思う

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