グローブライド オノフ黒スプーン(2017)

片山晋呉プロと一緒に書いたシンゴイズム。お陰様で高評価をいただいている。実は取材に二年半かけていて、僕はカメラマンとして、ロープの中から写真を撮ったりと、徹底的に彼のゴルフに近づいて取材した。そのお陰で、彼のクラブ遍歴をしっかりとチェックできるという嬉しい誤算もあった。

 

新しいもの好きで有名な片山プロだが、気に入った物を長く使う一面も持っている。新しいクラブもいろいろテストするが、ドライバーは、結局フォーティーンの2012年モデルCT-112に戻ってしまう。CT-112のヘッドは10個以上ストックしているそうだ。いろいろテストするがいつも本妻に戻ってしまう1Wだが、3Wには本妻がいないので、この2年半でもかなり変化している。

 

昨年は夏前からホンマのTW727がエースだったが、調子を上げてきた、日本オープンぐらいからは、ずっと同じモデルに固定。それはグローブライドのオノフ黒スプーンだ。ちょうど夏ぐらいに、所属しているイーグルポイントゴルフクラブでの練習を取材に行ったが、このプロトタイプのスプーンを徹底的にテストしている姿を密かにチェックしていたが、ついに製品化された。

 

こちらのスプーンはチタン製で、シンゴイズムの表紙で片山プロが持っているクラブが、このクラブ。発売前のフライングで本来はNGなのだが、発売3ヶ月前からしっかりと写っている。ソールとクラウンにも溝がある。アダムスのクラブのように溝をつかってヘッドをたわませて反発を稼いでいると思われる。これはメルマガだから書くけど、ホットリストで試打したフェアウェイウッドの中では、掛け値無しで飛んだ一本だ。

 

ヘッド形状は3Wなのだが、弾道がドライバーみたいに飛んでいく。フェアウェイウッドは、飛距離も欲しいが、ボールを止めたいという局面がある。ロフトは15度で、打ち出し角が高く、スピンが少ないのでかなりの低重心だと推測できる。低重心なクラブは、ボールの捕まりがわるく、球が滑るように感じるものだが、15度もロフトがあるとこの滑りがない。球のつかまりには、フェース角や重心位置が深く関係あるが、ロフト角も重量な要素であることを再認識させられた。

 

たぶん片山プロ用には、この15度だけでなく13度ぐらいのものも作っているだろう。地面からグリーンを狙うのには15度を選ぶだろうが、ティショットに多用するなら13度がいいだろう。どちらにせよヘッドスピードと技術があればいいが、アマチュアでは、ティショットでも13度は球が滑るんじゃないかと推測する。

 

大切なことで繰り返すが、ボールの捕まりは、フェース角、重心距離、重心深度、重心深度、この4つに加え、ロフト角が非常に大切。ロフト角が大きくなるとつかまりもよくなる。逆に小さくになると捕まりも悪くなる。

 

少し残念なのはロフト角16度の4Wがあるのだが、ヘッド素材も構造もスプーンとは違う。こちらも6万円でいいから、チタンを使った同じ構造で作ってほしかったと思う。ヘッドスピードが45m/sを切るアマチュアにとっては、地面から打つなら、低重心で打ち出しが上がるとは言え、16度~17度ぐらいあったほうが、ボールが上がり、捕まりもよく使い勝手がいいからだ。まだまだ、スプーンは15度前後という固定概念が強いのはわかるが、非常に出来がいいだけに、少し残念に感じた。

 

このフェアウェイウッドは、スプーンだけ6万円(税前)と高価だが、間違いなく購入するだろう。

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