ダンロップ ゼクシオ10ドライバー(2017)

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前回の号外でも書いたが、10月に入ってすぐに10代目のゼクシオが発表された。この10代目のゼクシオを見た僕が感じたことを正直に書く。僕は新しいゼクシオが、まるで日本のゴルフの縮図のように見えた。ゴルフクラブの作られ方には、二種類の開発ベクトルがあるとメルマガで何度も書いている。それは、開発する側が強いコンセプトを持って作り出す「プロダクトアウト」と、ユーザーの声をしっかりと拾って作りあげるマーケットイン」の2つ。

この2つのどちらかを強く反映して、ゴルフクラブは開発されていくが、ゼクシオほどマーケットインして作られるクラブは無いと思う。累計売上1900万本の中身だが、60%以上が買い替え需要とのこと、ゼクシオユーザーが、新しいゼクシオを作って、その繰り返しでゼクシオ10が出来上がっているわけだ。

初代が発売された2000年から、すでに17年も経ちその頃50歳台だった団塊の世代もすでに70歳。団塊の世代、団塊の世代と言うが、その定義を調べてみた。団塊の世代とは、第二次世界大戦直後の1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)に生まれて、文化的な面や思想的な面で共通している戦後世代のことだそうだ(Wikipediaより)

団塊の世代、つまり2017年で70歳をちょうど迎えている世代。ぶっちゃけ70歳というとシニアゴルファーと呼んでも、流石に誰も「俺はシニアじゃない」と言わないはず。ゼクシオは8代目からドライバーの総重量は270グラム台になった。10年前のレディースドライバーよりも軽い。ちなみに僕は59歳だが、308グラムのドライバーを使っている。まだまだターゲットユーザーではないのだ。

皆さんは気がついているだろうか?!以前は「シニア向けドライバー」というカテゴリーがあったが、今はほとんど姿を消し、団塊の世代の高年齢化と共に、ポジションを失っていった。今までシニアより少し若い、今の僕みたいなゴルファーをターゲットユーザーにしていたブランドがすべて、シニアを対象に作られれるようになっているのだ。

もちろん、ゼクシオ10は歴代のゼクシオユーザーに支えられて、進化を遂げている。見事にマーケットインされて作られている。フックフェースに見えるが、捕まりすぎないドライバーは、70歳のゴルファーが打つと飛距離が伸びる要素が盛り沢山。アイアンは、ソール幅が広くなり、ソール面積も増えて、安心感が増している。しかしダウンブローに打つと、バンスがないのでボールは右に飛び出す。しかしダウンブローに打たず、アーリーリリースして打つと綺麗に真っ直ぐ飛ぶのだ。

これにもし仮に、ゼクシオ10アイアンに、バンスを付けて、ダウンブローに打ってまっすぐ飛ぶように作ると、アーリーリリースするゴルファーが打つとボール引っかかってしまう。おまけに、バンスが少ないと練習場でも、引っかからず気持ちよく打てる。大多数のアマチュアゴルファーには気持ちがいいアイアンに仕上がってしまっている

僕や、ローハンデの試打者が、綺麗にダウンブローにヘッドを入れると、インパクトの衝撃でフェースが開き、ボールが狙いよりも5〜15ヤード右に飛んでしまう。ダウンブローに打つ人には向いていないクラブになってしまった。

アマチュアゴルファーのスイングをとことん研究し、とことんマーケットインすることで作られ、プロゴルファーのような、スイングを向上させるベクトルを追いかけているクラブとは真逆のクラブになっている。僕はゼクシオを一度も買ったことがないし、ターゲットユーザーではない自覚があるから買わないだけ。アマチュアゴルファーを忖度して作られているクラブで、完成度はとても高い。

僕がターゲットユーザーではないからと言って、僕は決して否定しない。ゴルフクラブの目指すベクトルの一つのカタチであることは間違いないからだ。ゼクシオのアイアンで素晴らしいと思うのは、セットとしてウエッジを作っていること、このウエッジは非常に出来が良い。ゼクシオアイアンを購入するなら、ウエッジもセットで買って欲しい。このアイアンに単品ウエッジを組み合わせるのはもったいない、それぐらい出来のいいウエッジだ。

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