日本シャフト ゼロス6

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やっと春が到来、ゴルフシーズンの開幕という感じが出てきた。そして今週末は、ジャパンゴルフフェア2018が開幕する。昨年から会場がパシフィコ横浜になり、今年で2回目。大手メーカーのプロギア、ヤマハなど出展をやめていたところも戻ってきている。プロギアはなんと10年ぶりの出展。この機会に是非、皆さんも会場に足を運んで欲しい。僕も土曜日には、阪神公易のブースでトークショーをやる。見かけたら気軽に声をかけて欲しい。

さて日本のシャフトメーカーはフジクラ、三菱ケミカル、USTマミヤ、グラファイトデザインとあるが、スチールシャフトを作っているのは、日本シャフトと島田シャフトぐらい。日本シャフトのように、カーボンとスチール両方作っている珍しい。日本シャフトと言えば、軽量スチールのNSPRO950が有名。日本におけるシェアは70%もあるそうだ。

しかし最近、メーカー純正シャフトも、脱NS950の動きを感じる。とは言うものの日本シャフトの優位は続く、MODUS3 105、NS950より軽いゼロス6,7,8のシリーズを装着するメーカーが増えてきた。アイアンのシャフトも新しいシャフトを入れると、新しいイメージが出て、他社と差別化出来るだろう。

特に飛距離を売りにしている、ぶっ飛びアイアンには、ゼロス6,7,8を装着されることが増えている。今までなら軽量シャフトと言えばカーボンが主流だったのだが、どうしてスチールシャフトの軽量化が歓迎されるのだろう?今まで、スチールシャフトの最軽量は70g台までだったが、今年になりゼロス6という60グラム台のスチールシャフトが登場。早々にピンのG700アイアンに採用されている。

今までは70g台の軽量スチールシャフトが、軽さの限界だった。スチールシャフトは、シャフトの肉厚を薄くすることで、軽量化をはかっている。アイアンシャフトは、ウッド用に比べると更に強度が必要。ただ単に軽くするだけでは、片手落ちだ。強度を保ちつつ軽量化する必要がある。今まで作ることが難しかったのは、この両立が難しいからだ。

ではどうしてカーボンではなく、超軽量スチールシャフトを採用するのだろう。まず価格的なこともあるだろう。もう一つ大きな問題がある。カーボンシャフトとスチールシャフトのしなり感が違うこと。同じ重量でも、スチールに慣れていると、カーボンシャフトを打つとタイミングがズレる。もちろん使っているうちに徐々に慣れてくるが、しばらく時間がかかる。

ゼロス6は、ヘッドスピード33〜38m/sがターゲットユーザー、ヘッドスピード40m/sの人が打ったら頼りなく感じるだろう。しかしターゲットユーザーのヘッドスピードで打つと、なんとも素晴らしい性能を発揮する。どんな人を対象にするか?を明確にすることで、そのターゲットユーザーにピッタリのシャフトを作り出した。逆にヘッドスピード40m/s以上のゴルファーは使わないで欲しいと告知している。
とかくゴルフクラブは、すべてのユーザーにも合うように、宣伝するものだが、実際はターゲットユーザーが存在し、そのユーザーに対して作られている。ゼロス6は、正直にターゲットユーザーを限定していることを告知し、逆に使ってほしくないユーザーもハッキリさせることで、尖ったシャフトを開発し販売することができた。
誰でも使える、誰でも飛ぶなどと無理な宣伝をせず、正直に宣伝することで商品の優位性がハッキリして、結局売上に通じると僕は超私的には思っている。僕がデザインした、EKB58というバンカー専用ウエッジは、ヘッドにBunkerOnlyと刻印している。ユーザー限定することは決して悪いことではなく、正しいマーケティングの一つだと僕は思っているからだ。

ちなみにゼロス6にフレックス表記はない。僕が作ったシャフトにもフレックス表記をしていない。理由はその重量帯が必要なユーザーというのは、その重量帯に適したフレックスがあるから。もちろん軽くて硬いシャフト、重くて柔らかいシャフトというのも世の中には必要だが、それはそれで理由を説明しターゲットユーザーを明確にすればいいだけ

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