テーラーメイドM3 460ドライバー(2018)

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今年もジャパンゴルフフェアーが無事終了。僕もしっかりと3日間会場に足を運んできた。今年は12年ぶりのヤマハ、プロギアの復活。そしてテーラーメイドも久々の出展と盛り上がりを見せた。盛り上がっている言えばPGAツアーだろう。タイガーの復活し、精力的に試合に出るおかげで、観客動員数がかなり増えているという。昨年不調だったババ・ワトソン、ローリー・マキロイも復調してきて、あとは松山英樹の調子が上がるのを待つばかりだろう。

タイガーとマキロイの復活で、盛り上がってきたメーカーがテーラーメイド。ともにナイキの看板選手だったが、クラブ撤退で選んだのがテーラーメイド。昨年はどちらも目立った活躍はなかったが、今年は好調な二人、そして二人ともテーラーメイドのM3 460ドライバーを使っている。そのおかげというわけではないが、市場でもヒットしているという。

二人共昨年はM2を使っていたが、今年はM3へシフト。M2の後継モデルはM4という流れだが、実際ツアープロはM2からM3移行するプロがほとんど。シーズン当初からM4を使っていたダスティン・ジョンソンも、球筋をコントロールする必要があるコースではM3を使用している。M4は慣性モーメントが大きく、重心距離もM2と比べるとかなり伸びているのでM2とM4ではかなり性格が異なっているドライバーである。そのためM2ユーザーは、M3へ移行することがほとんど。しかし僕がM3を打ってみて、気になる点が2つある

一つはM3は重心位置が低く、そして浅いので、低スピン感が半端ではない。特に9度のロフトのM3はボールが上がらない。ヘッドスピード45m/sでもかなり厳しいだろう。48m/sぐらいは欲しいハイヘッドスピードゴルファー向けのドライバーだ。ヘッドスピード42、3m/sのゴルファーはとても手に負えない。もしどうしてもM3がほしいなら、迷わず10.5度のロフトを試して欲しいと思う。

重心位置は、新しく搭載されているウエイト可変システムのYトラックを使えばかなり移動することが出来るが、ウエイトはまずニュートラル位置でそのドライバーの性格を判断することをオススメする。

もう一つ気になるのは、ヘッド重量だ。ヘッド重量が204グラムとM4よりも重くなっていて、前作のM1と同じぐらい。M1のときも書いたが、これではかなり使い手を選んでしまう。このウエイトはアルミのカバーの裏にタングステンウエイトが配置してある。ウエイトを削ったり交換すれば、ヘッドウエイトを落とすことが出来るが、なかなか難しいし、それに気がつく人が少ない。

ヘッド重量と超低スピンと相まって、ハイヘッドスピードゴルファー専用となってしまったM3。せっかく日本仕様にシャフトも変えてきているのだから、ウエイトも変えてヘッド重量はせめて200グラム程度まで落せば、使える人もかなり増えると僕は思う。非常にもったいない。

キャロウェイのローグシリーズのサブゼロの日本仕様は、US仕様と比べて、ソールにあるネジのウエイトを変えることで、ヘッド重量を4グラム落としている。これはGBBエピック、サブゼロの反省点を生かしていると推測する。テーラーメイドも、わざわざ日本仕様にシャフトを開発していて装着しているのに、ヘッド重量はそのままと中途半ばな対応に感じる。

テーラーメイドは、日本マーケットに対する、位置づけが低いのではと思われても仕方がない。M1のように、ヤフオクなどで軽いウエイトがきっと発売されるだろうが、その手間をかけさせる前に、メーカーにはしっかり対応して置いて欲しいポイント。飛距離性能が高いだけに残念に感じる。

 

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