ヤマハ インプレスUD+2ドライバー(2018)

このインプレッションは、2018年10月のマーク金井の有料メルマガに掲載されたものです。(有料メルマガはこちらからご購読できます)

早いものでもうすぐ11月、2018年も終わろうとしている。この連載で書いてきて目立った動きは、ゴルフクラブの同質化。同質化は決して悪いことではない、しかしクラブを評価するときに、オリジナルよりも低くなるのは致し方ないと言えるだろう。そんな中、オリジナル感のあるモノづくりを作り続けているのは、ゼクシオだろう。可変スリーブには目もくれず、ペンシルネックを貫きヘッドとシャフトのコンセプトを合わせる。そしてカーボンコンポジットを採用せず独自路線を走っている。

流行に背を向けているとまでは言わないが、流行に決して振り回されていない。今回僕が、紹介するのはヤマハ インプレスUD+2ドライバー。アイアンはご存知のように売れている。

元祖ぶっ飛び系アイアンは3代目となったが、ドライバーは2代目。アイアンほどはヒットしていないが、ドライバーに対する僕の評価は高い。UD+2というのは、2番手上の飛距離を狙ったという意味のネーミング。アイアンは2番手上を実現して大ヒットしたが、ウッド特にドライバーはアイアンのようにロフトを2番手立てるという裏技もないので簡単に実現できないのは簡単に想像できる。

ドライバーで+2な飛距離。しかしいたずらにロフト角は小さく出来ない。ヤマハはこの難題に、真面目に取り組んだ。ドライバーの飛距離アップというと、低スピン、

ボール初速アップというのが、キーワードだろう。もちろんヤマハも取り組んでいるが、見逃されがちなのがミート率のアップ。もちろん芯で打つことがミート率のアップに繋がるが、もう一つ大切なことがある。それはフェーストゥパス、インパクトの時のフェース向きが、ミート率に非常に影響する。スライサーはミート率が低いが、これはインパクト時にフェースが軌道に対してオープンになり、力が逃げてしまいボール初速が上がらず、スピン量も増えてしまうから。

他のメーカーは、インパクト時にフェースが開くゴルファーに対して、フックフェースにすることで対応する。インパクト時にフェースが若干クローズな方がインパクト効率がいいからだ。

しかしヤマハは独自の方向性を取っている。あえてフックフェースにせず、それよりは効率の良いやり方にトライしている。それはFP値(フェースプログレッション)を少なくしている。ドライバーなのにグースネックにしていると言えばわかりやすいだろうか?グースネックだとインパクトのポイントが少し遅れるので、フェースがクローズな状態でインパクトしやすいので、ミート率を上げることが出来るのだ。

グースネックは非常に効果があるのだが、何故かどのメーカーもやらない。以前は外ブラで多く見受けられたが、最近は見かけない。ましてや国内の大手メーカーが採用するというのは、かなりの勇気だろう。フェース角クローズよりも効果がある。デメリットは見た目だろう。これに尽きる、ヤマハはグースネックをあまり目立たないようにうまく顔作りをしている。

加えて45.75インチ、クラブ重量も279グラム(Rシャフト)と軽量でヘッドスピードを上げようとしている。このクラブはリシャフトを勧めない、というのもヘッドのコンセプトに

最適なマッチングをはかったシャフトが装着されているから。ヤマハRMXシリーズは他のメーカーに先駆けてヘッド単体で販売しているが、あえてインプレスUD+2ドライバーは

ペンシルネックにしている。メーカーの拘りが伝わってくるようだ。スライスに悩むアマチュアゴルファーには、ゼクシオよりもお勧めしたいドライバー。ボールを捕まえるために、見た目にこだわらず、一番効率がいい方法をとったヤマハ。ここまで思い切りよくやれるのは、マーケットインとしてクラブを作っていないから。僕はこのドライバーのプロダクトアウトなモノづくりを非常に評価したいと思う。

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