スイングは2人芝居、主役はクラブ、脇役は人間

ひょんなことから演劇鑑賞にハマって早3年。小劇団からメジャーな劇団までジャンルを問わず‥‥これまで500本以上の舞台を見てきました。そして挙げ句の果てには、昨年12月、役者になるトレーニングを丸2日受けました(笑)

ゴルフと演劇。まったくジャンルが違いますが、芝居を観れば観るほど‥‥演技とゴルフスイングが非常に似ていることに気づきました。演技もスイングもどちらも身体表現。そして、芝居も演技も上手い人ほど動き(表現)が自然に見えます。

体の使い方しかり、力加減しかり、リズムしかり、テンポしかり、バランスしかり。下手な役者ほど、下手なゴルファー同様、体の使い方が不自然だったり、リズムやテンポも悪い。変な所に力が入っていたりしています。身体表現と言う意味ではゴルフも演劇もまったく同じです。

下手な役者ほど、自分のイメージと実際の動きとの間のギャップが大きい。ゴルフに例えるならば、下手な役者ほど頭の中はタイガー・ウッズ、でも実際のスイングは手打ちで弱々しいスイングになっています。そして、そんな役者ほど「自分には才能がない‥‥」「努力しても報われない‥‥」などとと考えています。

上手く演じられない役者と上手く演じられる役者。
上手いゴルファーと上手くないゴルファー。

この違いはどこにあるのか?

物理的に努力(練習)が足りていない人もいますが、実は、両者には根本的な勘違い、思い違いがあります。

それは、努力のベクトルがズレていること。ゴルフにおいてはたくさんボールを打っても上手くなれる保証はありません。演技においては、感情表現(イメージ)だけに頼って演技してしまう役者は本当に上手い役者になれません。(もちろん、例外もあって天才と呼ばれる人はその限りではありません)。

どちらにもかけているのは、イメージと現実のギャップを埋める具体的な方法を知らないからです。わざわざ「具体的」と書いたのは、演技もスイングも「具体的」な練習をすれば、練習すればしただけ上達できるからです。どちらの世界も努力では到達できない世界はありますが、ゴルフならば誰でもハンデ5ぐらいまでにはなれます。ゴルファーも役者も、正しいテクニックが身に付く稽古(練
習)すれば、確実にステップアップできます。

では、「具体的」には何を稽古(練習)すればいいのか?

ゴルフにおいては、スイングは2人芝居であることを自覚して下さい。役者1は「クラブ」、役者2は「自分」です。主役を自分にしていいのは並外れたパワーの持ち主だけ。パワーが普通な人や非力な人は、自分を主役するとクラブを味方に付けられず、飛距離を得るのが難しくなるからです。

これまでのメルマガでも書いてきましたが、この20年でクラブは劇的に進化しました。マッスルバックアイアンに代表される昔のクラブも残っていますが、新しいクラブの多くはヘッドが大きくなり、それに伴って重心距離が長くなりました。結果、重心距離の違いでスイング理論は変わってくるからです。

もちろん主役(クラブ)に合せた演技をする前に、基本的な稽古(練習)があります。それは自分の体の動きをコントロールすること。感覚にまかせて体を動かすのではなく、ひとつひとつの動きを自分で意識しながら体を動かすのです。

具体的に言うと、ゆっくりスローモーションのように動くこと、そして力んだ状態(リラックスしないで)で体を動かして下さい。例えば、関節も伸ばす所はピンと伸ばして、緩みのない状態を作る。

ゴルフ雑誌などでは「ゆっくり」動くことをレッスンするプロが多いですが、ゆっくり振る時に「力め」とアドバイスするプロはほとんどいません。なぜ「力む」ことにこだわるのかは、次回じっくり説明します。

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