マーク金井blog

カテゴリー: コースマネジメント、ラウンドにて思う

2013年06月17日ゴルフはスコアカードとの闘いなのかも知れない‥‥

4つのメジャー競技の中でももっとも過酷だと言われている全米オープン。今年のメリオンもコースセッティングは非常にタフで、世界の一流どころが平気でダボやトリプルボギーを叩き、スコアメイクに苦しみました。その苦しみの中で勝利を勝ち得たのはイングランドのJ・ローズF・ミケルソンは今回も後一歩で優勝に届かず、6度目の2位でした。日本勢では松山英樹が最終日に3アンダーのベストスコアをマーク。10位に入って来年の出場権を手に入れました。
さて、この全米オープン

優勝したジャスティン・ローズ!GDOより転載

優勝したジャスティン・ローズ!GDOより転載

GDOより転載。撮影はJJ田辺(いつもTwitter見てます)

GDOより転載。撮影はJJ田辺(いつもTwitter見てます)

テレビで観ていても難易度の高さが伝わってきます。狭められたフェアウェイ、いくつもの種類の芝が交じり合ったラフ、傾斜の激しい高速グリーン。下りは触っただけでもグリーンから出てしまうほど。上りと下りの速さがあまりにも違います。131個のバンカーは配置が絶妙で、視覚的なプレッシャーだけでなくミスショットを容赦なく待ち受けていました。今年も世界最難関のセッティングに仕上げられてましたが、USGAはもうひとつプレーヤーに罠を仕掛けているような気がしました。
メリオンはパー70で設定されていますが、500ヤードを越えるパー4が2つあります。通常500ヤードを越えてくればパー5なのですが、それをわざとパー4にしています。ツアープロの飛距離ならば2オン可能とはいえ、これはかなり厳しい設定です。特に18番は521ヤードでパー5。ティショットを300ヤード飛ばしても、2打目で221ヤードも残ります(ピン位置によって距離は前後します)。恐らく、米ツアーでもこんなタフなパー設定は少ないはずです。
そこにUSGAの作為というか罠というのを強く感じます。

course

全米オープン会場のメリオンのヤーデージ

521ヤードでパー5
521ヤードでパー4

どちらも距離は同じですが、プレーヤーが感じる難易度はガラッと変ります。パー5ならばやさしいホールになりますが、パー4ならば数字を見ただけで難しいホールです。ティグラウンドに上がればその差は歴然です。全米オープン史上3番目に長いパー4。ティグラウンドに上がればグリーンははるか彼方。パー5であればティショットの距離にこだわらなくても良いですが、パー4となれば、ツアープロであっても1ヤードでも遠くに飛ばしたくなるもの。パー4だと最初から3オンを狙う選択肢を持ちづらいからです。言い換えると、パー4になった途端、ツアープロであっても2オンの呪縛、2オンの呪いが無意識に掛かっているような気がしてなりません。

そして2オンが前提になればティショットを1ヤードでも遠くに飛ばしたくなり、それが無意識の力みにつながる‥‥パーの設定が5であればこんな素人じみた仮説は成り立ちませんが、パー4の設定ならばこの仮説はかなりの信憑性があるのではないでしょうか。

メリオンの18番521ヤードのPAR4 最終日のアベレージスコアは4.68

メリオンの18番521ヤードのPAR4 最終日のアベレージスコアは4.68

ちなみに、国内ツアーでもダンロップフェニックスの10番はパー5からパー4になってからの方が選手がスコアメイクに苦労しています。500ヤードちょっとのパー5の時よりも475ヤードのパー4になってからの方が、平均スコアが悪くなっている年もあるのです。実際、フェニックスに出場した選手に聞いてみても‥‥パー4になった途端、ティショットをミスしても強引に2オンを狙ってしまう、1ヤードでもグリーンに近づけたくなると言ってました。
ゴルフは自然との闘い、コースとの闘いと言われています。実際、全米オープンを観ているとその感じがテレビ画面からでもひしひしと伝わってきますが、同時に、プレーヤーはスコアカードに書かれたパーの数字とも闘っている気がしてなりません。目の前の1打に集中すればいいとは分かっていても、「パーで上がりたい」「ボギーを叩きたくない」ということも同時に考えながらプレーしているような気がしてなりません。

解説の丸山プロは「このコースはボギーが出るのはしょうがないから、1つでも2つでもバーディーを取っておきたい」と言ってましたが、まさに、これがプロの本音でしょう。自分でスコアを設定しなくてはプレーの戦略を立てられないのがゴルフですが、設定した瞬間、プレーヤーは自分の設定したスコアに縛られてしまう‥‥「パーで上がらなくてはならない」と思った瞬間、プロであってもスコアカードの数字と闘うことになるのです。

メンタルコーチのP.ニールソンは54ビジョンというのを提唱しています。すべてのホールをバーディで上がりましょうという考え方ですが、逆の考え方をするならば45ビジョンもありでしょう。すべてのホールでボギーがパーという仮説を立てて、すべてのホールをバーディ-(本当はパー)を狙う。全ホールでバーディーを取れば36になるという考え方です。

36を目標して36を出すのがやさしいのか?
それとも45を目標にして36を出すのがやさしいのか?

ゴルファーのタイプによっても異なると思いますが、後者の方がスコアカードの呪いにかかりづらいような気がします。次のラウンドではパー45に設定して、一体いくつバーディーが取れるのか、一体いくつイーグルが捕れるのかを試してみたいと思います~。

 

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PS.クラブが合っているかどうかを知るには、クラブのスペック計測は必要不可欠。アナライズのクラブ診断、マーク金井のクラブ&スイング診断では、現在使っているクラブを計測してからクラブ選びをアドバイスしています~。


2013年06月16日人の振り見て我が振り直せ~ゴルフバージョン!!

昨日、イラストレーターでありゴルフ大好き人間の野村タケオさんからこんな本が届きました。

「ゴルフあるある」(実業之日本社、1000円+税)

ゴルフあるある 

ゴルフあるある

アマチュアゴルファーのならではのゴルフ場での振る舞いをイラスト入りであれこれ紹介されいます。誰もが一度はしでかしてそうなことが色々紹介されてますが、実は、上達のヒントがかなり紹介されてました。それをいくつか紹介しましょう。

まるで台本があるかのように打つ前に言い訳をする。

これはスタートホールに非常に多いです。誰も聞いていないのに、「昨日は仕事が遅くて3時間しか寝てない」「寝違えて体が痛い」「風邪気味」にはじまり、「クラブを買い換えたばかり」「最近シャンクが止まらない」なんて言い訳を打つ前に口に出しているアマチュアが少なくありません。

気持ちは分かりますが、これを習慣付けてしまうとベストスコア更新は非常に難しいでしょう。打つ前にネガティブワードを言ってしまうと、スイングに悪影響が出ることはあっても好影響が出ないからです。万全のコンディションであろうとなかろうと、ゴルファーがやるべきことは自分のできる範囲でベストを尽くすこと。スタート前に何かつぶやかないと気が済まないならば、「今日は寝不足だから力まないでスイングできていい」とかつぶやいてみましょう。実際、マーク金井はゴルフ前夜でも寝るのは大体、深夜2時。3~4時間睡眠でゴルフに行ってますが、打つ前に言い訳のたぐいは絶対に言いません。スタートホールのティグランドでは「右のラフ狙い~」と、やるべきことをつぶやいてます。この方が、間違いなくミスショットを減らせます。

NEWクラブの賞味期限は短い。

買ったばかりのクラブとうのは、使い初めは調子良かったりします。マーク金井はこれを「新車効果」と名付けていますが、これにはちゃんとした理由があるんです。新しいクラブは新車と同じ。最初の内はならし運転するがごとく、クラブに気遣いながら少し控えめにスイングします。これがナイスショットを生み出しているのです。ところが慣れてくるとブンブン振り回したり「もっと飛ばしたい」なんて欲が出てくるものだから、元の木阿弥。新車効果が切れてしまいます。マーク金井はクラブを仕事ではしょっちゅう取っ替え引っ替えしますが、普段のラウンドでは同じクラブ、同じシャフトを使っています。ここ1年で言えば、ドライバーはタイトのVG3テーラーメイドのグローレ。この2本、メーカーは違いますがどちらも遠藤製作所。そしてどちらも重心距離が長めで重心深度が深めです。

アイアンについても、エースはタイトのVG3ピンのG25。シャフトはどちらもフジクラのMCI80のS。どちらもヘッドが大きめでバンスが強め。重心距離が長めのアイアンです。もちろん僕の設計したLYNX SSアイアン同じ特性。こちらの使用頻度は少なめですが、他社製品を出来るだけテストすることが、クラブの設計に必要と思い、あえてそうしています。

前回のゴルフのセッティング

前回のゴルフはタイトリストVG3を使用

クラブをしょっちゅう買い換えることは悪いことではありませんが、重心距離、重心深度のスペックがガラッと変ってしまうクラブを買い換えてしまうと、スイングが不安定になるのを避けられません。自分がどんなスペックのクラブと相性が良いのか? これをちゃんと知ってから、クラブを選べば新車効果だけでなく、クラブを買い換えた効果を得ることもできます。

ツアープロの中には契約メーカーを変えたら途端に不調になってしまう選手がいたりしますが、これはアマチュアの場合とちょっと違います。ツアープロの場合、以前使っていたクラブと同じモノを新しいメーカーで求めすぎてしまうと、袋小路に入り込む危険性があります。クラブメーカーを変えたならば、ガラッとクラブを変えてしまう。まったく違うクラブを使うようにした方が、新しいクラブがすんなり馴染みます。逆に言うと、これができないならば契約メーカーを変えない方がいいでしょう。

球数を打たないと練習した気がしない。

気持ちは分かりますが、これは完全な自己満足です。たくさんボールを打てばタイミングを合わせる技術は身に付きますが。間違った打ち方、変なフォームを定着化させるリスクが非常に大きい。例えば、シャフトクロスになっている人の場合、ボールをたくさん打てば打つほどシャフトクロスのトップが体の中に形状記憶されてしまいます。

自分のスイング動画を見ると、めちゃくちゃガッカリする

最近は携帯やスマホ、iPhoneでかなり綺麗な動画が撮れます。自分のスイングを見ると大抵の人は落ち込みますが、ゴルフにおいても自分を客観視することが上達の近道。そして、スイングを正しい形に導く練習をすることが、上達の近道です。マーク金井はボールを打つ時間と同じぐらいの時間をかけてゴルフの竪琴を使って素振りしてます。ゴルフは右手と左手の位置関係を正しく把握することで、正しいハンドアクションが身に付きます。そして正しいハンドアクションを身に付けることが、体をしっかり使ったスイングを身に付けることにつながるからです。

ダウンから

人の振り見て我が振り直せという諺がありますが、ゴルフにおいてもまさしくこれが当てはまるでしょう~。

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2013年06月05日アマチュアがホールインワンを達成する確率はどんなものか‥‥

昨日、マーク金井は人生2度目のホールインワンを達成しました。ゴルフ歴は約40年(ブランク10年含む)で2度目です。ちなみに1度目は昨年4月です。ここから先は、単なる自慢話なので、興味の無い方は読み飛ばして下さいませ~。

写真 (63)

マーク金井のラウンド数は月に4~5回。ちょっと多めに計算して年60ラウンドとして計算すると‥‥
60ラウンド×30年=1800ラウンド
1800ラウンドに2回ということは‥‥
900ラウンドに1回達成したことになります。
では、統計的なデータはどうなのか?

ネットで検索してみると、このサイトhttp://kakuritu.gozaru.jp/sub/sp/subsp.htmlでは、ホールインワンは4000人に1人の確率、
アマチュアは11750ラウンドで1回
男子プロで 900ラウンドで1回、
女子プロで 1175ラウンドで1回
(いずれも18ホールを1ラウンドとして計算)
というデータが出ています。マーク金井はプロではありませんが、ホールインワンを出す確率においては‥‥それなりのレベルです。ちなみに1度目から2度目のインターバルは多めに見積もっても80ラウンドぐらいです。

ちなみに米国の保険会社は1万~1万5000回に1回と算出。18ホールにパー3が4つあることを考えると、2500~3750回に一度とという感じです。

では、ホールインワン保険はどうなのか?
ゴルフ中の事故による賠償保険、用具保証付でホールインワン達成時に40万円の祝い金が出る場合、年額保険料は約9000円。事故、用具保証とホールインワンを折半した場合、ホールインワンの保険料は約4500円。ということは‥‥

約89年に1度ホールインワンを達成すると保険料の元が取れる計算になるでしょう~(笑)アマチュアの場合、年平均10~12ラウンドぐらいだと換算すると‥‥約1000ラウンドに一度の確率でホールインワンを達成すると、元が取れるとも言えるでしょう。

写真 (62)

 

ゴルフは数を競うスポーツですが、スコアカードに「1」という数字を書くのは格別です。ホールインワンを出すコツですが‥‥統計的に考えれば、たくさんラウンドすることでしょう。技術的に言えば、ダフりよりもトップ気味のショットを打った方が‥‥確実にホールインワンの確率が上がります~。これはホンマの話で、キャディさんに聞いてみてもナイスショットよりもハーフトップで入ることが多いそうです~。

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PS.

ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井ゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。

ゴルフの竪琴

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2013年04月21日スロープレーを防止する極意とは!?

アメリカンスタイルのゴルフが満喫できる多摩ヒルズゴルフコース

アメリカンスタイルのゴルフが満喫できる多摩ヒルズゴルフコース

FBでも書きましたが、一昨日の多摩ヒルズは4サムでプレーして3時間10分ほど。ハーフターンで茶店に立ち寄ったので実質3時間ちょっとで18ホール。乗用カートでのセルフでした。昨日の千葉市民ゴルフはハーフ1時間45分。こちらはキャディバッグを担ぎ、歩きでのプレーでした。どちらも平均的なプレータイムよりもかなり早いですが、どちらとも走りません。と言うか、ボクは同伴者に走ってプレーすることを禁じています。走ると息切れするじゃないですか(笑)なによりも走らなくても「プレーファースト」できることを身を以て知ってもらいたいからです。ちなみにマーク金井が主宰する「ハーフコース振興協会」では、「走らないでハーフ1時間40分以内」ということを明確にルールで定められています。

さて、このプレータイム。

ボクと一緒にラウンドしたことがない人にこの話ををすると、皆さんきょとんとします。プレータイムを短縮するためには「走る」ことが当たり前、当然じゃないかとだと思っている人が圧倒的に多いからです。中には、「走らないで速くプレーすることなんて無理」ですと、真面目におっしゃる方もいます。
多くのゴルファーは早くプレーしようとすると、行動が早くなります。走るのもしかり。あわててプレーするのもしかり。そして、早くプレーすると「あわててしまってゴルフをした気にならない」とおっしゃるゴルファーが少なからずいます。確かにその通りで、あわてることでプレータイムを早くしているゴルファーのプレーぶりを見ていると、録画したテレビ番組を早回しで見た感じになるので‥‥誰が見てもあわただしく感じます。本人は真面目に「プレーファースト」を意識しているのでしょうが‥‥ちょっと滑稽に見えてしまいます。

では、マーク金井はどんな方法で「プレータイム」を短縮してるのか? どんな魔法を使って「プレーファースト」を実践しているでしょうか・
すごく単純なことを実践しているだけです。それはやるべきことを減らすだけ。例えば、プレー中にやることが10あるならば、それを5とか6に減らす。行動時間を短縮しようとするのではなくて、行動そのものを減らす。これがマーク金井流時間短縮法です。

例えば、乗用カートでのプレー。多くのゴルファーはショットを打った後、クラブをキャディバッグに戻してから、カートに乗り込みます。まずこれが無駄な行動。ショットを打ったらクラブを持ったまま乗り込みましょう。そして、次のショットを打つ時、クラブを戻して、次のクラブを取り出す。これでひと手間減らせます。そして打順。競技でなければ、「レディー・トゥゴー」でプレーしましょう。ティショットやグリーン回りのアプローチは準備できた人から打てばいい。そして打つ時には「打ちます」と同伴者に宣言。これまた1ホール、数分時間を短縮できます。この2つを実践するだけで、ハーフ10分以上は時間短縮できるのです。打順に関して加えると、ティショットは飛ばない人から打つ。これまた時間短縮につながります。

まだまだ行動を減らせる方法があります。打つ前に何度も素振りをしない。構えたらすぐ打つ。グリーンに上がったら、ライン上を行ったり来たりしない。セルフでプレーする時は次のホールに近い場所にカートを止める‥‥昨日も、「素振りをしないと当たる気がしない」というゴルファーと一緒に回りました。ミスショットを重ねるほど、素振りの回数が増えます。そして、構えてから打つまでの時間も長くなります。慎重になる気持ちは痛いほど分かりますが、現実は残酷。素振りの回数が増えるほど、構えてから打つまでの時間が長くなるほど、ミスショットがひどくなっています。理由は単純、慎重になるほど自分で自分にプレッシャーをかけることになり、そしてプレーのリズム感が悪くなるからです。ちなみに、このゴルファーに対してマーク金井は、「騙されたと思って素振り無しで、そして構えたらすぐに打って下さい」とガンガン言います(笑)。プレータイムを縮めたいこともありますが、それ以上に、余計なことを考える時間を与えない方が、体がスムーズに動いてミスショットを減らせると考えているからです。

ウソみたいな話ですが、余計なことを減らしてプレータイムを早くすると、多くのゴルファーはスコアが飛躍的に良くなります。手前味噌ですが、ボクと一緒にプレーすると、120ぐらい叩く人が100前後を出したり、100を1度も切ったことがない人が80台で回ったりします。自分のリズムじゃなくて否応なしにマーク金井の早いリズムに乗せられる。テンポ良くプレーすることで、打たなくていいミスショットを減らせるからです。100以上叩く人は、90が中々切れない人は、走らないでハーフ1時間40分ぐらいでプレーしようとすれば‥‥それだけでベストスコアを更新できます。
おーっと、来客の時間が迫ってきました。プレータイムを短縮する方法はまだだまあります。この続きはまた今度しましょう。
んじゃ(▼▼)b

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2013年04月02日ゴルフはスコアを付けない方が上手くなる!?

「多くの初心者はゴルフスイングの基本を理解する前に、

スコアをつけようとする。

これは歩くことができる前に走ろうとするようなものだ」。
byジーン・サラゼン

ゴルフは数字を争う競技です。
1打でも数字を縮めることが要求される競技です。
100を切れない人は99を目指し、90を切れない人は80台を目指すべく練習に明け暮れています。飛距離を競うドラコン選手を除けば、すべてのゴルファーはスコアにこだわってゴルフをしているはずです。

にも関わらず、サラゼンは初心者にはスコアを付けることに対して否定的です。
ボクも初心者とラウンドする時はまずスコアを付けさせません。スコアを付けることよりももっとやるべきことがあるからです。

それは何か?

サラゼンが言うように基本を理解してもらうことも大事ですが、実は、コースでのプレーの仕方を学んでほしいからです。ゴルフはボウリングのようにレーンを占有するわけではありません。初心者から上級者まで様々なゴルファーが同じフィールドでプレーします。例えるならば、スキーやスノボと同じです。

そうです、初心者にとって一番大事なことはフィールド(コース)を独占しないこと。他のプレーヤーに迷惑をかけないでプレーすることです。スコアを気にしながらプレーすることよりも、プレーの進行を意識した方がゴルフを楽しめるし、上達につながると思っています。

1ホールで使える時間は10~12分。4人のプレーヤーがこの時間内でホールアウトするための感覚を最初の内にインプットすることが重要なんです。ボクはハーフコース振興協会を主宰していますが、ここでの会則は2つだけ。ひとつは9ホールのコース、9ホールのプレーを楽しむこと、もうひとつはスロープレーしないこと。走らないでハーフ1時間40~50分でのプレーを義務付けています。プレータイムを強く意識してほしのは、他のゴルファーに迷惑をかけないこともありますが、実はプレータイムを意識した方が、スコアも確実に良くなると思っているからです。ゴルフも仕事も時間を限った方が、無駄を省けます。無駄を省いた方が余計なことをしなくなる分だけ、スコアを浪費を減らせます。

では、どうすれば時間の無駄を省けるのか?

まずは、やるべきことを減らしましょう。素振りを3回するなら1回にすればいい。プリショットルーティーンなどの儀式も可能な限り省きましょう。構えたから打つまでは「3秒以内」にしましょう。ボクは初心者には素振りしない方がいいですよとアドバイスします。特にパットは素振りをさせません。ボールの前にアドレスしたら、自分で距離をイメージしてもらい、そのイメージに対してボールを打ってもらう。この方が距離感の感性が磨けるからです。

初心者にはクラブの本数を減らすこともアドバイスします。最近は初心者もフルセット(14本)でプレーするのが当たり前ですが、クラブが多いとクラブ選択に迷い、迷うことで時間がかかります。極端なことを言えば、パターと6番アイアンだけでプレーするぐらいで構いません。これでかなりプレータイムを短縮できます。6番アイアンだけのプレーは坂田信弘プロがジュニアを教える時にやっていたことですが、すごく理に叶っています。今、ツアーで活躍している笠りつ子プロも、上田桃子プロも小学生低学年の頃は6番アイアンとパターだけで、名門、熊本ゴルフ倶楽部をプレーしていました。ちなみに坂田塾ではスコアが良くなるほどに使えるクラブの本数が増え、70台が出ると14本でプレーできるのです。この坂田プロの教え方は合理的ですし、ゴルフの感性、コースマネジメント、そして距離感を養うことができます。

ボクもクラブを試打する時やスイングチェックの時はスコアは付けません。スコアは付けませんが、一打一打集中しています。1人でプレーする時も絶対に2球は打ちません。コースに出たらいつでも1発勝負。ドライバーを試打する時も、パターを試打する時も、そして自分が作ったシャフト千葉市民ゴルフ場で試打する時も、いつも打つのは1球だけ。1球しか打てないというプレッシャーの中でクラブやシャフトをテストすることで、クラブの性能を見極めることができるし、自分との相性が分かると思っているからです。

アナライズW65ブラック。ヘッドスピード45以上用に作りました~(▼▼)b

アナライズW65ブラック。ヘッドスピード45以上用に作りました~(▼▼)b

ゴルフの基本とは何か?

正しいスイングを身に付けることも大事ですが、それと同じぐらいプレーの仕方を身に付けることも大事です。初心者だから、ゴルフが上手くないからハーフ3時間以上かかっても良いとは、ボクは思いません。初心者でも、ゴルフが上手くなくても、早くプレーすることは可能です。それには、スコアを付けないこと。ハーフ50台ぐらいで回れるまではスコアを付ける必要はありません。そんなことよりも、ハーフにパーが何個取れたとか、ボギーが何個とれたかにこだわった方がいい。そしてダブルパー以上叩いた時は、そのホールはボールをピックアップ。ギブアップしましょう。ゴルフはもともとストロークプレーではなくてマッチプレーの競技でした。マッチプレーだと考えれば、ギブアップは何ら悪いことではありませんし、なんら引け目を感じることもありません。スコアに一喜一憂したい気持ちは分かりますが、初心者にとって一番大事なことはプレーの進行に支障をきたさないこと。これがちゃんとできれば、そのゴルファーは立派なゴルファーです。

んじゃ(▼▼)b