マーク金井blog

カテゴリー: シャフト情報

2014年05月15日アイアンのシャフトはスチールとカーボン、どちらが本当にいいのか?

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一昨日の火曜日は、インターネットラジオ配信、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」のオンエア日。ゲストに日本シャフトの栗原一郎さんをお招きしました。日本シャフトと言えば軽量スチールのNS950で同じみのシャフトメーカーですが、国内では唯一のスチールシャフトとカーボンシャフトの両方を作っているメーカーでもあります。

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番組ではシャフトの作り方、そしてそれぞれの素材のメリットについてお話を伺い、そして契約選手であるカーリー・ウェブ選手がこだわるシャフトのポイントについても面白い話が聞けました。ウェブ選手が使っているシャフトは、昔も今も、

ドライバーはカーボンのGT600シリーズ
アイアンは軽量スチールのNS1050

なんだそうです。メーカーとしては新しいシャフトを使って欲しいそうですが、テストを繰り返してもこの2モデルのパフォーマンスが一番良いそうです。どちらのシャフトも発売からかなり時間が経過していますが、今年もドライバーにはGT600、アイアンにはNS1050が装着されているそうです。

さて、今日のエントリーはアイアンのシャフト選びについてです。現在、アイアン用シャフトはスチールとカーボンを選択できることもあって、「どちらが自分に合っているのか」「どっちの方がアイアンが上手く打てるのか」と悩んでいる人が少なからずいます。

マーク金井ももちろんその一人で、アイアンはスチールとカーボンの両方を絶えずテストしています。

かつてはスチールとカーボンは明確な差がありました。それは重量。かつては‥‥

スチール=重い(100g以上)
カーボン=軽い(80g以下)

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日本シャフトの70gのゼロス7とFUJIKURAの100gのMCI100

という風だったので、重くてしっかり感を求めるならばスチール、軽くて振りやすさを求めるならばカーボンを選べば良かったです。しかし、技術革新によって‥‥

「軽いスチール」と「重いカーボン」が登場しました。

今では70g台の超軽量スチールが登場し、今では、100gを超える重量級カーボンが登場しています。60g以下のシャフトを使いたいゴルファーを除けば、同じ重さでスチールとカーボンの両方を選べます。

では同じ重さの場合、スチールとカーボンとではどこがどう違うのか?

カーボンシャフトというと、飛ぶけど、「飛びすぎて前後の距離感が悪い」とか「スチールよりも方向性が悪い」と思っている人が少なくありません。アイアンは飛ばすクラブじゃないことを考えると、スチールの方がアイアンと相性が良いと思っているゴルファーが少なからずいます。

しかし、昔はともかく現在のカーボンシャフトにこんな不安定さはありません。マーク金井は2年前からアイアンもカーボンシャフトを装着していますが、慣れてしまえばカーボンでも距離感のミスはほとんど出ませんし、ボールが飛びすぎるミスも出ません。スチールよりもカーボンの方が弾道が不安定になることは、まずありません。

では、スチールとカーボンはどこが違うのか?

個人差はありますが、スチールとカーボンを比較すると、スピン量とボールの上がりやすさに差があります。抑えた弾道を打ちたいならばスチールの方が適していますし、反対にボールを浮かせたい、高い球を打ちたいならばカーボンの方が適しています。一般にカーボンシャフトの方が設計の自由度が高く、そして先端側を軟らかく作れる分だけ、打ち出し角、スピン量を増やすことができ、それが高弾道につながるからです。

そして、ボールが上がりやすいという意味では、最近のストロングロフトになっているアイアンはスチールよりもカーボンの方がヘッドとの相性も良いと思います。5番のロフトが25度以下の場合、スチールよりもカーボンシャフトの方が、ミドルアイアンでボールが上がりやすくなってグリーンに止まる球が打ちやすくなります。7番アイアンとかでキャリーが出づらい人は、シャフトをスチールからカーボンに変えることで、キャリーを増やすことができるでしょう。ドライバーのヘッドスピードが40m/sぐらいならば、迷わずカーボンをお勧めしたいです。

他の違いとしては、トルクです。

素材の違いで、一般にはスチールの方がトルクが少なく、カーボンの方がトルクが多め。トルクに関しては慣れの部分もありますが、トップからシャープに振り下ろすにはスチールの方が違和感が無く、トップで間を作りたい、ゆったり切り返したい人はスチールよりもカーボンの方がタイミングが取りやすいです。ただしトルクは慣れもあって、長年スチールを使っている人の場合、カーボンを打つとかなり違和感を感じます。5年以上スチールを使っているゴルファーの場合、慣れるのに数ヶ月かかるかも知れません。ちなみに、マーク金井の場合、慣れるまで3ヶ月ぐらいかかりました。

そして、一番大きな違いは打感です。打感とは音と手に伝わる振動のことですが、スチールとカーボンを打ち比べると、振動の出方がまったく違います。素材、そしてシャフトの肉厚が全然違うからですが、スチールに慣れているゴルファーはカーボンの振動が心地悪く、カーボンに慣れているゴルファーはスチールの振動が心地悪く感じます。これに関してはどちらが良いとは言えません。慣れの問題です。ただし、手首やひじを痛めている人の場合、絶対にカーボンをお勧めします。カーボンの方が手に伝わる振動が少なく、手首やひじへの負担が減るからです。

マーク金井は3年前に交通事故に遭い、それがきっかけでアイアンのシャフトをスチールからカーボンに変えました。変えた当初は違和感だらけでしたが、慣れるとスチール同様の距離感でゴルフができてます。そして何より、ウッドとアイアンが同じシャフトになったことで、クラブ全体にシャフトの統一感が出てきました。ウッドとアイアンを同じフィーリングでスイングしたいと思っているならば、重心距離を揃えることも大事ですが、それよりもシャフトの素材を同じにした方が、フィーリングが揃ってきます。

ドライバーやフェアウェイウッドにスチールを装着する人はほとんどいなくなりました。プロ、アマチュアを問わず、カーボンシャフトを装着しています。ウッド用シャフトはウッド(ヒッコリー)、スチール、そしてカーボンと進化しています。この流れを考えると、アイアンも同じ流れになる可能性は高いことはあっても低くはないでしょう~。

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アナライズでもMI72と言うカーボンシャフトを作ってます

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2014年01月26日長尺ドライバーの正しい作り方とは‥‥

今週はフロリダのオーランドでPGAショーが開催されていました。ゴルフ業界の最大のイベントで、クラブメーカーはもとより、ゴルフに関する様々な業種の会社が巨大なコンベンションセンターに集結し、大見本市を行います。日本からはかなり遠い場所ですが(飛行機で片道15時間前後)、行くとワクワクドキドキできる場所です。マーク金井も過去7回ほど現地に行ってますが、PGAショーの会場でシャフトスタビライザーに出会い、それが今ではアナライズの主力商品になっています。

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シャフトスタビライザー販売して5年目です!売れてます!

今年もPGAショーには様々なプロダクトが展示されていましたが、「これ欲しい~~」と思ったのがサーフボートタイプのゴルフカート。カートという名前が付いてますが、実際は電動スケボーって感じです。ハンドルとかなくて足だけでバランスを取るところが何ともスマート。運動神経がかなり要求されますが、千葉市民ゴルフ場とか河川敷の赤羽ゴルフ倶楽部とか、フラットなコースだとかなり重宝しそうです。

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パーゴルフWEBサイト PARONから転載 QPが見た! PGAショーリポートはこちらをクリック↑

さて、今日のエントリーは「長尺ドライバー」の正しい作り方についてです。このブログでいまどきのドライバー(クラブヘッド)は4つのタイプに分類されると書きました。重心の深さと重心距離でクラブは4つ分かれると書きました。

では、どのタイプが長尺と相性が良くて、
どのタイプは長尺と相性が良くないのか?

重心の深さ、重心距離というのはスイングに影響するのでどのタイプでも長尺にすることは可能です。ただし、必ずチェックしたいのがヘッド重量。軽めのヘッドは長尺に適しますが、重いヘッドは長尺には適しません。どの長さに仕上げるかでも変わりますが、46インチ以上で組み上げる場合‥‥

190~195g

これぐらいがちょうどいいです。200gを超えてくるヘッドで46インチ以上に仕上げるとヘッドが効き過ぎて(バランスが出過ぎて)、振り遅れます。長尺に仕上げても振り遅れてしまえば、ミート率が悪くなりますし、肝心のヘッドスピードも上がりづらくなるのです。そういう意味では、重ヘッドをアピールしているモデル、そして、実際にヘッドが重いドライバーは長尺に適しません。具体的に言うと、

PING i20,i25
テーラーメイドSLDR
ヨネックスXP
アダムスXTD

これらはいずれもヘッド重量が200gオーバー。重いヘッドなのでボール初速を上げやすいメリットがありますが、46インチ以上で組み上げるとかなり振りづらくなります。ちなみに、ゼクシオ(8代目)もヘッドの重さをアピールしていますが、実際は196g前後。メーカーが言うほどは重くありません。46インチぐらいならば長尺に仕上げることができます。ちなみに、最近はネジを取り替えることでヘッド重量を調整できるドライバーも増えてきました。これらは軽いネジを装着し、190~195gぐらいにすれば長尺対応ヘッドになります。具体的に言うと、

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インプレスRMX02の調整用ネジ

ヤマハRMXシリーズ
テーラーメイド R1
タイトリスト913シリーズ、新VG3

これらはヘッドを重くしたり軽くできるので長尺と非常に相性がいいです。そして、長尺向きなのが軽めのヘッドです。具体的には、

フォーティーン CT112
キャロウェイ Xホット、レガシー
オノフ タイプD
テーラーメイド グローレ、グローレリザーブ
ブリヂストン ファイズ
プロギア ナブラレッド

ちなみに、XホットはモデルチェンジされたXホット2が出ましたが、これもヘッドが少し軽い感じがしました。長尺仕様に改造したくなるドライバーですね。コブラもモデルチェンジしたバイオセルはヘッドが少し軽くなったので46インチはいけそうな感じがします。

ヘッドが決まったら次はシャフトです。

クラブが1インチ長くなると、バランスが6ポイント増します。ヘッドの重さが同じでも1インチ長くなるとバランスが増すだけでなく、クラブ慣性モーメント(MOI)が増してくるからです。長尺にする時、重いヘッドが適さないのは長さと重さのバランスが悪くなることと、振り切れなくなるからです。ですので、長尺で組み上げる時は、ヘッドだけでなくシャフトの軽量化も必要です。軽量化の目安としては、

1インチ伸ばし=5〜10g軽量化
2インチ伸ばし=10〜20g軽量化

45インチで60g台のシャフトを装着しているのであれば、

46インチで50〜55g
47インチで45〜50g

にすると長くしても振りづらさが出づらくなります。これでクラブ慣性モーメントが大きくなり過ぎるのを防止できます。ちなみにマーク金井の場合、

45インチで68gのシャフト(アナライズW65)

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46.5インチで59gのシャフト(スピーダー569)

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そして46.5インチの長尺には60gヘビーグリップ(通常は50gを装着)しています。長尺に組む時はヘッドもシャフトも軽い方がいいのに、なぜグリップだけ重いのを装着するのか? その理由は明日じっくり説明しましょう〜。

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60gのヘビーグリップ好評発売中です↓

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2013年12月16日打ちやすいシャフトとスイングが良くなるシャフトは違うって本当なの?

師もも走る12月もすでに半分以上が過ぎました。昨日は男子ツアー、女子ツアー、そしてシニアツアー合同の3ツアーズの団体対抗戦があり、片山晋呉池田勇太らの男子ツアーが3年ぶり5度目の優勝を果たし賞金3000万円を獲得しました。横峯さくらプロが欠場したことで物議を醸してましたが、男子ツアーでは松山英樹プロも欠場。ケガなので致し方ないと思いますが、各メディアでの取り上げ方が控えめな感じがしました。

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日立3ツアーズ選手権でホールインワンを達成してMVPとなった小平選手 写真はGDOから転載

控えめと言えば、来年の男子ツアーは今年よりも1試合減って22試合となりました。JGT0の鷹羽正好副会長は「試合数を増やすと行っているのに、逆に減る結果となり残念」とコメントを残してますが、現在の経済状況を考えると増やすのは難しいでしょう。大企業ですら非正規雇用の比率が上がる中、ゴルフトーナメントのスポンサードをして2〜3億円をポンと使える景気のいい会社はそうないと思います。ビジネスの観点から見ても野球やサッカーに比べると、ゴルフへのスポンサードは費用対効果が低いと思います。

もちろんマーク金井はゴルフ大好き人間ですから、プロトーナメントの数が減ることに歯止めをかけたいと思っています。すでにFBやTwitterでもつぶやいていますが、来年は自ら主催してプロトーナメントを開催することを考えています。ツアーの正式競技ではありませんが、プロアマとかではなくてガチンコのトーナメントです。小さい規模ですが来年の夏頃、トーナメントの開催がない時期に1〜3試合開催を予定しています。すでにゴルフ場からも協力許諾をいただいています。

おーっと、前置きが長くなってしまいましたが、今日のエントリーもシャフト選びについて。今回は長期的な視点でのシャフトの選び方についてお話しましょう。昨日のブログでは短期的な視点での選び方について書きましたが、

1発目にいい結果が出るのが、短期的に見た場合での自分に合ったシャフトです。1発目でタイミングが取りやすく、そして芯でボールをヒットできるシャフトを使えば、ヘッドの性能を100%引き出せます。

では、長期的や視野でシャフトを選ぶ場合はどこに注目すればいいのか?

長期的な視点では芯に当たったかどうかとか、タイミングの取りやすさというのはあまり気にする必要はありません。ゴルファーが着目すべきポイントは
ズバリ‥‥

スイング中のクラブの軌道です。

例えば、ヘッドの軌道が頑固なアウトサイド・インでスライスに悩んでいるゴルファーがいたとしましょう。こういう場合、アウトサイド・インの軌道が修正され、プレーンに沿って下ろしやすくなるシャフト。それが長期的な視点にこだわったシャフト選びなのです。

シャフトが変わればヘッド軌道が変わるのか?

答えから先に言うと、シャフトが変わればゴルファーのスイング軌道は少なからず変わります。アウトサイド・インのヘッド軌道になっている人の場合、今よりもシャフトを軟らかくすると(手元側がしなるシャフトにすると)、シャフト(クラブ)がアウトサイド・インの軌道を修正し、インサイドから振り下ろしやすくなるのです。何故かというと、シャフトが軟らかくなれば(特に手元側)、トップからダウンの切り返しでシャフトがしなります。ゴルファーはそのしなりを感じ取り、切り返しでは力みづらくなり、そして一瞬の間ができやすくなります。結果、ダウンの開始部分で上半身が開きづらくなる分だけ、インサイドから振り下ろしやすくなるのです。

オーバースイング、シャフトクロスもしかり。

この2つを解消したいのであれば、シャフト重量を少し軽くすること、そして手元側がしなるシャフトをお勧めします。軽くするとテークバックが手打ちになるリスクもましますが、軽い方がクラブに引っ張られない分だけトップが浅くなりやすいからです。

こう書くと「なんだ簡単じゃないか〜」と思うかも知れませんが、実は、長期的な視野でシャフトを選ぶのは困難がつきまといます。今までとまったく違ったシャフトを使うと、タイミングの取りづらさ、芯で捕らえるのが難しく感じてしまいやすいからです。馴れとは恐ろしいもので、馴れているシャフトは打ちやすいと感じ、馴れていないシャフトはタイミングが取りづらく(打ちづらく)感じてしまうのです。

では、ゴルファーは短期的な視点でシャフトを選べばいいのか?
それとも長期的な視点でシャフトを選べばいいのか?

答えは自分自身で決めて下さい。突き放すような言い方になるかも知れませんが、明日のゴルフでいい結果を出したいのか? それとも長期的な視野でいい結果を出したいのかで、自ずと選択肢が決まってくるからです。

たかがシャフト、されどシャフト。

マーク金井は8年前にアナライズを作った時、好きなシャフトと、タイミングが取りやすいシャフトは手元が堅く、先中がするどくしなるタイプのシャフトでした。それが現在では正反対のシャフト、手元側がしなるタイプのシャフトの方が好きになり、タイミングが取りやすくなっています。そして、シャフトの好みが正反対になった時、スイングが劇的に良くなりました〜。ダウンでタメをちゃんと作れるようになり、ハンドファーストでインパクトを迎えられるようになりました。ダウンスイングでシャフトがプレーンに沿って下りやすくなっています。

もし、本当にスイングを変えたいと思うならば、シャフトを変えることを強くお勧め致します〜。

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もうすぐ販売再開します。もう少し待ってね

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2013年12月15日ゴルフクラブにおけるシャフトの本当の役割とは!?

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ブリヂストンの新製品、ツアーステージGRドライバーが売れに売れています。

11月の販売店ランキング1位に輝いてますし、ショップでも品切れしている所が続出。中古ショップにもほとんど出回っていません。マーク金井は発売直後、インターネットラジオ、ソレトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」のオンエア中、ゲスト出演していただいたブリヂストンさんからサプライズでモニター提供してもらい、それ以降GRがエースドライバーになっています。

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国内メーカーのドライバーがエースになったのは約10年ぶりのことで、すでに
赤羽GCイーグルポイント塩原CC馬頭GC大利根CC、そしてチェリーヒルズで使っています。もちろん、シャフトはアナライズのW65のイエローバージョン。

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スペックは‥‥

長さ   45.5インチ
総重量  318.7g
バランス D3
振動数  242cpm

長さは純正シャフトと同じですが、重さは約10g重め。これはシャフトが純正よりも10g重いからです。W65は元々、FW用に設計したのですが、あまりにも振りやすい(タイミングが取りやすい)、ミート率が良くなるのでドライバー用としても使えるようにしました。

さて、今日のエントリーはシャフトがゴルファーに及ぼす影響についてです。

シャフトメーカー、そしてクラブメーカーの多くは‥‥

シャフトはエンジン
シャフトでヘッドスピードが上がる
飛ぶシャフトで飛距離アップ

と謳っている場合が多々ありますが、シャフト自体にヘッドスピードを上げる効果、飛距離アップにつながる要素というのはほとんどありません。スイングロボットで試打すると、シャフトで飛距離が変わることがほとんどないです。

唯一、シャフトで飛距離に影響が出るとすれば重量です。スイングロボットで打った場合、重いシャフトよりも軽いシャフトの方がヘッドスピードが上がって、飛距離が伸びます。理由は単純、ロボットはモーターによってクラブを振ります。同じ出力で動いた場合、シャフトが軽い方がモーターに対して負荷が軽減されるため、その分だけヘッドスピードが上がるのです。

シャフト自体にはエンジンの要素はありません。しかしながら、ことゴルファー(人間)がクラブを振った場合、シャフトが飛距離、方向性に及ぼす影響は有形無形でかなりあります。マーク金井の場合、シャフトで飛距離が10ヤード以上は軽く変わってきます。

では、なぜシャフトが変わると飛びが変わるのか?

シャフトで切り返しのタイミング、インパクトのタイミングが大きく異なるからです。タイミング良く振れるシャフトを手にすれば効率良くボールにエネルギーを伝えられます。対して、タイミング良く振れない(タイミングが取りづらい)シャフトを振れば、振り遅れたり、手打ちになったり、ミート率が悪くなったりして、エネルギーロスが発生します。そうなれば、いくらヘッドの性能が良くてもボールを遠くに飛ばせないし、方向性も不安定になるのです。

では、ゴルファーはどんなシャフトを使えばヘッドの性能を100%引き出せるのか?

シャフト選びは短期的な視点と、長期的な視点があります。まず、短期的な選択肢は、1発目の結果が非常に大事。新しいシャフトを試打した時、タイミングが取りやすいと感じ、打点位置がフェースセンターにきていれば‥‥そのゴルファーにとって試打したシャフトは合っています。ヘッドの性能を100%引き出せます。逆に言うと、1発目でタイミングが取りづらいと感じたり、芯を大きく外れてしまうシャフトは、そのゴルファーに合っていません。ヘッドの性能を100%引き出すことも難しくなるでしょう。何発も打たないと芯に当たらないシャフトと言うのは、タイミングが取りづらいシャフトだと思って間違いありません。

タイミングに影響する要素というのは‥‥

重さ
硬さ
調子(キックポイント)
トルク
しなり戻りのスピード
剛性分布
素材

これらがゴルファーに有形無形の影響を与えます。

ちなみに1発目に芯を喰ったからと言って、それがゴルファーにとって100点満点のシャフトになるとは限りません。長期的な視点でシャフト選ぶ場合は、もうひとつ別の視点が必要になります。次回は、長期的な視点でシャフトを選ぶコツについて説明しましょう〜。

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マーク金井スペックで作っちゃいましたが現在ヘッドの入荷待ちで、売り切れとなっております。来週早々に販売再開する予定です

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2013年11月19日最新ドライバー用シャフト、プチ試打インプレッション!!!!

国内男子ツアーもいよいよ大詰め。今週はダンロップフェニックスが開催されますが、ネット対応も万全。PCサイトだけではなくてスマホの公式アプリもちゃんと用意されています。昨年はルーク・ドナルドが日本ツアーで初優勝。

連覇を目指してルークは今年も参戦します。全米プロを制したキーガン・ブラッドリー、そして大ベテランのトム・ワトソンも招待選手として出場します。

ツアーも大詰めですが、ゴルフ用品の新製品投入もそろそろ大詰めになってきました。12月のボーナス商戦に合せるべく2014年モデルの新商品はほぼ市場に出揃ってきました。テーラーメイドキャロウェイタイトリストの外ブラ御三家はもとより、ダンロップブリヂストンヤマハマルマンヨネックスプロギアといった国内メーカーも次々と新しいクラブを投入。そして、最近は新製品にシャフトメーカーの新製品を投入するのが当たり前になってきました。今年、カスタムシャフトとして人気があるのが、

フジクラ   ニュースピーダー
ツアーAD  MTシリーズ
三菱レイヨン ディアマナWシリーズ
USTマミヤ アッタスGOGO

この4機種です。メーカー主力ドライバーには、これらのシャフトがカスタム対応で装着されることが多いです。そこで今回はこの4大シャフトの特徴について項目別に分析していきましょう。
まずはフィーリング。シャフトは「弾き系」とか「粘り系」という風にジャンル分けされていますが、両者の違いは中間剛性にあります。マーク金井は中間部分の剛性分布でジャンル分けし、中間剛性が高い(手元側に対して)ものを「弾き系」、中間剛性が低い(手元側に対して)ものを「粘り系」とジャッジしています。

弾き系はツアーAD MTとディマナW

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粘り系はニュースピーダーとアッタスGOGO

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ニュースピーダーは「弾き系」と感じる人も多いですが、中間剛性は決して高くありません。しなり戻るスピードが速いから「弾く」と感じる人も多いですが、シャフトの構造(挙動)から考えると粘り系です。ただし、粘り系ですがしなり戻りが非常に速いシャフト。マーク金井はこのシャフトを「走り系」と表現しています。
次に、調子。

手元調子 ディアマナWシリーズ
中調子  アッタスGOGO
中調子  ツアーAD MT
先中調子 ニュースピーダー

MTとアッタスGOGOはどちらも中調子ですが、シャフトの挙動は正反対です。GOGOは中間剛性が低い中調子なのに対して、MTは中間剛性が高い中調子です。中調子のシャフトには中間がしなるタイプとしならないタイプがあります。どちらが合うかがスイングタイプによって異なりますが、一般的には中間がしなるタイプはタイミングが取りやすく、シャフトの挙動も穏やか。ミスの許容範囲も広め。シャフトが余計なことをしません。しなりを感じやすく、ムチのような挙動です。対して、中間がしならないタイプは弾き感があって飛距離性能にすぐれる反面、ミスの許容範囲が狭め。シャフトのしなり感も少ないので、ゴルファーによっては棒を振っている感じになります。

次に、捕まり

捕まりがいい ニュースピーダーとツアーAD MT
捕まりづらい ディアマナWシリーズとアッタスGOGO

捕まりは先端剛性の影響が大きく、先端側が軟らかいほどヘッドが返りやすくなって捕まりが良くなります。そして、捕まりが良いシャフトはボールが上がりやすくなってきます。

ざっとこんな風にジャンル分けしました。ここのシャフトについてはGDOの試打インプレッションで詳しくレポートしてます(していきます)のでそちらをご覧になっていただけると助かります。

そして大事なことを付け加えると、シャフトはエンジンではありません。クルマに例えるならば変速機のようなモノで、タイミングに多大な影響を与えるパーツです。シャフトを替えたら飛距離が伸びることが多々ありますが、それはゴルファーがタイミングが取りやすくなった分だけエネルギーロスが減ったからです。自分でヘッドスピードを出せる人は叩けるシャフトを使った方が飛ぶのもしかり、シャフトのしなり戻るが速いシャフトを使った方が飛ぶのしかり。

タイミング良く振り切れるシャフト、スイングが良くなるシャフトに出会えたら、それだけでドライバーの飛距離は10ヤード以上伸びてくるでしょう。

おーっと、昨日エントリーの続きを書くのをすっかり忘れてました。レイドオフ&シャットフェースの作り方は明日アップします~。

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僕作った新しい練習器具 スーパーシャット君販売を開始しました。自宅で練習できる練習器具です。シャットフェースも覚えられます。長尺ドライバーもこれで打ちこなせませす

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スーパーシャット君

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