マーク金井blog

カテゴリー: スイング、ゴルフ練習法

2013年08月02日ドライバーのチーピンのミスが出るメカニズムとは!?

ゴルフ量販店と言えば、つるやゴルフ二木ゴルフビクトリア、そしてゴルフ5というのがメジャーどころです。いずれのお店ともテレビでCMを流してましが、関東地方で最近良く目につくのが萬田久子さんが登場するゴルフ5のCMです。萬田さんが空港の入国審査官よろしく、ゴルファー1人1人にスイングタイプを聞いていて、ちゃんと答えられない人はゴルフ5に行ってチェックしてもらいなさいと支持しています。

さて、このスイングタイプの分類分け。

ゴルフ5のサイトで調べてみると、18パターンのスイングタイプがあると書いてあります。スイングタイプと書いてありますが、画像を見る限りでは‥‥

ヘッド軌道(アウトサイド・インなのかインサイド・アウトなのか)
インパクト時のシャフトの傾き
インパクト時のフェース向き

この3つのの組合わせで、スイングタイプを18にパターン分けされています。軌道が2種類、シャフトの傾きが3種類、フェース向きが3種類。

2×3×3=18

ってことです。では、アマチュアは綺麗に18通りに分類されるのかというと、決してそんなことはないと思います。マーク金井はこれまで1000人以上のスイングを分析してきましたが、大別すると6~9通りぐらいでしょう。そして、今回のテーマであるチーピンに悩んでいる人の場合は、大抵は以下の3つのパターの中に収まります。ゴルフ5のジャンル分けで言うと、

タイプ3(インサイド・アウト軌道でフェースクローズ)
タイプ9(インサイド・アウト軌道でフェースクローズ)
タイプ18(アウトサイド・イン軌道でフェースクローズ)

ここで言うフェース向きは目標方向ではなはくてヘッド軌道に対してです。チーピンは「インサイド・アウト軌道であおって打つ」と出ると言われていますが、軌道でチーピンが出るわけではありません。チーピンが出る正体はフェースの向き。軌道に対してフェースが被った時(クローズになった時)、ボールは狙いよりも左に大きく飛び出し、そしてインサイド・アウト軌道に振った分だけ強いフック回転がかかり、その結果としてチーピンが出るのです。

今月発売のビジョン72でも橋本潜プロが、

写真 (96)

上級者に絞った紙面作りで人気のビジョン72

弾道を決める最重要要素は、「フェース向き」であるとコメントしていますが、マーク金井もまったく同じ考えです。かつてはスイングした方向にボールが打ち出されると言われてましたが、弾道計測器によってその常識は覆されました。チーピンが出るかどうかは、ヘッド軌道よりもインパクト時のフェース向きによって決まるのです。チーピンに悩む人の多くは、チーピンを打ちたくないほどインサイド・アウト軌道に振りますが、これがチーピン連発を招いています。そうなるのは、インサイド・アウト軌道に振るほど、インパクトでフェースが被ってしまうからなのです。

では、どうすればチーピンを減らせるのか?

答えは2つあります。ひとつはインパクトでフェースが被らせないように注意すること。もうひとつはヒール打点にならないようにすること。ヒール打点になるとインパクトの衝撃でフェースが被ってしまうからです。

チーピンはインサイド・アウト軌道でもアウトサイド・イン軌道でも出ます。

アウトサイド・インにカットに振ればチーピンが止まると思って入るアマチュアも少なからずいますが、カットに振ってもインパクトでフェースが被ってしまうとチーピンは出てしまうのです。

インパクト時のフェースの向き、そして打点の位置はスイングだけでなくゴルフクラブの影響も大きいです。チーピンに悩んでいるのならば、まずはフェースの向きと、打点位置のチェックが必要不可欠です。マーク金井は元々フッカーで、かつてはチーピンに悩まされてていました。しかし、フェースの向きが打球の方向を決めることを理解してからは、2発続けてチーピンを打つことがなくなりました~。

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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。

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2013年07月30日ヘッドの軌道と打球方向が一致しないドライバーは ここ一番で曲がりやすくなる!!

練習場ではドライバーショットが安定しているのに、コース出ると打球の方向が安定しない。特に、プレッシャーがかかった場面になるとショットが大きくブレてOBを打ったり、林に打ち込んでしまう‥‥

フェアウェイ左サイドに運べるとセカンドがやさしい~

昨日のブログ(7月29日)では、アドレスの向きが悪いとここ一番で曲がりやすいと書きました。目標よりも右を向き、左に引っ張り込む軌道(アウトサイド・イン軌道)でボールを目標方向に飛ばす人は、ここ一番(プレッシャーがかかった場面)で球が左右に曲がりやすくなります。

右を向いてアウトサイド・インで振って球を球を捕まえようとした場合、インパクトでタイミング良くフェースが返れば、目標方向(スタンスよりもやや左方向)にボールが飛びます。体をクロスに使うのでインパクト時に衝突エネルギーが強く発生し、タイミング良く打てるとボールがよく飛びます。

しかし、フェースが返るタイミングが少し早くなれば捕まり過ぎて、打球の打ち出し方向は目標よりもさらに左になります。対して、インパクトでフェースを返すタイミングが遅れれば、フェースが開いたまま当たることになって、打球の打ち出し方向は目標よりもかなり右になります。右を向いてアウトサイド・インの軌道で真っ直ぐ飛ばす打ち方というのは飛距離が出る反面、インパクトが点になってしまいます。インパクトが点になってしまうから、ここ一番で球が左右に大きく曲がりやすくなるのです。

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そしてここ一番で曲がる人の場合、使っているクラブに問題がある場合も少なからずあります。自分のヘッド軌道とクラブとの相性が悪いと、打球の方向が不安定になり、ここ一番で曲がりやすくなります。

では、どこをチェックすればクラブとの相性の善し悪しが分かるのか?

チェックすべきポイントは打ち出し方向です。ヘッド軌道(スイング軌道)は大別すると、以下の3種類です。ここでも基準は目標方向ではなく、体(スタンス)の向きに対してでです。

アウトサイド・イン
インサイド・イン
インサイド・アウト

そして、それぞのヘッド軌道(スイング軌道)の適正な打ち出し方向は

アウトサイド・イン→体(スタンス)よりもやや左
インサイド・イン→→体(スタンス)に対して真っ直ぐ
インサイド・アウト→体(スタンス)よりもやや右

となります。察しのいい人はもう答えがお分かりでしょう。そうです、スイングなりにボールの打ち出し方向が定まっているクラブはゴルファーと相性が良く、弾道もコントロールしやすくなるのです。対して、ゴルファーにとって相性の悪いクラブとは‥‥逆球が出やすいクラブ、ヘッド軌道(スイング軌道)と逆方向にボールが打ち出されるクラブなんです。具体的に言うと、不適正な打ち出し方向は

アウトサイド・イン→体(スタンス)よりも右に
インサイド・イン→→体(スタンス)に対して真っ直ぐ飛ばない
インサイド・アウト→体(スタンス)よりも左

こういった感じのクラブだと、打ち出し方向とヘッド軌道(スイング軌道)が一致しません。加えて、スイングにも悪影響が出やすくなる分だけ、プレッシャーがかかった場面や、OBや池が気になる場面では球が左右に曲がりやすくなってしまうのです。マーク金井は新しいクラブ、新しいを手にいれた時、最初の1発目は神田のスタジオではなくコースで打ちます。そしてコースで打ってみて、ヘッド軌道(スイング軌道)と打球の方向をチェックし、使うかどうかをチェックしています。GDOの試打インプレッションの時は神田のスタジオで試打しますが、この時も弾道計測で1発目の打球の方向をチェックしています。1発目というのはスイングに修整動作が入りません。自分とクラブの相性というのは1発目で決まるからです。

明日は、自分と相性が良いドライバーの見極め方についてじっくり説明しましょう~。
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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。

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2013年07月29日体の向きをチェックすれば、 ここ一番でドライバーが曲がるかどうかを見極められる!!

昨日はハーフコース振興協会の定例会で千葉市民ゴルフ場に行きました。千葉市民ゴルフ場をプレーする時は、必ずテストクラブを持っていきますが、今回は軟鉄鍛造アイアンのファーストサンプル(試作品)フェースブックでも画像アップしましたが、

軟鉄鍛造ハーフキャビティ~

軟鉄鍛造ハーフキャビティ~

6番と9番を持っていきました。見た目はマッスルバック風でカッコ良くデザインされてますが、そこはマーク金井のことです。やさしさに対するこだわりも満載です。これから色々と手を加えていきますが、基本コンセプトはリンクスSSアイアンと同じ。ソールのバンス角が強く、ダフりのミスに強いアイアン、自然にダウンブローに打ちたくなるアイアンです。これから何度か試作とテストラウンドを繰り返し、来年のゴルフフェアに新作発表を予定しています。

昨日の千葉市民ゴルフ場には、佐藤信人プロとアマチュア15名が参加しましたが、ドライバーショットを見ていて感じがことがあります。それは、ここ一番で曲がる人と、ここ一番で曲がりづらい人とには、明かな違いがあることです。そして、ここ一番で曲がりやすい人の方が、ナイスショットを打った時はドライバーの飛距離が出ることが再確認できました。

では、ここ一番で曲がる人と曲がらない人には
どんな違いがあるのか?

ここ一番で曲がる人に共通していること。それはショット毎に打球の打ち出し方向が左右バラバラなことです。ここで言う打ち出し方向とは目標方向ではなく、アドレス時の体(スタンス)に対してです。例えば、スタンスがフェアウェイ中央に向いているのに、打球の打ち出し方向が右のラフや、左のラフになる人は、ここ一番で曲がりやすい。対して、打球の打ち出し方向が一定方向な人は、ここ一番で曲がりづらいです。ナイスショットしてもミスショットしても打球の打ち出し方向が一定方向な人は、ドライバーで大きなミスは出ませんし、ドライバーでスコアを崩す確率も低いです。

では、ここ一番で曲がる人は
なぜ打球の打ち出し方向が一定方向にならないのか?

これには2つの理由があります。ひとつはアドレス時の体(スタンス)の向き。打球の打ち出し方向が左右にバラけやすい人の多くは、目標方向よりも右を向いています。例えば、フェアウェイ中央を狙いたい場合、右のラフや右の林を方向を向いています。そして、自分は目標よりも右を向いているという自覚がありません。結果、構えた向きよりも左にボールを打ち出さないと目標方向に飛ばないので、ヘッドの軌道はアウトサイド・インになっています。

右を向いてアウトサイド・インの軌道に振ると、インパクトでタイミング良くフェースが返れば、目標方向(スタンスよりもやや左方向)にボールが飛びます。体をクロスに使うのでインパクト時に衝突エネルギーが強く発生し、タイミング良く打てるとボールがよく飛びます。しかし、フェースが返るタイミングが少し早くなれば捕まり過ぎて、打球の打ち出し方向は目標よりもさらに左になります。対して、インパクトでフェースを返すタイミングが遅れれば、フェースが開いたまま当たることになって、打球の打ち出し方向は目標よりもかなり右になります。右を向いてアウトサイド・インの軌道で真っ直ぐ飛ばす打ち方というのは飛距離が出る反面、インパクトが点になってしまいます。インパクトが点になるから、ここ一番で球が曲がりやすくなるのです。

もちろん、右向きアドレスでドライバーショットが安定している人もいます。このタイプの人はインパクト時にアジャスト能力が求められるので、かなりの練習量が必要になります。

ここ一番で球が曲がったりすると「メンタル面が弱い」とか「自分はプレッシャーに弱い」と思っている人が少なくありません。たしかにメンタルの要素もありますが、それ以上に、大半のアマチュアは技術的な問題も少なからずあるのです。そしてここ一番で曲げたくないならば、ミスの原因をメンタルのせいだけにしてはいけません。まずやるべきことは技術的な問題点を解消することです。

たかがアドレス、されどアドレス。

右向きアドレスは1発の飛びを期待できますが、安定感に欠けます。ここ一番で曲げたくないと思うならば、まずは右向きアドレスを修整しましょう。そして向きを修整する時は、自分の感覚に頼ってはいけません。必ずiPhoneやスマホでアドレスの向きを自撮りして、外の目(客観的)にどこを向いているかチェックしながら練習しましょう。

次回は、ここ一番で球が曲がるもうひとつの原因について、じっくり説明します~。

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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。

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2013年07月27日ゴルフの練習器具に関する嘘みたいな本当の話‥‥

ゴルフはボールを沢山打ったからといって上達するわけではありません。かつては「トラック1杯分ボールを打てばシングルになれる」なんてことが言われたりしましたが、これには何の根拠もありません。たくさんボールを打てば、ボールを打つ感覚を養うことはできますが、たくさん打てば打つほどスイングが自己流になってしまう恐れがあるからです。正しいフォームを身につけるためには反復練習が必要ですが、「たくさん打つ≠反復練習」ではないのです。

では、どうすれば正しいフォームを身に付けられるのか?

一番効果的なのはゆっくり素振りすることです。デジカメやスマホのカメラで動画を撮りながら、自分の動作は確認しながら素振りをすることです。ゴルフには自然な動きはありません。スイングは不自然な動きの集合体で、不自然な動きをひとつひとつ獲得し、そしてそれを反復練習で身体に刻み込んでいく。

スマホザウルス

動画をチェックして練習することが大切。スマホなど使うと効率的

このプロセスを経た結果、ゴルファーはスイングが自然に見える動きとなっていくのです。地味なことの繰り返しですが、ピアノでも正しい動きを会得する時、とにかくゆっくりと曲を弾いているそうです。

そして、反復練習のお助けツールとなるのが練習器具。ネットで検索すれば、それこそ100種類以上の練習器具が売られてます。アナライズではゴルフの竪琴という練習器具を販売してますが、練習器具は「正しいフォームを効率良く身につけられる」、要するに「コツ」を会得するのに役立つように作られています。マーク金井も神田のアナライズで練習する時、練習時間の半分近くはゴルフの竪琴やXLアイアン、そしてレッスンワンといった練習器具を使っています。

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さて、この練習器具。練習器具選びでマーク金井がこだわっていることがひとつあります。それはゴルフクラブと同じ構造になっているモノ、そして練習器具を振った直後にゴルフクラブを振っても違和感が生じにくいモノです。

ゴルフクラブと同じ構造については、マーク金井がこだわっているのは重心距離の有無。野球のバットやテニスのラケットと違い、ゴルフクラブはシャフトの延長線上に重心がありません。フェースバランスのパターを除き、ゴルフクラブには重心距離があります。なので、マーク金井は重心距離がゼロの練習器具、例えば、バット型のような練習器具ははほとんど使いません。重心距離がゼロの道具を振ってもフェースの向きを感じ取ることができないし、フェースの向きをコントロールする感覚を養えないからです。例えば、バット型の練習器具。これはゴルフクラブよりも重いの身体をしっかり使ってスイングする感覚は養えますが、重心距離はゼロ。重心距離やフェースの向きをコントロールする感覚を養えません。例えば、トップでオープンフェースになっている人の場合、バット型練習器具ではその悪癖を直すことは非常に難しいのです。

石川遼プロをはじめ、ツアープロの間ではバット型練習器具を愛用している人が多いですが、彼らはフェースの向きをコントロールする感覚がすでに身体に染みついています。重心距離がゼロの練習器具を使っていても、重心距離をコントロールする技術があります。なのでバット型練習器具を振っても違和感が生じることはありません。プロ、アマチュアを問わず、フェースの向きを感じ取る能力が高い人にとっては、バット型練習器具はゴルフクラブよりも効率的なトレーニング器具になっているのです。

そして練習器具には筋トレ的な器具、身体に強い負荷を与える器具があります。バット型練習器具もそのひとつですが、バット型よりも負荷を強く与えるのが
空気抵抗を利用した練習器具。例えば、クラブの先端に空気抵抗を増加させる羽がついている練習器具。

これを振ると空気抵抗がものすごく増え、身体に強い負荷がかかります。ゴルファーは強い負荷を感じることで手打ちを防ぎ、体全体を使ったスイングを会得することができます。筋トレにもなる練習器具ですが、マーク金井はこのタイプの練習器具はめったに使いません。この器具も重心距離がないからです。加えて、強い負荷というのはメリットだけでなく、デメリットも少なからずあると思っているからです。強い負荷で素振りするというのは、自転車に例えるならば、急な上り坂を必死に駆け上がるようなもの。負荷が強い分だけ筋トレになりますが、スピードは上がりません。対して、自転車の場合は下り坂のトレーニングもあって、こちらは上り坂と違って無負荷。結果、ペダルを漕ぐ回転スピードを増すアップさせる効果があります。

どちらも筋力アップを狙っていますが、マーク金井はヘッドスピードを上げるトレーニングが好きなので、強い負荷よりも弱い負荷の練習器具を好んで使います。また、弱い負荷の練習器具を使った方が、ゴルフクラブにスイッチした時に違和感を感じづらい。一般的には弱い負荷の練習器具の方が、ゴルフクラブとの親和性が高いのです。

強い負荷の練習器具に比べると、弱い負荷の練習器具は「物足りなさ」がつきまとうので、努力したという手応えや達成感はありません。なので、あまり人気がありませんが、「達成感=上達」とは限りません。ここをミスリードして練習に励むと、ゴルファーの努力が身を結びづらくなるでしょう。

 

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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。


2013年07月22日シャットフェースのトップを作るための2つのポイントとは!?

先週の「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント」では、表純子プロが惜しくもプレーオフで敗れましたが、彼女の師匠は岡本綾子プロ。現在、表純子青山加織森田理香子服部真夕若林舞衣子一ノ瀬優希プロらを指導していますが、どの選手も指導を仰ぐや試合で好結果を出しています。 表プロの師匠は1987年米ツアー賞金女王で「世界ゴルフ殿堂入り」を果たした岡本綾子プロ。現役時代は美しいスイングの持ち主でしたが、意外なことにトップでのフェース向きはスクエアではなくシャットでした。 月刊ゴルフダイジェスト9月号にドライバーの連続写真が出てましたが、トップでフェースの向きは、

ほぼ空を向いています。ドライバーのヘッドが木製のパーシモンの頃に、すでに今どきのクラブに対応したシャットフェースのトップを作っていたのです。現役時代にシャットフェースを指摘した解説はそれほど多くありませんでした。多くの解説者はコンパクトなトップについてのみ言及していました。今月発売の月刊ゴルフダイジェストでも、江連忠プロは岡本プロのシャットなフェース使いについてはまったく触れていません。 岡本プロが門下生にシャットフェースを教えているかどうかは分かりませんが、今どきの道具(クラブ)を上手く使うには、シャットフェースにした方が絶対有利なんです。では、どうすれば岡本プロのようなシャットでコンパクトなトップを作れるようになるのか? アマチュアの多くは‥‥

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正面から見た時に、クラブのフェース面が見えるとオープンフェース気味

 

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オープンフェース気味な人は、シャフトクロスになりやすい

こんな感じで、シャットフェースの逆であるオープンフェースのトップを作っている人が圧倒的に多いです。そして、こんか感じで‥‥

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テイクバック前半で、フェースを開いてしまう

IMG_0028 テークバックでフェースを開いて上げています。フェースを開いて上げてしまうために、トップでもフェースが開いたり、シャフトクロスのトップになってしまうのです。 岡本プロのように、シャットなトップを作るためには2つのポイントがあります。ひとつはテークバックでフェースを開かないこと。フェースを閉じながら上げていくことを意識して下さい。テークバックを開始して、シャフトが地面と平行ぐらいのポジションでは、こんな感じで‥‥

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フェースが下を向く感じ

そして2つめのポイントはテークバックの途中でフェースをひっくり返すこと。フェースをひっくり返すと言われてもピンとこない人も多いでしょう。これを説明するレッスンが少ないですが、実は、シャットに上げるためにはフェースのひっくり返しが必要不可欠!!!! フェースを下に向けたままではテークバックは途中で突っかかり、クラブをトップまで上げていけなくなるからです。 テークバック前半はフェースを地面に向けていきますが、テークバック後半ではフェースを空に向けていきます。このフェースの向きを180度変えるのに必要なのがフェースのひっくり返しなんです。 フェースをひっくり返すコツも、手首の使い方にあります。左手首は少し手の平側に曲げ、右手首は甲側に曲げていきます。左手甲が空を向くように手首を回転させられるとフェースの向きは180回転して空を向きます。このフェースをひっくり返す動きがスムーズにできると、シャットフェースなトップ、コンパクトなトップ、そしてレイドオフのトップを作れるようになるのです。

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テイクバック前半で下を向いてたフェースをひっくり返す!イメージ

フェースをひっくり返すという動きは、一度できてしまうと「なんだこんなことかぁ」と理解できますが、テークバックでフェースが開く癖が染みついている人や、ひっくり返しを上手くできない人にとっては「一体どうすればフェースがひっくり返るんや~」という状況から抜け出せません。抜け出すためには、かなりの意識改革が必要です。 イメージとしてはテークバックでバックフェースに乗せたボールを、飛球線方向に飛ばすような感じでフェースを縦に回転させること。シャフトを軸にしてフェースを反時計回りに回転させて下さい。これができてくると、フェースがひっくり返り、トップでフェースが空を向いてくるでしょう~。

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バックフェースに乗せたボールを、飛球線方向に飛ばすような感じ

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ゴルフの竪琴に興味ある方は、↑写真をClick