マーク金井blog

カテゴリー: パター、パター練習法

2013年06月03日どんなパターを作れば3パットを減らせるのか? その2

3パットを減らせるパターを作る上でマーク金井がこだわったのが、ショートパットが入りやすいパターを作ること。2メートルに自信が持てれば、ロングパットを打つ時に「寄せなくては」というプレッシャーがかかりません。加えて、ショートパットが入りやすいパターならば、寄せワンの確率もグッと上げられるからです。

では、どんなパターを作ればショートパットがビシビシ決まるのか?

昨日のブログでも書きましたが、それはハンドファーストに打ちたくなるパターです。プロ、アマチュアを問わず、ショートパットが上手い人はインパクトで若干ハンドファーストになっています。宮里藍ちゃんもインパクトはハンドファーストに打ってますが、普通のパターでハンドファーストに打とうとするよりも、ハンドファーストに打ちたくなるたくなるパターを使った方が、オートマチックにハンドファーストで打てるからです。

具体的に言うと、シャフトを左から装着すると、ヘッドをポンと置くとシャフトは左に傾きます(自分から見て)。このままアドレスするとハンドファーストの形になるんです。

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たかがシャフトの装着角度と思うかも知れませんが、実は、たかがシャフトの装着角度で構え型はガラッと変わるのです。シャフトを左から挿すと、アドレスするとフェースが左を向いた感じになります。ドライバーに例えるならば、シャフトを左から挿したパターは「フックフェース」のようなもの。これで逆ハンドファーストに構えるとフェースはとんでもなく左を向きます。結果、フェースを真っ直ぐ向けようと構えれば自然にハンドファーストの形になるんです。

加えて、逆ハンドファーストでインパクトを迎えてしまうと‥‥これまたフェースが極端に左を向くため、左に引っかかる。引っかけないで打とうと心がけるので、結果、自然にハンドファーストの形でインパクトを迎える打ち方になるのです。
もちろん、ただシャフトを左から装着しただけでは「ショートパットが入りやすい」パターとして完成に至りません。ハンドファースト打ちなくなるパターを作るには、他にも仕掛けが必要です。そのひとつめが、

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多めのロフト。
今どきのパターの多くは、転がりの良さを求めてロフトが2~4度と少なめです。対して、マーク金井が作ったパターのロフトは7~8度。パターとしてはロフトが多めです。ゴルファー心理ととして、ロフトが多くなるほどハンド-ファーストに構えたくなるのと、ハンドファーストに構えた時にインパクトロフトが3~4度にしたいからです。たかがロフトと侮ってはいけません。ロフト2度のパターでハンドファーストに構え、ハンドファーストに打ったらインパクト時のロフトは0度未満になり、ボールの転がりが極めて悪くなってしまいます。グリーン上のボールは自重で芝に少し沈んでいます。沈んだボールを芝の上に浮き上がらせるためにはロフトが必要なのです。次にふたつめの仕掛けは、

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115gのヘビーウエイトグリップ。
グリップエンドを支点にして、ヘッドを振り子運動させてしまうとハンドファーストには打てません。インパクトで左手首が甲側に折れて逆ハンドファーストになるリスクが高くなります。ハンドファーストに打つためには、グリップ、シャフト中央、そしてヘッド。この3つの部分が平行運動させることが求められます。そのためにはグリップは軽いよりも重いほど有利なんです。グリップ側の重量を増やした方がカウンターバランスになって、ゴルファーは手元側の重量を感じます。加えて、パター全体の慣性モーメントの数値が上がるために、ヘッドだけでなくパター全体を動かしやすくなるのです。マーク金井はグリップを重くするために、普通の長さのパターに中尺用のロンググリップを装着しました。グリップの長さを伸ばすことで115gのヘビーグリップを装着しました。
アナライズではすでにパター用のシャフトスタビライザーを市販しています。これは非常に良いのですが、いかんせんコストがかかり過ぎます。グリップを重くすることでシャフトスタビライザーと同じ効果を狙いました。そして3つめの仕掛けは、

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ディープミーリング。
ミーリングとはフェース面を平滑にするための処理ですが、処理した時に削った跡が残ります。この跡がくっきり深くなるほど打感はソフトになるのです。開発段階ではフェース面がツルツル、フェース面に浅いミーリング処理跡、そして深いミーリング処理跡。この3つのヘッドで打ち比べると、明らかにミーリング処理跡が深いほど打感がソフトになります。打感がソフトに感じるほどインパクトで緩みづらくなり、これまたハンドファーストに打ちたくなるのにつながるのです。
ドライバーやアイアン同様、パターにだって、プロ、上級者用の難しいモデルと、アマチュア向きのやさしいモデルとがあるのです。マーク金井が今回作ったパターはアマチュア向け、自然にハンドファーストに打てるパターです。なので、名前ばベタ丸出しですが、「ナチュラル ハンドファースト パター」しました~。

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PSその1

ナチュラル ハンドファースト パターは7月上旬発売予定です。今週水曜日ぐらいから予約受付を開始します~。

PSその2

ボールをたくさん打ってもスイングは変わりませんボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井ゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして正しいハンドアクシンを会得できるからです~。

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2013年06月02日3パットを減らせるパターって本当にあるのか?

昨日フェースブックにもアップしましたが、マーク金井が開発に携わっていたパターがついに完成!!。金型を何度も作り直し、1年以上かけて作り上げたパターが‥‥

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これです。ヘッドはマレット型とT字型を足して2で割ったような形状。センターシャフトでほぼフェースバランスという風に作ってあります。見た目はそれほど奇抜ではありませんが、じっくり見ていくとかなり普通じゃありません。いわゆるパターの常識をことごとく覆すような作りになっているんですが、それにはちゃんとした理由があります。
設計段階でまずテーマに上げたのが‥‥
3パットを減らしてパットシングルになること。中井学プロが「パットシングル」というレッスン本を書かれてますが、まさにパットがシングルの腕前になればそれだけでスコアは確実に良くなります。全米シニアで優勝した井戸木鴻プロを引き合いに出すまでもありませんが、ドライバーが飛ばなくてもパットが入ればスコアはグングン良くなるのです。
では、どんなパターを作れば3パットを減らせるのか?

3パットを減らすには、2つの方法があります。
ひとつはロングパットが0Kの距離に寄せられるパターを作ること。距離感がぴったり合えば3パットを確実に減らせます。もうひとつは2メートル以内のショートパットがワンパットで沈められるパターを作ること。ロングパットを少々失敗しても‥‥2メートルが入ってくれれば3パットを確実に減らせます。
マーク金井が選んだのは後者です。とにかくショートパットが入りやすいパターを作ることを設計の基本コンセプトとして開発に着手しました。2メートルが入ってくれれば、ロングパットを打つ時に「寄せなくては」というプレッシャーがかかりません。加えて、ショートパットが入りやすいパターならば、寄せワンの確率も上げることができるからです。
では、どんなパターを作ればショートパットが得意になるのか?
そのヒントはパットの名手の打ち方にあります。5月26日のブログでも書きましたが、宮里藍プロをはじめ、パットが上手い人はインパクトで若干ハンドファーストになっています。ほんのわずかにグリップがシャフトを先行してボールを捕らえています。対して、アマチュアでパットが下手な人の80%以上はハンドファーストとは逆で、逆ハンドファーストの状態でボールをヒットしています。いわゆる手首をこねた感じでボールをヒットしているので、転がりが悪く、ショートパットで左に引っかけることが多いのです。言い換えると、アマチュアがショートパットを打つのに必要なのは‥‥
ハンドファーストに打ちたくなるパターです。
ハンドファーストに打つためにはハンドファーストに構えることが必要不可欠ですが、それをパターが促進することは可能です。具体的に言うと、シャフトの装着角度を変えてやればいい。市販パターの多くは、シャフトが右から入っています。このため、ヘッドをポンと地面に置くとシャフトは右に傾きます(自分から見て)。このままアドレスすると逆ハンドファーストの形になります。対して、シャフトを左から装着した場合、ヘッドをポンと置くとシャフトは左に傾きます(自分から見て)。このままアドレスするとハンドファーストの形になるんです。

 

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たかがシャフトの装着角度と思うかも知れませんが、実は、たかがシャフトの装着角度で構え型はガラッと変わるのです。もちろん、シャフトを左から挿すとデメリットもあって、アドレスするとフェースが左を向いた感じになって、プロや上級者は「引っかかる」イメージで嫌います。ドライバーに例えるならば、シャフトを左から挿したパターは「フックフェース」のようなもの。プロや上級者はこれを非常に嫌い、その結果、市販パターの多くはシャフトを地面と垂直、もしくはシャフトをわざと右から挿すようにしています。

シャフトを右から挿すと、ドライバーの「オープンフェース」のような感じになって、引っかけづらいイメージが出るからです。要するに、市販パターの多くはパットが下手なアマチュアの為に作ることよりも、パットが上手いプロや上級者が構えやすいように作られているわけです。そして、シャフトが右から挿してあるパターはハンドファーストに構えづらく、ハンドファーストに打ちづらくなっています
対してシャフトを左から挿すと、逆ハンドファーストに構えるとフェースはとんでもなく左を向きます。結果、フェースを真っ直ぐ向けようと構えれば自然にハンドファーストの形になる。加えて、逆ハンドファーストでインパクトを迎えてしまうと‥‥これまたフェースが極端に左を向くため、左に引っかかる。引っかけないで打とうと心がけるので、自然にハンドファーストの形でインパクトを迎えることができるのです。
もちろん、ただシャフトを左から装着しただけでは「ショートパットが入りやすい」パターとして完成に至りません。ショートパットでカップインの確率を上げるためには、他にも色々なアイデアが必要です。それについては次回じっくり説明しましょう。

 

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PSその1.ナチュラルハンドファーストパターは7月上旬発売予定です。今週水曜日ぐらいから予約受付を開始します~。

PSその2.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井ゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。


2013年05月26日パットは素振りをしない方が断然良い〜

 

今週は月刊ゴルフ雑誌の発売ウイーク。月刊ゴルフダイジェストワッグルゴルフクラシック、そしてビジョン72が発売されました。その中でもボリューム満点なのが月刊GDです。特集記事は言うに及ばず、連載記事も盛りだくさん。今月発売から野村タケオさんの連載、「レッスン用語に五里霧中」も始まっています。

そんな連載企画で目にとまったのが、「がんばれ藍ちゃん
米ツアーで活躍している宮里藍ちゃんの応援企画ですが、7月号では藍ちゃんのパッティングについて詳しく紹介されています。

2013年ホンダLPGAタイランドでラインを読む藍ちゃん(GDOフォトキャラリーより転載)

2013年ホンダLPGAタイランドでラインを読む藍ちゃん(GDOフォトキャラリーより転載)

本人いわく「感性でゴルフするタイプなのでパットもいかにイメージを出すかか鍵」。見た目の第一印象を大切にするために素振りはしない(月刊ゴルフダイジェスト7月号から引用)
マーク金井もパットの時は素振りを一切しません。藍ちゃん同様、イメージを大事にしているからですが、実は他にも理由があります。素振りをしてもしなくてもパット数に変化がないことに気づきました。やってもやらなくても結果に差が出ないならば‥‥やるだけ時間の無駄じゃないですか。ってなわけで素振りを一切やめてしまいました。素振りをしない方がプレー時間が短縮できると悟ったのです。

2013年 HPバイロン・ネルソンの石川遼 GDOフォトキャラリーより転載

2013年 HPバイロン・ネルソンの石川遼 GDOフォトキャラリー←Clickより転載

もちろん素振りをしなくなったのには伏線もあって、それは石川遼丸山茂樹のパッティング。2人ともパットの名手ですが、パットがものすごく決まっていた時、2人とも素振りをしてませんでした。特に、九州の古賀で開催された時の日本オープン。遼くん片山晋呉に敗れて惜しくも2位でしたが、多くの選手が高速グリーンに苦戦する中、スコンスコンと嫌な距離をワンパットで沈めていました。素振りをしなくてパットを決めまくるその姿に見惚れて、マーク金井は古賀の日本オープンの翌週から現在に至るまで、パットでは一切素振りしてません(不思議なことに、最近の遼クンはパットで素振りしてます)
素振りをしない効用はプレー時間の短縮だけではありません。アマチュアの人の素振りを見ていると、1mの距離なのに10mぐらい打つぐらいの素振りをしたり、10mのロングパットで2mも転がらないような素振りをしている人が結構多い。素振りと本番になんの関連性もない素振りをするというのは‥‥素振りが素振りの役割を果たしていません。本番を無視するかの素振りをするぐらいならば、素振りをしない方が距離感(感性)を磨けます。アドレスする前に、頭の中で距離をイメージし、そのイメージした距離を打つことだけ考えた方が距離感を磨けるからです。慣れるまでは不安があると思いますが、もし不安があるならば、一度、いつも通りに素振りしてハーフ、素振り無しでハーフプレーしてみて下さい。これでパット数にどれぐらい差がでるのかチェックしてみる。長いゴルフ人生の中で、一度ぐらいこんな経験をしてみるのも悪くないと思いますよ。
そして、藍ちゃんパッティングで見逃せないのがインパクトの迎え方。インパクトでは若干ハンドファーストになっています。ほんのわずかにグリップがシャフトを先行してボールを捕らえています。対して、アマチュアでパットが下手な人の80%以上はハンドファーストとは逆で、逆ハンドファーストの状態でボールをヒットしています。いわゆる手首をこねた感じでボールをヒットしているので、転がりが悪く、ショートパットで左に引っかけることが多いのです。ショートパットのミスはメンタルな要素も非常に大きいですが、技術的な要素も非常に大きいのです。
では、どうすれば藍ちゃんのようにハンドファーストな状態でボールをヒットできるのか? ひとつめのポイントはアドレスです。パットはショットほど動きが大きくありません。アドレスで逆ハンドファーストになっているとインパクトでも逆ハンドファーストになってしまう確率が高くなります。今週木曜日はサンテレビのゴルフ番組でアマチュアゴルファー4人とプレーしましたが、その内、3人はアドレスで逆ハンドファーストになっていました。翌日の金曜日もアマチュアゴルファーとプレーしましたが、その時も短いパットをポロポロ外すゴルファーは、アドレスで左手首が甲側に折れ、逆ハンドファーストのアドレスになっていました。
たかがアドレス、されどアドレス。
短いパットが引っかけやすい、転がりが今ひとつ悪いと感じているならば、まずはiPhoneやスマホでパットのアドレスを自撮りしてみて下さい。きっと、何かの発見があると思いますよ~。

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2013年05月23日アンカリング(アンカーリング)・ストロークが禁止されても、やさしいパターは作れる!!

ついにグリップエンドを体にくっつけて打つ(固定式ストローク)、いわゆるアンカリング(アンカーリング)・ストロークではルールとして禁止する新規則14-1b(アンカリング(アンカーリング)・ストローク)が、2016年1月1日からすべてのレベルのゴルファーに対して適用されることが決定されました。

5月21日ゴルフルール制定団体であるR&A(英ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ)USGA(米国ゴルフ協会)がつい先程同時に発表したからです。これにより、多くのツアープロが愛用した長尺パター、中尺パターというのが事実上、使用できなくなりました。全英オープンを制したE・エルス、そして今年のマスターズを制したアダム・スコットもアンカリング(アンカーリング)・ストロークでしたので、二人ともそろそろパターチェンジ、打ち方のチェンジが必要に迫られています。(アンカリング(アンカーリング)・ストロークをしなければ、中尺、長尺パターもルール適合です)

2013年RBCヘリテージのアーニー・エルス

2013年RBCヘリテージのアーニー・エルス GDOより転載 GDOフォトギャラリーはこちらから

アンカリング(アンカーリング)・ストロークの是非については、いろんな議論が交わされることが予想されますが、クラブアナリストの立場から言うと、中尺、長尺パターの特徴はクラブが長いだけでなk、クラブ重量が重いことです。普通のパターに比べると、長尺パターの多くはヘッド、シャフト、そしてグリップが重くなっています。これによりパター全体の慣性モーメントが増大してパターが動きづらくなりますが、反面、動き出せば慣性の力で動きが安定します。インパクトでパンチを入れたりできません。結果、ゆったりストロークしやくなって(インパクトで手先が余計な動きをしづらくなる分だけ)、高速グリーンでも距離感、方向性を安定させやすくなります。

パターの人気ブランド、オデッセイではすでにアンカリング(アンカーリング)・ストロークが禁止されることを予想してたかのようなパター、アームロックパターとして、
メタルXの#7ダートが市販されて言います。これは41インチと中尺の長さですが、シャフトを左にオフセット(傾ける)ことで、ハンドファーストに構えやすく作られ、パターのグリップ部分をアーム(左腕)に固定することで、振り子のストロークをしやすく作られています。またロンググリップを装着することでグリップ重量も重くなっています。

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限定生産にしたのは、キャロウェイも保険を掛けたかったからでしょう(笑)アームロックパターはまだまだユーザーの間では定着してないし、浸透していないからです。

現在、マーク金井はパターを開発してますが(6月下旬発売予定)、その時にこだわったのがパターの総重量。長さは34インチと普通の長さですが、ヘッド、シャフト、グリップとも重くなっています。ヘッドは350g近く、そしてグリップは133g。普通のパター用グリップに比べると2倍以上の重さです。ここまで重くしたのは、ヘッドに対してグリップ側を重くすることで、バランスを出さないでクラブ全体の慣性モーメントを上げたかったからです。パターを上手く打つコツは色々とありますが、手元側の重量が重くなるようにチューニングすると、クラブ全体の慣性モーメントがアップします。結果、ヘッドだけでなくパター全体を動かすストロークがしやすくなって、距離感や方向性を良くする効果が期待できます。

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市販されているパターのグリップの重量は60g前後

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マーク金井が開発した、通常の長さのパター用ロンググリップは133g

普通の長さのパター(34インチ)でも、グリップ側を重くすれば中尺や長尺パターを使うのと同じメリットがあるのです。
では、なぜグリップ側が重くなると振りやすくなるのか?
これは実際に体験してもらうのが一番確実な方法です。パターとウエッジを用意したら、ヘッドが互い違いになるようにしてクラブを握ります。これで準備が完了、後はボールがカップインするイメージを描きながらパットを打ってみて下さい。ヘッド側に対してグリップ側が重くなれば、ヘッドだけでなくパター全体の重さを感じ取れます。これが感じ取れれば、ストローク中に変なパンチが入ったり、インパクトで緩んで引っかけたり、押し出したりするミスを確実に減らせます。

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パターのグリップ側重量を重くするのには2つはあります。ひとつは、100g以上の重いグリップを装着。もうひとつはグリップエンドに穴を空け、その穴が空いた部分にパター用のシャフトスタビライザーを装着することです。パター用スタビは重さが色々あって、20~110gぐらいの幅で自由に選べます。シャフトスタビライザーならば、今までと同じグリップで手元側(グリップ側)の重量を50g以上楽に増やせるのです。

パッティングでアンカリング(アンカーリング)・ストロークがダメになった今、ツアープロの中には手元側の重量を何らかの方法で増やしていくでしょう。これは自然の成り行きで、手元側の重量を増やすことで、インパクトゾーンで手元をスムーズに動かせるようになるからです。
アナライズでは、パターでは手元側の重量を増やすことが欠かせないことだと感じており、重さを出すためにパター用のシャフトスタビライザ-とロンググリップ(133g)の発売に踏み切りました(パター用グリップは6月上旬発売予定)。手前味噌ですが、短い距離でパットを押し出したり、引っかけのミスに悩んでいる人にはどちらも効果てきめん。ぜひ一度試してみて下さい~。

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PS.パター用シャフトスタビライザーは、こんな感じで装着します~。

専用カッターでグリップエンドに穴を開けます

専用カッターでグリップエンドに穴を開けます

その穴にパター用シャフトスタビライザーを入れます

その穴にパター用シャフトスタビライザーを入れます

 

ドンドン入れます

ドンドン入れます

入りきったら、専用の六角レンチで固定用のビスを回せば出来上がり

入りきったら、専用の六角レンチで固定用のビスを回せば出来上がり


2013年04月28日今どきのパターを上手く使いこなす極意とは!?

66歳のジャンボ尾崎プロ、2日目、3日目は1オーバーとなんとか踏ん張っています。年齢の影響もあってロングショットは精彩を欠いてますが、それをカバーしているのがショートゲーム。アプローチとパットは全盛時を彷彿させるようなプレーぶりで、パーセーブを重ねています。

そんなジャンボですが、ボクが注目したのがパターのグリップ。パター自体は普通の長さで、ヘッドもピン型。オーソドックスなパターを使っていますが、グリップは中尺用のモノが装着されていました。いわゆるロンググリップです。

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GDOさんより転載 つるやオープンフォトギャラリー←クリック

たかがグリップと思うかもしれませんが、ここにジャンボならではのクラブに対するこだわりを感じました。ジャンボと言えば、新しいクラブ、新しいボールを真っ先に取り入れるプロの代表格。バラタボール全盛の頃、タイガーナイキの2ピースウレタンボール「ツアーアキュラシー」を米ツアーで誰よりも早く使うかなり前からブリヂストンのツーピース、レイグランデWFを使ってツアーで勝利を収めています。クラブについてもメタルドライバーを使い始めるのが非常に早く、ジャンボがメタルで勝ち始めると多くのツアープロが追従しました。AW(PS)というクラブを積極的に使い始めたものジャンボでした。

そんなジャンボがオーソドックスなピン型パターを使うのはちょっと違和感がありますが、グリップがジャンボならでわ。上から目線で恐縮ですが、さすがクラブのことをよく分かってらっしゃると思いました。
ロンググリップにはどんなメリットがあるのが。
ロンググリップは長さが長いだけではなくて、通常のグリップと異なる点が2つあります。

・グリップが太い
・グリップが重い

太いグリップを装着すると手首が使いづらくなります。ジャンボはインパクト重視でコツンと打つタイプですが、それでも手首を使い過ぎるのを軽減するために少し太くしているものと思われます。そして、細いグリップに比べると太いグリップはフィーリングが出づらい。いい意味で、パターに少し鈍感さを求めたのでそしょう。

そして、長くて重いグリップを装着するとバランスポイントが手元側に移動します。実は、ボクはこれが今どきのパターを使いこなすための極意だと思っています。昔のパターと今どきのパターを比べると、今どきのパターはヘッドが重い。ヘッド重量が340~360gあります。ヘッドを重くすることでゆったりストロークしやすくしているのです。

しかし、グリップが50~60g前後のままでヘッドだけが重くなるとバランスポイントがヘッド側に移動します。バランスも出ます。昔はパターのバランスはD0前後でしたが、今どきのパターは平気でD6とかEバランス。その結果、ヘッド側の重量に対してグリップ側の重量が軽くなってしまう。ヘッドヘビーになると、ゴルファーの多くはパター全体の重さよりも、ヘッドの重さだけを感じます。ヘッドだけを感じると、グリップエンドを支点にしてヘッドを振り子運動させることになって、インパクトが緩んだり、手元がスムーズに動きづらくなるのです。

対して、重ヘッドのパターにロンググリップを装着すると手元側の重量も増してきます。大抵のロンググリップは重量が100g以上あるからです。その結果、カウンターバランスになって重ヘッドでもバランスが出過ぎない。クラブ全体が重くなるので、パター全体を動かしやすくなって、手元をスムーズに動かせるようになるのです。ショートパットでインパクトが緩みやすい人の場合でも、ロンググリップやシャフトスタビライザーのように手元側の重量を増す器具を装着すると‥‥手元がスッ、スッと動き、インパクトの緩みや引っかけのミスをかなり軽減できるのです。

 

加えて、ネオマレット型のパターのようにヘッドの慣性モーメントが大きいパターの場合、手元側の慣性モーメントを上げた方が(グリップ側の重量を増やした方が)パター全体のバランスが良くなって、スムーズにストロークしやすくなるメリットがあります。

プロが試合するコースのグリーンはスティンプメーターで11フィート以上と超高速。超高速グリーンではオーバーが怖くなると、たとえ百戦錬磨のプロであってもメンタル面が影響して手先が余計な動きをしやすくなります。ジャンボはそれを知っているから道具(ロンググリップ)でやらなくていいミスを減らそうとしているのです。

最近は我々アマチュアがプレーするゴルフ場でもスティンプメーターで10フィート以上の高速グリーンが増えてきました。ショートパットで苦労しているならば、ジャンボを大いに見習った方がいいでしょう。

 

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スパイダーのような大型ヘッドと相性抜群~

スパイダーのような大型ヘッドと相性抜群~

PS.マーク金井はネオマレット型パター専用のロンググリップ「MOIグリップ」を市販化に向けて開発中~。重量は115g。グリップ内径は普通のパター用の太さなので、普通のパターに装着しやすいのが特徴です~。