マーク金井blog

カテゴリー: パター、パター練習法

2013年07月05日ショートパットをしっかり打つための極意とは!?

マーク金井が作ったパター、ナチュラルハンドファーストが昨日アナライズに入荷しました。発売前の予約が殺到し、ファーストロットはすでに完売。手元にはボクが使うためのが1本残っているだけです。次回は今月末に入荷しますが、これまた予約が次々と入っています。嬉しいことにツアープロからも問い合わせがあり、今週の試合でも試している選手がいます。

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ツアーで一番クラブに造形が深い男子プロが今テスト中です

このハンドファーストパターですが、設計のコンセプトは確実に3パットを減らすこと。

3パットを減らすためにはロングパットをOKの距離に近づけるか、1~2メートルのショートパットを確実に入れるかが求められます。ボクが求めたのは後者です。ロングパットは距離感、傾斜の読みが外れたら上手く打ってもOKの距離には寄せられません。対して、ショートパットはよほどの傾斜したラインを除けば、距離感やラインを読み違えません。正しいストロークをしたら1パットでカップインできあmす。

では、ショートパットにおける正しいストロークとは何か?
多くのアマチュアはインパクトが緩んでいたり、手首をこねて打っています。このため、インパクト時のフェース面が不安定になって、引っ掛け、押し出し、そしてショートのミスを繰り返しているのです。そしてインパクトで手首をこねてしまうのは、パターの構造も少なからず影響しています。多くのパターはシャフトが右から入っていため、もしくはロフトが少ないために、アドレスでシャフトが右に傾いています。結果、ヘッドファーストの状態になってしまうために手首が余計な動きをしやすくなるのです。

対して、ボクが作ったハンドファーストパターの場合は、シャフトをわざと左から装着。これはありそうで中々ありません。市販パターで意図的にシャフトが左から装着しているのは、オデッセイのバックストライクぐらいです。そしてハンドファーストパターではロフトが7度。通常パターはロフトが2~4度なのに対して、ハンドファーストパターではその倍近くのロフトを付けています。この2つの効果により、ゴルファーは自然にハンドファーストに構え、そして自然にハンドファーストに打ちたくなるのです。

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ロフトが通常のパターより多いのがわかる

もう一つの新機能はMOIグリップ。一般的なグリップよりも長く、そして重いグリップを採用することで(約115g)カウンターバランスを実現。パター全体の慣性モーメントが大きくしました。重いヘッドに、重いグリップを装着することで絶妙のバランスが実現し、プレッシャーがかかった場面でも手元がスムーズに動きます。プレッシャーがかかるショートパットでも、安定したストロークができるように作りました。
宮里藍プロをはじめ、ツアープロでパットが上手い人に共通しているのはハンドファーストの状態でボールをヒットしていること。ハンドファーストパターはプロと同じ打ち方がしやすく、そしてそれが正しいストロークにつながり、ショートパットのカップインの確率を上げてくれるのです。

もちろん、ハンドファーストに打ちやすいパターを手にしても、距離感が悪ければワンパットの数を増やし、3パットの数を減らすことはできません。1~2メートルの距離を確実にカップインさせるには、50~80センチぐらいオーバーする距離感でパットを打つことが求められます。

では、どうすれば50~80センチオーバーに打てるのか?

強く打とうとする気持ちは大事ですが、気持ちだけでは強気のパットを打つことはできません。強気のタッチで打つには明確なイメージを持つことが必要不可欠です。そのためにお勧めなのがこの練習!!

カップの前半分をスコアカードで隠し、そしてカップの奥側にスコアカードで壁を作りましょう。そうです、このスコアカードの壁を利用してボールをカップインする練習をすればいいです。こんな風にカップ手前側が隠されたら、ギリギリの距離感で手前からカップインさせることはできません。そして奥の土手が壁になっていたら、かなり強いタッチでもボールをカップインさせることができます。これで練習すれば、知らず知らずの内にインパクトが緩む癖を直せますし、強気のタッチが体に染み込ませることもできるのです。

しっかり打つ癖をつけたい

しっかり打つ癖をつけたい

実際のラウンドでも同じです。1~2メートルの短いパットを打つ時はカップ手前半分を蓋しておくぐらいのイメージを持ち、カップの奥半分でボールを入れるように心がける。単純に強く打とうとするよりも、明確に入れる場所をイメージした方がインパクトの緩みを防げ、強気のタッチで打っていけるようになるのです。
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PS.ナチュラル ハンドファースト パターですが、ファーストロットは即日完売。次回は7月下旬に入荷予定です。次回も完売が予想されますので、ご予約はお早めに~。

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2013年07月04日スライスライン、フックラインのパットを上手く決めるコツとは!?

ゴルフの週刊誌といえば週刊ゴルフダイジェスト(週刊GD)とパーゴルフ。マーク金井流は週刊GDに「新・買わずにいられない」というのを連載していますが、週刊ゴルフ誌のメイン企画といえば、昔も今もレッスンです。週刊GDの今週号も‥‥

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巻頭カラーではトップアマチュアの田村尚之さん(日本アマ最多23回連続出場)が「90切るって、超カンタン!」というのを16ページにもわたって記事がアップされていました。その中でさすがトップアマだと思ったのが、スライスラインのパッティングのライン取りのアドバイス。ちょっと長いですが引用します。

90切りたいならば覚えておいて!

「外すならプロライン」は大ウソです!

よく「外すならプロライン(傾斜の上側)」といわれますが、あれは大ウソだと思います。例えば、スライスラインを考えた時、ボールがカップの左側に止まるような狙い方は、仮にタッチ(距離感)が合ったとしても絶対に入らない。普段からアマチュアサイド(傾斜の下側)に外れるような狙い方をしておくことが大事なんです。

アマチュアの多くは、プロサイドに外すと「狙い過ぎた」とか「ラインを読み過ぎた」と言いますが、入っていないわけですから、狙い過ぎでも読み過ぎでもありません。単純にラインが読めていないだけです。そして、プロサイドに外す回数が増えてくると、もっと悪い病気が出始めるのです。トップアマの田村さんはそれが分かっているから、「外すならプロラインは大ウソ」と言い切っているのです(週刊GD7月16日号より引用

では、プロサイドに外すとどんなデメリットがあるのか?
まずインパクトが緩みやすくなります。プロサイドを外すようなライン
どりをすると、強く打つよりも弱く打った方が(カップギリギリの距離感)曲がりが大きくなるのでカップインの確率が上がるからです。一見、これは正しい選択にも見えますが、インパクトが緩んだり、弱く打つとタッチ(距離感)が悪くなるんです。そして、ますます曲がりを大きく読むことになって、インパクトが緩む感じになるのです。そして、パットがしっかり打てない、弱気な距離感が体に染み込んでしまいます。こうなると、ますますパット下手になるのです。

他方、アマチュアサイドに外すとどんなメリットがあるのか?
こちらは逆に、どんどん強く打ちたくなります。強ければ入るからです。タッチ(距離感)さえ合えば、曲がり少なくなってカップインの確率が高くなる。加えて、インパクトが緩みづらくなる打ち方も体に染みついてくるのです。意外と思うかも知れませんが、アマチュアサイドに外す方がパット上手になれるのです。ちなみにプロでもパットで苦労している人ほど、左右に曲がるラインではプロサイドに外すことが多いのです。

そして、左右に曲がるパットを上手く打つためにはフェースの芯で捕えることも重要なポイント。芯を外してしまうとインパクトの衝撃でヘッドがブレてしまい狙ったラインにボールを打ち出せなくなるからです。マーク金井は芯で捕える感覚を掴むのに、こんな練習をしょっちゅうしています。

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これは永井延宏プロから教わったドリルですが、棚板の角はボールよりも面積が小さい。パターで打つよりも芯で捕える感覚を養えます。ミート率を上げるには、パターで練習するよりも棚板でボールを転がした方がはるかに努力が報われます。パターマットを持っているならば、こんな棚板で練習して下さい。棚板でスコンスコンとカップインさせる感覚が身につけば、パターに持ち替えた時も芯で捕えやすくなりますし、直進性の良いパットが打てます。

そして、もうひとつお勧めなのがこの練習。例えば、フックラインが苦手ならば、こんな感じでカップの右側3分の1ぐらいをスコアカード等で塞ぎましょう。

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カップの左半分からボールを入れる練習をすれば、ラインを読み過ぎるミスを確実に減らせます。アマサイドからボールを入れようとすれば、プロサイドに外すミスを撲滅できます。

逆もしかりで、スライスラインが苦手ならば、こんな感じでカップの左側3分の1ぐらいをスコアカードを塞いで練習して下さい。

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カップの右半分しかカップインできないと思えば、ラインを読み過ぎるミス、そしてプロサイドに外すミスを確実に減らせるようになるのです。
ストレートラインに比べると左右に曲がるラインは難易度が増しますが、狙い方、カップどこから入れるかにこだわって練習して下さい。これで確実にフックライン、スライスラインが得意になるでしょう。
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PS.ナチュラル ハンドファースト パターは7月5日に入荷予定です。ファーストロットは売り切れが予想されますので、ご予約はお早めに~。←こちらをクリック

アナライズからお知らせ

パターをご予約いただいた方で、ご連絡の取れない方がいらっしゃいます。確認メールが届いていないお客様、至急アナライズまでご連絡下さい

 


2013年07月01日1メートルのパットを確実に決める極意とは!?

真っ直ぐポンと打てば入る。

土手に当てるぐらいしっかり打てば入る

アースモンダミンカップを記録的スコアで優勝した堀奈津佳。ショートパットをほぼ外さなかった GDOより転載

アースモンダミンカップを記録的スコアで優勝した堀奈津佳。ショートパットをほぼ外さなかった GDOより転載

プロ、アマチュアを問わずショートパットが上手い人は、弱気なパットを打ちません。多少の傾斜があっても真っ直ぐ狙いますし、距離感も強め。手前から流し込むようなことはなくて、向こう側の土手にゴツンと当ててカップインさせています。

対して、ショートパットが苦手な人はというと‥‥

左右に曲がるのを計算し過ぎる

インパクトが緩んでしっかり打てない

プロ、アマチュアを問わずショートパットが下手な人はガツンと打てません。弱気なパットを打っています。オーバーするのが恐くて距離感が弱め。入る時も手前から流し込むような感じになっています。そしてインパクトが緩みがち。緩んで打ってしまうからインパクトでフェースが被り、引っかけて左に外すミスが多くなっています。
では、どうすれば、

1メートルのパットを強気に打つことができるのか?
1メートルのパットを引っかけないで打てるのか?

市販パターを見ていると引っかけない工夫として2つのことがなされている場合が多いです。

グリップがウイーク気味に入っている
シャフトが自分から見て右から装着されている。

どちらも引っかけ防止としては役立ちます。グリップをウイークに入れることでインパクトでフェースが被りづらくなります。シャフトを右から装着することで、これまたインパクトでフェースが被りづらくなります。

ただし、この2つをやってしまうとボールが捕まる感じになりません。捕まらないので滑った感じで転がります。また、捕まりが悪いパターを使っていると、今度は捕まえたくなって、手首が余計な動きをしやすくなります。捕まらないパターというのは引っかけを防げる反面、ストロークでは捕まえたくなる動きが助長されるリスクが伴うのです。

他方、逆転の発想で捕まるパターを使うことでも引っかけを防止できます。捕まるパターで手首を使ったり、インパクトが緩んでしまうと、フェースが被る度合いが増して、狙いよりもかなりボールは左に転がって引っかかります。ゴルファーはこれが分かると(引っかけたくないと思うと)、徐々にハンドファーストに打ちたくなります。ハンドファーストに打とうとすればフェースが被らないことを無意識の内に理解しているからです。

そしてハンドファーストに打つようなれば、

手元が動くのでインパクトが緩まない

手首を使わないで打てる

捕まるパターは引っかけたくない意識が高じて、ハンドファーストに打ちたくなり、それが直進性の良いパットにつながるのです。マーク金井はこの方が、本当の意味で引っかけを防げる、直進性が良いパットが打てると考え、意図的に捕まるパターを作りました。

捕まるパターとは

シャフトが自分から見て左から装着されている
ロフトが多い

シャフトが左から装着されるとハンドファーストに構えたくなります。シャフトを地面と垂直にセットしたら、アドレスの時点でフェースが被った感じになるからです。そしてロフトについては、ドライバーやアイアン同様、パターにおいてもロフトが多くなるほど球の捕まりが良くなるのです。

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シャフトが左から入っているのがわかりますか??

マーク金井が設計したナチュラルハンドファースパターは、シャフトが左から装着され、そしてロフトは7度と多めです。一般的なパターとはかなり異なる設計がなされていますが、これによりハンドファーストに打ちたくなるようにゴルファーは誘導されるのです。ちなみに、この考え方で作られたパターはすでにあって、数年前、キャロウェイから登場したバックストライクはシャフトが左にから装着され、ロフトも多めでした。

オデッセイのバックストライク

オデッセイのバックストライク

数年前、フロリダのPGAショーでバックストライクを試打した時、「これはパターの革命児」と確信しました。大ヒット間違いないと思いましたが、予想に反して日本でまったく売れませんでした。最終的には大手量販店で投げ売りされてましたが、これは奇妙なデザインのせいだと思います。ネックがヘッド後方にあり、シャフトが湾曲した感じになっていたため異形と見なされため、ゴルファーが受け入れようとしなかった。性能よりも見た目で判断されたために、売れなかったのです。

バックストライクの性能が高さについては、片山晋呉プロが使っていることが何よりもの証明になるでしょう。先週のミズノオープン、優勝こそ逃しましたがクラブに造詣が深い片山プロが使っていたのは、オデッセイのバックスストライクでした。

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マーク金井が設計したナチュラルハンドファーストパターは、オデッセイのバックスストライクをリスペクトして作られたパターです。このパターはセンターネックを採用することで、シャフトを左から装着しても違和感が無いようにしました。

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宮里藍プロをはじめ、パターが上手いプロは例外なくハンドファーストでボールをヒットしています。捕まらないパターでハンドファーストに打つのには技術が求められますが、捕まるパターならば短時間でハンドファーストに打てるようになります。パターに限らず、打ち方(スイング)は道具によっていかようにも変るのです~。

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PS.自然にハンドファーストに打てるパター、ショートパットがスコンと入るパターが発売間近に迫りました。7月5日が発売予定です。ファーストロットは品切れが予想されますので、ご予約はお早めにいただけると幸いです。

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2013年06月03日どんなパターを作れば3パットを減らせるのか? その2

3パットを減らせるパターを作る上でマーク金井がこだわったのが、ショートパットが入りやすいパターを作ること。2メートルに自信が持てれば、ロングパットを打つ時に「寄せなくては」というプレッシャーがかかりません。加えて、ショートパットが入りやすいパターならば、寄せワンの確率もグッと上げられるからです。

では、どんなパターを作ればショートパットがビシビシ決まるのか?

昨日のブログでも書きましたが、それはハンドファーストに打ちたくなるパターです。プロ、アマチュアを問わず、ショートパットが上手い人はインパクトで若干ハンドファーストになっています。宮里藍ちゃんもインパクトはハンドファーストに打ってますが、普通のパターでハンドファーストに打とうとするよりも、ハンドファーストに打ちたくなるたくなるパターを使った方が、オートマチックにハンドファーストで打てるからです。

具体的に言うと、シャフトを左から装着すると、ヘッドをポンと置くとシャフトは左に傾きます(自分から見て)。このままアドレスするとハンドファーストの形になるんです。

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たかがシャフトの装着角度と思うかも知れませんが、実は、たかがシャフトの装着角度で構え型はガラッと変わるのです。シャフトを左から挿すと、アドレスするとフェースが左を向いた感じになります。ドライバーに例えるならば、シャフトを左から挿したパターは「フックフェース」のようなもの。これで逆ハンドファーストに構えるとフェースはとんでもなく左を向きます。結果、フェースを真っ直ぐ向けようと構えれば自然にハンドファーストの形になるんです。

加えて、逆ハンドファーストでインパクトを迎えてしまうと‥‥これまたフェースが極端に左を向くため、左に引っかかる。引っかけないで打とうと心がけるので、結果、自然にハンドファーストの形でインパクトを迎える打ち方になるのです。
もちろん、ただシャフトを左から装着しただけでは「ショートパットが入りやすい」パターとして完成に至りません。ハンドファースト打ちなくなるパターを作るには、他にも仕掛けが必要です。そのひとつめが、

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多めのロフト。
今どきのパターの多くは、転がりの良さを求めてロフトが2~4度と少なめです。対して、マーク金井が作ったパターのロフトは7~8度。パターとしてはロフトが多めです。ゴルファー心理ととして、ロフトが多くなるほどハンド-ファーストに構えたくなるのと、ハンドファーストに構えた時にインパクトロフトが3~4度にしたいからです。たかがロフトと侮ってはいけません。ロフト2度のパターでハンドファーストに構え、ハンドファーストに打ったらインパクト時のロフトは0度未満になり、ボールの転がりが極めて悪くなってしまいます。グリーン上のボールは自重で芝に少し沈んでいます。沈んだボールを芝の上に浮き上がらせるためにはロフトが必要なのです。次にふたつめの仕掛けは、

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115gのヘビーウエイトグリップ。
グリップエンドを支点にして、ヘッドを振り子運動させてしまうとハンドファーストには打てません。インパクトで左手首が甲側に折れて逆ハンドファーストになるリスクが高くなります。ハンドファーストに打つためには、グリップ、シャフト中央、そしてヘッド。この3つの部分が平行運動させることが求められます。そのためにはグリップは軽いよりも重いほど有利なんです。グリップ側の重量を増やした方がカウンターバランスになって、ゴルファーは手元側の重量を感じます。加えて、パター全体の慣性モーメントの数値が上がるために、ヘッドだけでなくパター全体を動かしやすくなるのです。マーク金井はグリップを重くするために、普通の長さのパターに中尺用のロンググリップを装着しました。グリップの長さを伸ばすことで115gのヘビーグリップを装着しました。
アナライズではすでにパター用のシャフトスタビライザーを市販しています。これは非常に良いのですが、いかんせんコストがかかり過ぎます。グリップを重くすることでシャフトスタビライザーと同じ効果を狙いました。そして3つめの仕掛けは、

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ディープミーリング。
ミーリングとはフェース面を平滑にするための処理ですが、処理した時に削った跡が残ります。この跡がくっきり深くなるほど打感はソフトになるのです。開発段階ではフェース面がツルツル、フェース面に浅いミーリング処理跡、そして深いミーリング処理跡。この3つのヘッドで打ち比べると、明らかにミーリング処理跡が深いほど打感がソフトになります。打感がソフトに感じるほどインパクトで緩みづらくなり、これまたハンドファーストに打ちたくなるのにつながるのです。
ドライバーやアイアン同様、パターにだって、プロ、上級者用の難しいモデルと、アマチュア向きのやさしいモデルとがあるのです。マーク金井が今回作ったパターはアマチュア向け、自然にハンドファーストに打てるパターです。なので、名前ばベタ丸出しですが、「ナチュラル ハンドファースト パター」しました~。

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PSその1

ナチュラル ハンドファースト パターは7月上旬発売予定です。今週水曜日ぐらいから予約受付を開始します~。

PSその2

ボールをたくさん打ってもスイングは変わりませんボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井ゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして正しいハンドアクシンを会得できるからです~。

ゴルフの竪琴

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2013年06月02日3パットを減らせるパターって本当にあるのか?

昨日フェースブックにもアップしましたが、マーク金井が開発に携わっていたパターがついに完成!!。金型を何度も作り直し、1年以上かけて作り上げたパターが‥‥

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これです。ヘッドはマレット型とT字型を足して2で割ったような形状。センターシャフトでほぼフェースバランスという風に作ってあります。見た目はそれほど奇抜ではありませんが、じっくり見ていくとかなり普通じゃありません。いわゆるパターの常識をことごとく覆すような作りになっているんですが、それにはちゃんとした理由があります。
設計段階でまずテーマに上げたのが‥‥
3パットを減らしてパットシングルになること。中井学プロが「パットシングル」というレッスン本を書かれてますが、まさにパットがシングルの腕前になればそれだけでスコアは確実に良くなります。全米シニアで優勝した井戸木鴻プロを引き合いに出すまでもありませんが、ドライバーが飛ばなくてもパットが入ればスコアはグングン良くなるのです。
では、どんなパターを作れば3パットを減らせるのか?

3パットを減らすには、2つの方法があります。
ひとつはロングパットが0Kの距離に寄せられるパターを作ること。距離感がぴったり合えば3パットを確実に減らせます。もうひとつは2メートル以内のショートパットがワンパットで沈められるパターを作ること。ロングパットを少々失敗しても‥‥2メートルが入ってくれれば3パットを確実に減らせます。
マーク金井が選んだのは後者です。とにかくショートパットが入りやすいパターを作ることを設計の基本コンセプトとして開発に着手しました。2メートルが入ってくれれば、ロングパットを打つ時に「寄せなくては」というプレッシャーがかかりません。加えて、ショートパットが入りやすいパターならば、寄せワンの確率も上げることができるからです。
では、どんなパターを作ればショートパットが得意になるのか?
そのヒントはパットの名手の打ち方にあります。5月26日のブログでも書きましたが、宮里藍プロをはじめ、パットが上手い人はインパクトで若干ハンドファーストになっています。ほんのわずかにグリップがシャフトを先行してボールを捕らえています。対して、アマチュアでパットが下手な人の80%以上はハンドファーストとは逆で、逆ハンドファーストの状態でボールをヒットしています。いわゆる手首をこねた感じでボールをヒットしているので、転がりが悪く、ショートパットで左に引っかけることが多いのです。言い換えると、アマチュアがショートパットを打つのに必要なのは‥‥
ハンドファーストに打ちたくなるパターです。
ハンドファーストに打つためにはハンドファーストに構えることが必要不可欠ですが、それをパターが促進することは可能です。具体的に言うと、シャフトの装着角度を変えてやればいい。市販パターの多くは、シャフトが右から入っています。このため、ヘッドをポンと地面に置くとシャフトは右に傾きます(自分から見て)。このままアドレスすると逆ハンドファーストの形になります。対して、シャフトを左から装着した場合、ヘッドをポンと置くとシャフトは左に傾きます(自分から見て)。このままアドレスするとハンドファーストの形になるんです。

 

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たかがシャフトの装着角度と思うかも知れませんが、実は、たかがシャフトの装着角度で構え型はガラッと変わるのです。もちろん、シャフトを左から挿すとデメリットもあって、アドレスするとフェースが左を向いた感じになって、プロや上級者は「引っかかる」イメージで嫌います。ドライバーに例えるならば、シャフトを左から挿したパターは「フックフェース」のようなもの。プロや上級者はこれを非常に嫌い、その結果、市販パターの多くはシャフトを地面と垂直、もしくはシャフトをわざと右から挿すようにしています。

シャフトを右から挿すと、ドライバーの「オープンフェース」のような感じになって、引っかけづらいイメージが出るからです。要するに、市販パターの多くはパットが下手なアマチュアの為に作ることよりも、パットが上手いプロや上級者が構えやすいように作られているわけです。そして、シャフトが右から挿してあるパターはハンドファーストに構えづらく、ハンドファーストに打ちづらくなっています
対してシャフトを左から挿すと、逆ハンドファーストに構えるとフェースはとんでもなく左を向きます。結果、フェースを真っ直ぐ向けようと構えれば自然にハンドファーストの形になる。加えて、逆ハンドファーストでインパクトを迎えてしまうと‥‥これまたフェースが極端に左を向くため、左に引っかかる。引っかけないで打とうと心がけるので、自然にハンドファーストの形でインパクトを迎えることができるのです。
もちろん、ただシャフトを左から装着しただけでは「ショートパットが入りやすい」パターとして完成に至りません。ショートパットでカップインの確率を上げるためには、他にも色々なアイデアが必要です。それについては次回じっくり説明しましょう。

 

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PSその1.ナチュラルハンドファーストパターは7月上旬発売予定です。今週水曜日ぐらいから予約受付を開始します~。

PSその2.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井ゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。