マーク金井blog

カテゴリー: 計測器、分析法

2016年07月22日超私的な考察、200yを打つのはFWとUT、一体どちらが簡単なのか!?

毎月21日はゴルフ月刊誌、そして写真月刊誌の発売日。ゴルフとカメラの月刊誌が同じに日なのも不思議なことですが、昨日も月刊誌を秋葉原の書泉で5冊ほどまとめ買いしました。月刊誌はボリュームがあって重いのでAmazonの方が楽ちんなのですが、ジャケ買いしたい質(たち)なんです。

 

月刊誌を読む場合、まずはザクッと斜め読みし、それから気になった記事をじっくり読みます。昨日購入した中では、月刊ゴルフクラシック9月号の、、、、

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 実測、最新FW&UT 103モデル重心スペック

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アナライズでもヘッドデータ(重心スペック)を計測してますが、1個計測するのにかなりの手間がかかります。まずヘッドを購入するか、メーカーからお借りする必要があります。ヘッドを手に入れた後も、いろんな計測器を使って計測するので、1モデルあたり最低でも20分以上必要です。単純計算すれば35時間以上かかります。それを考えると、本の値段が823円というのは、かなりというか相当なバーゲンプライスです。

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103モデルの重心スペック(数値)を見ていくと、FWとUTの違いがかなり浮き彫りになります。クラブの見た目通りと言ってしまえばそれまでですが、FWとUTを比較すると、ボールの捕まり具合、そしてスピン量が異なることが分ります。具体的に言うと、、

 

ボールの上がりやすさは、FW>UT
スピン量の多さは、FW>UT>
捕まりやすさは、FW>UT
ミートのしやすさは、FW<UT

 

もちろんモデルによって違いはありますが、全体的な傾向はこんな感じです。言い替えると、クラブに何を求めるかによって、200yが打ちやすいクラブが決まります。また、自分がどんな弾道で200yを狙うかによって、簡単なクラブが決まるのです。

 

  • ボールを高く上げたい
  • グリーンに止まる球を打ちたい
  • 捕まるクラブで打ちたい

 

ならばUTよりもFWの方がイメージ通りの弾道が打ちやすくなります。また、ヘッドスピードが遅めゴルファーの場合、ボールが上がりやすい方がキャリーが出ます。キャリーで飛ばしたいならば、UTよりもFWの方が簡単です。

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また、FWはUTよりも重心距離が短く、そして重心アングルが大きめです。これにより捕まりが良い(UTに比べると)という特性があります。捕まった球を打ちたいならば、UTよりもFWの方が簡単です。

 

 

対して、

  • ボールをあまり高く上げたくない
  • ランも適度に出る球を打ちたい
  • 捕まり過ぎないクラブで打ちたい

 

ならばFWよりもUTの方がイメージ通りの弾道が打ちやすくなります。また、ヘッドスピードが速いゴルファー(ドライバーで45m/s以上)の場合、ロフトが多いFWだと吹き上がってしまう場合があります。風に強い球を打ちたいならば、FWよりもUTの方が簡単です。ちなみに、UTはFWよりもクラブの長さが2インチ前後短いです。UTの方が短い分だけミート率が良くなります。

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また、UTはFWよりも重心距離が長く、そして重心アングルが小さめです。これにより、捕まり過ぎない(FWに比べると)という特性があります。左のミスを減らしたいならば、FWよりもUTの方が簡単です。

 

もちろん、ここのモデルによって捕まり具合、スピン量というのは変わってきます。FWの中でもUTに近いスペックがありますし、UTでもFWに近いスペックがあります。なので、ここの重心スペックは知らないよりは知っていた方が、自分が求めるクラブを見つけやすくなります。

 

クラブはスペック(数値)で100%弾道が決まってしまうわけではありませんが、スペック(数値)通りに飛ぶクラブの方が圧倒的に多いです。例えば、テーラーメイドのM2のスペックを見ると、なぜボールが上がりやすいのかが、なぜFWなのに低スピンで飛ぶ弾道が打てるのかがスペックに如実に表れています。

 

ゴルフは物理です。

 

自分が打ちたい弾道が打ちやすいクラブを使った方が、そうではないクラブを使うよりもゴルフは簡単になるのです~。

 

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2016年07月15日ゴルフの弾道計測器は、どんな風にして弾道と飛距離を計測しているのか!?

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神田のアナライズにスタジオを構えて早11年。元々はゴルフライターという職業でしたが、ゴルフクラブを同じ条件でテストしたくて試打スタジオを作りました。ゴルフクラブに限らず、道具の性能を見極めるのが好きな性分が高じて2005年にアナライズを立ち上げました。

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ゴルフクラブの性能を見極めるには、計測器(測定器)が必要です。シャフトの硬さを調べるには振動数計を使いますし、ヘッドの重さを調べるには秤(ハカリ)を使います。ボールの飛び方を調べるには、弾道計測器(測定器)が必要不可欠。アナライズを設立した時も、スタジオには計測器(測定器)が2種類ありました。それは、、、

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アキュベクターとユピテル

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現在は、これらの計測器に加えて、フライトビジョンディテクトの高速カメラ「プレシオ」も完備し、計4台の計測器(測定器)を使っています。もちろん、他にも計測器は多数市販されており、主なところでは、

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などがあります。これらは誰でも購入出来るものもあれば、購入できないものもあります。価格もピンキリで、パソコン1台分ぐらいから、クルマ1台分よりも高いモノもあります。

 

さて、この弾道計測器(測定器)。大きく分けると計測方法は2つに分かれます。ひとつは、画像(動画)を撮影しての計測。もうひとつはレーダー方式を用いての計測です。
主立った所で言えば、

 

画像(動画)撮影方式は

 レーダー追尾方式は

 

両者は計測方向がまったく違います。画像(動画)撮影方式はボールが飛び出した直後の状態で弾道と飛距離を算出し、レーダー追尾方式はドップラー効果で打ち出されたボールを追尾することで、弾道と飛距離を算出しています。画像撮影方式はカメラ撮影するために、室内仕様になっており(屋外で使えるのもあります)、レーダー追尾式は屋外でも屋内でも使えるようになっています。

 

そして計測器(測定器)の設置位置を見れば、その計測器(測定器)はどちらのタイプか分ります。画像(動画)撮影方式はボールの前もしくは上方、後者はボールの飛球線後方に計測器(測定器)が設置されます。ちなみに、レーダー追尾式を屋内で使う場合は、、ボールがネットにぶつかるまでを測定し、そのデータから残りの弾道を計算します。

 

クラブメーカーの多くは、画像(動画)撮影方式とレーダー追尾式の両方を使って弾道を計測しています。もちろん、アナライズも両方を使っています。理由は単純、2つの方式で弾道計測(測定)した方が、より多角的に弾道を分析できるからです。

 

では、どこの計測器(測定器)を使えば、一番、正確なデータが取れるのか?

 

上記の計測器(測定器)をすべて試したことがありますが、弾道データ、インパクト解析データは計測器(測定器)によって微妙に異なります。どれが一番正確なのかは、正直分りません。ボールが飛び方も、インパクトの迎え方も、瞬間すぎて自分の目では確認することができないからです。

 

ただし、これまでの経験で分ることがあります。一般的には計測(測定)に手間がかかる方が、計測誤差が少ないです。レーダー追尾方式はボールが飛んでいる様をリアルに計測しているので、打出し角、ボール初速、飛距離(特にキャリー)の数値は精度が高いと思います。対して、画像(動画)撮影方式は、スピン量、インパクト時の打点位置、インパクト時のフェース向き、ヘッドの入射角、ヘッド軌道のデータが取れ、これらの数値は精度が高いです。

 

アナライズは室内スタジオなので、打った直後にボールはネットに当たってしまいます。
なので、レーダー追尾方式を設置してもそのメリットを最大に生かせません。なので、高速度カメラや画像撮影方式の計測器をメインにして弾道計測しています~。

 

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2016年07月14日超私的な考察、スライサーと相性が良くないドライバーを見つけるポイントとは!?

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一昨日のプロギアRSカップでは、調子が良かったはずのドライバーの弾道がまったく安定しませんでした。いい感じで打つとボールは狙いよりも右に飛び出して右の林、無理に捕まえようとすると、今度は捕まり過ぎての左への林。OBになるほど大きな曲がりはありませんでしたが、自分のイメージ通りの弾道がまったく打てませんでした。

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ラウンド後、プロギアの新製品試打会(メディア向け)が開催されていましたが、同時に、高速度カメラを使ってのインパクト解析もやってました。運良く、診断の打席が空いていたので、「ドライバーが安定しない理由」を求めて、インパクト解析をお願いしたところ、、、、、

 

ヘッドの軌道が自分のイメージよりもアウトサイド・イン

 になっていることが判明。

 

度合いはそれほど大きくありませんが、約2度、ヘッド軌道がアウトサイド・イン。アッパーの度合いも非常に少なくて約1度。自分は典型的なフッカーで、インサイド・アウトの度合いが強いタイプです。ゴルフの竪琴でインサイド・アウトの度合いを減らすべく練習していたらオーバードゥー(やり過ぎ)になっていたのです。結果、フックを打つのにちょうどいいクラブで、フェード(スライス)を打つスイングをしていたため、いい感じで打つと、狙いよりも右に飛び出し、スライス弾道になっていたわけです。フェードを打つ人間になっていたのに、ドローを打つのに適したドライバーを使っていたため、イメージ(スイング)と弾道が一致しづらかったのです。

 

曲がる理由が分れば、後は軌道修正するのみです。元々がインサイド・アウト軌道だったので、インからヘッドを入れることを意識すると、狙い通りに軌道が変わってきて、、、

 

インサイド・アウト2度、そして2度アッパー

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自分では6度ぐらいインサイドからヘッドを入れるつもりで(極端なインサイド・アウト)で、実際は2度でした。これで打つと、プレーで使っていたドライバーでイメージ通りの弾道が楽に打てます。改めて、どんなにいいクラブであっても、スイング(ヘッド軌道)、クラブには相性があることを強く感じました。

 

ちなみにインサイド・アウト2度で2度アッパー軌道は、女子プロのイ・ボミと同じ数値。強いドローを打っている女子プロとなると、インサイド・アウトの度合いは4~6度だそうです(プロギア調べ)。

 

ここ数ヶ月、マーク金井はテーラーメイドのM2ドライバーを使ってますが、実は、このドライバーはフッカーと相性が良いですが、ノーマルポジションだとスライサーとは相性があまりよろしくありません。M2に限りませんが、テーラーメイドのドライバーは一部のモデルを除き、ノーマルポジションだとフェース向きがオープンになっているからです。加えて、M2の場合、ノーマルポジションだとライ角がフラット、重心角もそれほど大きくないからです。M1に比べるとM2の方が捕まりは良いですが、スライサーがドローを打てるほど捕まりは良くないのです。

 

では、スライサーはどんなドライバーと相性が良くないのか? M2(ノーマルポジション)に限らず、以下の項目はスライサーにとってマイナス要素です。

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フェース向きがオープン(構えた時にフェースが右を向く)
 重心距離が長い(40mm以上)
 重心角(重心アングル)が小さい(20度以下)
 ライ角がフラット(56度以下)

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これらの要素が多くなるほど、ボールが捕まりづらくなり、スライサーには相性がよろしくありません。スライサーの場合、捕まらないドライバーを使うと、捕まえようとしてアウトサイド・インの度合いが強くなります。結果、右へのコスリ球が出やすいだけでなく、無理に捕まえようとすると、狙いよりも大きく左に飛び出して左に曲がる引っかけ球も出やすくなるのです。ちなみに、上記のスペックはフッカーにとってはすべてプラス要素になります。

 

スライサーがスライスの度合いを減らしたい(アウトサイド・インの度合いを減らしたい)と思うならば、以下の要素が満たされたクラブがお勧めです。

 

フェースの向きがフック(構えた時にフェースが左を向く)
 重心距離が短い(36mm以下)
 重心角(重心アングル)が大きい(24度以上)
 ライ角がアップライト(60度以上)

 

 

これらの要素が多いほど、ボールが捕まりやすくなり(インパクトでフェースが開きづらくなり)、スライスが出づらくなります。またスライスが出づらいクラブを使うと、ヘッド軌道もアウトサイド・インの度合いが減ってきます。

 

スイングとクラブは密接な関係があります。スライスに悩んでいる人がフッカー向きのクラブを使うのは、得策ではありません。スライスを本気で直したい、アウトサイド・インのカット打ちを本気で直したいならば、フッカーと相性がいいドライバ-ではな区、スライサーと相性がいいドライバーを使うことを強くお勧めします~。

 

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2016年07月13日超私的な考察、なぜ今どきのドライバーはボディがたわむのか!?

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よろしくお願いいたします。


昨日はプロギアが主催するトーナメント、RSカップに出場してきました。普段9ホールばかりプレーしていることもあって、18ホールはかなりタフでした。真夏のような暑さも相まって、スコアは今年ワーストの90回。OBや池ポチャは1発もありませんでしたが、ドライバーは右にプッシュ気味、アイアンも右にプッシュするミスが目立ち、パーオンしたのはわずか数ホール。加えて、いつものごとく3パットを連発し、スコアがまとまらないまま終わってしまいました。

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今回は2番ホールのセカンドがキーポイントでした。ティショットはいい当たりで残りは127y。9番アイアンで打ったショットが右にスッポ抜けて右バンカー。そこからホームランして5オン2パットのトリプルボギー。自分が得意にしている距離から、大ミスをしでかし、その悪い流れを最後まで断ち切れないままホールアウトしました。

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そして、昨夜はインターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない!」のオンエア日。ゲストはダンロップスポーツの清時遼さん、林浩行さん、中村崇さんの3名。スリクソンの新作モデルのセールスポイントについてじっくり話を伺いつつ、ボールを飛ばすためのテクノロジーについても話をして下さいました。

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今回のスリクソンですが、飛距離アップのためにこだわったポイントは2つ。ひとつはフェースだけでなくボディ(ヘッド)もたわみが大きくなる構造。これにより、フェース下打点での反発性能が上がり、かつフェース全体での飛距離性能も向上しているそうです。

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2つめのポイントは更なる低重心下。前作よりもさらにクラウンを薄く作ることで4g軽量化し、余剰重量をソール側に配置することで低重心下を達成しています。単純にクラウンを軽量化するならば素材はカーボンの方が有利ですが、スリクソンではフルチタンにこだわっています。フルチタンの方がインパクト音をチューニングしやすく、かつゴルファー好みに仕上げやすいそうです。個人差がありますが、前作に比べると500回転前後巣スピンが減るそうです。契約選手である、塚田陽亮(ようすけ)プロは、ドライバーを新しいスリクソンに変えたらスピン量が1000回転ほど減り、ドライバーの飛距離が劇的に伸びたそうです。

今回、スリクソンはボディのたわみについてアピールしていますが、他のメーカーもドライバーではフェースもボディも、硬いよりも軟らかくてたわんだ方が「飛距離性能がアップする」とコメントしています。

 

 では、なぜボディ(ヘッド)がたわむと飛距離が伸びるのか?

 

ボールが飛ぶのも、飛ばないのもインパクトで決まります。最近は実際に打たなくてもコンピュータで弾道をチェックできますが、ボディ側がたわんでいると、確実にボール初速が上がり、飛距離が伸びてくるそうです。

 

ボディがたわむ

 

たわみはイコール、変形です。インパクトは約1トンのエネルギーが働いてます。このため、かつてはヘッドもフェースもたわまない方がエネルギーロスが低い(インパクト効率が高い)と言われてました。それが、コンピュータシミュレーションでインパクトを丸裸にすると、フェースだけでなくヘッドも少したわんだ方がインパクト効率が高く、反発力が上がるそうです。

 

ボディがたわむ

 

というと、何か弱々しい感じがするかも知れませんが、ゴルフはたわむ(つぶれる)ことでエネルギーが生まれています。そしてダンロップの研究(インピーダンスマッチング理論)によると、「ボールがつぶれて復元するスピード」と「ヘッドがたわんで復元するスピード」。この2つの事象のスピードが近づくほどにエネルギーロスが減り、それがボール初速アップにつながるそうです。

 

ゴルフボールはゴムでクラブヘッドは金属です。素材がまったく違うわけですから、両方のたわみ(つぶれ)復元スピードを完全にマッチ(同調)させることはほぼ不可能です。しかしながら、ヘッドがたわみやすくなるほどに、ボールがつぶれて復元するスピードとクラブヘッドがたわんで復元するスピードが近づき、エネルギー効率が高くなるそうです。ちなみに、ルールを超えた高反発フェースは、ルール適合フェースよりも肉薄で、かつたわみが大きいです。ゴルフクラブはフェースもボディもたわみやすい方が、エネルギー効率が高くなって飛びに有利になるのです。

 

ゴルフクラブはこの25年で劇的な進化を遂げています。コンピュータでインパクトをシミュレーション解析できるようになったからですが、実はまだ分っていなこともあります。例えば、球離れのスピード。プロや上級者は、「このクラブは球離れが速い」「球離れが遅い」とか遅いとか言いますが、今の所、具体的なインパク時間(球離れ)の差は、デジタルデータとして出てません。高速度カメラでもその差を撮影できてません。あくまで人間の感覚の領域に留まっています。インパクトの解析はまだまだ続きそうです~。

 

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2016年06月26日超私的な考察 インパクトを解析すると、飛びのメカニズムが明確に分る!!

アナライズ製品試打、体験会 本日開催

7年ぶりに販売を再開した超柔らかシャフトの練習器具EF-009

発売以降大人気のマジックマリガンフェアウェイ
ミニドライバー的な飛距離重視の3+とロフト17度の簡単にフェアーウェイから打てる、3HLの2種類のロフトとW65、W602種類のシャフトラインナップ

バンスソール採用で打ちやすさを追求したマジックマリガンユーティリティ

グリーン周りで絶大な力を発揮する、マジックマリガンチッピングユーティリティUT35をはじめ、アナライズオリジナルクラブを試していただける試打会を開催します。

他にも、多数のツアープロも愛用している、爆発的な人気の練習器、【ゴルフの竪琴】
今どきの重心距離の長いクラブに対応出来る様に、シャットフェースなスイングを身につける為の短い長さの練習機【スーパーシャットくん】等が
実際に手に取り体験して頂けます。

本日
11:00~13:00
15:00~18:00

開催場所 アナライズ神田スタジオ
http://www.analyze2005.com/?page_id=21

上記開催時間は、ご予約無しでご来店頂けます。

当日、在庫のある商品につきましては、その場で販売も行っております。
(お支払いは現金のみとなります)

マジックマリガンフェアウェー、ユーティリティのカスタムのご相談等も承ります。

是非この機会に、実際にお手に取り試して頂きその打ちやすさ、練習機の効果を体感してみてください。


昨日(土曜日)は恒例のアナライズセミナーデー。前半は「ゴルフの竪琴セミナー」、30分の休憩を挟んだ後半は高速度カメラを使って「インパクトセミナー」を実施しました。ゴルフの竪琴セミナーでは竪琴の正しい使い方をレクチャーすると同時に、オンプレーンに振るための身体と手(腕)の使い方を説明しました。インパクトセミナーでは、ボールが曲がる(真っ直ぐ飛ぶ)原理をレクチャーし、それから「飛ぶインパクト」と「飛ばないインパクト」の違いについて具体的に説明しました。

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インパクトセミナーでは、受講者は実際にボールを打ち、自分のインパクトがどうなっているかを体験してもらっていますが、インパクトを見ることで、そのゴルファーのスイングが丸裸になりますし、どれぐらい飛ぶ(飛ばない)打ち方をしているのかも分ります。ゴルフはボールとクラブヘッドが衝突することによりボールが飛びます。衝突の瞬間、すなわちインパクトで飛び方がすべて決まってしまうからです。

 

では、どんなインパクトを迎えればボールが効率良く飛び、どんなインパクトを迎えてしまえばボールが思ったように飛ばないのか?

 

弾道計測器を使って試打すると、、、、

ヘッドスピード
ボール初速
ミート率(ボール初速÷ヘッドスピード)

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これらのデータがでますが、飛ぶインパクトだと3番目のミート率が高くなります。計測器によっても若干数字の出方が異なりますが、理想的なインパクトを迎えると、

 

ミート率は1.45~1.5

 

対して、飛ばないインパクトだと、ミート率は1.45を下回ります。女子プロはヘッドスピードがそれほど速くないのに250y近く飛ばしますが、彼女たちは例外なくミート率が高くなっています(1.45以上)。対して、アマチュアの多くはミート率が高くありません。初中級者の場合、ミート率が1.4を下回っている場合が多いです。もしも弾道計測器で試打してみて、ミート率が1.4を下回っているならば、飛ばないインパクトをしていると思って間違いありません。

 

では、ミート率はどんな要素によって決まるのか?

 

ひとつめは打点位置です。

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写真はGDO GOLFSTYLE より転載、この記事は写真をクリックするとご覧いただけます

 

ドライバーで打った時、インパクトで発生する衝突エネルギーは約1トン。1トンと言えば相当なエネルギーですが、芯で捕らえるとヘッドはブレません。ヘッドがブレないということは、エネルギーロスがなくボール初速が上がり、そしてミート率も高くなります。

 

対して、芯を外して打つと、インパクトの衝撃でヘッドがブレてしまいます。ヘッドがブレるほどにエネルギーロスが発生し、ボール初速も下がり、ミート率も低くなります。飛ばないインパクトになっている人の多くは、芯を外して打っています。ミート率という言葉が示すように、ミート率が高くなるかどうかは打点位置の影響が大きいのです。
加えて、ミート率は打点位置だけで決まりません。真芯で捕らえても(ジャストミート)しても、飛ばないインパクトになる場合もあります。

 

ミート率と同じぐらい大事なのはヘッド軌道です。インパクトはボールとクラブヘッドが衝突した瞬間です。時間にすると1万分の5秒しかありません。こんなに短い時間なのでヘッド軌道が関係ないと思うかも知れませんが、実はかなり影響があります。何故かと言うと、ヘッド軌道によって、ヘッドとボールの衝突の仕方が変わってくるからです。

 

具体的に言うと、同じヘッドスピードで打っても(芯で捕らえても)、正面衝突した方がエネルギーロスが出ない分だけ、ボール初速が上がり、ミート率も高くなります。

 

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対して、正面衝突ではない感じになるほどエネルギーロスが発生し、ボール初速が下がり、ミート率も低くなるのです。そして、正面衝突したかどうかというのは、ヘッド軌道で決まるからです。

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ヘッド軌道とボールの進行方向が一致している

インパクトでボールとクラブヘッドが正面衝突したかどうかというのは、高速度カメラで撮影した動画をマルチストロボ状態で再現すると、正確にチェックできます。正面衝突している場合、ヘッドとボールが同じ方向に動いている時間が長いです。対して、正面衝突していない場合は、ヘッドとボールが同じ方向に動いていません。ヘッドが動く方向とボールが動く方向にズレがあります。そして、このズレが大きいほど正面衝突になっていません。

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ヘッド軌道とボールの進行方向が一致していない

 

昨日のインパクトセミナーでも、ヘッドの動きとボールが飛ぶ方向が一致している人ほどミート率が高くなっていましたし、実際に飛距離も出てました。対して、ヘッドスピードのわりに飛ばない人ほど、ヘッドの動きとボールが飛ぶ方向が大きくズレ、ミート率が低くなっていました。

 

ゴルフは物理です。

 

飛距離アップを狙うのであれば、ヘッドスピードを上げることも大事ですが、飛ぶインパクト(正面衝突)でボールを打つことが必要不可欠です。大事なことなので繰り返しますが、芯で捕らえるだけではミート率は上がりません。芯で捕らえ、なおかつ正面衝突するようなインパクトを迎える。飛ぶインパクトを会得すれば、ヘッドスピードがそれほど速くなくても、女子プロたちのように250y前後飛ばせるようになるのです~。

 

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マーク金井のラウンドセミナー

7月24日 早朝6時30分から千葉市民ゴルフ場にて

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マーク金井とハーフラウンドして、ゲームメイクやスイング、ショートゲームについてアドバイスします。

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