マーク金井blog

カテゴリー: クラブセッティング

2013年08月01日自分と相性の良い(悪い)ドライバーとは、どんなドライバーなのか?

自分と相性の良い(悪い)ドライバーとは、どんなドライバーなのか?

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こうして置くだけでも、ゴルフクラブの特性がわかる

一昨日のブログでも書きましたが、ここ一番で曲がりやすい人の場合、使っているクラブ(ドライバー)に問題がある場合も少なからずあります。自分のスイング(ヘッド軌道)とクラブとの相性が悪いと、打球の方向が不安定になって、ここ一番で曲がりやすくなるからです。

では、どこをチェックすればドライバーとの相性の善し悪しが分かるのか?

スイング(ヘッド軌道)と打球の打ち出し方向をチェックすると、ドライバーの相性がかなり正確に分かります。スイング(ヘッド軌道)は大別すると、以下の3種類。ここで言うヘッド軌道の基準は目標方向ではなく、体(スタンス)の向きに対してでです。そして、それぞのスイング(ヘッド軌道)の適正な打ち出し方向は

アウトサイド・イン→体(スタンス)よりもやや左
インサイド・イン→→体(スタンス)に対して真っ直ぐ
インサイド・アウト→体(スタンス)よりもやや右

打球方向がこんな感じになっていれば、基本的にスイングとクラブの相性は良いでしょう。対して、ゴルファーにとって相性の悪いドライバーとは‥‥逆球が出やすいクラブ、ヘッド軌道(スイング軌道)と逆方向にボールが打ち出されるクラブなんです。具体的に言うと、不適正な打ち出し方向は

アウトサイド・イン→体(スタンス)よりも右に
インサイド・イン→→体(スタンス)に対して左右に曲がる
インサイド・アウト→体(スタンス)よりも左

こういった感じのクラブだと、打ち出し方向とスイング(ヘッド軌道)が一致しません。結果、プレッシャーがかかった場面や、OBや池が気になる場面では球が狙いとは全然違う方向に飛び出し、OBや池ポチャ、林に打ち込んでしまいやすくなります。前置きが長くりましたが、ここからが今日のテーマです。まず逆球が出るメカニズムについて説明しましょう。打球の打ち出し方向というのは‥‥

インパクト時のフェース向き
打点位置

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打点の位置は市販のショットマーカーでチェックすることが出来る

この2つが打球の打ち出し方向に強く影響が出ます。どれぐらい強いかというとドライバーでは8割前後でしょう。そして、ヘッド軌道に対してフェースの向きが開いていてればボールにはスライス回転がかかり、ヘッド軌道に対してフェースが閉じていればボールにはフック回転がかかるのです。ここをちゃんと理解すると、逆球が出てしまうメカニズムは簡単に分かります。

アウトサイド・インの逆球は体(スタンス)の向きよりも右ですが、こうなる主な理由はふたつで‥‥

インパクトでフェースが開いている
打点位置がトウ寄り(先っぽ)過ぎる

インパクトでフェースが開けば開いた分だけ打球方向は右に出ます。そして打点位置がトウ寄り(先っぽ)過ぎると、インパクトの衝撃でヘッドは開く方向に回転します。結果、打球方向は右に出ます。ただし、先っぽで打った場合は上手くギア効果が発生すると球筋はスライス系ではなくフック系になります。

では、どんなドライバーを使うとアウトサイド・インで逆球が出やすいのか?

・構えた時にフェースが開いている(オープン2度以上)
・重心距離が長い(重心距離40ミリ以上)
・重心深度が浅い(重心深度36ミリ以下)

アウトサイド・イン軌道の人の場合、この3つの要素が含まれるドライバーは相性が悪い確率が非常に高いでしょう。もちろん例外もありますが、アウトサイド・インの軌道でスライスを持ち球にしている人の場合、この3つの要素が含まれてくると逆球が出やすいし、ここ一番で曲がりやすくなります。アウトサイド・インの軌道の人の場合、打球方向を一定にさせやすいドライバー、相性が良いドライバーというのは‥‥

・構えた時にフェースが被っている(フック1度以上)
・重心距離が短い(重心距離38ミリ以下)
・重心深度が深い(重心深度38ミリ以上)

この3つの要素が含まれていると、アウトサイド・インの軌道の場合、体(スタンス)に対して打球が真っ直ぐ、もしくはやや左になってきやすいです。そして打球の方向が一定になりやすいので、ゴルファーと相性が良いドライバーになってくれます。

インサイド・アウト軌道でフックを打っている人の場合は、アウトサイド・インの軌道の逆です。インサイド・アウト軌道の場合、

インパクトでフェースが閉じている
打点位置がヒール寄り(先っぽ)過ぎる

インパクトでフェースが被るほど打球方向は左になります。そして打点がヒール寄り過ぎるとインパクトの衝撃でフェースが被って打球方向が左になってしまいます。

では、どんなドライバーを使えば逆球が出やすいのかというと、

・構えた時にフェースが被っている(フック1度以上)
・重心距離が短い(重心距離36ミリ以下)
・重心深度が深い(重心深度40ミリ以上)

インサイド・アウト軌道の人の場合、この3つの要素が含まれるドライバーは相性が悪い確率が非常に高くなります。対して、この3つの要素が

・構えた時にフェースが開いている(オープン1度以上)
・重心距離が長い(重心距離40ミリ以上)
・重心深度が浅い(重心深度38ミリ以下)

こんな感じになっているドライバーは、インサイド・アウト軌道で振った時、体に対して打球が真っ直ぐ、もしくはやや右になってきやすい。そして打球の方向が一定になりやすいので、ゴルファーと相性が良いドライバーになってくれます。

アウトサイド・インの軌道とインサイド・アウト軌道とでは、相性が良いドライバーというのは正反対になるのです。ここをちゃんと理解していればドライバー選びは間違えませんし、自分に相性の良いドライバーも見つけやすくなるのです~。
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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。

 

 


2013年06月27日ハーフ45で回るために本当に必要なクラブセッティングとは!?

毎週火曜日は週刊ゴルフダイジェスト週刊パーゴルフの発売日。パーゴルフは少し前にリニューアルされて装いが一新されました。レイアウト優先でページが作られている雰囲気が溢れ出ています。対して、週刊GDは週刊誌らしい週刊誌のままです。マーク金井も2ヶ月前から「新・買わずにいられない」を連載していますが、アマチュアの間で人気が高いのが‥‥

「89ビジョン」

コラムニストの木村和久さんが漫画家の福本伸行さんを教えていますが、その切り口がなんともユニーク。プロゴルファーとはまったく違った視点で上達法が描かれています。

週刊ゴルフゴルフダイジェストの人気コーナー「89ビジジョン」は意外と90切れない人よりも、80切りたい人に人気

週刊ゴルフゴルフダイジェストの人気コーナー「89ビジジョン」は意外と90切れない人よりも、80切りたい人に人気

このブログも視点は木村和久さんに近いモノがあって、昨日のブログではハーフ45で回るためのスキルについて書きました。45で回るためにには、

ハーフのショット数は27

これをまずクリアすることです。パー3、パー4、パー5のホールのすべてでボギーオンすればショット数は27になります。そして、ボギーオンするために必要なのは1打1打、確実にグリーンに近づけること。例えば、ムーンレイクゴルフクラブ市原コースのアウトコース。

1番  348y パー4
2番  310y パー4
3番  135y パー3
4番  373y パー4
5番  157y パー3
6番  470y パー5
7番  352y パー4
8番  346y パー4
9番  452y パー5

これららのホールでボギーオンするために、1打あたりの距離を出してみると、

1番  116y
2番  103.3y
3番  67.5y
4番  124.3y
5番  78.5y
6番  117.5y
7番  117.3y
8番  115.3y
9番  113y

昨日のブログではパー3をワンオン想定で書きましたが、上記の距離が正しい1打あたりの距離。どのホールも1打あたり120ヤード飛ばすことができれば、グリーンの幅よりも曲げずに飛ばすことができれば、ハーフのショット数は27打になる計算が成り立ちます。逆に言うと、ハーフでショット数が27打以上になっている人(ハーフ50ぐらい叩く人の大半)の場合、1打で120ヤードを飛ばせていません。
では、なぜ45で回れない人は、

1打あたり120ヤード飛ばせないのか?

何年やっても50が切れない人は、ナイスショットとミスショットの差が激しいのです。例えば、ドライバー。ナイスショットすれば250ヤード飛びますが、ミスショットを打つとチョロして50ヤードしか飛ばなかったり、OBや池ポチャしています。結果、ドライバーの平均飛距離が150ヤード以下の可能性が高い。(女性だと100y以下)セカンドもしかり。3Wとか5Wでいい当たりをすれば200ヤードぐらい飛びますが、ミスするとチョロしたり、OBを打ったりしています。結果、3Wや5Wの平均飛距離は120ヤードに達していない。ミスした時に距離を大幅にロスしたり、OBや池ポチャ、林に打ち込んでしまうために、1打あたりの距離が120ヤードを下回ってしまうのです。

では、どうすれば確実に120ヤード前進できるのか?

答えは単純。ミスした時に飛ばない、ミスした時にOBや池ポチャになる可能性があるクラブを絶対に使わないことです。キャディバッグから抜きましょう。具体的に言うとハーフ50以上叩く人の場合、7番アイアン以上は必要ないでしょう。7番はナイスショットしても140~150yぐらいしか飛びませんが、チョロ、OB、池ポチャのリスクを確実に減らせるからです。ティショットに関しては、ドライバーでもいいですが、ドライバーでチョロ、OBが出やすい人ならばユーティリティで打って下さい。ロフト20度前後のユーティリティの方がドライバーよりも大きなミスが出づらいし、確実に1打の平均飛距離が伸びてくるでしょう。

平均飛距離が一番出るクラブでティーショットすると、ゴルフは楽になる

平均飛距離が一番出るクラブでティーショットすると、ゴルフは楽になる。結局ミスして刻んでるより、意図的に刻む方が次につながる

ドライバーで150y前後 (女性だと100y)
セカンドで120y前後  (女性だと80y)

簡単過ぎて拍子抜けするかも知れませんが、これがちゃんとクリアできていればハーフ27打が見えてきます。言い換えると、ハーフに30打以上ショットに費やしている人は、1打あたりの平均飛距離が120yを下回っているのです。そしてミスした時に飛距離が出ないクラブを何度も使っています。

刻んで何が楽しいのか?

なんてことを言うゴルファーが少なからずいます。もちろんゴルフはスコアだけを求めるわけではありません。自由気ままにプレーを楽しむのもゴルフの楽しみのひとつですが、スコアにこだわっているならば、とにかくハーフ45ぐらいで回りたいんだと思うならば、ティショットやセカンドショットで自爆しないこと。ティショットとセカンドショットは3打目のお膳立ての為にあるとくことを強く自覚してクラブを選択し、低姿勢で謙虚に1打1打、ショットに臨んでみて下さい。カッコ悪いと思うかも知れませんが、これがハーフ45ビジョンの極意なんです~。

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PS.ハンドファーストに打てるパター、ショートパットがスコンと入るパターがいよいよ発売開始。ファーストロットは品切れが予想されますので、ご予約はお早めに~。

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