マーク金井blog

カテゴリー: ゴルフクラブ分析

2014年04月14日マスターズを制したB.ワトソンに学ぶ、ぶっ飛びドライバーの選び方!!

今年のマスターズを制したのはレフティのB.ワトソン。序盤は同じ組のJ.スピーズがペースを握ってましたが8番、9番で流れが変わりました。スピーズが連続ボギーを叩いた時に、ワトソンは連続バーディー。2ホールでスコアが4打も変わり、それ以降は、ワトソンが安定したプレーで最終ホールまで駆け抜けました。バックナインではワトソンが圧倒的な飛距離でアドバンテージを奪い、スピーズに付け入る隙を与えないまま勝負は幕を閉じました。

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写真はGDOから転載 GDOの記事は写真をクリック

特に圧巻だったのが13番ロング。ほぼ直角に左ドッグレッグしているホールでワトソンは果敢にショートカットを狙って成功。ショートアイアンで2オンを果たしてバーディー。対して、スピーズはティショットを右の林に打ち込み、3オン2パットのパーでホールアウト。この時点で3打差を付け、そのまま逃げ切りました。レフティの優勝は過去12年で6度目だそうで、これは他のトーナメントに類を見ません。マスターズは左ドッグレッグが多いのでドローヒッターに有利なコースだと言われてますが、
レフティの場合はフェードが有利なコースとなります。実際、8番、13番でワトソンはフェードで飛距離を稼いでました。

ワトソンがマスターズに勝ったことで、ゴルフ雑誌はワトソンがらみの企画を立ててくると思いますが、一足先にここではワトソンが使っているドライバーについて解説しましょう。ご存じのようにワトソンはPINGの契約プロで、ドライバーについても同社のクラブを使っています。一昨年マスターズを初めて制した時はG20。今回、2度目のマスターズを制した時に手にしたドライバーはG25です。ワトソンは米ツアーでも屈指のロングヒッターですが、彼はスイングだけでなく道具(クラブ)でも飛距離を稼いでいます。

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ババ・ワトソン愛用のドライバー 写真はGOLFWRX.comより転載

G20
ヘッド重量201.1g
慣性モーメント4967gcm2
重心距離43.4mm

G25
ヘッド重量206.4g
慣性モーメント5282gcm2
重心距離43.3mm

(数値はゴルフクラシック2013年度版より引用)

両モデルとも典型的な今どきのドライバーですが、飛びの要素がきっちり入っています。ドライバーはルールで‥‥

反発規制(CT値257us±18us)
ヘッド体積規制(460cc以内)
慣性モーメント規制(5900gcm2以内)

上記の条件を満たなければなりませんが、ルール適合内でも飛びに有利なスペックというのがあります。それは‥‥

ヘッド重量が重いこと(200g以上)
重心距離が長いこと(40mm以上)
慣性モーメントが大きいこと(4600gcm2以上)

この3つの条件が満たされているドライバーは、満たされていないドライバーよりも飛び指数が高くなります。

 

ヘッドが重い=反発力UP

 

反発係数が同じでもヘッドが重い方が衝突エネルギーが増して、ボール初速が上がります。

重心距離が長い
慣性モーメントが大きい

一般に重心距離が長くて重心深度が深いと慣性モーメントが大きくなります。慣性モーメントが大きいヘッドはミスに強い(ミスヒットしてもヘッドがブレにくい)ことがアピールされていますが、実は芯で捕らえた時も飛距離が伸びやすくなります。
ヘッドはシャフトを軸にして回転しながらインパクトを迎えますが、この2つの要素が大きいヘッドは回転エネルギーが大きくなってボール初速を上げてくれます。慣性モーメントが大きいヘッドは回転しづらいため、回転させるのにエネルギーが必要です。回転やすいヘッドよりも、回転しづらいヘッドを回転させた方が、インパクトで当たり負けしづらい分だけ、ボール初速を上げやすくなるのです。

ワトソンは並外れたパワーで並外れたヘッドスピードを出して飛ばしていますが、ゴルフクラブでも飛びに有利な道具を使っています。では、我々アマチュアもワトソンと同じ道具を使えば、飛距離を伸ばせるのか?

答えはYESでもあり、NOでもあります。

その理由については次回、じっくり説明しましょう〜。

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2014年04月11日クラブの長さを統一基準で計測するとっておきの方法とは!?

今日からいよいよ2014マスターズが開幕しました。日本からただ一人の出場選手、松山英樹は8オーバーと大きく出遅れてしまいましたが、勿体なかったのは8番パー5でのダブルボギー。マーク金井は一度だけマスターズを取材しましたが、このホールはティからグリーンまで強い打ち上げのパー5。ティショット、セカンドショットともドローボールが求められるホールですが、グリーン手前の左側は林。2オンも可能なホールでイーグル、バーディーが狙える反面、引っかけて左に曲げてしまうと、ボギーやダボが簡単に出てしまいます。オーガスタはバーディが取れるホールも多い反面、少し歯車が狂うと世界の一流どころでもボギー列車から降りれなくなったり、ダボが簡単に出てしまいます。

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写真はGDOより転載 記事は写真をクリック!

ちなみに松山プロは出場選手でただ一人、フェアウェイキープ率が100%でした。

ティショットが良くてもスコアメイクが難しいのもオーガスタならではです。オーガスタは他のメジャーに比べるとフェアウェイが広く、ラフも浅めです(昔はラフがありませんでした)。ただし、グリーンを狙うショットについては1ヤード刻みの距離感が求められ、グリーンのアンジュレーションも過激です。アイアン、アプローチ、パッティングにおいては通常の試合よりも、はるかに精密な距離感が求められ、わずかな距離感の狂いで、バーディーがボギーになってしまいます。

そんな精密さが求められるマスターズに比べると、今日のエントリーは精密さとは無縁の話がテーマです。昨日、マーク金井は長尺シャフトの試作セカンドバージョンを試打し、いきなりボール初速の最高記録、74.4m/sを記録しました。ユピテルの計測機は3年以上使ってますが、今までは最高で72m/sぐらいまで。試作中の長尺シャフトで一気に2m/s以上、記録更新できたのです。

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市販品ではなくて試作品なので詳しいスペックをもう上げることはできませんが、長さについては、

ヒールエンドで47インチ
60度測定法で47.5インチ

です。いろんなモノが街中に溢れてますが、長さを測っているプロダクト(製品)で、同じ長さが同じメジャーで2つ以上の表記がなされているのは‥‥

ゴルフクラブとシューズ(靴)です。シューズは昔から表記がダブルスタンダードでマーク金井の場合、日本だと29センチなんですが、欧米だと

11インチ(US)
10インチ(UK)

という風になります。理由は分かりませんが、アメリカと英国ではシューズの表記がワンサイズほどズレているのです。どちらもインチ表記にもかかわらずです(笑)
いつ頃からサイズ表記にズレが生じているのか分かりませんが、シューズの世界ではこれが常識です。

では、ゴルフクラブはどうなのか?

靴に比べると、ゴルフクラブは長さを測りづらい形状をしています。長さを測るためには端と端(両端)を決める必要があるのですが、靴に比べるとゴルフクラブは両端をどこに定めるのかが非常に難しいからです。シャフトならば両端は簡単に見つけることができますが、シャフトにヘッドがついてしまうと両端が見つけづらくなってしまいます。このため、昔からの慣習ではヒールエンド法と呼ばれる方法で長さを計測してました。クラブのヒール側のある地点と、グリップエンドの少し手前側の長さを測り、それで45インチとか46インチとか表記しています。今でも、国内メーカーのクラブのほとんどはヒールエンド法計測です。アナライズもヒールエンド法計測でクラブの長さを表記しています。

対して、60度法はというと、ゴルフクラブのソールを角度60度の面に当てて、ひとつの端を決め、もうひとつの端はグリップエンドの上端。この2つの距離を測って長さを決めています。この方式が生まれたのはルールによって長さが規制されたからです。現在、ルールでは長さは48インチ以内となっていますが、ルールで言う長さとは60度法での測定によるものです。

ちなみに、60度法の場合も正確に言うと、クラブのライ角やヘッド形状によって長さが変わってきます。理由は単純、クラブの両端を計測していないからです。

靴に2つの表記があるなら、ゴルフクラブに2つの表記があってもええじゃないか〜。

と思っている人もいるでしょうが、反面、長さを統一して欲しい人も少なからずいると思います。長さが2つもあると混乱してしまうゴルファーも少なくないことを考ると、統一した方がいいと思います。

そこで提案したいのが、箱(ボックス)での長さ計測

ドラコン競技ではすでに実施されているそうで、ドラコンの場合、クラブの長さは定められた箱に入るかどうかでジャッジします。ドラコンでは50インチ以内がルール適合で、それを箱でチェックしています。定められた箱に入ればルール適合(50インチ以内)、箱に入らなければルール不適合。非常にシンプルな方法ですが、誰しもが納得できる方法です。

いいモノはどんどん採用すればいいと思います。通常のゴルフクラブも

45インチの箱
46インチの箱
47インチの箱

ってな感じで計測箱を作り、その中に入るかどうかで長さを決めるというのは合理的ではないでしょうか? そして何より、長さを計測するための計測機を作るよりも箱を作った方が簡単だし、コストもかかりません。箱なら折りたたみ式にも作れるのでかさばりません。

ゴルフ用品協会さんが箱を作るのが理想ですが、それが難しいならば大手量販店さんが作るのもいいかと思います。どなたか一緒に長さを決められる計測箱を作りませんか?

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2014年04月03日HOTLIST2014は本当に信憑性があるのか!?

一昨日はソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」のオンエア日。ゲストはゴルフダイジェストオンラインの向井康子さんと宮田卓磨さん。メディア部門の担当者に来ていただき、ゴルフ業界におけるインターネットの役割、そして昨日発表された
HOTLIST2014のことについて色々と話を伺いました。

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HOTLISTは今年で3回目。マーク金井は最初から特別審査員としてお手伝いしています。元々は米国ゴルフダイジェストがレコード大賞みたいな感じで、すぐれたゴルフクラブに対して金賞とか銀賞をつけていました。それと同じく、日本でも年度のごとのゴルフクラブに対して審査員が評価し、金賞とか銀賞をつけています。もちろん、同じ名前ですから日本のHOTLISTは米国ゴルフダイジェストからお墨付きをもらっています。ちなみに、ちょっと面白いのですが、日本の出版社、ゴルフ雑誌の老舗であるゴルフダイジェスト社と米国のゴルフダイジェスト社は、同じ会社ではありません。社名が同じなだけです。昔はあったみたいですが、今は記事の輸出入もまったくないです。現状では、

米国ゴルフダイジェスト≠日本のゴルフダイジェスト

米国のゴルフダイジェストとゴルフダイジェストオンラインは提携関係
日本のゴルフダイジェストとゴルフダイジェストオンラインは提携関係

社名が同じなので勘違いしている人がすくなからずいますが、これがゴルフダイジェストにまつわる提携関係です。ゴルフダイジェストオンライン(以下、GDO)は日本のゴルフダイジェスト社と提携関係があるだけでなく、HOTLIST、そして米国ゴルフダイジェストの記事(コンテンツ)を定期的にアップしています。

さて、今日のエントリーはゴルフメーカー、そしてゴルファーの関心事であるHOTLIST2014について。

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昨日の午前11時に受賞クラブが発表されました。審査方法は米国ゴルフダイジェストと同じと思っていたのですが、実は、審査方法は全然違うそうです。向井編集長によると、日本は日本独自の方法で厳正な審査をすればいいとのことです。同じHOTLISTでも、米国と日本では審査方法は異なります。

ドライバー、FW、UT、アイアン、ウエッジ、パター。それぞれのジャンルで数多くのクラブがエントリーしており、総数で274モデル。審査員、そして特別審査員のマーク金井も274モデルを同じ条件下で試打し、それぞれの審査員が1本づつクラブに対して評価を下しています。受賞クラブに関しては、「誰かが強い発言をして」独断的に選ばれることは絶対ありません。審査委員長はもちろんいますが、国会運営同様、合議的な方法(いわゆる多数決)で受賞クラブが選ばれています。マーク金井が高評価を下したクラブが、必ずしも受賞したわけではありません。

では、多数決は本当に正しいのか?

これは我々審査員が下すことではなく、ユーザーであるゴルファーが下す判断だとマーク金井は思っています。審査員が合議で決めたクラブが賞に値するクラブだと思っていても、ユーザーがダメ出ししてしまえばその格付けは意味をなさないからです。
これはゴルフクラブに限りません。レコード(CD)大賞しかり、カー・オブ・ザ・イヤーしかり。レッスン・オブ・ザ・イヤーしかり。アカデミー賞しかり‥‥賞と名が付くもののすべてにおいて、信憑性が問われることが多いですが、信憑性があるかどうかは主催者側ではなく、受け取る側の人間によって委ねられているような気がします。昨日のラジオでも向井編集長はそうおっしゃってました。

今年も受賞クラブを見ていくと、メーカー側に偏りが少なからずあります。たくさん受賞しているメーカーもあれば、あまり受賞できていないメーカーもあったりします。そして、売れ行きランキングが高いクラブでも受賞していないクラブもあれば、
受賞しているのに売れ行きランキングがそれほど高くないクラブもあったりします。

このことから分かるように‥‥

売れ行きが高いクラブ≠審査員の評価が高いクラブ

ということが導きだされます。ここからはマーク金井の私感ですが、受賞しているクラブの多くは、性能だけでなく、クラブのキャラクターがハッキリしているクラブが目立ちます。そして、マーケットインで作られたクラブよりもプロダクトアウトで作られたクラブの方が、審査員は高評価を下しているように感じました。

HOTLIST2014が発表されれば、すでにHOTLIST2015が始まります。クラブメーカーは大変だと思いますが、ゴルフクラブがどんな風に進化するのか、どんな風に様変わりするのか興味津々です〜。

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2014年03月27日ドライバーのボール初速を上げるための超私的な方法論 その1

昨日はパーゴルフさんの撮影で、24時間営業の練習場に行ってきました。打席にはセガのスイング分析システムが導入され、かなり今どきな感じでした。そして今どきと言えば、世界フィギア選手権。今年は今週から埼玉スーパーアリーナで開催。マーク金井も「観戦せずにはいられない」とばかり、生まれて初めてフィギア競技を見てきました。昨日は男女ペアのSPと男子のSP。オリンピックで金メダルを取った羽生選手を間近で観てきました。4回転ジャンプが4回転しているかどうかを目で確かめるのは、ドライバーのスピン量が2400回転なのかどうかを目で確かめるのと同じくらい、肉眼では確認できませんでした(笑)

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さて、今日のエントリーもボール初速を上げるための方法論についてです。大事なことなので何度も繰り返しますが、飛びに影響する要素は3つあり‥‥

ボール初速       飛びに70~80%影響

打ち出し角+スピン量  飛びに20~30%影響

というのが定説です。高反発ドライバーが一世を風靡してルールで規制されたのは、

ボール初速がアップするからです。誰が打っても飛ぶドライバーはありませんが、高反発は唯一の例外。反発性能がアップするとボール初速もアップして、飛距離が伸びてきます。

では、ルール適合品の場合、どんなドライバーを打ってもボール初速が変わらないのかというと、そんなことはありません。ゴルファーのとの相性が少なからずありますが、ボール初速が出やすいドライバーとそうではないドライバーがあります。

ボール初速は 主には次の5つの要素によって決まります。

ヘッドスピード
打点位置
ヘッド重量
ロフト
重心距離

打点位置が悪い場合を除けば、一般にはヘッドスピードが速い方がボール初速も上がってきます。

ヘッドスピード≒ボール初速

となります。しかし、その一方でヘッドスピードが同じであっても、ボール初速が出やすい人と、ボール初速が出づらい人がいます。例えば、女子プロゴルファーと男性アマチュアを比較した場合、ヘッドスピードは‥‥

どちらも40m/s前後

ところが、ボール初速となると結構異なります。

女子プロ   ヘッドスピード40m/sでボール初速60m/s前後
アマチュア  ヘッドスピード40m/sでボール初速56〜58m/s

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この差は飛距離の差にもなっていて、アマチュアよりも女子プロの方がドライバーの飛距離が出ています。

では、なぜ女子プロとアマチュアとではボール初速に差が生じるのか?

芯で捕らえていても女子プロとアマチュアとではボール初速に差が出ることがままあります。いくつか要因が考えられますが、そのひとつにシャフトの使い方があるとマーク金井は考えています。これはかなり個人的な見解ですが、自分で試打していても
シャフトの逆しなりが上手く使えてインパクトを迎えた時はボール初速が上がり(結果、飛距離も伸びる)、シャフトの逆しなりが上手く使えなくてインパクトを迎えた時はボール初速がおもったほど上がりません(結果、飛距離が伸びない)。

そして、この逆しなりが上手く使えた時は、何とも言えない感触が手に伝わり、

「今のキックが入った!!」

という言葉が出ます。このキック(シャフトの逆しなり)が入ったかどうかで、ドライバーの飛距離だと10y以上変わってくる場合もあるのです。

シャフトはクルマのエンジンと違って、シャフト自らがパワーを出すわけではありません。しかり、シャフトのキック(逆しなり)が上手く入ると、ヘッドは効率良く加速しながらインパクトを迎えるために、

ヘッド重量が200gだとしたら、210とか220gになったような感じでボールをヒットしているような感じになるのです。

対して、ヘッドスピードが同じでもシャフトのキック(シャフトの逆しなり)が入っていないときは、ヘッドが軽くなった感じでインパクトを迎えるために、

ヘッド重量が200gだとしたら、180とか190gになったような感じでボールをヒットしているような感じになるのです。

今のところ、この仮説にはなんら物理的な根拠はありません。あくまでマーク金井が試打して感じたことを書いてます。しかし、ボクだけでなく女子プロとアマチュアのボール初速の出方の違いとかを検証すると、この仮説はあながち外れていないと思っています。

ヘッドスピードを上げることはボール初速を上げることにつながりますが、それと同じくらい大事なのがシャフトをちゃんとキックさせて(逆しなりさせて)、インパクトを迎えること。これができていると、ヘッドスピードが同じでもボール初速は確実に上がってくるでしょう〜。

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2014年03月26日ドライバーのボール初速を上げる主な5つの要素とは!?

昨日は午前中はガーラー湯沢でスノボ、戻って午後はアナライズの新作シャフトの試打&ミーティング、そして夜はインターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」の公開収録。じっとしていられない性格とはいえ、かなりハードな1日でした(笑)

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スノボはゴルフと関係なさそうですが、実は大いにあります。バランス感覚を養えますし、何よりも飛ばしに必要不可欠な体幹を鍛えられます。加えて、スノボの板はゴルフシャフトと非常に似ており、しなり感、反発(しなり戻り)、ねじれ、これらのバリエーションがゴルファーに与える影響が非常に大きいのです。また、シャフト同様、スノボの板も軟らかい方が初心者と相性が良く、硬い方が上級者と相性が良くなっています。

さて、今日のエントリーもドライバー選びについてです。昨日のブログで飛距離を求めるならば、ボール初速にこだわるべきだと書きました。大事なことなので繰り返しますが、飛びの3要素は‥‥

ボール初速       飛びに70~80%影響
打ち出し角+スピン量  飛びに20~30%影響

です。スピンを減らすと飛距離が伸びると言われてますが、一番影響が大きいのはボール初速。ボール初速が上がるドライバーを手にすれば、ほとんどのゴルファーは飛距離アップを手に入れられます。実際、飛ぶと評判のドライバーのほとんどはボール初速が出やすくなっています。

では、ボール初速は何によって生み出されているのか?
主には次の5つの要素です。

ヘッドスピード
打点位置
ヘッド重量
ロフト
重心距離

一般にはヘッドスピードが速い方がボール初速も上がってきます。打点位置が極端に悪い場合を除けば‥‥

ヘッドスピード≒ボール初速

です。これを考えると、ドライバーは長い方がヘッドスピードを上げやすく、ボール初速も出やすくなります。実際、ドラコン選手はほぼ例外なく、ルール適合ギリギリまでクラブを長くしています。45インチでドラコンを叩く人はまずいません。クラブが長くなるほど振り遅れやすくなりますが、長い方が確実にヘッドスピードを上げげていけます。ただし、長尺で振り切るためには重いヘッドよりも軽いヘッドの方が有利です。

ただし、軽いヘッドは反発が上がりません。ゴルフのインパクトは衝突事故と同じ原理が働きます。例えば、190gと200gのヘッドを比較すれば、どちらも同じヘッドスピードで振れるならば200gの方がボール初速が出ます。ただし、多くのゴルファーはこの常識(物理の法則)が当てはまるとは限りません。ヘッドを軽くした方がボール初速が出やすくなる場合があります。この場合は、

長尺化>ヘッド軽量化

軽いヘッドはボールの反発は落ちますが、それを上回るくらい長尺効果でヘッドスピードを上げられます。ただし、重いヘッドを振り切るのにパワーが求められます。

打点意識に関してはクラブによっても変わってきますが、フェースの芯(スイートスポット)でボールをヒットした時、ボール初速が上がりやすくなります。芯で捕らえるとインパクトの衝撃でヘッドがブレません。ヘッドがブレない分だけエネルギー効率が良くなって、ボール初速を上げていけます。

ロフトについては、多いよりも少ない方がボール初速を上げるのに有利です。ロフトが多いとボールが上がりやすくなりますが、反面、インパクト時に摩擦が強く発生してスピン過多になる場合があります。7度と10度のドライバーを比べた場合、ボールの上がりやすさを度外視すれば、ほとんどのゴルファーは7度の方がボール初速が出やすくなります。

重心距離については、短いよりも長いタイプの方が装着しやすく、なおかつ飛距離が出ます。重心距離が長い方が、シャフトを軸にしてヘッドを回転させた時、大きなエネルギーが出るからです。

神田のスタジオでマーク金井は新しいドライバーをしょっちゅう試打していますが、重心距離が5ミリ変わるとヘッドスピードが1m/sくらい変わります。飛ばしを求めるならば、重心距離は長めがいいでしょう。目安としては40~45ミリくらいが飛ばしに最適なドライバーです。

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そして、ヘッドスピードを上げる上でもうひとつ大事なことがあります。それはシャフト。シャフトがタイミング良くしなり戻れば、エネルギーロスが減る分だけヘッドスピードがアップします。シャフトはシャフト単体で考えると、ヘッドスピードを上げることにあまり貢献しません。しかし、ゴルファーとしなり具合がマッチすれば、タイミング良く振り切れれば、エネルギーロスが減る分だけヘッドスピードを上げていけるのです。プロや上級者はアフターマーケットのシャフトを使う人が多いですが、アフターマーケット用シャフトの方が、振りやすい、しっかり叩ける分だけ、ヘッドスピードを上げていけるのです。

おーっと、撮影の時間が迫ってきました。この続きはまた明日

~。

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