マーク金井blog

カテゴリー: ゴルフクラブ分析

2014年03月25日ドライバー選びで本当に必要な数字(スペック)とは!?

今月も残すところ1週間になりました。ゴルフシーズン突入という感じになってきましたが、4月になると消費税が8%に突入します。5万円のドライバーだと増税によって実売価格が1500円値上がりします。増税前の駆け込み需要がどれぐらいあるのか分かりませんが、マーク金井は昨日、駆け込みでThinkPadのX240購入しました。消費税アップもさることながら、今使っているThinkPadX61sのOSがXPだったからです(笑)

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アナライズのwebショップも消費税アップに伴い、4月1日からは本体価格と消費税を分けて表示致します。ご好評をいただいてますオリジナルゴルフシューズ、シャフトスタビライザーも今月中は従来価格で購入できます。お早めにご注文いただけますと幸いです。

さて、今日のエントリーもドライバー選びについてです。昔と違って、今はいろんな場所で試打できます。ゴルフショップ、練習場、そしてゴルフ場。買ってから打つのではなく、打ってから買うのが当たり前になっています。そして、昔と違って、今はクラブのスペックをかなり正確に知ることもできます。今月発売の月刊ゴルフダイジェスト5月号には、32機種のドライバーのヘッドスペックが実測値として紹介されていますし、月刊ゴルフクラシックには44機種のドライバーのスピン量が試打データとして掲載されています。だからでしょう。数字やスペックもクラブ選びの重要な指針となっています。

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では、どんな数字、どんなスペックにこだわればクラブ選びが上手くいくのか?

テーラーメイドが最近強くアピールしている数字は‥‥

17度、1700回転!!

です。打ち出し角17度で、スピン量が1700回転の時にもっとも飛距離が伸びるとアピールし、それに近づけるクラブを手にすることをユーザーにアピール。その具体策として、「もっとロフトを」というキャンペーンを張り、多くのユーザーにロフトを増やすことを奨めています。

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では、マーク金井はどんな数値にこだわってドライバーを選ぶのか?

それを説明する前にまず理解しておきたいのが、飛びの3要素について。飛びの3要素(飛びの初期条件)とは、

ボール初速

打ち出し角

スピン量

テーラーメイドの「17度、1700回転」は、この3つの要素の内の「打ち出し角」「スピン量」を改善させることをアピールしていますが、実は、飛びにもっとも影響が大きいのは「ボール初速です」。比率はゴルファーによっても異なりますが、

ボール初速       飛びに70〜80%影響

打ち出し角+スピン量  飛びに20〜30%影響

ルールで高反発が規制される前、どのメーカーも競ってフェースの反発の高さをアピールしてましたが、それはボール初速がアップするからに他なりません。ボールを遠くに飛ばすのが目的ならば、ボール初速が上がるクラブがベストです。ルールで高反発が規制されてはいますが、クラブによって、そしてゴルファーとの相性によって、反発の違いはあります。マーク金井はエースドライバーを選ぶ時、ルール適合であっても反発が高いと感じる(正確にはボール初速が出やすい)、ドライバーを選んでいます。試打で初代グローレを使っているのも、エースドライバーとしてヤマハのインプレスRMXツアーモデルやフォーティーンのCT112を使っているのも、ボール初速が出やすいからです。

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ボール初速については、目測ではなくて弾道計測器でチェックします。この場合、注意が必要なのは同じ計測器で調べること。ボール初速は比較なので、同一計測機でチェックしておかないと意味がないです。そしてショットマーカーなどで打点位置を正確チェックすることも大事です。

アナライズではフライトビジョンという弾道計測機を使っていますが、マーク金井の場合、これでボール初速が70m/s以上出るドライバーは「飛ぶ」とジャッジしています。飛ぶヘッドと飛ばないヘッドを比較すると、ボール初速は1〜1.5m/sぐらい異なります。たかがこれくらいかと思うかも知れませんが、飛距離に換算すると5〜10y変わってきますので、決して侮れないのです。

次回は、ボール初速を生み出す要素について説明しましょう〜。

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2014年03月24日ドライバー選びの迷宮から抜け出す本当の方法とは!?

一昨日あたりからお腹の調子がすぐれず、腹筋にまったく力が入りません(笑)。そんな中、千葉市民で開催された東日本大震災チャリティコンペに参加してきました。

ハーフコース振興協会ですからプレーは9ホールのみ。クラブは9本以内ですが、マーク金井はお腹をいたわる意味で8本。その内、4本はクラブテスト用でした。

ドライバーは10年ぶりくらいに48インチ!!

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シャフトはフジクラのスピーダー474。長さに対応するために普段より20g軽いシャフトを装着しています。ヘッドはエースドライバーの初代グローレです。スタジオで300.1ヤードを記録したドライバーで、コースではこれが筆お下ろしです。

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1番はアゲンスト風が強かったので260ヤード弱ほどでしたが、圧巻だったのがフォロー風のホール。2番は390ヤードですが、セカンドの距離は75ヤードほど。7番は355ヤードでピンを少しオーバー(右サイドのラフ)。風に助けられたとはいえ、どちらも実測で300ヤードを越えました。ドラコン選手がそうであるように、マーク金井もクラブを長くした方が飛距離が伸びることが証明されました。

その一方で長尺の弱点も少し垣間見えました。長さが47インチを越えてくると、同じヘッドでもスピンが増えてきます。初代グローレは低スピン弾道が打ちやすいヘッドですが、それでも長尺になるとスピン量が300〜500回転ぐらい増えます。スピンが増える要因はこれからじっくり検証していきたいと思いますが、入射角、シャフトのしなり戻りが影響している感じがします。これまでいろんなクラブをテストしてきてますが、ドライバーの場合はこのような相関関係があります。

重いヘッド=球が低くなりやすい
軽いヘッド=球が上がりやすい

短いシャフト=スピンが減りやすい
長いシャフト=スピンが増えやすい

今回試打した48インチ仕様のグローレの場合もこの相関関係が見事なぐらい当てはまりました。「軽いヘッド+48インチ=球が上がってスピンが増える=アゲンストに弱い弾道」となったわけです。逆に言うと、この試打をしたことで、アゲンスト風に強いドライバーは「重いヘッド+45インチ以下」ということも分かりました。マーク金井としては長尺ドライバーを入れる時は、ドライビングスプーンを入れたくなりました。ドライビングスプーンは「重ヘッド+43.5インチ」。アゲンスト風に強い球が打ちやすいからです。

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さて、今日のエントリーはドライバー選びについてです。「自分にあったドライバーを教えてほしい」「ドライバーを選ぶ基準を知りたい」というゴルファーが少なくありませんが、ドライバー選びの迷宮から抜け出すために、まずやるべきことがひとつあります。それはヘッドとシャフトを切り離して考えること。例えば、ヘッドを選ぶ時はシャフトを固定して下さい。対して、シャフトを選ぶ時はヘッドを固定して下さい。ヘッドもシャフトもバラバラだと、ヘッド性能、シャフト性能を見極めづらいからです。マーク金井の場合、純正シャフトを使わないということもありますが、ヘッドを試す時は、アナライズのW65を装着してテストします。シャフトを試す時は、初代グローレでテストしています。

2つめのポイントは、自分に合いそうなクラブだけではなく、自分に合わないと思うクラブもテストしてみることです。例えば、小ぶりなヘッドが好きな人ならば、わざと投影面積が大きなヘッドを打ってみる。捕まりがいいクラブが好きな人ならば、わざと捕まらないクラブを打ってみる。スクエアフェースが好きな人ならば、わざとフックフェースのクラブを打ってみる等々‥‥

好みのクラブだけでなく、好みじゃないクラブも積極的にテストしてみて下さい。

「食わず嫌いは損をする」ではありませんが、ドライバー選びにおいて大事なことは自分で選択肢を狭くしてしまわないこと。クラブの長さしかり、ロフトしかり、シャフトの硬さしかり。とにかく、自分には合わないなと思うようなクラブ、自分には合わないようなスペックを打ってみて下さい。わざと合わないクラブを打つことで、自分に合ったモノが何かが見えてきます。似たようなクラブばかり打つよりも、まったくジャンル違いのクラブを打った方が、ドライバー選びの迷宮から抜け出しやすくなるのです。

クラブ選びにおいても自分のことを客観的に判断するのはやさしくありませんが、合わないクラブをわざと打つことで、自分を知ることができますよ〜。

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2014年03月20日ドライバーも弁証法的な「螺旋的発展の法則」で進化している!!

明日からは三連休。今日は仕事に追われている人も多いと思いますが、マーク金井は確定申告が終わったことで少しノンビリしています。昨日は、久しぶりに本棚の整理していたら、週刊パーゴルフのバックナンバーにこんな企画がありました。

60年間のドライバーの進化をたどる

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週刊パーゴルフ8月13日号)

1952年から2013年までのドライバーの進化について写真付きで紹介されていました。マーク金井は1972年からゴルフを始めましたが、当時のドライバーはパーシモン全盛。メタルもありませんでしたし、もちろんチタンもありませんでした。この企画では歴史を遡るだけでなく、ヘッドのスペックも掲載されてて非常に中身が濃いページです。

パーシモンヘッド(1978年)  203cc 慣性モーメント2100gcm2
メタルヘッド(1993年)    209cc 慣性モーメント2850gcm2
初期チタンヘッド(1999年)  300cc 慣性モーメント3150gcm2
中期チタンヘッド(2002年)  400cc 慣性モーメント3700gcm2
現在チタンヘッド(2013年)  460cc 慣性モーメント4500gcm2

この数値から見ても分かるように、ドライバーはヘッドが巨大化されて、やさしさの目安となる慣性モーメントの数値が飛躍的に大きくなっています。パーシモンと今どきのチタンとでは慣性モーメントの数値は2倍以上になっています。

このパーゴルフの企画では、スイートエリアの広がりも数値化されており、

パーシモンヘッド(1978年)  203cc スイートエリア100%
メタルヘッド(1993年)    209cc スイートエリア125%
初期チタンヘッド(1999年)  300cc スイートエリア224%
中期チタンヘッド(2002年)  400cc スイートエリア280%
現在チタンヘッド(2013年)  460cc スイートエリア350%

と書いてありました。慣性モーメントの数値が2倍になったことで、スイートエリアが3.5倍。やさしさに関してはパーシモンと今どきドライバーとでは3.5倍も違うというのは驚きですが、3.5倍になった数字的根拠は説明がなされていませんが、パーシモンと今どきのチタンを打ち比べると、体感的には2〜3倍くらいスイートエリアが広がってる感じがします。

そして、注目すべきスペックは重心距離。

パーシモンヘッド(1978年)  203cc 重心距離28.5ミリ
メタルヘッド(1993年)    209cc 重心距離31.5ミリ
初期チタンヘッド(1999年)  300cc 重心距離33.5ミリ
中期チタンヘッド(2002年)  400cc 重心距離36.5ミリ
現在チタンヘッド(2013年)  460cc 重心距離39.5ミリ

ヘッドの大型化によって重心距離が10ミリ以上伸びています。この数値で分かることは、

重心距離長い=慣性モーメントの数値が上がる
重心距離長い=スイートエリアが広がる

ドライバーはヘッドが大きくなることで進化しましたが、その進化の根幹となっているのは重心距離の長さ。重心距離が長くなることで、ドライバーはミスに強く、そしてスイートエリアが広がっているのです。

それだけではありません、重心距離が長くなったことで、実は飛び指数もアップしているのです。同じヘッド体積、同じヘッド重量でも重心距離が長い方が、飛び性能が高いです。言葉を換えると、慣性モーメントの数値が高いヘッドの方がインパクト時のエネルギー効率が良くなって飛距離が伸びます。マーク金井は色んなドライバーを試打していますが、飛び指数が高いと感じるドライバーの多くは重心距離が長くなっています。

ちなみに、重心距離が長いドライバーというのはかなり昔にひとつ存在しあした。メタルが出始めの頃、1980年代だと記憶していますがマルマンからスッポンというドライバーが出ました。ヘッド体積は200ccほどですが、ネックがこれでもかってくらい斜めに長く、これで重心距離がとてつもなく長くなっているのです。

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ヘーゲルの弁証法にある「螺旋的発展の法則」考えると、今どきのドライバーはスッポンが螺旋的発展の法則にのっとって進化したといえるのではないでしょうか?
ボクがこの企画の編集者だったら、マルマンのスッポンの数値をなんとしてでも乗せたいと思いながら、雑誌と本の整理に戻りました〜。

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2014年03月19日長尺シャフトを使いこなすためのウソのようなホントの話、その3

昨日は定例となっているスノボday〜。モーニングガーラというJRのパックを使ってサクッと4時間滑ってきました。リフトには18本くらい乗りましたが、スノボを始めた当初よりは筋肉痛になっていません。無駄な力が抜けてきたこと、そして道具(スノボの板)を上手く使いこなせるようになったことで、筋肉への負担が減ってきたからです。

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そして昨夜はインターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」のオンエア日。ゲストはプロスキーヤーの渡辺一樹さんで、道具(スキー)の進化が滑りに及ぼす影響、バッジテスト、デモ選とかについて話を伺いました。もちろん、渡辺さんもゴルフ大好き人間。バンカーショットが苦手だそうで、バンカーが入ったら別人のようになってしまうとおっしゃってました。そして、進化した道具(スキー)を上手く操るコツについて話を振ると‥‥

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道具(スキー)がどんな滑りを求めているのか探る!!!!

と即答。これって、ゴルフもまったく同じです。例えば、ドライバーはパーシモンからメタル、メタルからチタンと進化を遂げてきましたが、いずれの道具とも理にかなった打ち方をした方が、飛距離が伸び、そして方向性も安定するからです。道具が進化した時に打ち方の答えがあるわけではありません。道具が進化した時、その道具と向き合うことで、道具に見合った理論(打ち方)が定まってくるのです。

さて、今日のエントリーもヘッドスピードを上げる基本と極意の続きです。

スキーの板は進化によって長さが短くなりました。対して、ゴルフは飛距離を伸ばすための方法論として、ドライバーは長さが長くなっています。ルールでドライバーの最大長さは48インチと決められていますが、ルールで制限がかかっているというこは、長い方が飛びに有利だからです。

では、長尺はどこをどう意識すれば上手く使いこなせて飛距離を伸ばせるのか?

大事なことなので何度でも繰り返しますが、長くなっても振り遅れないコツと技(技術)とは、トップからダウンの切り返し、そしてダウンスイングにおいて

長いシャフトを短く使う!!!!

これが長尺でヘッドスピードを上げるための基本であり、極意です。トップからダウンにかけてヘッドがポンと上がってしあまう、いわゆるコックがほどけると、シャフトを長く使うことになります。対して、トップからダウンの切り返しでヘッドがポンと上がらない、いわゆる手首のコックがキープされた状態でダウンスイングが開始されれば、長いシャフトを短く使えます。長いシャフトを短く使えると、振り遅れませんし、長尺のメリットを生かしてヘッドスピードを上げられます。そして昨日は、シャフトを短く使うドリルを紹介しました。

みなさん、このドリルが上手くできたでしょうか?

クラブを逆にもって身体の前で振り上げたら、そのまま振り下ろす。振り下ろした時に、シャフトが体から離れない、手を腰のあたりに下ろしてもシャフトが上方向に動かない。最後の最後でグリップエンドが肩から離れ、ポンと地面に落ちる。

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これがシャフトを短く使う、基本であり、極意的な身体の使い方です~。

このドリルは手首のコックをほどかない感覚を養えますが、実はもうひとつ重要な感覚を養えます。それは支点を移動させる感覚です。

このドリルでシャフトが上方向にポンと上がる人(ゴルフスイングにおいては、切り返しでヘッドがポンと上がる人)、こうなってしまう人は、手首が支点になって道具(クラブ)が動いています。対して、シャフトを短く使えると、支点が移動します。

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最初は肘あたりが支点になってクラブが動き、それが腕に移動し、そして手首が支点になって、グリップエンドがポンと地面に当たるのです。支点移動と言う言葉が適切かどうかはちょっと不安ですが、身体を動かす部位が徐々に変わっていくことができると、長いシャフトを短く使えるようになるのです。

非常にシンプルなドリルですが、手で道具を持っていると、多くの人は手で道具を動かすことになります。そうなると、道具を持っている手先の運動量が増え、それが原因で手首のコックがほどけて、シャフトを長くしてしまうのです。

このドリルがちゃんとできたからと言って、長尺シャフトを上手く扱えるようになるとは限りません。しかし、このドリルがちゃんとできない人は、長尺シャフトを上手く扱える確率は限りなくゼロになってしまうでしょう〜。

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2014年03月18日長尺シャフトを使いこなすためのウソのようなホントの話、その2

昨日は確定申告提出の最終日。マーク金井は朝イチで商工会議所に書類を提出し、神田のスタジオ経由で薄暮ハーフしてきました。コースは神田から電車でサクッと行ける赤羽GC。ドライバーはナイキの2代目コバートツアーキャロウェイのX2ホットを試打し、アイアンはロイコレからパーツ販売が予定されているソナーテックのアイアンを試打してきました。

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ナイキのコバートはヘッドが209gと重ヘッド。重心はそれほど低くありませんが、ヘッドの重さで強い球が打てます。見た目通り左へのミスが出づらく、引っかけを恐れないでしっかり叩けた。ロフト調整式ですが、12度ぐらいにしてフェース向きがちょうどスクエア。12度に設定してリアルロフトが10〜10.5度くらいです。

対して、キャロウェイのX2ホットは外ブラですがヘッドはそれほど重くありません。コバートツアーに比べると捕まった球が打ちやすくなっています。重心もそれほど高くなく、スピンが少ない球が打ちやすく仕上がっています。ただし、ソール形状の影響だと思うのですが、アドレスした時、ヘッドをポンと地面に置くとヘッドがゴロッと時計回りに回転してしまい、ロフトが多く見えてしまいます。これはX2ホットに限ったことではなく、タイトの913シリーズ、そしてピンのドライバーも同じような感じになります。示し合わせたのかどうか分かりませんが、最近の外ブラのドライバーは、ヘッドの座りに関して好みが分かれそうな感じがします。

アイアンのソナーテックは軟鉄鍛造でヘッドが大ぶり。かつてヒットしたSFIフォージドを上手くリファインした感じで仕上がっていました。弁証法の螺旋的発展の法則に乗っ取って、「復活、復古」がなされています。かなりいい感触だったので、アナライズでもオリジナルシャフトを装着して、発売したいと思っています。

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さて、今日のエントリーもヘッドスピードを上げる基本と極意の続きです。

ドライバーで300y飛ばすためにはヘッドスピードは最低でも50m/s以上必要です。

道具においては長尺シャフトはマストアイテム。45インチよりも47インチ以上の方がヘッドスピードを上げやすいからです。

ただし、長くしてもそれを上手く使いこなせないとヘッドスピードを効率良く上げることはできません。「長尺はゆっくり振った方がいい」とか、「長尺は振り遅れやすいからコックを早くほどいた方がいい」とアドバイスする人もいますが、それでは長尺を使う意味はありません。長尺を長尺として意識することなくスイングしてこそ、長尺を使った時にヘッドスピードを上げていけるのです。実際、長尺を使っているドラコン選手でゆっくり振る人は皆無。皆が皆、長尺でマン振りしています。

長尺で思い切り振っても振り遅れないコツと技(技術)は、

長いシャフトを短く使う!!!!

これが長尺でヘッドスピードを上げるための基本であり、極意です。トップからダウンにかけてヘッドがポンと上がってしあまう、いわゆるコックがほどけると‥‥

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長いシャフトが長くなります。

対して、トップからダウンの切り返しでヘッドがポンと上がらない、いわゆる手首のコックがキープされた状態でダウンスイングが開始されれば、

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長いシャフトを短く使える

のです。マーク金井はスローモーションのようなスイングをよくやりますが、スローモーションでやると、切り返しでシャフトを短く使えているのかどうかが明確にチェックできます。そしてその時、「軽いヘッドを重く使う」こと強く意識しています。

具体的に言うと、切り返した直後にヘッドが少し下に下がり、それを感じてからダウンスイングしています。ヘッドが下に下がってダウンを開始できるとシャフトを短く使えるからです。対して、普通のスピードでスイングすると、切り返しでヘッドがポンと上がっても、それが自覚できないからです。EPSONのMトレーサーを使うと、切り返しでのクラブの挙動を正確にチェックできますが、ヘッドスピードが上がらない人ほど、切り返しでヘッドがポンと上に上がり、シャフトを長く使ってしまっています。一生懸命振っても飛ばない人、一生懸命振ってもヘッドスピードが上がらない人の大半は、切り返しでシャフトを長くしている(コックがほどけている)と思って間違いないでしょう。

では、どんな練習をすればシャフトを短く使う感覚を養えるのか?

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とっておきのドリルがあります。写真のようにクラブを逆に持って体の前でクラブを振り上げてたら‥‥ゆっくりと振り上げたクラブを真下に振り下ろして下さい。

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これをiPhoneやスマホで自撮りして下さい。振り下ろしを開始した直後にシャフトが体がから離れてしまう人はクラブを短く使う感覚がありません。このドリルでシャフトがポンと上に上がる人は、ゴルフスイングでもシャフトを長く使ってしまっています。

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振り下ろしを開始してもシャフトが体から離れない、手を下ろしてもシャフトが上に動かない。これがシャフトを短く使う、基本であり、極意的な身体の使い方です〜。

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