マーク金井blog

カテゴリー: ゴルフクラブ分析

2014年01月21日日本で12度のドライバーがラインアップされない本当の理由とは!?

先週の米ツアー、ヒュマナチャレンジではパトリック・リードが28アンダーでツアー2勝目を上げました。3日目までは、63、63,63と快進撃を続け、優勝とともに、72ホールでの「最少スコア記録(254)」「最多アンダーパー記録(通算33アンダー)」更新の期待がかかるリードでしたが最終日は5バーディ、4ボギーの「71」と足踏み。3日目の「54ホール目までの最多アンダーパー記録」更新にとどまりました。

石川遼プロは最終日、5バーディ、ノーボギーの「67」とスコアを伸ばし、通算17アンダーの25位でフィニッシュ。コースによってスコアは大きく変わってきますが、17アンダーでもトップ10に入れないというのは‥‥かなりシビアです。

さて、今日のエントリーもドライバーのロフト設定についてです。昨日のブログでも書きましたが、日本と米国ではドライバーのロフト設定が同じとは限りません。日本で売られているドライバーは最大でも11度以下が多いのに比べ、米国では11度以上のロフトがラインアップされていることが少なからずあります。例えば、テーラーメイドのSLDRは‥‥

SLDR(日本仕様)

8度
9.5度
10.5度

SLDR(米国仕様、フェアウェイゴルフで購入の場合)

9度
10.5度
12度
(14度)

日本仕様では8度がラインアップされているのに12度がありません。対して、米国仕様には12度がラインアップされていて8度がありません。14度も近々出ると聞いていますが、これも日本ではラインアップされない可能性が高いです。テーラーメイドは「ロフトが多い方がいい」とキャンペーンしていますが、今のところ日本ではロフトが寝た(多い)ヘッドをチョイスできません。国内メーカーもしかりで、ロフトが多い(12度以上)をラインアップしているドライバーは非常に少ないです。

では、なぜ日本ではロフトが寝た(多い)ドライバーが非常に少ないのか?

メーカーはロフトが寝た(多い)ドライバーを作りたがらないのか?

理由は2つあります。

ひとつは、ロフトが寝た(多い)ことをアピールしたドライバーで、売れたドライバーがないことです。大ヒットブランドであるゼクシオを作っているダンロップは、かつてロフト17度のドライバー「ゼクシオプライム・17」というのを市販しました。その飛ばしのロジックはこんな感じです。

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ヘッドスピードが遅いゴルファーはボールが上がらない

打出し角が高い方がキャリーを稼げる

ロフトが寝ている(多い)方が打出し角を上げられる

ならばドライバーのロフトを17度に増やそう。

これで飛距離アップ!!

ゼクシオプライム・17はヘッドスピード35m/s以下のゴルファーを対象に作られましたが、最近、テーラーメイドは飛びの理想は

打出し角17度
スピン量1700回転

というのが理想だと言ってます。打出し角度を17度にするにはドライバーのロフトは10.5度ではかなり難しく、最低でも12~14度が必要になってきます。それを実現するために、テーラーメイドは最近14度のドライバーを作り始めたのでしょう。

さて、このゼクシオプライム・17。他に類をみない多ロフト設定で注目を浴びましたが、肝心のセールスはというと‥‥非常に残念な結果に終わりました。正確な売れ行きは分かりませんが、ゴルフ場で使っている人を見かけたことはありません。ゴルファーの間の話題に上がることもほとんどなく、ゴルフショップからフェードアウトしていきました。

もう答えはおわかりでしょう。そうです、クラブメーカーはロフトが多い方が高弾道が打てるのは分かっているけれど、「多ロフト=売れない」「多ロフトを作っても=ユーザーが買ってくれない」という判断を下したのです。ドライバーのロフトをどこで線引きするかはメーカーによって異なると思いますが、

「12度以上のロフトのドライバーは国内需要がない!!」

というのがメーカー側のスタンスなんだと思います。女性用には12度とか13.5度のドライバーはありますが、男性用だと多くても11度~11.5度です。ゼクシオ・セブンティーンが不発に終わったことで、「多ロフトのドライバーは売れない」という呪いがメーカー側にかかったのだと思います。内田樹さんの言葉を借りると、「現代は呪いの時代」だそうですが、国内クラブメーカーはロフトの呪いがかかっているから、12度のドライバーを作りたくても作れないのです。

では、なぜアメリカには多ロフトのドライバーが普通に作られるのか?

ロフトの呪いがかかっていないのか?

おーっと、撮影の時間が迫ってきました。
この続きは明日、じっくり説明しましょう~。

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2014年01月20日いまどきドライバーのロフト設定について考えてみた‥‥

昨日は雪の影響で多くのゴルフ場がクローズを余儀なくされました。関東エリアも夜半に雪が少し積もりましたが、関西エリアのゴルフ場はかなり雪が降ったみたいです。FBで観たのですが、兵庫県や奈良県のコースでは至る所でフェアウェイが真っ白になっていました。

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栃木のゴルフ場も雪だったみたいです

雪景色をみるとスキーをしたくなるマーク金井ですが、この時期は毎日のようにドライバーを試打しています。ジャパンゴルフフェアが2月に開催されることもあって、新製品が多数出ているからです。先週は取材&撮影が4本入り、今週も3本入っています。あかぎれか悪化からの右手親指の怪我が少し気になりますが、幸いなことに今週はすべて神田でスタジオ撮影〜。地下室内スタジオでの試打なので(寒くないので)大助かりです〜(笑)

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この新製品の試打ですがドライバーの場合、大体送られてくるのがロフト9.5度前後。10.5度を送ってくるメーカーはほとんどありません。シャフトも大抵はSが送られてきます。マーク金井が試打するのが分かっているからでしょう。クラブによっては10.5度のRを打ちたい時もありますが、そういったスペックが届くことは希(まれ)なことです。

さて、今日のエントリーはドライバーの最適ロフトについてです。ご存じのようにほとんどのドライバーは同じヘッドでロフトを選ぶことができます。一般的には‥‥

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9.5度と決めてませんか?!

9.5度
10.5度

この2つが鉄板ラインアップで、これに加えて‥‥

8.5度
11〜11.5度

が追加されている場合があります。例えば、ヤマハのインプレスRMX02だと、

ヤマハRMX02(2014年モデル)
9.5度
10.5度
(11.5度)

の3つがラインアップ。11.5度をわざわざ括弧の中に入れたのは、11.5度は標準スペックではなく特別注文品だから。これとは逆に、オノフタイプDは、

オノフタイプD(2014年モデル)
(9度)
10度
11度

の3つがラインアップ。オノフタイプDの場合、9度が特別注文品です。RMX02とオノフタイプDはどちらも、アベレージゴルファーを意識したドライバーですが、ロフトのラインアップに対する考え方は正反対です。ちなみに、最近、「ロフトは多い方がいい」と大々的にアピールしているテーラーメイドも日本仕様に関してはロフトのラインアップがユニークです。SLDRの場合、日本仕様と米国仕様で異なり、

SLDR(日本仕様)

8度
9.5度
10.5度

SLDR(米国仕様、フェアウェイゴルフで購入の場合)

9度
10.5度
12度
(14度)

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SLDRはUS仕様には12度の設定が・・

なぜか米国仕様の方がロフトが多い設定になっています。加えて、米国では14度も市販される予定があるそうです。SLDRはロフト調整機能も付いてますが、それにしても、8度が日本仕様だけにあるのはちょっと不思議な感じがします。

他メーカーにおいても、米国では12度以上のロフトをラインアップしているモデルが結構あります。対して、日本で市販されるドライバー、国内メーカー、外ブラの日本仕様とも12度以上をラインアップしているモデルは非常に少ないです。

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テーラーメイドの新製品ジェットスピードはHL(13度)の設定があります

昔も今も、日本のマーケットでは市販ドライバーは10.5度がロフトの最大値という傾向が強くあります。多いロフトを積極的にラインアップするメーカーはありません。対して、米国マーケットでは昔も今も、11度以上もごくごく普通にラインアップされています。米国人ゴルファーの方が総じてパワーがあるにも関わらず、米国の方がロフトが寝た(多い)ドライバーをチョイスしやすくなっているのです。

では、なぜ日本ではロフトが寝た(多い)ドライバーをメーカーが作りたがらないのか?

これには大きな理由が二つあります。
その理由については明日、じっくり説明しましょう〜。

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2014年01月17日重いグリップと軽いグリップはどちらがアマチュアに向くのか?

昨日はテレビ番組の取材でした。三島エリアのゴルフ場での撮影で、いまどきのドライバーの試打をやってきました。天気に恵まれ撮影も順調に進み、夜は新宿で大竹しのぶさんの舞台を観ることができました。

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上手い役者さんの演技はゴルフスイングにも相通じるものがあり、芝居を楽しむことに加え、身体感覚、身体表現の重要性を学べます。芝居の演技もゴルフスイングも上手い人ほど「自然」に見えますが、自然に振る舞うことと「自然に見える」とはまったく違います。不自然な動作の稽古(練習)を何度も何度も繰り返し、その結果、無駄な動きがそぎ落とされることで、演技(スイング)というのものは「自然に見える」ようになってくるのです。素人が「自然」を意識したり、頭の中でイメージして「自然な振る舞い」をやろうとしても、「自然」には見えません。そんなことをすると、大抵は「不自然」に見えてしまいます。

さて、今日のエントリーもグリップ重量についてです。

ドライバーのヘッド重量は昔も今も、190〜205gぐらいですが(男性用の場合)、グリップ重量はかなり変化しています。40年前は50g±5gぐらいでしたが、最近は‥‥軽いモノが出回っています。クラブメーカーがドライバーに装着するグリップ重量は‥‥

27~52g

ぐらいです。軽いグリップと重いグリップとでは約2倍の差があります。クラブヘッドの重さはほとんど変わっていませんが、その反対側に装着されるグリップの重さは、クラブによってかなり違ってきているのです。

では、軽いグリップと重いグリップとでどちらがいいのか?
どちらがゴルファーにメリットがあるのか?

グリップを軽くするメリットは‥‥

クラブ重量(総重量)を軽く
軽いヘッドでもバランスを出せる

この2つです。例えば280gのドライバーがあったとしましょう。ヘッドもシャフトもほぼ限界まで軽くしている場合、グリップを10g軽くすればクラブ重量を270gにできます。そして、グリップを軽くした場合、スイングウエート(スイングバランス)が重くなります。結果、クラブは軽くなってもワッグルしたり、スイングしたりするとヘッドの重みを感じ取りやすくなります。言い換えると、グリップを軽くすると「クラブ(ヘッド)を重く」することが可能になるのです。

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グリップの軽さをセールス・ポイントにするゼクシオ

では、これはゴルファーにとって本当にメリットがあるのか?

クラブ重量(総重量)をとにかく軽くしたい人、そして軽いクラブでもヘッドの重みを感じ取りたい人にはメリットがあるでしょう。しかし、そうでない人はメリットよりもデメリットが大きくなる可能性があります。

ヘッドに対してグリップ側が軽くなりすぎると、手元側の重さを感じ取りづらくなります。その結果、スイング中の手の軌道が不安定になるリスクが高まり、ミート率が悪くなる場合が少なからずあります。特に、ダウンスイングで手元が浮き上がりやすい人や、チーピン(引っかけ)が出やすい人には、軽すぎるグリップはメリットよりもデメリットが大きくなります。グリップが軽すぎると、ヘッドの重さに手元側が負けてしまい、ダウンスイングで手元が浮きやすくなりますし、手元が浮いてダウンスイング後半でシャフトが寝る度合いが増してくるからです。

対して、重いグリップのメリットは

重いヘッドを装着してもバランスが出過ぎない
スイング中、手元の軌道を安定させやすい

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マーク金井も気に入ってる EZONE XP

この2つです。グリップが重くなるとクラブ重量(総重量)を軽くできませんが、それ以外ではほとんどデメリットはありません。重いグリップを装着するとクラブは重くなりますが、カウンターバランス効果が得られます。重いヘッドを装着してもバランスが出づらいですし、振った時にヘッドを軽く感じます。その結果、重いヘッドが振りやすくなるのでボール初速を上げられるメリットがあります。加えて、ダウンスイングで手元が浮きづらくなるので、ミート率が良くなってきますし、チーピン(引っかけ)のミスも減らせるのです。アナライズでは5年以上前からシャフトスタビライザーという手元側を重くする器具を販売していますが、これを装着するとミート率が上がり、チーピンのミスも減らせます。総重量が20〜40g増えてきますが、それでもヘッドスピードはほとんど変わりません。

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数多くのチーピンゴルファーを救ってきたシャフトスタビライザー

 

軽いグリップ、軽くない(重い)グリップ。それぞれにメリット(デメリット)はあります。だから、ダンロップのゼクシオは最新モデルに28gの超軽量グリップを装着し、ヨネックスとミズノは最新モデルのドライバーに重いグリップ(グリップエンド部分を重くした)をグリップを装着しているのです。

たかがグリップ、されどグリップ。

マーク金井は軽いグリップよりも重めのグリップ(50〜60g)を好んで使います。理由は2つあって、ひとつは200gを少し越える重ヘッドを使いたいから。もうひとつはグリップは軽過ぎない方が(重めの方が)、ダウンスイングの軌道が安定し、ミート率がアップするからです。ゴルファーによって適正グリップ重量は異なります。クラブを買い換えた時に、「なんか上手く打てない」「芯に当たりづらい」「気持ち良くスイングできない」と感じるならば、グリップ重量をチェックしてみることもお勧めしたいです〜。

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マーク金井がこだわってく作ったヘビーグリップ↑クリック

 

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2014年01月16日いまどきドライバーはグリップ重量も二極化されつつある‥‥

1月も早いものですでに半分が過ぎました。昨日はタイトリストとテーラーメイドで記者発表があり、タイトでは新しい(3代目)VG3が発表されました。同社のアイアンはAPシリーズ同様、VG3も2つのモデルがラインアップされ、ひとつあはやさしさ重視。AP1よりもさらにやさしいポジショニングに位置づけられています。もうひとつはAP2よりはやさしく、AP1よりは難しいポジショニング。2代目のVG3に近いモデルが出ました。

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これによりタイトリストのカテゴリーはこんな感じです。

やさしい(オートマチック系、重心距離が長い)

VG3
AP1
VG3フォージド(VG3旧モデル)
AP2

難しい(マニュアル系、重心距離が短い)

タイトリストらしく、それぞれのモデルはきちっとカテゴライズされています。それぞれのモデルを打ち比べると、やさしさ(難しさ)の度合い違いが分かりますし、打たなくても見た目で性能(やさしさ)の違いを判別できます。今回のラインアップをみると、タイトリストはギアマニアだけでなく、クラブにそれほど詳しくない人にもわかりやすい商品構成をしています。初心者向けとか上級者向けといったカテゴリー分けが難しくなった今、このタイトリストのカテゴライズはひとつのスタンダードになるでしょう。

さて、今日もいまどきのゴルフクラブについてさらに掘り下げていきたいと思います。昨日までドライバーのクラブヘッドについて説明してきましたが、今日はグリップについてです。

改めて説明するまでもありませんが、デジカメやスマホ、パソコンに比べるとゴルフクラブの部品点数は非常に少ないです。ざっくり言うと、

ヘッド
シャフト
グリップ

パーツの数は全部で3つです。そして、この3つの重量にクラブの重さが変わってきます。ドライバーであれアイアンであれ、この3つの重量が変化することでクラブが軽くなったり、重くなったりするのです。

では、パーツごとの重量差はどうなっているのか?

昔と今とでほとんど変わっていないのがヘッド重量です。40年前のドライバー(木製パーシモン)の頃もいまどきのドライバー(460ccチタン)もヘッド重量は190~205gです(男性用の場合)。

その一方でクラブ重量は劇的な変化を遂げています。

40年前のドライバー重量   350~375g
いまどきのドライバー重量   270~325g

ヘッドの重さはほとんど同じなのに、クラブ重量は50~100gも軽くなっているのです。言い換えると、いまどきのクラブが軽いのは‥‥

シャフトとグリップ

この2つのパーツが軽くなっているのです。具体的に言うと、昔のドライバー用のシャフトは重たいスチールシャフト。これは110~125gありました。対して、いまどきのドライバーに装着されるのはカーボンシャフト。シャフト重量は45~75gにまで軽量化されています。クラブが軽くなったのはシャフトを軽く作れるようになったからだとも言えます。

グリップに関しては、大昔は革巻きグリップでしたが。マーク金井がゴルフを始めた頃(40年前)くらいにはラバーグリップが主流になっています。そして、その頃のグリップ重量は45~55gでした。

では、今のグリップ重量はどうなのか?

シャフトほどではありませんが、グリップも軽いモノが出回っています。クラブメーカーがドライバーに装着するグリップ重量は‥‥

27~52g

ぐらいになっています。一番軽いグリップと一番重いグリップとでは約2倍の差があります。クラブヘッドの重さはほとんど変わっていませんが、その反対側に装着されるグリップの重さは、かなり違ってきているのです。

では、軽いグリップと重いグリップとでどちらがいいのか?
どちらがゴルファーにメリットがあるのか?

おーっと、連載原稿の締切催促の電話が入りました。この続きは明日じっくり説明しましょう~。

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2014年01月15日いまどきの二極化したドライバーは、さらに二つにジャンル分けされる!!

昨日はインターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」の公開放送日。ゲストはキャロウェイゴルフさんで、マーケティングディレクターの倉島さんが、新しいビッグバーサ2機種について熱く語ってくれました。今回ビッグバーサはビッグバーサαビッグバーサの2機種をラインアップしますが、この2モデルはビジュアルが全然違います。そして、クラブの性能もまったく異なり、

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ビッグバーサαはタイプA

「浅重心+重心アングル小(19度以下)」

ビッグバーサはタイプB
「深重心+重心アングル大(24度以上)」

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です。タイプAとタイプBはヘッドの挙動(捕まり具合)大きく異なります。
ビッグバーサαで真っ直ぐ飛ぶようにスイングした時、ビッグバーサは捕まり過ぎて引っかかります。逆に、ビッグバーサで真っ直ぐ飛ぶようにスイングすると、ビッグバーサαで打つと右にスッポ抜けてしまいます。加えて、

ビッグバーサαはタイプAなので、
打ち出し角度が低くなる(ボールが上がりづらい)
低スピン弾道で飛距離を稼げる(キャリーが出づらい)

ビッグバーサはタイプBなので、
打ち出し角度が高くなる(ボールが上がり過ぎる)
高弾道で飛距離を稼げる(吹き上がりやすい)

という風に球の飛び方が変わってきます。キャロウェイは今回、タイプAはタイプBのドライバーを同時に出してきたことを考えると、メーカー側もひとつのヘッドではすべてのゴルファーに飛びを提供できないと判断したと考えるのが妥当でしょう。

さて、今日のエントリーもいまどきのドライバーのジャンル分けについてです。ドライバーは重心の深さ(重心アングル)でタイプAとタイプBに分けることができますが、それぞれのタイプはさらに2つに分けられます。

タイプA-1
「浅重心+重心アングル小(19度以下)」で重心距離が長い(40mm以上)
タイプA-2
「浅重心+重心アングル小(19度以下)」で重心距離が短い(36mm以下)

タイプB-1
「深重心+重心アングル大(24度以上)」で重心距離が長い(40mm以上)
タイプB-2
「深重心+重心アングル大(24度以上)」で重心距離が短い(36mm以下)

捕まりについては1と2で異なり、一般的には1(重心距離が長い)は捕まりづらく、2(重心距離が短い)方が捕まりやすくなります。捕まりはフェース向きも影響しますが、ヘッドの返しやすさは重心距離の影響が大きいからです。ゴルフ理論では人間の体を4つにジャンル分ける4スタンス理論が注目を浴びていますが、ゴルフクラブも4スタンス理論同様、4つにジャンル分けすることができるのです。捕まりに関して説明を付け加えると

タイプA-1 操作性は高いが捕まりづらい、「非常にフッカー向け」

タイプA-2 操作性が高く捕まりやすい、「ややスライサー向け」だが
インパクトでフェースが開きやすくもなる。オープンフェースならば「フッカーも使える」

タイプB-1 操作性は高くなくて捕まりづらい、「ややフッカー向け」だが、フックフェースならば「スライサーも使える」

タイプB-2 操作性は高くはないが非常に捕まりやすい、
「非常にスライサー向け」

それぞれのタイプを細分化することでヘッドの性能(特性)がより正確にジャンル分けできます。そしていまどきのドライバーの多くはこの4つのジャンルのどれかに属します。もちろん、重心の深さ、重心距離を平均値に近い所で設定したドライバーというのは、どのジャンルにも属しません。

重心の深さ(重心アングル)と重心距離。この2つの数値を正確に知ることができると、ドライバーの特性をほぼ知ることができます。これにフェースアングルの数値が加わると、それぞれのドライバーはどんなゴルファーと相性が良いのかがかなり正確に分かってきます。逆に言うと、マーク金井の場合、ブラインドで試打すると、95%以上の確率で、試打したドライバーの重心の深さ(重心アングル)と重心距離の数値を言い当てることができます。

クラブは見た目も大事でですが、重心がどこにあるのかも非常に大事なポイントです。ここをちゃんと理解しておかないと、いまどきのクラブの性能を引き出すことは非常に難しくなるのです〜。

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マーク金井が使っている!マーク金井が「これはいいぞ!」と言うクラブに、アナライズのシャフトを入れて販売する

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