マーク金井blog

カテゴリー: ゴルフクラブ分析

2014年01月08日ゴルフもスキーも道具がスイング理論を進化させていく!!

昨日のエントリーでも書きましたが、一昨日、33年ぶりにスキーをしてきました。大学生の頃にSAJのバッジテストで2級をとったなんちゃってスキーヤーだったので、滑る前日にスキーの教本(DVD)を買いました。

渡辺一樹が教える
いまどきのスキーテクニック
(山と渓谷社)

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池袋のジュンク堂には20冊前後の教則本がありましたが、その中からこの本を選びました。買った理由はズバリ、タイトル!! ゴルフ同様、スキー板も進化がめざましいというのは見聞きしたので、できるだけ新しい本が欲しかったからです。奥付を見ると2013年、11月10日が初版第1刷発行。立ち読みしてみると昔の滑りと現在の滑りについて分かりやすく説明してあったことに興味が引かれて購入しました。

その内容たるや‥‥

「何だこりゃ!!!!!!!!」ってぐらい滑り方が変わっていました。昔と違って今どきの板はカービングスキーと呼ばれる形状。加えて、板も短くなっています。マーク金井がスキーに嵌っていた頃(1977~1983年)は身長+10~15センチというのが当たり前でした。身長183センチだったので、当時は195~200センチの板を履いてました(笑)。それが、今どきのスキー板ときたら男性は160~170センチがスタンダード。カービングスキーが登場してから15年以上経っているそうですが、その間にスキーの長さとサイドカーブには劇的な変化があったそうです。

スキー板の進化は滑り方にも大きな変化を及ぼしました。マーク金井がスキーを習っていた頃は

外足荷重
体に谷を向ける
スキーをくっつけて滑る
前にしっかり体重を乗せる

これが上手くすべるためのお約束事でした。それがいまどきのスキーには、正反対のことをやりましょうと書いてありました。いまどきのスキーを上手く使いこなすには

やや内足荷重
体を少し山に向ける
スキーを少し開いておく
体重を前に乗せすぎない

今までやっちゃいけないということを、やった方がいいと言うのです。最初は「ホンマかいな?」と思いましたが、DVDを見ると渡辺先生はその通りに滑っています。そして滑り方も理に叶っているように見えました。自分でも実際試してみたら、今どきの滑り方を意識して滑った方がスキー板がスムーズに動き、滑りもスムーズになったのです。道具が理論を作るということをまさに実感できました。

実は、ゴルフにおいてもスキーとまったく同じことが当てはまります。昔と今とではクラブの構造がかなり異なりました。例えばドライバー。ヘッドの素材は‥‥

パーシモン(木製)
メタル(ステンレス製)
カーボン
チタン

素材が変わっていくごとにヘッドの大きさも劇的に変わりました。パーシモンやメタルが出始めの頃、ドライバーのヘッド体積は170~180ccでした。それが新素材の登場とともにヘッドが大型化され、いまでは400cc以上が当たり前。ルール最大級の460ccのドライバーが主流になっています。そして、ヘッドが大きくなったことでクラブの挙動も劇的に変わりました。

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ヘッドが大きくなると、シャフトから重心(スイートスポット)までの距離、いわゆる重心距離が長くなってきたのです。

パーシモン(木製)ドライバーの重心距離は31~33ミリ
460CC チタンドライバーの重心距離は38~45ミリ

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昔と今とでは重心距離が最大で14ミリも伸びているのです。そしてこの重心距離が伸びたことでスイング理論も劇的に変わりました。先月27日にお亡くなりになられたクラブデザイナー竹林隆光さんもおっしゃってますが、ゴルフの場合、重心距離の違いでスイング理論は変わります。クラブを無視してスイング理論を論じるのは間違いなんです。

重心距離が短いクラブ(昔のクラブ、ヘッドが小さいクラブ)はフェースの開閉を積極的に使うスイングを求めます。具体的に言うと、テークバックではフェースを開いて上げて、ダウンからフォローにかけてはフェースをしっかり返していく。手首のローテーションによってフェースを開閉することをクラブが求めますし、そうする方が距離が出て方向性も安定します。

対して重心距離が長いクラブ(いまどきのクラブ、ヘッドが大きいクラブ)はフェースの開閉を大きく使わないスイングを求めます。具体的には、テークバックでフェースを閉じていき、トップでフェースを空に向ける。いわゆるシャットフェースをクラブが求めます。そして、ダウンスイング以降は閉じたフェースをさらに閉じていくようにフェースを返していきます。テークバックでフェースを開かないことがちゃんとできると、距離が出て方向性も安定します。

スキーもゴルフも、クラブが先で理論が後です。

ここをちゃんと理解しておかないと努力は報われません。そして、いまどきのクラブをちゃんと使いこなすには、いまどきのクラブの使い方をレッスンしてくれる人(本)から教わることも大事なポイントです。ざっと調べてみたら、クラブの進化とスイングの変化を説明している書籍はいまのところ出ていません。なのでマーク金井は「いまどきのゴルフクラブ取扱い説明書」なる本を近々出そうと画策中です~。

(▼▼)b

そしてこちら今週金曜で終了します!↓ 残り僅かお急ぎ下さい

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冬のアプローチは

コレでしょ

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2013年12月31日超私的な2013年ゴルフクラブランキング〜(▼▼)b

今年も残すところ後1日、大晦日となりました。マーク金井は毎日仕事して、毎日遊ぶ人間なので基本休みはありせんが、唯一例外なのが年末年始。大晦日と元旦の2日間だけではお休みします。今年はブログとメルマガを大晦日に執筆しますので完全休業は元旦だけになりそうです(笑)。こんな風に書くとワークホリックな感じがしますが、実際は大違い。仕事の合間に9ホールプレーしますし、仕事の合間に芝居をしょっちゅう観に行きます。仕事しながら遊ぶとも言えますし、遊びながら仕事しているとも言えます。要するに、飽き性なんでしょう〜。フリーになって25年近く経ちますが、この生活をずっと続けてます。

さてさて、今日のエントリーは大晦日の定番テーマ、ランキングがテーマ。もちろんマーク金井ですからゴルフクラブのランキングをやりましょう。まずはドライバー。GDO毎週新作ドライバーを試打しています、ゴルフ雑誌などでも試打しているので、おおよそ主力ドライバーは全部打ってます。そんな中、
きわめて主観的なトップ3を上げると、

ドライバー部門トップ3

ブリヂストン ツアーステージGR
ヨネックス イーゾーンXP
フォーティーン CT-112

タイトリストの913、ピンのG25、テーラーメイドのSLDRとかもいいドライバーで、飛距離性能も高いんですけど、超私的なランキングとなるとランク外になりました。これらのドライバーはヘッドの座り方が独特。ヘッドをポンと地面に奥と、コロッとフェースが開く方向にヘッドが回転します。フェースをスクエアにするにはヘッドを宙に浮かせることが求められます。これが、マーク金井的には減点材料になってしまいました。逆に言うと、ランクインした3モデルはいずれもヘッドの座りがGOOD。ヘッドをポンと地面に置くと、フェースが目標を向いてくれます。ここのモデルについては‥‥

ツアーステージGR

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重心特性的にはごくごくオーソドックス。ものすごく低重心ではないし、重心距離も普通。スペック的には際だってませんが、とにかくヘッドの挙動が安定していて芯を喰いやすいドライバー。そして、ルール適合モデルの中ではフェースの弾きが強く、ボール初速が出ます。

イーゾーンXP

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マーク金井がレッドデビルになってお手伝いしてますが、このドライバーの特徴はカウンターバランスグリップ。グリップ重量は50gのままですが、グリップエンド部分が20gと重くなっています。この効果で重いヘッドでも振り切りやすくスイングに好影響が出るクラブに仕上がっています。クラブ重量が300gを少し超えていて、軽すぎないのも高評価につながりました。

CT-112

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最初試打した時はそんなに好印象ではなかったのですが、片山晋呉プロがずっと使っているので、興味をもって中古クラブを購入。スピーダー569を装着し、46.5インチに仕上げたらぶっ飛びドライバーになりました。超ハイバックな形状は好みが分かれますが、長尺にした時でもヘッドの挙動が安定します。
長尺にする時、カウンターに仕上げると振りやすいドライバー。マーク金井は60gのヘビーグリップを装着し、今年、フジクラの生中継試打で自己最高飛距離を更新しました。

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アイアン部門トップ3

ピンG25
タイトリストAP1
フォーティーンTC777

ドライバーに比べると、アイアンをちゃんと試打する機会は少ないです。ちゃんと言う意味はライ角が合っていない状態で試打することが少なからずあるからです。ちなみに、神田のスタジオで試打する時、ライ角調整できるモデルは試打の時にグイッとネックを曲げて適正ライ角で試打します(笑)

G25

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先般、一目惚れしたS55と比較試打してみて改めてG25がいかにやさしいか思い知らされました。シード選手の塚田プロも使ってますが、とにかくミスに強い。大型ヘッドですがバンス角もちゃんとあります。重心距離が長いので、フェースをシャットに使う人と相性が良いアイアン。そして何より、ライ角が豊富に選べるのがGOOD〜。

AP1

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これは来年発売されるモデルの方です。マーク金井のエースアイアンはタイトのVG3(2代目)ですが、これの良い所どりしたアイアン。G25と同じく大型ヘッドでミスに強く、そしてバンス角もちゃんとありました。タイトというとプロ、上級者向けのイメージが強いし、そういったモデルが売れています。しかししかし、スコアアップを本気で目指すならばAP1はオススメ。ステンレス鋳造ですが、ライ角調整も可能だという情報を得てます〜。

TC-777

見た目はごくごく普通のキャビティ。バックフェースは拍子抜けするぐらいシンプル。誰でもデザインできそうな顔つきですが、打ってみるとバランスが素晴らしいアイアン。キャラクター的にはGRと同じく、どこかを特化させるのではなくて、バランス重視。重心深度が深いので、それがやさしさ、ミスの強さを生んでいるのが実感できるアイアンです。軟鉄鍛造なのでライ角調整できます。フォーティーンの中ではバンス角を感じさせてくれます。

ウエッジ部門トップ3

キャスコ ドルフィンウエッジ

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クリーブランド スマートウエッジ

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リンクス EKBウエッジ

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今年はユニークウエッジの当たり年です。ドルフィンは最初試打時には、特に印象がありませんでした。マーク金井が使うにはライ角がフラット過ぎ、肝心のソール(ネック側)が前々使えなかったからです。中古で購入してライ角調整して使ったら、「なんだこりゃ〜」ってぐらいバンカーショットがやさしくなりました。スマートウエッジは最初みた時、「あっ、やられてもうた〜」って感じ。マーク金井が作りたいウエッジを先にこされたからです。EKBウエッジは手前味噌ですが、バンカーショットに特化させたおかげで(フェアウェイから使用禁止)、多くのアマチュアゴルファーから支持いただきました。

今年もいろんなクラブを試打してきましたが、2014年も年明けから大手メーカーが次々と新商品を出してきます。ガンガン試打して、ガンガンブログにアップしていきます〜。

来年もよろしくお願いします。それでは皆様、よいお年を〜(▼▼)b

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よろしくお願いします。


2013年12月30日クラブ選びの極意となる竹林隆光さん語録‥‥

今年も残すところ後2日。大掃除も済んで後はお正月を迎えるだけの人も多いでしょう。マーク金井は昨日から地元大阪に滞在。2日が仕事始め。ゴルフの予定はありませんが、天気が良ければ2日か3日に近場でハーフプレーを予定しています。

さて、今日のエントリーは竹林隆光さん語録です。竹林さんはこれまで様々なメディアに登場していますが、クラブ選びについては斬新なアドバイスも多々ありました。そこでマーク金井が大好きな竹林語録をいくつか紹介したいと思います。

竹林語録その1
「バランスなんてインチキですよ」

バランス計

バランス計

今でも多くのゴルフクラブにはD0とかD2とかバランス表記されています。また、ゴルファーの多くは自分のクラブ総重量を知らなくても、バランスは知っています。「自分はD1がちょうどいい」なんて思っているゴルファーも少なくありません。しかし、竹林さんもいろんな所でおっしゃってますが、バランス理論はすでに崩壊しています。理由は単純、昔と違って、シャフト重量、グリップ重量のバリエーションが豊富になったからです。

バランス理論が成立していたのは、ドライバーのヘッド素材がパーシモン、シャフトがスチールのまで、グリップの重さもほとんど変わらなかった頃までです。シャフト、グリップの重さが同じであれば、バランス理論は成り立ち、バランスを知ることでヘッドの効き具合、クラブを振った感じを揃えることができました。

しかし、今はシャフトは40g〜80gと倍ぐらい重量が異なります。グリップにおいても軽いのは30g弱、重いのは55gぐらいあります。こうなってしまうとバランス理論は成り立ちません。

軽いヘッドに軽いグリップを装着したD1と、重いヘッドに重いグリップを装着したD1とではまったく振り心地が異なります。また、バランス理論はシャフト重量も影響があるので、40gのシャフトを装着したD1と70gのシャフトを装着したD1とでは振り心地が異なります。竹林さんもおっしゃってますが、今のクラブの振り心地を正しく知るには‥‥

ヘッド重量
シャフト重量
グリップ重量
クラブ総重量

この4つの重量を知ること。竹林さんはヘッド重量と総重量を知ることが大事だとおっしゃってますが、マーク金井はそれにプラスしてシャフトとグリップの重さも重要視しています。なにしろ、今どきのドライバーときたら、この2つを軽くすることで総重量を軽くしたがるモデルが増えてきたからです。

竹林語録その2

「不思議に感じるのは、どれが一番スコアが良くなりますか?という質問がまずないことなんですよ。」

これぞ至極の名言です。この言葉の前に、アマチュアゴルファーに対する質問は「どれが自分に一番合っていますか?」「どれが一番飛びますか?」というのが圧倒的に多いんですねと、竹林さんは語っています。

マーク金井は8年前から神田にスタジオを作り、クラブ診断をのべ1000人以上行っていますが、まったく同じ質問を受けます。スコアを良くするクラブを求めるゴルファーは非常に少なく、自分に合ったクラブを教えてほしいという質問が圧倒的に多いです。竹林さんは、そんなゴルファーに対してこんなアドバイスを送っています。

「どのようなクラブを選んだら一番スコアが良くなり、また、なお一層の上達が期待できるかということが本来、クラブに求めるべき一番大切な本質だと思うのですが、そうした本質を求める人はほとんどいないんです」
(ゴルフクラブの真実より引用)

手前味噌ですが、マーク金井はまさに一番スコアが良くなるクラブしか設計しません。ゴルフは数をいかに減らすかが大事だからです。SSウエッジしかり、SSアイアンしかり、EKBウエッジしかり、ナチュラルパターしかり。スコアが確実に良くなるクラブを作ることにこだわったのも、知らず知らずの内に竹林さんの影響を受けたのかも知れません。

明日はいよいよ大晦日。もちろんブログは休みません。2013年を締めくくるエントリーを書きましょう〜。

(▼▼)b

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2013年12月27日ヤマハインプレスRMXツアーモデルを解体してみた!!

マーク金井と言えばサングラス、サングラスと言えばマーク金井と言われるようになって10年ぐらい経ちました。その間、ずっと愛用しているのがオークリーのサングラス。最初はフレームが一体成形のMフレーム Mフレームが生産中止後は、レーダーをかけています。オークリーを使う理由は単純、デザインが秀逸なのもさることながら、ホールド感が優れているからです。眼鏡というと掛けるものというのが常識ですが、ことオークリーに関していえばフレーム全体が頭にフィットします。この類い希なるフィット感のおかげでスイング中にサングラスがズレることはまずありません。

そんなオークリーフリークが、昨日初めて原宿の直営店に行ってきました。オークリーはサングラスだけでなく普通の度入り眼鏡も販売しています。視力の細かい検診、目の解体をやっていただいた結果、約40分間の診断で分かったことは‥‥

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軽い近視でした〜(▼▼)b

軽い近視でした〜(▼▼)b

 

軽い老眼と、軽い近視。視力は右目が0.8、左目が0.7。そして左目は軽い乱視でした。そこから黒目の位置のチェック、鼻の高さのチェック。マーク金井の場合、黒目の位置の左右差は2ミリほどありました。それにしても、目の状態をここまで解体してもらったのは初めての経験。そして、視力矯正の眼鏡をかけると景色がガラッと変わることを生まれて初めて経験しました。遠くの景色がくっきり鮮やかに見えると、もう裸眼に戻れないかもです(笑)

さて、今日のエントリーは「リヘッド革命」がキーワードになっているインプレスRMXツアーモデルのヘッド性能についてです。初代もそうでしたが、2代目となる今回もRMXシリーズはヘッドだけでも購入可能。初代はヘッドが1種類のみでしたが、2代目はヘッドが3種類ラインアップ。その中でももっともハードなのがツアーモデルです。

ツアーモデルのメーカー公称値は‥‥

ヘッド体積 435cc
ヘッド重量 未公表
重心距離  34mm
重心深度  33mm
フェース高 51mm
重心高   30mm
重心アングル 未公表
フェース向き ±0度

それに対して、実測値は‥‥

ヘッド重量 197.5g
重心距離  35.25mm
重心深度  33mm
フェース高 50mm
重心高   32.75mm
重心アングル 19度
フェース向き ±0度

ヘッド重量はスリーブ込み〜

ヘッド重量はスリーブ込み〜

 

ネジを入れ替えると重心距離だけでなく、重心高さも少し変わります〜

ネジを入れ替えると重心距離だけでなく、重心高さも少し変わります〜

個体差、そして計測方法によっても数値は若干変わりますが、このツアーモデルに関しては、メーカー値と測定値に大きな誤差はありません。しいて上げるならば重心高が実測値の方がやや高いと感じるぐらいです。数値的にユニークなのがフェース高。ツアーモデルですがディープフェースではありません。今どきのドライバーの中では、シャローフェースな部類です。

では、肝心のヘッド性能はどうなのか?

昨日、赤羽で実践投入しましたが、ツアーモデルらしさを強く感じたのがヘッドの挙動。重心距離は短めですがスイング中にヘッドが返る度合いが希薄です。真っ直ぐ打つつもりでスイングしたらフェード弾道になりました。これはひとえに重心の浅さ、そして重心アングルの少なさが影響しています。このブログでも何度か書きましたが、重心距離に対して重心深度が浅いとヘッドは返りづらくなります。そして何より、重心アングルが小さいとヘッドが返りづらくなります。重心アングルが19度というのは市販ドライバーの中でも少ない部類です。今どきのドライバーの重心アングルの平均値は22〜23度。25度を超えてくるとヘッドが返りやすくなって(例外もあります)、20度を下回るとヘッドが返りづらくなってきます。

そして歴代のヤマハのツアーモデル(かつてのVシリーズ)同様、このRMXツアーモデルも低スピン弾道が打ちやすいなっています。重心高はことさら低くありませんが、スピンが少ない弾道がオートマチックに打てます。このあたりは謎な部分もありますが、打点位置をチェックすると、そうじてフェース上側になります。フェースの上側に当たりやすいので(結果、縦のギア効果で)、スピンが減った弾道が打ちやすくなっているのでしょう。

これまでのツアーモデル(Vシリーズ)と異なり、今回のツアーモデルはチーピンが出づらくなっているのも好印象です。インサイドからあおって打っても怖い球が出ないので、プロ、上級者だけでなく中級にも扱いやすくなっています。ただし、これまで同様、ボールが楽に上がるクラブでもありませんし、リアルロフトも多くありません。マーク金井は迷わず10度をチョイスしましたが、このツアーモデルは10度でも球が上がりすぎません。9度はかなりのハードヒッター向けというのはこれまで通りですね〜。

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2013年12月26日スイングが確実にレベルアップする究極の練習法とは!?

昨日は神田から電車で約30分、神田からの電車賃は210円の赤羽GCにて薄暮ハーフしてきました。河川敷なのに風も無く、絶好のゴルフ日和〜。25日ということもあってコースは空いていて、担ぎセルフで1時間55分ほどでプレーできました。もちろんマーク金井のことですから、ただプレーするなんてことはありません。ヤマハの最新ドライバー、インプレスRMXツアーモデル。ブリヂストンのツアステGRのユーティリティをじっくりテスト。そして、ナイキの新しいボール。レジンシリーズ3機種も試打してきました。

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RMXツアーモデルにはアナライズW65、ヤマハカラーのシャフトを装着。色のマッチングは良いのはもちろんのことヘッドとシャフトのマッチングもいい感じです。今回のツアーモデルは前々作のインプレスVのリニューアルという感じで、ヘッド形状はVシリーズを踏襲してます。歴代のVシリーズ同様、リアルロフトが少なめで上がりやすさよりも、弾道の強さを意識して設計されています。そして左に行きづらい。重心距離は短いですが(メーカー値、34mm)、その短さを感じません。ヘッドの返りづらさが手に伝わります。ヘッドスペックを計測すると、捕まりに影響が出る重心アングルが19度と非常に小さく、それがヘッドの返りづらくさせているのでしょう。

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GRのUTはライ角がアップライトで捕まりが良く、そしてボールが上がりやすいのが印象的でした。リアルロフトは表示ロフトよりも1度ぐらい少ないのですがボールが気持ち良く上がりキャリーが出ます。ただし、上がりやすい分だけスピンも多め。低スピンで風に強い球を打つのはやや難しく、スピンをかけてグリーンに止まりやすい球が打ちやすいUTです。テーラーメイドのグローレやロケットボールのUTに比べると、やや重心位置が高い感じがしました。

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ナイキのレジンシリーズは、インパクトの打感がガラリと変わり、すべてのモデルとも打感がソフトになっています。マーク金井は201xのxを使ってましたが、これのリニューアルモデルとなるRZNブラックは同じシリーズとは思えないほど打感がソフト。硬い打感が好きなマーク金井にはやや物足りない感じがしましたが、多くのゴルファーはこのソフトな打感を好むでしょう。そして、打感がソフトになった分だけ感覚的には前作よりもボール初速が少し出づらい感じがします。あちらを立てればこちらが立たずという感じがします。

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ちなみに、ディスタンス系のRZNホワイトとRZNレッドはディスタンス系らしさがちゃんとあって、ヘッドスピードが遅めのゴルファーにはかなり重宝するボールです。この2つは打感がかなりソフトですが、それでいてボール初速もちゃんと出ている印象を受けました。ディスタンス系ですがアプローチでもそこそこスピンがかかります(RZNブラック、プラチナほどではないですが)。

さて、レビューはこれぐらいにしておいて今日のエントリーは練習場でぜひとも試してほしい練習法についてです。練習場ではナイスショットを打つことを目標にしているアマチュアゴルファーが少なくありませんが、本当に上手くなりたい、スイングの完成度を上げたいと思うならば、たくさんボールを打つことからそろそろ卒業してほしいです。スイングの完成度を上げるには、完成度を上げるための練習も必要不可欠だからです。

では、どんな練習をすればスイングの完成度が上がるのか?

究極の上達法として皆さんにお勧めしたいのは、この2つ。

ドライバーの直打ち
ドライバーの高さにティアップしたボールをSWで打つ

どちらも普通にボールを打つのに比べると、10倍以上難しいです。そして結果オーライは絶対に出ません。正しい軌道、そしてミート率が良くないと、どちらもボールはちゃんと飛びません。ちゃんと飛ばないどころか、ちょびっとでも打ち損じればダフり、トップ、チョロが簡単に出ます。

この2つのドリルはかなり昔からありますし、いろんなプロが取り入れてますが、マーク金井は霍本謙一プロから直接教わりました。霍本プロ曰く、この2つがちゃんとできればプロテストに通るレベルになるそうです。

ドライバーの直打ちは横峯さくらプロ、石川遼プロもよくやってますが、ドライバーはクラブの中でパターを除けば、一番ロフトが少ないクラブ。3Wよりもロフトが少ないので芯に当てただけではボールはちゃんと上がりません。浅い入射角でヘッドを入れること、そしてシャフトのしなり戻りを上手く利用しないとボールが上がりません。逆に言うと、これがちゃんと打てるようになれば(ティアップした時に近いぐらいボールが上がり、3Wのナイスショットよりも飛距離が出る)、アマチュアならば確実にシングル入りできます。

続いて、ドライバーの高さにティアップしたボールをSWで打つ。もちろんフルショットで打ちます。これはやさしく感じますが、やってみると非常に難しいドリル。ヘッドの入射角の精度が求められますし、ハンドファーストにインパクトを迎えないとボールを上手くヒットできません。ドライバーの直打ちのようなプレッシャーはかかりませんが、これで100発100中させるのはかなりというか相当難しいです。いい感じでスイングしてもボールの下のティを打ってしまいやすく、ティを打つのを嫌がると今度はハーフトップが出ます。

練習はボールをたくさん打って自信をつけるよりも、ドライバーで直打ちしたり、高いティアップのボールをSWで上手くボールを打てるようになった方が、ゴルフ場に出た時に自信をもってショットに望めます。そしてこの2つの練習は距離の短い練習場、室内練習場でもいい悪いの評価を下せます。寒い冬に屋外の練習場でボールを打つのもいいですが、寒さを感じさせない室内練習場で難易度の高い練習をするのもかなり良いと思いますよ〜。

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