マーク金井blog

2015年02月15日ゴルフクラブのスペック(数値)に統一基準を定めることはできるのか!?

ゴルフ業界の最大のイベント「ジャパンゴルフフェア2015」もいよいよ今日が最終日。

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最終日は17時で終了と相成りますが、マーク金井は今年も皆勤賞で東京ビックサイトに行っています。ゴルフフェアはゴルフクラブもさることながら、ゴルフ関連用品をじっくりと見ることができるのが魅力です。今年もシャフト、弾道測定器、ゴルフ用高速度カメラ、練習器具で欲しくなるアイテムがいくつかありました。恐らく、何点かは衝動買いしそうです。

 

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そして、ゴルフフェアでは様々なセミナーも開催されています。昨年はゴルフ用品セミナーの講師を務めさせていただき、それがきっかけとなって世界最小プロトーナメント、「MMT9」のスタッフを集うことができ、夏と冬に大会を実施できました。今年は講師を務めてませんが、受講者としてセミナー(意見交換会)に参加しました。参加したのは、

 

用具(ゴルフクラブ)計測法の意見交換会

 

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ご存じの人も多いと思いますが、ゴルフクラブは計測数値がいくつかあります。ざっと上げると、

・クラブ長さ
・ライ角
・ロフト角
・フェース角(フェース向き)
・フェースプログレッション
・重さ
・バランス(スイングウエート)
・ヘッド体積
・シャフトの硬さ

 

すべての計測数値がクラブに表記されているわけではありませんが、ゴルフクラブの性能を伺い知るのには、上記数値が必要です。ところが、現状では計測法に統一基準が定められてません。このため、クラブを選ぶのが複雑になっています。例えば、クラブの長さだと、

A社の45インチとB社の45インチでは、同じ長さではない

例えば、ゼクシオの45インチはSLDRの45インチよりも0.5インチぐらい長い

 

というのがまかり通っています。重さは量り(計測器)が決まっているのでこのような曖昧さはありませんが、クラブの長さについては、かなり曖昧なのが現状です。これではユーザーが混乱するのは避けられないということで、現在、ゴルフ用品協会では長さについて、測定基準案を模索しています。今回の意見交換会では、

クラブ長さ測定基準案

・「シャフト軸線(中心線)とソールの交点」から「グリップキャップライン」までの距 離をクラブ長さとする。
・ウッド、アイアン、パター全て共通の測定方法とする。
・長さの表示の単位は、「インチ」表示とする。

 

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写真をご覧いだけると分かりますが、ゴルフクラブは端から端を測っているわけではありません。パソコンやカメラのように角張っているモノならば、端から端を測れば長さが正確に測れます。なのでわざわざ測定基準案なんてものは必要ありません。しかし、ゴルフクラブは端を決めるのが非常に難しい道具(モノ)です。このため、どこを端にするのかを決めづらい。結果、メーカーによって端の決め方が異なり、それが現在に至っています。結果、前述したように、同じ46インチでもメーカーによって実際の長さが異なってしまうのです。

 

クラブの長さというのはルールで明確に定められており、パターを除くクラブでは48インチ以内と決まっています。そして、このルールで定めている48インチというのは、「60度法計測」でなされています。これは、簡単に言うとライ角60度という風に設定し、これでヘッド側の端を決め、グリップエンド側は一番外が端。この2つの端の長さが48インチ以内がルール適合となっています。ちなみに、ゴルフルールではクラブの長さを「60度法計測」しなさいとは定めてません。あくまで、ルール適合品かどうかをチェックするための手段として「60度法計測」が採用されています。

 

ちなみに、今回、ゴルフ用品協会が提案している長さの計測法は「60度法計測」ではありません。どちらかというと、「ヒールエンド法」に近い計測法です。そしてヒールエンド法計測に近いため60度法計測と比べると、同じ数値だと、実際のクラブ長は少し長くなります。

 

では、なぜ日本のゴルフ用品協会は「60度法計測」ではない方法を採用しなかったのか?

 

米国メーカーはすでに「60度法計測」を採用しています。なので国内メーカーも追従すればいいかと思うのですが(一部国内メーカーは60度法計測)、追従できない理由がどこかにあるのでしょう。

 

では、もしマーク金井が長さを決める決定権があるならばどうするのか?

 

答えのヒントはルールの遵守と靴のサイズ表記にあります。ひとつはルール適合かどうかの計測器を作ること。60度法計測で48インチのクラブがギリギリ入る箱を作る。この箱が計測器です。この箱の中に入るドライバーはルール適合、入らないドライバーはルール不適合。という風にすれば、まずは適合品か不適合品かが簡単にチェックできます。次に、ゴルフクラブも靴と同じように国別基準で長さを表記するのがいいでしょう。

ゴルフパートナーさんのWEBページで、世界ドラコン大会に挑戦したレポートで、箱に入れてクラブの長さを計測する動画が掲載されています

↓クリック

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例えば、マーク金井の足のサイズは

JPN 29センチ
US 11インチ
UK 10インチ
EU 44

 

です。実際、ゴルフシューズやスニーカーには、4つもの数値が表記されています。それに比べれば、ゴルフクラブの場合、長さの測り方は4つもありません。現状では

60度法計測とヒールエンド法計測

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の2つが主流。今回、ゴルフ用品協会が推奨しようとしているのはヒールエンド法計測に近いですが、もしもこれを採用するならば日本式計測と命名すればいいでしょう。そうすれば、
例えば、ゼクシオのドライバーならば、

US  46.5インチ
JPN 46インチ

 

と2つの長さを表記すればいい。今までに比べると複雑になりますが、靴のサイズ表記に比べればまだ全然分かりやすいです。そしてなりより、2つの表記があれば、統一基準がなくても、メーカーによってクラブの長さが変わってしまうという混乱をかなり避けられると思います。

 

ゴルフクラブの形状を考えると、きちっと長さを測ることはほぼ不可能です。なぜならヘッド形状が異なれば、シャフトの長さ(ネックを含む)が同じでも、クラブの端の位置が異なるからです~。

 

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カテゴリー イベント, 計測器、分析法

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