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2015年03月30日プレーオフを制して優勝した笠りつ子プロに学ぶゴルフ上達法とは!?

プロ野球のペナントレースが金曜日から開幕しました。セリーグではなんと阪神が開幕3連勝。スタートダッシュを決めています。オープン戦ではからっきし打てなかったゴメスもいざ開幕するとキッチリ仕事してくれてます。オープン戦とペナントレースは別物と言われてますが、まさに今年の阪神はペナントレースに合わせて選手が仕上がっています。

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ゴルフでは、すでに開幕4戦目となる国内女子ツアー「アクサレディス in MIYAZAKI」では、最終日、通算7アンダーでイ・ボミプロと笠りつ子プロが並んでホールアウト。国内女子ツアー3戦連続のプレーオフとなり、3ホール目にバーディーを奪った笠プロが勝ち名乗りを挙げました。笠プロの優勝は2012年「ヤマハレディース」以来。これでツアー通算3勝目です。

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写真はGDOより転載 撮影は内田眞樹カメラマン。GDOの記事は写真をクリック

 

 

さて、この笠プロマーク金井はフリーのライターをやっている頃に何度か会っています。最初に取材したのが1997年の12月。坂田信弘プロが主宰する坂田塾の取材で熊本県のゴルフ場(くまもと阿蘇カントリークラブ湯ノ谷コース)に訪れた時、ジュニアゴルファーを10名ほど取材しました。その中に、笠りつ子プロ(小学生)がいたのです。熊本の坂田塾には、古閑美保プロ、上田桃子プロ、青山加織プロもいました。

 

女子ツアー選手を多数輩出している坂田塾ですが、教え方が実にユニークです。塾生は小学生と中学生ばかりですが、とにかくクラブを持っている本数が少ない。練習場では多くの塾生は6番アイアンだけでボールを打ってます。ドライバーも打ちませんし、ウエッジも打ちません。ひたすら6番アイアンだけで練習しています。笠プロも当時は6番アイアンだけで練習してました。

 

なぜ、坂田塾は6番だけなのか?

 

ライターとして記事を書いた月刊ゴルフダイジェスト(1998年3月号)で、坂田プロはこう語っています。

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「今まで日本では、ドライバーやサンドウエッジから始めて、14本の中で端からスイングを作りにいった。サンドから始めて9番、9番が打てるようになったら7番という風に。
でも、これじゃ1本づつ克服していくのに時間がかかり過ぎるのよ。全部打てるようになるのにまで、最短でも1年はかかっちゃう」

「そこで私は最初に6番アイアンを徹底的にマスターさせることで、その半分の時間で全部のクラブを打てるようにしてます。6番のロフトは35度前後なのですが、これはドライバーとサンドの中間のロフト角。おまけにクラブの長さも真ん中。この6番がマスターできたら、スイングの基礎は出来上がったも同然。次に5番と7番とすんなり進んでいけるんです」

月刊ゴルフダイジェスト1998年3月号)

 

当時、マーク金井はハンデ5とか6でした。坂田プロを担当してからは徹底的に6番アイアンを練習。コースに出た時も、セカンドショットでは迷わず6番アイアンを手にする機会を増やしました。坂田塾のジュニア達ほど急激に上達しませんでしたが、1本だけの練習は効果覿面。コースに出た時、それもプレッシャーがかかった場面でも6番を手にすると何とかなるようになり、セカンドでのミスが劇的に減りました。パー3でも6番アイアンを使えるホールでのワンオン率が上がるようになりました。

 

一芸に秀でる者は多芸に通ず

 

という諺がありますが、ゴルフにおいても信頼できるクラブが1本あると、コースに出た時にかなり頼りになります。あれもこれもと欲張らず、まずはひとつ、これだけは誰にも負けないという”何か”。ゴルフの場合ならば、得意クラブを1本作ることが、ゴルフ上達につながるのではないでしょうか。

 

笠プロが育った坂田塾では、ラウンドもクラブ制限があります。ある程度のスコアが出るまでは、コースでは6番アイアンとパターしか使えません。1998年に笠プロを取材した時、彼女もこの2本のクラブでラウンドしてました。6番アイアンでティショットを打ち、6番アイアンでセカンドを打ち、そして6番アイアンでアプローチショットを打っていました。使えるクラブが6番だけなので、必然的にティショットは飛距離を稼げません。バンカーに入れたり、バンカー越えのアプローチを残したら、絶体絶命のピンチになります。それが分かるから、子供の頃からコースマネジメント(コース攻略)についても学習できます。

 

加えて、クラブが2本しかないのでキャディバッグを担がなくてもプレーできます。クラブ選択も迷わないからスロープレーにもなりません。マーク金井MMT9で使えるクラブを「プロは4本、アマは7本」と制限していますが、このアイデアは坂田塾からいただきました。

 

当時の坂田塾では、クラブを握って1年足らずで70台のスコアを出してくる子供達もいました。練習量が豊富とはいえ、練習の仕方、プレーの仕方も良かったからだと思います。

 

今からでも遅くありません。ゴルフが上手くなるコツは絶対的得意クラブを1本作ること。笠プロがやったように、練習場で使うのは6番アイアンだけ。コースでも6番アイアンとパタープレーしてみてはいかがでしょうか。ちなみにマーク金井が練習で使うのはPW。PWで100yをきっちり打つことばかりやっています~。

 

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マーク金井ブログ更新しています笠りつ子プロに学ぶ上達の秘訣ですhttp://www.analyze2005.com/mkblogneo/?p=11972

Posted by マーク金井のアナライズ on 2015年3月29日


カテゴリー クラブセッティング, コースマネジメント、ラウンドにて思う, スイング、ゴルフ練習法, トーナメントから

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