マーク金井blog

2018年01月18日超私的な試打前インプレ テーラーメイド M3&M4のねじれフェースの効果とは!?

 

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米国PGAマーチャンダイジングショーのタイミングに合わせるかのように、米国大手メーカーが立て続けに新製品の記者発表を行なっています。キャロウェイゴルフは新ブランドのローグのドライバー、FW、UT、アイアン。ピンゴルフG400MAXドライバーG700アイアン、そしてテーラーメイドはM1&M2のリプレイスモデルとしてM3&M4を市場投入しました。

 

3つの記者発表すべてに出席しましたが、いずれのメーカーも新製品ではさらなる「飛び」をアピールしていますが、キャロウェイピンの新しいドライバーは、ヘッドを大型化することで「さらなるやさしさ」を強くアピールしています。キャロウェイの場合、エピックスターに比べると、ローグの方が一回り投影面積が面積が大きく、ピンの場合も、G400シリーズに比べるとG400MAXの方が一回り投影面積が大きくなっています。「人は見た目が9割」ではありませんが、クラブも見た目が9割。どちらのモデルとも、ボールを打つ前から「ミスに強い」ドライバーであることが分かり、そしてどちらのモデルとも慣性モーメントが大きい分だけ直進性が高い弾道が打ちやすいことが分ります。

 

 

ただし、見た目に大きなヘッド(慣性モーメント)が大きいヘッドというのはクルマに例えるならば大型トラックと同じです。操作性が低くなるので、運転の仕方(スイングの仕方)にもコツがあります。そのコツがちゃんと分っている人が使えば、さらなる飛びとやさしさを享受できると思いますが、そうではない人には慣性モーメントの大きさを持て余し、振り遅れのミスが出たり、ボールが捕まりづらくなる可能性もあります。

 

 

キャロウェイピンは従来モデルにバリエーションの追加というのに対して、テーラーメイドの新製品はモデルチェンジです。M1&M2の後継機種としてM3&M4が登場し、メーカー側もモデルチェンジしたことを強くアピールしています。そしてモデルチェンジの目玉として訴えているのが、、、、

 

 

 ツイストフェース!!!!!

 

 

ツイストフェースを日本語に訳すると「ねじれたフェース」となり、実際、ねじれていることをメーカー側もアピールしています。フェース面というのは、従来の常識ではトウヒール方向にラウンド(バルジ)があり、上下方向にもラウンド(ロール)があります。分りやすくいうと曲面形状になっているのですが、ツイストフェースはこの局面を意図的にねじっているのです。具体的に言うと、

 

  • フェースのトウ側はロフトが増え、かつフェースが右を向くようにねじれ、
  • フェースのヒール側はロフトが減り、かつフェースが左を向くようにねじれています。

これによりどんな効果があるのかというと、フェースのトウ側でヒットした時、ロフトが減りづらく、かつボールが右に飛びやすくなります。フェースのヒール側でヒットした時はロフトが増えづらく、かつボールが左に飛びやすくなります。テーラーメイドは、これを意図的に狙いたいがために、意図的にフェース面をねじっているのです。

 

 では、なぜフェース面を意図的にねじる必要があるのか?

 

テーラーメイドが公式にコメントしている文言は少し言葉が足りてません。超私的に言葉を付け加えるならば、、、

 

ゴルファーが芯を外して打った場合、次の傾向が見受けられる。フェースのトウ寄りにヒットしている時は、インパクトでフェースが被った状態(フェースが左を向いた状態)になっている。このため、フェースが被ってトウ寄りでヒットした場合、通常のゴルフクラブだとフェースが被っている分だけロフトが減ってボールが上がりづらくなり、かつフックの度合いも強くなる。ところが、フェースをねじってフェースのトウ側のロフトを増やして、かつフェース面を右に向けておくと、インパクトでフェースが被った状態になっていてもロフトが減りすぎないのでボールが上がりやすい。かつフェースが右を向いているので、フックの度合いも少なくなる。結果、左への曲がりを軽減できる。

 

逆もしかり。ゴルファーがヒール寄りでヒットしている時は、インパクトでフェースが開いた状態(フェースが右を向いた状態)になっている。このため、フェースが開いてトウ寄りでヒットした場合、通常のゴルフクラブだとフェースが開いている分だけロフトが増えすぎてボールが上がり過ぎる。かつスライスの度合いも強くなる。ところが、フェースをねじってフェースのヒール側のロフトを減らして、かつフェース面を左に向けておくと、インパクトでフェースが開いた状態になっていてロフトが増えすぎないのでボールが上がり過ぎない。かつフェースが左を向いているので、スライスの度合いも少なくなる。結果、右への曲がりを軽減できる。

 

 フェースをねじってもギア効果は発生します。打点が左右にブレるとインパクトの衝撃でフェースが回転するからです。そして、ギア効果に関しては昔ほどは強くかかりませんが、それでもゼロはありません。今回のテーラーメイドのツイストフェースはこのギア効果を上手くコントロールするために考えられたアイデアだと思います。

 

ちなみに、実際のクラブに装着されるツイストフェースはプレゼンで使われたツイストフェースほどのねじれはありませんでした。目で見ても、手で触ってみても、フェースがねじれているのかどうかが、分るか分らないかのレベルです。実際のクラブに装着されるツイストフェースのねじれ具合は微細なのでちょっと安心しました。極端にフェースをねじってしまうと、ねじの境目に当たった時に、予想も付かない方向にボールが飛んでしまう恐れがあるからです。

 

ゴルフは物理です。

 

M3&M4のツイストフェースはどれぐらいショットに影響を及ぼすのか? 近々、神田のスタジオで、高速度カメラを使ってじっくりとテストしてみたいと思います~。

 

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