マーク金井blog

2013年03月31日テーラーメイドR1を丸裸にしてみた‥‥

白いヘッドでお馴染みのテーラーメイド。その最新モデルとなるのがこれっ。

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モデルチェンジで名前がR11sからR1になりました。数字を増やすのかと思いきや数字を減らしてのネーミング。テーラーならではではの販売戦略の上手さを感じます。R1については、ゴルフダイジェストオンラインですでに試打インプレをアップしています。なので、このブログではメーカーさんがあまり言わない(言いたがらない)ことをレポートしましょう(笑)

まず、R1で特徴的なのはヘッド重量。日本モデルは約207gと非常に重く、平行物となると約211gと超重くなっています。どちらもシャフト先端に装着したスリーブ含んだ重量ですが(写真は古いスリーブを秤に乗せてますが、新しいスリーブもほぼ同じ重量)、この重さは市販トップクラス。なのにテーラーはヘッドの重さについては、なぜかアピールしていません。重ヘッドをアピールしているピンのG25ですら「205g」。R1は市販で一番重いヘッドかもです。ちなみに、国内メーカーのダンロップは7代目ゼクシオでヘッドの「重さ」をアピールしていますが、ヘッド重量は190g台。R1に比べるとかなり軽いヘッドです。ゼクシオの場合、前作よりも5g重くなっているので、重さをアピールしているのでしょう。

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R1のもうひとつの特徴は重心距離。

スリーブが付いた状態で重心距離を計測してみると‥‥約36.5ミリ。体積460CCのヘッドとしては重心距離は短めです。ロケットボールズの重心距離が40ミリをかなり超えていることを考えると、ヘッドの操作性が高く仕上がっています。

では、R1は捕まりが良いかというと‥‥捕まるタイプのドライバーではありません。重心距離は短めですがスイング中にヘッドが返りづらい挙動を感じます。加えて、フェースアングル(フェース向き)が超オープン。ノーマルポジションでのフェースアングルは-3度。この強いオープンフェースのため、ストレートを打つつもりでスイングしても捕まりません。インからあおり気味に打って、ようやく軽いドローになります。ソールのダイヤルを回転させるとフェース向きを調整できますが、これはヘッドの座りを変えているだけ。、本当のフェース向き(シャフトの装着方向)が変わるわけではないので、捕まるようにダイヤル調整しても、ボールの捕まり具合はほとんど変わりません。ちなみに、ヘッドを1ミリでも浮かせて構えたら、ソールのダイヤル調整はなんの意味も持たなくなります。

R1はロフト調整できるのがセールスポイントになっていますが、R11同様、ロフトを変えるとフェース向きも変わります。テーラーに限らず、カチャカチャ方式の場合、シャフトの装着方向を変えていることでロフトを変えているからです。例えば、ロフトを増やす方向に調整すると、シャフトを左から装着することになります。結果、リアルロフトが増えると同時にフェースもフックになります。逆もしかり、ロフトを減らす方向に調整すると、リアルロフトが減って、フェースもオープンの度合いを増します。ゴルフ雑誌「EVEN」の試打企画でR1を打った時、マーク金井がもっとも良いデータが出たのは12度に調整した時でした。12度にした時、フェース角が-0.25度、リアルロフトは11.75度。フェースの向きがほぼスクエアになって捕まりが良くなったことが「飛び」につながったのです。

そしてR1は低重心でディープフェース。有効打点距離が長いクラブなのでオートマチックに低スピン弾道が打てる。このためロフトは11.75度でも吹き上がらない。これも「飛び」につながったのだと思います。
ちなみにボクは今、アナライズのW65+を装着してR1を使ってますが、設定は10度のアップライトポジション。ライ角をアップライトにして捕まりが良くなるようにしました。12度に設定しなかったのは、コースに出た時は低めの弾道を意図的に打ちたいから。無風やフォローの風の時よりも、アゲンストの風が吹いた時に「飛ぶ球」「強い球」を打ちたい。だから最適なロフトよりも1度ほど少ないロフトをチョイスしているのです。

平行物を新橋のジーパーズで購入したので、ヘッドは日本仕様と同じ重量に調整しました。米国仕様は1gと10gのネジがついているので、それを1gと6gに変更しました。米国仕様は値段が安いのが魅力ですが、アマチュアには211gのヘッド重量は‥‥重くて手に負えない可能性が高いです。もし平行物のR1を使っていて、「ちょっとしんどい」「重くて振り切れない」と感じているならば、ネジ交換でヘッドを軽くすることをお勧めします。10gのネジを抜いて6gのネジを装着するだけで、ずいぶんと振りやすくなるでしょう。
んじゃ(▼▼)b


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