マーク金井blog

2013年04月23日FWが苦手なゴルファーはシャフト重量に注目すべし!!

4月20日のブログでも書きましたが、FWの性能を上手く引き出すにはシャフトの重量が重要な役割を果たしています。飛ぶと評判のテーラーメイドのロケットボールズ(RBZ)に代表されるように、市販FWの多くは純正シャフトが50g前後。これはドライバーのシャフト重量と同じか、ドライバーよりも軽いぐらいです。ドライバーをリシャフトしている人やカスタムシャフトを装着している人の場合、FWよりもドライバーの方がシャフトが重かったりします。

ロケットボールズの日本仕様純正の重量

ロケットボールズの日本仕様純正の重量

極端ですが、R1の並行(純正シャフト)だと完全に逆転します

極端ですが、R1の並行(純正シャフト)だと完全に3Wと1Wの重量が逆転します

 

メーカーがFWに軽いシャフトを装着する理由はいつくかありますが、一番の理由は飛距離重視だからでしょう。シャフトを軽くすれば、軽い分だけヘッドスピードが上がり、タイミングが合って当たれば飛距離が伸びます。FWを打った時、いかに奇跡の1発が出るかどうかにこだわっている可能性が高いです。

しかし、軽いシャフトが装着されたFWにはデメリットも多々あります。例えば、ドライバーに60gのシャフトが装着されている場合、FWのシャフトが50gだと重量フローが逆転します。FWはドライバーよりも2インチ以上短いのに、FWのシャフトがドライバーよりも軽いと‥‥、手打ちを誘発したり、ハーフトップやチョロのミスが出やすくなるんです。FWにドライバーよりも10g以上軽いシャフトが装着されていると、ミート率が悪くなるだけでなく、スイングにも悪影響が出ます。キャロウェイのXホットにしても、純正のRシャフトの重量は約44g(メーカー値)。いくらアマチュア向けと行ってもこれは軽過ぎる。300ヤード飛ぶFWが上手く打てない人の場合、純正シャフトの軽さが災いしている可能性が非常に高いです。

ドライバーは45インチ以上。対して3Wは43インチ前後。2インチ以上長さが異なれば、ドライバーよりも5~10g重くした方が重さの流れが良くなります。ただし、ドライバーで70g以上ならばドライバーとFWは同じ重量でも大丈夫です。70g以上のシャフトが装着されているドライバーの多くは長尺ではありません。45インチ以下です。長さの差が大きく出にくいし、シャフト自体も手元の重量感があって、違和感が大きく出ないからです。

アナライズではドライバーよりも先にFW用のシャフトを作りました。ドライバーには重量の選択肢がたくさんあるのに、FW用ではアマチュアにちょうどいい重量帯のシャフトが少ない。ゴルファーにとって本当に必要なシャフトが少ないから‥‥マーク金井はドライバーよりも先にFW用シャフト「W65」を作ったのです。

シャフトは硬さと調子も大事です。

FWに限りませんが、硬さが合っていないと上手くボールを捕えることができません。硬過ぎると力んで軌道がアウトサイド・インになったり、打ち急ぎのミスが出やすくなります。対して、軟らか過ぎるとシャープなスイングがしづらくなります。FW用シャフトに関して言えば、FWが苦手にはボクは少し軟らかいシャフトを勧めています。試打してみてちょっと軟らかいと感じるぐらいがちょうどいい。その方が、トップからダウンの切り返しでしなりを感じやすく、タイミングが取りやすいからです。そしてFWが得意になって、FWでボールが上がり過ぎて困るようになれば‥‥シャフトを硬くしていけばよいのです。シャフトの硬さはヘッドスピードに合せた方が良いと言われてますが、ボクは技量に合わせた方が良いと思ってます。スイングが不安定な中級者ぐらいまでは軟らかく、スイングがしっかりしている人は硬めのシャフトを使った方が、スイングとのマッチングが良いでしょう。

調子については、

手首のコックがほどけやすい人、
アウトサイド・インの軌道になっている人
切り返しで打ち急ぐ人
体を使ってしっかり振り抜けない人

要するに大抵のアマチュアゴルファーは、手元側のしなりを感じ取りやすいシャフトを無条件にお勧めします。手元がしなると頼りないと感じる人が少なくないですが、それがスイングを良くするのです。手元側がしなる、いわゆる手元調子のシャフトは、トップからダウンの切り返しで「しなり」を感じ取りやすく、ヘッドの重みを感じ取れます。結果、打ち急ぎのミスを防げますし、アウトサイド・インの軌道にもなりづらくなる。シャフトがタメを作ってくれるので、手首のコックがほどけづらくなるメリットもあるのです。

手元調子のシャフトは先端側が少し硬くなるので、ヘッドの入射角が安定します。ドライバーと違ってFWは地面から打つクラブ。ヘッドの入射角が安定するシャフトの方がミート率が良くなります。

マーク金井はこのW65を開発する時に使ったのがテーラーメイドの初代ロケットボールズ。手元のしなり感、そしてヘッドの入射角が安定するようにシャフトを設計しました。純正シャフトに比べると約20g重いです、ドライバーシャフトが50~60gの人にちょうどマッチするよに重量を設定しました。
たかがシャフト、されどシャフト。
ツアープロを引き合いに出すまでもありませんが、今どきのクラブはリシャフトした方が性能をフルに引き出せます。特にFWの純正シャフトが50g前後と軽い場合、60g台のシャフトを装着すると「これって同じクラブなの?」って感じるぐらい打ちやすく、そして振り心地の違いを体感できます。
んじゃ(▼▼)b

別のクラブと実感するには色もマッチしているW65限定カラーを↓

過去記事参照

「理想のFW用シャフト、ドライバー用シャフトとは!?」

「初代ロケットボールズ(RBZ)を丸裸にしてみた‥‥」

「初代ロケットボールズ(RBZ)を丸裸にしてみた 後編」


カテゴリー ゴルフクラブ分析

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