マーク金井blog

2013年04月24日ポケット距離計測器、ユピテルの達人的な使い方!!

今週発売の週刊ゴルフダイジェストから、マーク金井の衝動買い日記「新・買わずに入られない」が始まりました。以前は中古クラブを買い漁るのがメインでしたが、今回はクラブではなくてデジ物がメイン。週刊アスキーでやりそうな連載を週刊ゴルフダイジェストで始めちゃいました(笑)

その記念すべき連載1回目に取り上げたデジタル機器がこれっ!!

サイズはiPhone5とほぼ同じ~

サイズはiPhone5とほぼ同じ~

ユピテルのスイングトレーナー「GST-3 Pocket」

スイングトレーナーというネーミングは何とも微妙ですが、要するにヘッドスピードとボール初速の計測器。クルマのスピード違反で使うレーダー探知機同様、このユピテルもドップラー効果によってスピード(ヘッドスピードとボール初速)を計測します。最近、男子ツアーのゴルフ中継では「トラックマン」という非常に高価な弾道計測器が登場してますが、これもまた計測方法はドップラー効果で弾道計測しています。トラックマンが500万円以上するのに比べると、このGST-3 Pocketは1万5000円前後。値段が300倍以上違いますが、機械自体がやってることはほぼ同じです。気になる精度についても、トラックマンの300分の1なんてことはありません。ボール初速はトラックマンよりも少し甘めに出ますが、こと飛距離(正確には推定飛距離)はトラックマンとほぼ同等の精度があります。

アナライズには写真画像を用いた弾道計測器が2台あります。1台は初代のベクター。もう1台はフライトビジョン。どちらも70万円以上する高価な計測器ですが、これらと比べてもユピテルの飛距離精度はまったく見劣りしません。例えば、ドライバーで計測すると、フライトビジョンで250ヤードならば、ユピテルでも250ヤード±2ヤード。値段は「大人のおもちゃ」ぐらいなのに、その性能たるや‥‥メーカーがクラブ開発に使えるレベルです。それでいて手軽で、スイッチポンですぐに使える。高価な弾道計測がパソコンだとしたら、ユピテルはiPadってな感じで使えます。

さて、このユピテル

地面にポンと置くだけで、ヘッドスピード、ボール初速、ミート率、そして飛距離(正確には推定飛距離)が瞬時に測れますが、ただチェックするだけではもったい。数値の見方にこだわって使えば、ゴルファーにとってかなり強力な武器になります。

例えば、飛ぶドライバーヘッドの見つけ方?

飛距離が出たら飛ぶドライバーだと思われがちですが、ヘッドのポテンシャルをチェックする時、マーク金井がこだわっているのが芯で捕らえた時のミート率。ミート率とは‥‥
ボール初速÷ヘッドスピード
例えば、ヘッドスピード40m/sでボール初速が60m/sが出たとしましょう。このドライバーのミート率は1.5です。ユピテルはボール初速が甘いのでミート率が1.5を超えることもありますが、この数値が高いほどヘッドのポテンシャルが高い、すなはち飛ぶドライバーヘッド。ヘッドスピードはシャフトが軽い方が上がりますが、軽いシャフトはミート率が上がるとは限らないからです。マーク金井は2012年モデルのドライバーをほとんど打ってますが、その中でミート率が特に高かったのがタイトリストのVG3とテーラーメイドのグローレ。どちらも新潟の遠藤製作所で作られたヘッドですが、ルール適合の中ではフェースの弾きがトップクラスです。
次に、ドライバーが苦手な人ならば、芯を外した時の飛距離、ミスショットをした時の飛距離をチェックして下さい。ミスした時の飛距離、すなわち最低飛距離が出るドライバーというのは、コースに出た時に威力を発揮してくれるからです。アマチュアの多くは会心の1打、奇跡の1発が出た時の飛距離を見るのには熱心ですが、ミスショット時の飛距離についてはほとんど関心がありません。練習場でボールを打っている人を見ても、ナイスショットは最後までボールを追いかけますが、ミスショットした時はボールを全然追いません。気持ちは分かりますが、コースに出た時はミスショットを消し去ることはできない。ミスに強いドライバーを選ぶ、ミスした時に飛距離が出やすいドライバーを選ぶと、ドライバーのフェアウェイ生存率が上がり、ひいてはスコアアップにつながります。ヘッドスピードが35~43m/sぐらいで打った時、マーク金井が試打してミスに一番強かったのはヨネックスの白黒ツートン、i-EZONEです。

ユピテルはシャフトフィッティングにも使えます。シャフトを試打する時にチェックしたいのはヘッドスピードの出方とミート率。5球ぐらい続けて打ってヘッドスピードが変わらないのが理想的なシャフトです。自分に合ったシャフトはタイミングが取りやすい。タイミングが合えばヘッドスピードが一定になりやすいからです。逆に言うと、打つ度にヘッドスピードが変わってしまうシャフトというのは、たとえ飛距離が出たとしても、コースに出た時には扱いづらいシャフトになる危険性が高いです。そしてミート率が高く出るシャフトというのは、芯で捕らえやすいことを証明しています。ヘッドスピード、ゴルファーの腕前によっても異なりますが、ボクの場合、ミート率が1.5~1.55ぐらい出るシャフトはミート率が良いシャフトだとジャッジしています。
ゴルフショップの試打スペースには、必ずといっていいほど高額な弾道計測器が完備していますが、ボクはユピテルを持参して試打することを強くお勧めします。どこの店でも、、いつも同じ計測器でチェックすれば、客観的にクラブの性能、自分との相性をチェックできるからです。幸いなことにこのポケットタイプのユピテルはiPhoneと同じぐらいの大きさ。

iPhone5よりも20g軽量~

iPhone5よりも20g軽量~

 

重さは110gと軽量。鞄の中に入れても邪魔になりません。練習場やコースでもユピテルを使うと、アイアンやアプローチの距離感を磨けます。
ポケットタイプのユピテルは1万5000円前後。世の中、安いモノだからけですが、トラックマンに比べると、この値段は安すぎますね~(笑)
んじゃ(▼▼)b

 

PS.アナライズで作ったiPhoneケース。ナスカン付きのタイプはオーダーメイドしたかのようにユピテルがすっきり収まります~。

出し入れすると液晶画面が綺麗になります~

出し入れすると液晶画面が綺麗になります~

 


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