マーク金井blog

2013年04月29日サンドウエッジの性能はソールで決まる!!

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2年前にマーク金井が作ったのがMSウエッジ見た目はチッパーみたいですが、中身は全然違います。フェースは薄べったいですが、ワイドソールでハイバンス。ダフって打ってもミスがミスにならない。結果オーライが出やすいウエッジを作りたくて作ったのがMSウエッジヘッド素材にもこだわりまくり、無垢の軟鉄鍛造。ヘッド後方の凹みはNC研磨。打感の良さにもとことんこだわって作りました。そして、それから1年後‥‥リーズナブルなバージョンをラインアップしたくて、リンクスからSSウエッジを出しました。

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こちらはヘッド素材がステンレスですが、ネックがちゃんと曲がります。ステンレス鋳造ですが、ロフト角、ライ角は±3度ぐらい大丈夫です。

このMSSSウエッジとにかくダフって打った時にミスが出ないようになっていますが、バンカーでホームランしやすい人にはやさしさが裏目に出ます。ソールが跳ねるように設計してあるので、ホームランのミスが出やすい人には、ソールが跳ねるのが災いして、余計にホームランが出やすくなる。

そんなわけで、マーク金井が新たに作ったSWがこれっ!!

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マーク金井が新しく作ったEKBウエッジ

ソールがエクボのように凹んだSWを作りました。MSSSウエッジ同様、ワイドソールでバンス角は大きいですが、今回はソールを大胆に凹ませました。これで何が変わるかというと‥‥ヘッドの入り方が変わります。ホームランが出やすい人の場合、ヘッドが砂に潜りません。でも、このエクボソールならば、凹んでいるのでヘッドが砂の中にすっと潜ってくれ、ホームランしないで打てるのです。そして、ソールが凹んでいてもバンス角が強いので、ヘッドは砂の中に潜った後、ソールが前に滑ってヘッドが抜ける。ソールが跳ねないのでスピンはかかりづらくなりますが、とにかくバンカーから脱出しやすいように作られているの
です。

もちろん、こちらもホームランのミスを防ぐことに特化したのでメリットだけではなくてデメリットもあります。芝の上で打つと、ヘッドが潜りすぎるために、ちょっとでも手前から入ると気持ちいいほどザックリが出ます(笑)MSSSウエッジの真逆で、ハーフトップしづらい反面、ザックリが非常に出やすいSWです。なのでソールにはバンカーオンリーの文字をしっかり刻みました。バンカーではメチャクチャやさしいですが、フェアウェイからだとメチャクチャ難しいウエッジに豹変するからです。

誤解を恐れずに言えば、ザックリもトップもしないウエッジを作ろうとするとどっちつかずになって両方のミスがほどよく出ます。対して、どちらか一方のミスを徹底的に排除しようとすれば、やさしくなる反面、逆のミスが出やすくなってきます。クラブをどんな風にデザインするかは設計者の腕の見せ所ですが、マーク金井は際だった性能、際だったやさしさを実感できるクラブを作りたがります。このエクボウエッジはとにかくホームランを減らすこと、そして力のない女性でもバンカーからやさしく脱出できるようにと設計しました。

左が凸ソールのMS、右が凹ソールのエクボ。ここまで極端にソールにすると圧倒的なやさしさが体感できる~

左が凸ソールのMS、右が凹ソールのエクボ。ここまで極端にソールにすると圧倒的なやさしさが体感できる~

エクボウエッジのファーストロットが10本、本日アナライズに入荷しました。バンカーからホームランのミスを減らしたいならば、道具(クラブ)に頼ってみてはいかがでしょうか~。

んじゃ(▼▼)b


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