マーク金井blog

2013年05月11日スタート前の素振りを見るとゴルファーの腕前が分かる!!

昨日は朝早くからbayFM「パワーベイモーニング」の電話出演、プロアマ大会の下見で藤ヶ谷カントリークラブに行って参りました。プレーじゃなかったので、もちろん電車利用。常磐線に乗ってしまえば、上野から最寄りの柏駅まで30分ちょっとです。そこからタクシーで15分ほどで藤ヶ谷のクラブハウスに着きました。

藤ヶ谷カントリーの1番ホール PAR5 飛ばそうと力んでしまいがち

藤ヶ谷カントリーの1番ホール PAR5 飛ばそうと力んでしまいがち

コースではクラブハウス内のレイアウト、1番、10番、そして18番ホールのティグランドの向き、太陽の位置をチェックしてきました。もちろん、これからプレーを始めるアマチュアのショットもチラッと見てきたのですが、ちょっと気になったのがスタート前の素振りです。

ほとんどのアマチュアは儀式のように素振りを何度も繰り返します。スタート前にボールを打たない人だけでなく、スタート前に入念に練習場でボールを打っている人も、2~3度素振りしてからショットに臨んでいます。恐らく、皆さんもその1人でしょう。そしてそして、ほとんどのゴルファーは素振りよりも、実際にボールを打った時の方がスイングのバランスが崩れています。
ボールを前にすると、なぜ素振りのように打てないのか?
ボールを前にするとプレッシャーがかかるから、真っ直ぐ飛ばしたい、遠くに飛ばしたいと欲が出てしまうから‥‥これらがスイングを崩してしまう原因だと思われがちですが、実は、それだけではないのです。素振りと本番(実際にボールを打つ時)でスイングが大きくことなるアマチュアのほとんどは、メンタル面が弱いだけではなく、煩悩に負けてしまうだけでなく、素振りそのものに大きな問題を抱えています。間違った素振りをしているから、素振りと本番が一致せず、本番の時はインパクトで左ひじが引けたり、アウトサイド・インの軌道が強くなってしまい、チョロや引っかけ、コスリ球が出やすくなってしまうのです。
では、素振りのどこに問題があるのか?
一番の問題点は素振りの時、「ボールを打つ」という意識(イメージ)がまったくないことです。ただクラブを気持ち良く振ろうとしたり、ただ体を気持ち良く動かそうしています。その結果、アドレスの位置にヘッドが戻らないような素振りを無意識の内にしでかしています。構えた位置にヘッドが戻らない素振りを何度も繰り返し、ボールを前にしたら構え対置にヘッドを戻そうとしてスイングしている‥‥もう説明の必要はないでしょう。そうです、ボールに当たらないような素振りを繰り返すから、間違ったリハーサルを何度も繰り返すから、素振りと本番とでスイングがガラッと替わってしまうのです。

素振りの時はボールは打てませんが、構えた位置にヘッドが戻っているかどうかの確認は可能です。少し毛羽立った芝をボールに見立ててもいいし、ティを刺してボールに見立てもいい。とにかく構えた位置にヘッドを戻すことを意識して素振りして下さい。これで本番を想定したリハーサルになり、素振りと本番との間のギャップを埋めることができます。
そして、スタート前にお勧めしたいのが両手を離した素振りです。素振りは本番のためのリハーサルだということを考えると、リハーサルでチェックしたいのがスイング中における両手の位置関係。ダウンスイング、インパクト、そしてフォローでは‥‥

 

アドレス

アドレス

トップ

トップ

ダウン

ダウン

インパクトはアドレスと同じ位置ににクラブが戻っているかチェック!

インパクトはアドレスと同じ位置ににクラブが戻っているかチェック!

フォロー

フォロー

フィニッシュ

フィニッシュ

こんな感じで右手が左手の上にあることを意識して素振りして下さい。このように右手が上にあるイメージで素振りすると、ボールを正しく捕まえることができますし、狙った方向にボールを飛ばせます。フォローで左ひじが引ける悪癖も直せるのです。もちろん、この素振りでも構えた位置にヘッドを戻すことを強く意識して下さい。「インパクトはアドレスの再現」というセオリーがありますが、これの意味は、ヘッドを構えた位置(アドレスの位置)に戻すことです。

マーク金井は普段の練習でゴルフの竪琴を使っていますが、これは両手を離して持って素振る練習器具。両手の位置関係を簡単にチェックできます。初心者と一緒にラウンドする時は、この竪琴をコースに持ち込み、スタート前に何度か振ってもらっています。竪琴で素振りすることで右手を上にキープする感覚を養い、そのイメージが体に残っている時にクラブに持ち替えて、実際にボールを打たせています。たったこれだけのことですが、両手の位置関係を意識して素振りするだけでも、スイングはガラッと良くなるのです。

 

ダウンから

竪琴を使ってダウンからインパクトそしてフォローにかけて

竪琴は右手が左手の上に来ることを強く感じることができます

右手が左手の上に来ることを強く感じることができます

ツアープロも両手を離して素振りする選手は少なからずいます。有名どころではショットメーカーの谷口徹プロ。彼は昔も今も、ショットの前には両手を離してクラブを持って素振りし、それからショットに臨んでいます。

たかが素振り、されど素振り。

素振りを見ればゴルファーの腕前が分かります。ゴルフが上手い人ほど構え対置にヘッドが戻り、ゴルフが上手くない人、何年やっても上達しない人ほど構えた位置にヘッドが戻っていません。
んじゃ(▼▼)b

 


カテゴリー ゴルフの竪琴, スイング、ゴルフ練習法

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