マーク金井blog

2013年05月24日シャットフェースのトップを作るために為すべきこと

今週月曜日火曜日のブログで、重心距離が長い今どきのクラブの打ち方について説明しました。ドライバーがパーシモン、アイアンがマッスルバックの頃は「テークバックでフェースを開く」のが正しい理論でしたが、これは重心距離が短いクラブを使う前提によって成り立っています。他方、重心距離が長いクラブにおいては「テークバックでフェースをシャットに使う」のが正しい理論です。クラブ設計家の竹林隆光さんもおっしゃってますが、重心距離が変われば、正しい理論も変わってきます。

実際、ツアープロのスイングを観察してみても、460CCの大型ドライバーを使いこなす選手の多くは、シャットフェース気味のトップを作っています。
アダム・スコットしかり、ジェイソン・デイしかり。先週米ツアーで優勝したべ・サンムン、日本プロで松山英樹に競り勝ったキム・ヒョンソンのトップでフェースは上を向いているシャットフェースになっています。

月刊ゴルフダイジェストではアダム・スコット、ジェイソン・ディ二人のスイングを解説

月刊ゴルフダイジェスト7月号ではアダム・スコット、ジェイソン・ディ二人のスイングを解説

さて、このシャットフェース。
テークバックでロフトを減らしていく、テークバックの後半はフェースをひっくり返すという動きができると藤田寛之宮里藍ちゃんのように、トップでフェースが空を指すシャットフェースになります。しかし、これは言葉で言うほど簡単ではありません。テークバックでフェースを開く癖が付いている人の場合、頭で理解しても中々身体は言うことを聞いてくれません。無意識の内に拒否反応を示してしまうからです。
では、どんな練習をすればシャットフェースをマスターできるのか?
身体の使い方については20日21日のブログに詳しく書いたので省略しますが、ゴルファーがやるべきことは動きを徹底的に意識しながら素振りをしたりボールを打つこと。そして、練習している時は自分の感覚に頼るのではなく、外の目、すなはち自分を客観視することが必要不可欠です。そうです、デジカメやiPhone、スマホで動きを事細かくチェックして下さい。マーク金井は神田に室内スタジオ(アナライズ)で深夜練習してますが、30分で10球前後、1時間で20球前後しか打ちません。1球ごとにビデオで動きを確認し、それから素振りで動きを調整、調整できてから今度はボールを打つということをやっているからです。
そして、もうひとつこだわっているのがスイングスピード。FBでも動画をアップしていますが、動きをチェックする時はスローモーションでスイングをしてボールを打っています。普通のスイングだとアドレスからフィニッシュまでは1秒半ぐらいですが、スローモーションで打つ時は3~6秒かけてスイングしています。ゆっくり振ると動きをごまかせません。そして、スローモーションならば意識しながら動くことができるからです。


スローモーションのスイングは、まったくもって地味な練習です。そして動きをチェックしながらボールを打つのですごく疲れます。ビュンビュン振り回してボールを打つのに比べると爽快感はゼロです。しかし、役者がセリフを覚えたり、演技を覚えるのと同様、ゴルフスイングも新しい動きを覚えるには、徹底的に動きを解体し、ひとつひとつ身体にインプットさせることが一番の近見になんです。

スマホザウルス
最近、マーク金井はこんなアイデア商品を使ってiPhoneでスイングを自撮りしています。自立するスタンドを装着すれば‥‥iPhoneは自分専用のゴルフコーチになってくれます。ゴルフはイメージと現実(実際のスイング)のギャップが大きく、そしてそのギャップをなかなか自覚できません。だから、たくさんボールを打ってもスイングが変わりづらいのです。
イメージと現実のギャップを埋める。本当にフェースをシャットに使うスイングを身に付けたいならば‥‥ボールをたくさん打つことよりも、自分のスイングを客観的に見続けながらボールを打つことが必要不可欠なんです。

んじゃ(▼▼)b

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カテゴリー スイング、ゴルフ練習法

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