マーク金井blog

2013年06月03日どんなパターを作れば3パットを減らせるのか? その2

3パットを減らせるパターを作る上でマーク金井がこだわったのが、ショートパットが入りやすいパターを作ること。2メートルに自信が持てれば、ロングパットを打つ時に「寄せなくては」というプレッシャーがかかりません。加えて、ショートパットが入りやすいパターならば、寄せワンの確率もグッと上げられるからです。

では、どんなパターを作ればショートパットがビシビシ決まるのか?

昨日のブログでも書きましたが、それはハンドファーストに打ちたくなるパターです。プロ、アマチュアを問わず、ショートパットが上手い人はインパクトで若干ハンドファーストになっています。宮里藍ちゃんもインパクトはハンドファーストに打ってますが、普通のパターでハンドファーストに打とうとするよりも、ハンドファーストに打ちたくなるたくなるパターを使った方が、オートマチックにハンドファーストで打てるからです。

具体的に言うと、シャフトを左から装着すると、ヘッドをポンと置くとシャフトは左に傾きます(自分から見て)。このままアドレスするとハンドファーストの形になるんです。

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たかがシャフトの装着角度と思うかも知れませんが、実は、たかがシャフトの装着角度で構え型はガラッと変わるのです。シャフトを左から挿すと、アドレスするとフェースが左を向いた感じになります。ドライバーに例えるならば、シャフトを左から挿したパターは「フックフェース」のようなもの。これで逆ハンドファーストに構えるとフェースはとんでもなく左を向きます。結果、フェースを真っ直ぐ向けようと構えれば自然にハンドファーストの形になるんです。

加えて、逆ハンドファーストでインパクトを迎えてしまうと‥‥これまたフェースが極端に左を向くため、左に引っかかる。引っかけないで打とうと心がけるので、結果、自然にハンドファーストの形でインパクトを迎える打ち方になるのです。
もちろん、ただシャフトを左から装着しただけでは「ショートパットが入りやすい」パターとして完成に至りません。ハンドファースト打ちなくなるパターを作るには、他にも仕掛けが必要です。そのひとつめが、

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多めのロフト。
今どきのパターの多くは、転がりの良さを求めてロフトが2~4度と少なめです。対して、マーク金井が作ったパターのロフトは7~8度。パターとしてはロフトが多めです。ゴルファー心理ととして、ロフトが多くなるほどハンド-ファーストに構えたくなるのと、ハンドファーストに構えた時にインパクトロフトが3~4度にしたいからです。たかがロフトと侮ってはいけません。ロフト2度のパターでハンドファーストに構え、ハンドファーストに打ったらインパクト時のロフトは0度未満になり、ボールの転がりが極めて悪くなってしまいます。グリーン上のボールは自重で芝に少し沈んでいます。沈んだボールを芝の上に浮き上がらせるためにはロフトが必要なのです。次にふたつめの仕掛けは、

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115gのヘビーウエイトグリップ。
グリップエンドを支点にして、ヘッドを振り子運動させてしまうとハンドファーストには打てません。インパクトで左手首が甲側に折れて逆ハンドファーストになるリスクが高くなります。ハンドファーストに打つためには、グリップ、シャフト中央、そしてヘッド。この3つの部分が平行運動させることが求められます。そのためにはグリップは軽いよりも重いほど有利なんです。グリップ側の重量を増やした方がカウンターバランスになって、ゴルファーは手元側の重量を感じます。加えて、パター全体の慣性モーメントの数値が上がるために、ヘッドだけでなくパター全体を動かしやすくなるのです。マーク金井はグリップを重くするために、普通の長さのパターに中尺用のロンググリップを装着しました。グリップの長さを伸ばすことで115gのヘビーグリップを装着しました。
アナライズではすでにパター用のシャフトスタビライザーを市販しています。これは非常に良いのですが、いかんせんコストがかかり過ぎます。グリップを重くすることでシャフトスタビライザーと同じ効果を狙いました。そして3つめの仕掛けは、

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ディープミーリング。
ミーリングとはフェース面を平滑にするための処理ですが、処理した時に削った跡が残ります。この跡がくっきり深くなるほど打感はソフトになるのです。開発段階ではフェース面がツルツル、フェース面に浅いミーリング処理跡、そして深いミーリング処理跡。この3つのヘッドで打ち比べると、明らかにミーリング処理跡が深いほど打感がソフトになります。打感がソフトに感じるほどインパクトで緩みづらくなり、これまたハンドファーストに打ちたくなるのにつながるのです。
ドライバーやアイアン同様、パターにだって、プロ、上級者用の難しいモデルと、アマチュア向きのやさしいモデルとがあるのです。マーク金井が今回作ったパターはアマチュア向け、自然にハンドファーストに打てるパターです。なので、名前ばベタ丸出しですが、「ナチュラル ハンドファースト パター」しました~。

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PSその1

ナチュラル ハンドファースト パターは7月上旬発売予定です。今週水曜日ぐらいから予約受付を開始します~。

PSその2

ボールをたくさん打ってもスイングは変わりませんボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井ゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして正しいハンドアクシンを会得できるからです~。

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